経済産業省
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微生物遺伝資源の整備及び利用促進に関する検討会(第3回)‐議事要旨

日時:平成25年2月28日(木曜日)14時~16時
場所:経済産業省 別館11階1111共用会議室

出席者

  • 五十嵐泰夫 東京大学大学院 農学生命科学研究科 教授
  • 尾崎 克也 花王株式会社 生物科学研究所 第1研究室 室長
  • 梶浦 貴之 味の素株式会社 イノベーション研究所 主席研究員
  • 鎌形 洋一 独立行政法人産業技術総合研究所 生物プロセス研究部門 研究部門長
  • 鈴木 賢一 学校法人北里研究所 北里大学 感染制御研究機構 産学連携コーディネーター
  • 冨田 房男 放送大学 客員教授
  • 中川 智 協和発酵バイオ株式会社 ヘルスケア商品開発センター 学術研究企画室 室長
  • 藤江 昭彦 アステラス製薬株式会社 研究本部 研究推進部 研究推進グループ 課長
  • 不藤 亮介 一般財団法人バイオインダストリー協会 企画部 部長
  • 松田 譲 協和発酵キリン株式会社 相談役 (座長)
  • 山本 佳宏 京都市産業技術研究所 加工技術グループ バイオチーム 研究担当課長補佐

議題

  1. 利用促進方策について
  2. 整備計画について
  3. その他

議事概要

(1)利用促進方策について

事務局から資料3について説明をした後、今後の利用促進方策について議論を行った。出席者から出された主な意見は以下のとおり。

  • 新たなユーザーには、「微生物があれば自分たちで研究開発ができる事業者」と「微生物があっても自分たちでは研究開発のできない事業者」という分け方もできるのではないか。前者については提案された内容で良いと思うが、後者に対しては、微生物の培養、活性、スクリーニングまでをどのように行うのかサポートしなければ利用が広がらないのではないか。
  • 中堅・中小の清酒メーカーには研究開発できるような技術者がいないのが当たり前。このため、地方公設試が酒造りに必要な微生物の保存、供給を担っていることが多い。また、味噌や醤油メーカーについては品質管理や商品へのクレーム対応を地方公設試が支援している。新しい微生物があれば、新しい商品開発ができるので、国に整備される微生物遺伝資源には期待している。
  • 大学でも中堅・中小企業から相談を受けることがあるが、微生物を利用したいはずなのに何も勉強されずに相談に来られる方もいる。何をやったらよいかわからないという事業者にまでNBRCが対応することは無理がある。根本的には「教育」の問題もあるので、公設試や大学との連携で対応し、NBRCはあくまで専門家向けにきちんと情報提供することが重要ではないか。
  • 公設試の立場としても、まず事業者からの問い合わせや相談はまず公設試が受けるというのが前提で、その中で自分達だけでは解決できない部分についてこちらで精査してからNBRCに相談したいと考えている。例えば、地元の酒造メーカーからは酒造りに使う微生物をさまざま預かっているが、公設試もメーカーもある特定の地域に固まっているため、大きな災害の際にはすべて失われる可能性もある。これらを別の場所で安全に保管するということは大変重要。
  • ユーザーニーズを把握するためには、幅広い情報提供の他、人的ネットワークの構築が非常に重要である。このため、個別訪問をして、直接意見や要望を聞く機会を積極的に作るべき。
  • 弊社では、ホームページを通じて研究開発を行う上での技術的な課題を公開し、課題解決法の提案を広く募っている(良い提案には資金を提供するなどしている。)。同じように、NBRCでは解決できないようなことについては広く第三者の知見を活用できるような取り組みを行ってはどうか。
  • 企業が一番気にすることは、微生物遺伝資源の権利関係である。利用にあたっての制限は一体どういう条件なのかということを周知の際にきちんと知らせるようにしてほしい。特許取り下げ株については今後とも整備してほしい。
  • 周知を行う際に気を付けるべきは、専門家とそうでない人とではやり方を変えなければならないということ。つまり整備されている資源の特徴を分かりやすく伝えること。ただ単に、8万ある、何でもありますでは聞いている方にとっては雲をつかむような話になってしまう。

(2)整備計画について

事務局から資料4について説明をした後、今後の整備計画について議論を行った。出席者から出された主な意見は以下のとおり。

  • 特にアジア地域でのリーダーシップに期待する。
  • 整備計画の基本的な方向性には賛成する。今後の整備では単に幅広く整備を行うのではなく、「日本」、「アジア」、「地域性」、「消えゆく資源を何とかする」、といった選択圧(バイアス)をどのようにかけるかが重要になる。また、食品由来の微生物を整備するのであれば、他の専門機関との連携を行う方が良いのではないか。
  • 「使われてこその知的基盤」ということは非常に重要。一方で「明日、明後日に利用されないから整備しない」というロジックには陥らないでほしい。
  • 大学は興味本位で微生物を集めているところも多いが、NBRCには経済活動を支える基盤として日本を代表することはもちろん、表題にあるように世界のトップを目指していってほしい。
  • 緊急事態の際に資源のバックアップなどで対応できる機関であってほしい。
  • 東日本大震災の際には、被災した釜石にあった研究所の微生物遺伝資源の復元にNBRCから多大な協力を頂いた。昨年の学会でも発表させていただいたが改めてお礼を申し上げたい。

(3)その他

事務局から次回のスケジュールについて説明。

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最終更新日:2013年3月21日
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