経済産業省
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仏壇産業の現状と今後のあり方に関する研究会・ワーキンググループ(第2回)-議事要旨

日時:平成23年3月11日(金曜日)16時~18時
場所:経済産業省本館2階第4共用会議室

出席者

岡田委員、斉藤委員、志村委員、白井委員、高木委員、滝田委員、稗田委員、保志委員(代理:池田委員)、森委員、薬師神委員、若林委員、樽井専門家(オブザーバー)(※五十音順)

議事

  1. 店頭表示の表示項目について
  2. 金箔粉等の表示基準について
  3. 唐木仏壇の表面材の表示基準について
  4. その他

議事概要

1.店頭表示の表示項目について

店頭表示の表示項目について

  • 小売3社が実際に行っている店頭表示を元に、店頭表示に最小限必要な事項は何かを議論した。
  • 唐木仏壇の店頭表示の項目のひとつである「表面材」については、正面の表面材の材料等を表示するものなので、「正面表面材」としたほうが消費者から誤認を受けなくてよい。
  • 消費者のほとんどは、仏壇に関する基礎知識がまったくないので、購入にあたり、表示がないと何を質問してよいのかさえわからない。消費者が仏壇の理解を深め、商品選択の助けとなるような項目を表示することが必要。他方で、表示項目が多すぎたり、詳細すぎてかえってわかりにくくなるのは避ける必要がある。

唐木仏壇の「表面材」の表示案について

  • 唐木仏壇の表面は、部分によって材料や加工が異なるので消費者にわかりやすいよう書き分ける必要。他方で、すべて書き出すのは煩雑で混乱を招くおそれがあるので、仏壇にとって重要な部分については最低限必要な表示箇所として指定し、そのほかの部分は小売店ごとに任意で付加価値をPRしても良いこととするのがよいのではないか。
  • 近年、シンプルな仏壇が好まれる傾向にあり、欄間がない商品もある。様々なタイプの仏壇があるなかで、必ず存在する部分のみ、最低限必要な表示箇所としてはどうか。たとえば、台輪、戸板は家具調仏壇といわれる商品にも必ず存在する。
  • 台輪、戸板に加えて、戸軸も仏壇の重要な部分と考える。戸軸の材料や加工によって、数十万円から百万円以上まで価格が異なる。小売店では、これまでもお客様である消費者に、戸軸の材質について、ネリ(一方、二方、三方、四方ネリ)、ハリの意味を丁寧に説明してきた。
  • 「ネリ(一方、二方、三方、四方ネリ)」というのは徳島産の仏壇で特有の加工の考え方。一部の産地の定義を標準化するのは慎重であるべき。
    他方で、国内産の唐木仏壇のうち、8割近くが徳島産であり、すでに全国でも使われている言い回しであることも事実。
  • 「台輪」には上部と下部があるが、産地によっては下部のみを「台輪」と呼ぶ。上部と下部両方を指すことを明確にする必要がある。また、「戸軸」は、大戸と障子に存在する部分である。大戸のみか、両方含むのか、明確にする必要がある。

2.金箔粉等の表示基準について

純度による表示区分について

  • 仏壇で使用される金箔粉は、伝統的な規格でいう「四号色」(純度94.43%)以上の純度のものがほとんど。これに満たない純度のものを「金」と表示することは、消費者は「金」より高い品質のものの存在を認識できないので、望ましくない。
  • 金以外の金属に金を少量混ぜて「金」と表示する悪質な製法を防ぐためにも、「四号色」未満の純度の場合は、「金属箔(粉)使用」の区分に含めることでよいのではないか。
  • 「純金」というと消費者は24金を想定するので誤認を与えるおそれがあるので避けるべき。金色塗料に対して本物であるという意味で、慣習的に「本金」という表現がある。「四号色」以上の純度のものは、「本金」または「金」と表示するのはどうか。
  • 「四号色」を基準とすることは賛成だが、わずかに配合誤差が生じる場合があることを見込み、キリのよい94%以上とするのはどうか。

技法による表示区分について

  • 金箔の技法の違い(縁付箔、裁切箔)について、縁付箔は伝統的な技法による価値の高い金箔ではあるが、ほかの表示項目でも技法に着目した表示区分とはしておらず、また、仏壇全体の価値に影響する度合いはそれ程大きくないため、区分した表示は不要ということでよい。縁付箔を使用している場合は、追加的にPRすることで良いのではないか。

3.唐木仏壇の表面材の表示基準について

  • 唐木仏壇は、木材の種類によって価格や品質が大きく異なるため木材の種類を表示すること、外見ではわからないため加工方法を表示することについて、異論はない。

黒檀と表示できる木材について

  • 真黒(学名(以下同じ):Diospyros ebenum)、スラウェシ黒檀(Diospyros celebica)と呼ばれるものは、中国国家基準でも「黒檀」に分類され、価格も高いため「本黒檀」でよい。
  • そのほか木材については、本黒檀と同じカキノキ属カキノキ科(Diospyros)であれば、黒檀として流通している実績がある場合、「黒檀」の区分にいれてよいのではないか。例えばカリマンタン黒檀(Diospyros celeboca)が該当する。
  • ほかに、アマラ黒檀、アフリカ黒檀、ベトナム黒檀、カマゴン黒檀などが仏壇業界の一部で見聞きされるが、学名や価格帯が不明のため、仏壇業界での流通実態を確認したうえで、「黒檀」に含めるかどうか、慎重に検討すべき。本黒檀と同じカキノキ属カキノキ科(Diospyros)であれば、「黒檀」の区分にいれてよいのではないか。

紫檀と表示できる木材について

  • 中国国家基準における日本でいう「紫檀」はマメ科ツルサイカチ属(Dalbergia)のものであり、これらを「紫檀」としてはどうか。
  • 紫檀のなかでも、価格が大きく異なる場合は、消費者にわかるようにする必要。そこで、パイオン(Dalbergia cochinchinensis)、ココボロ(Dalbergia retusa)、キングウッド(Dalbergia cearensis)は希少価値が特に高く、価格も非常に高いので、「本紫檀」。ホンジュラスローズ(Dalbergia stevensonii)、チンチャン(Dalbergia oliveri)はパイオン等より価格は低いがやはり希少価値が高いので、「上紫檀」としてはどうか。
  • これまで、仏壇業界で紫檀あるいは紫檀代替材として使われてきた木材(例えばパープル/ボリビアンローズウッド(Machaerium scleroxylon)、グラナディロ(Platymiscium pinnatum)、ブビンガ(Guibourtia pellegriniana)、パーロッサ(Swartizia adagasearensis))は、マメ科ではあるが、ツルサイカチ属ではなく、中国国家基準でも唐木に該当しないため、「本紫檀」「上紫檀」とは何らかの区別が必要。
  • 他方で、業界ではこれまでこれらを紫檀として使用している例も多くあることにも配慮が必要。銘木ではあるので、「紫檀系銘木」と表示するのはどうか。もしくは、「本紫檀」「上紫檀」とは異なることを明示でき、かつ、消費者庁の認可も得られるような何らかの表示名を工夫できないか。
  • 仏壇でよく使用されるソノケリン(Dalbergia latifolia)は、紫檀と同じマメ科ツルサイカチ属ではあるが、植林であるため、つやがない、目が粗い、色味が違う等の理由で、伝統的な紫檀や銘木の天然木よりも価値や価格が低い。そのため、植林であることがわかるように「紫檀(植林)」としてはどうか。

4.その他

  • 次回のワーキンググループは4月13日、議題はこれまでに積み残した論点、産地表示とした。

問い合わせ先

経済産業省製造産業局日用品室
電話:03-3501-1705
FAX:03-3501-6794

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最終更新日:2011年3月15日
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