経済産業省
文字サイズ変更

クール・ジャパン 官民有識者会議(第5回)‐議事要旨

日時:平成23年3月10日(木曜日)14時~16時
場所:経済産業省本館17 階国際会議室

出席者

座長

  • 福原義春  (株)資生堂 名誉会長

座長代理

  • 松岡正剛  編集工学研究所所長

民間委員

  • 生駒芳子  ジャーナリスト
  • 伊藤直樹  ワイデン+ケネディトウキョウ エグゼクティブ・クリエイティブディレクター
  • 猪子寿之  チームラボ株式会社 代表取締役社長
  • 梅澤高明  A.T.カーニー株式会社 日本代表パートナー
  • アレックス・カー  東洋文化研究者
  • 楠本修二郎  カフェ・カンパニー(株) 代表取締役社長
  • 滝山正夫  (株)ソニー・ピクチャーズエンタテイメント執行役員
  • 玉沖仁美  (株)タマノワ代表取締役
  • 千金楽健司  (株)アパレルウェブ 代表取締役&CEO
  • 原研哉  日本デザインセンター 原デザイン研究所
  • エバレット・ブラウン  フォト・ジャーナリスト
  • 米澤泉  甲南女子大学講師

政府・関係機関

  • 経済産業省  田嶋要大臣政務官
  • 内閣官房(知的財産戦略推進事務局)  芝田政之次長
  • 総務省  横田俊之次長(情報通信国際戦略局)
  • 外務省  村田直樹広報文化交流部長
  • 文部科学省(文化庁)  大路正浩国際課長
  • 農林水産省
  • 国土交通省(観光庁)  溝端宏長官  
  • 日本貿易振興機構(JETRO)  中富道隆副理事長

議事

  1. 分野毎の海外展開の課題と解決策 (5)観光
  2. 分野毎の海外展開の課題と解決策 (6)すまい

議事概要

観光

観光の位置付け

  • 観光は他分野との相乗効果を生む分野。インバウンド観光を通じて、五感で日本を感じてもらい、日本のファンを増やすことが重要。
  • クール・ジャパンの海外展開や魅力的な国内拠点の創造が、訪日観光客数や訪日客の消費額の拡大に繋がる。また、インバウンド観光を通じて、日本のファンをつくることがクール・ジャパンの海外展開に寄与する。この好循環を作ることが重要。

日本のポテンシャル

  • インバウンド観光客の消費額はGDP 比では0.3%。海外諸国と同水準の2~4%ぐらいまで高めることを目標とすべき。
  • ネットでのヒット数などをみると、日本に興味を持っている人の数は、韓国と比較して極めて多いにも関わらず、観光客数は同程度。本来のポテンシャルに対する実際の観光客数が極めて低い。
  • シンガポールはカジノ、韓国は文化政策、タイは医療ツーリズムなどをテコに観光需要の取り込みに国をあげて取り組んでいる。観光施策はチャンスでもあるが正念場でもある。国際競争の中で、クール・ジャパンと同様に、認知・理解を高め、ブランド化して、コミュニケーションを図っていくことが必要。

重点ターゲット(顧客セグメント、発地・着地)

  • 目標として外客数ばかりが表に出ているが、ビジネスの観点からは旅行消費額も考えるべき。そうであれば、欧米のラグジュアリー層もターゲットに含める必要がある。
  • 現在は、欧米からの観光客比率は低いかもしれないが、欧米での評価が高まると他地域への波及効果がある。
  • どの国をターゲットとするのかという議論以外に、どの層をターゲットとするのかといった横軸の視点も重要。
  • 都市と地方のどちらを誘客先として重点を置くかは難しい問題だが、地方は過疎、高齢化などで危機的な状況。地方における観光需要を喚起するほうが良いのではないか。
  • 一方で、東京の都市力も世界の都市間競争の中で相対的に低下している。アジアのソウル・シンガポールなどと比較しても低下傾向にある。ICT 化(情報通信技術の整備)もまだまだ進んでいない。国をあげて都市政策を考えていかねばならない。

観光資源

  • 魅力ある観光コンテンツのブランド化、重点的な訴求が大きなポイント。エコツーリズム、医療ツーリズム、スポーツ・ツーリズム、アニメ・ツーリズム、ファッション・ツーリズムなどとしての可能性のある様々な分野を、いかに観光のコンテンツとしていくかを考えたい。
  • クール・ジャパンのブランディングに資する聖地・儀式づくりが必要。ファッション、食、コンテンツの聖地づくり、及び、フェスティバル・イベントや賞の国際化などを推進して、海外からみて想起しやすいイメージを形成していくことが重要。
  • 日本は戦後60 年、国土を工場として使ってきた。その考え方を変えることが必要。これからは、日本の美意識に培われて発展してきたものを資源として活用するべき。
  • 空港を入口として、都市、誘客する地方まで、一連の動線における体験をデザインすることが必要。特に、観光客が集中するポイントには重点的に投資すべき。
  • パリでは、通信環境(Wi-Fi)が整備されており、情報を取得するためのサポートも充実。東京もハード面・ソフト面が同時に整備される必要がある。
  • 京都は古いものを活かすことができている街。廃校を使ったマンガミュージアムも観光資源となっている。アートスペース、パブリックスペースとしても活用されており、クール・ジャパンとの関連性も高い。打ち出し方、コミュニケーション
  • フランス政府観光局が訴求する観光地は、パリよりも、ブルターニュなどのいくつかの地方をパッケージ化し、組み合わせて売り込んでいる。
  • 地域ごとの魅力に加えて、地域を横断した魅力を打ち出すことも重要。
  • 風鈴などの素材、俳句・川柳などが流行った理由を徹底的に探って、コンテンツを組合せてストーリーをつくっていくことが大事。
  • おもてなしには2 つの考え方がある。日本は、丁寧なおもてなし、尊敬・謙譲が得意。一方で、フレンドリー・目線があったおもてなしは不得手。笑顔で観光客を迎える姿勢が重要。

すまい

  • 恒久性のあるスケルトン(建築の骨組み)と可変性のあるインフィル(具体的な内装)。中古物件を、単なる中古物件とみなすのではなくスケルトンと考える。そうすれば、欧米諸国の建築物に比べて、日本の建築物は若く、活用の余地が大きいはず。
  • 中国やインドの住宅需要はとてつもなく大きい。その需要に高い水準で答えられるのは日本しかないのではないか。
  • 従来の住宅展示場ではなく、日本の第一線の建築家やインテリアデザイナーを動員、ハウジングメーカーなどを巻き込んで、新たな暮らしの形を具現化し、提案する場があっても良い。
  • 都市計画と組み合わせた日本の建築技術と、スマートグリッド技術を組み合わせて売り込めばよいのでは。

問い合わせ先

経済産業省製造産業局クール・ジャパン室
電話:03-3501-1750
FAX:03-3501-6782

関連リンク

 
 
最終更新日:2011年3月24日
経済産業省 〒100-8901 東京都千代田区霞が関1-3-1 代表電話 03-3501-1511
Copyright Ministry of Economy, Trade and Industry. All Rights Reserved.