経済産業省
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計量行政審議会 基本部会(平成25年度第1回)‐議事要旨

日時:平成25年8月1日(木曜日)14時~15時40分
場所:経済産業省第一特別会議室(本館17階西7)

出席者

小野部会長、小野木委員、葛西委員、河村委員、久米委員、中本委員、宮崎委員、脇委員

議題

  1. 基本部会長互選(審議)
  2. 計量単位令の一部を改正する政令案について(審議)
  3. 計量行政をめぐる最近の動向について(報告)

議事概要

  • 委員の互選により、部会長に小野委員が選任された。
  • 部会長から部会の公開について説明があり、了承された。
  • 事務局から、生体内の圧力の計量に用いる計量単位である水銀柱メートル等6単位を恒久的に使用可能とするため、計量単位令の一部を改正する政令案について説明が行われた。
  • 関係者である(公社)日本医師会鈴木常任理事から医療現場における使用実態及び恒久的使用要望の説明が行われた。
  • 審議の結果、水銀柱メートル等6単位について、恒久的な使用を可能とするための所要の改正をすることが了承された。答申案については、事務局と部会長が調整の上作成することが了承され、各委員に報告することになった。
  • 答申案については、パブリックコメントを行い、特に問題がなければ、部会長から会長に報告し、会長の同意を得て、経済産業大臣に対する答申とすることが確認された。
  • 事務局から計量行政をめぐる最近の動向について報告があった。

主な質疑等

  • 政令案については賛成である。一般論として、少し前に糖尿病を判定する数値について、日本の基準を国際的な基準に合わせて変更したと記憶しているが、基準を統一する際には、こうした変更がどのような議論を経てどのように現場のコンセンサスを形成したかが参考になるのではないか。
  • 糖尿病診断の場合は、日本の数値に0.4を加算すれば簡単に換算できること、日本のみが独自の数値を採用していたことから、国際的な潮流に統一したもの。生体内圧力の単位については水銀柱メートル等が国際的にメジャーであり、パスカルはマイナーと認識。
  • 産業界では水銀柱メートル等からパスカルへの転換を果たしている。生体内圧力の計量にパスカルを用いるとすると測定精度が悪くなるといった技術的な問題があるのか。
  • パスカルに転換すると測定数値自体が変わってしまうことから、時系列に検査データを確認しづらくなり、適確な診断を下せなくなる懸念がある。また、国際的にそぐわない単位の変更は医学教育や医療機器の輸出入の障害となる。
  • 患者の安全のことを考えると、水銀柱メートル等を恒久的に使えるようにすることは消費者団体としては賛成。
  • 国際単位に併せていくということには異存はない。
  • 今回の水銀柱メートル等の恒久化によりパスカルが使えなくなるわけではない。選択肢を広げるという点がポイントであり、むしろ使用する現場の実態にあわせて選択をしていってもらうということ。狭い範囲に限定するのではなく、いくつかの選択肢を示し、その中で市場の実態、使用者の利便性・安全性等を考慮しながら、業界等の動向を踏まえ、適切な方向に向けていくということだと思う。
  • あまり単位が多すぎると間違いが生じやすくなるのではないか。特に医療関係であるならば、使用する単位を限定した方が医療ミスも生じにくいのではないか。一量一単位というのは大事なこと。
  • 技術の進展に法律がついて行こうとするとフォローしきれない。技術の進歩に対し、細かい点を後追いするのではなく、前もって包括的に迎え入れる体制を構築しておき、現場で個別対応する余地を残すというのが重要。今回の改正は、そういった意味で的を射ている。
  • 医療の世界では、現場の意向が尊重されてきた。同じ人体の中で血圧と他の生体内圧力の測定に異なる単位が使われるというのは、確かに奇異に感じる。とはいえ、人体の外側ではパスカルが使われているのだから、水銀柱メートル等とパスカルの換算は必要になるはずで、医療現場には換算を間違わないよう十分に留意するよう要望したい。
  • かつては国としてパスカルへの移行要請をしたということであるが、受け入れられないのであきらめるということなのか。
  • 国際単位系(SI)への統一を先導してきた欧州でさえ、水銀柱メートル等を特殊の計量に用いる単位と定めざるを得ないという状況が最近明らかになってきたということではないか。
  • 方向転換する姿勢は重要。とかく行政の無謬性にとらわれて政策転換はなかなか行われないが、時代によって状況は変わるものであり、今回の改正は、柔軟に対応するという観点から賛成である。

以上

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最終更新日:2013年8月7日
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