経済産業省
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和装振興研究会(第4回)-議事要旨

日時:平成27年5月19日(火曜日)13時00分~15時00分
場所:経済産業省本館17階国際会議室

出席者

和装振興研究会委員
近藤座長、天野委員、石崎委員、梅原委員、きくち委員、斉藤委員、柴川委員、須藤委員、髙倉委員、アトキンソン委員、福井委員、藤井委員、丸山委員、若林委員
オブザーバー
高田外務省文化交流・海外広報課長(※「高」は「はしごだか」)、高橋伝統的工芸品産業室長(※「高」は「はしごだか」)

議題

提言に関する議論

議事概要

提言案:潜在市場開拓のためには

  • きもの振興には、日本の文化をどうやって守るかという視点が必要。文化を守っていけば、ビジネスも回るようになるのではないかと考えている。
  • 今回のアンケート調査を見て、過去の延長線ではない形できものを楽しみたいと考えている若い人がたくさんいるということがよく分かった。これだけきものを着たい人がいて、ビジネスに繋がらないのはおかしい。
  • 産地であれ、問屋であれ、小売りであれ、もっとユーザーに向き合ってブランド、ストーリーを発信していくことが大事。きものは産地の名前をブランドにすることがあるが、ファッションブランドとしては分かりにくい。
  • SPAが一番参考になるモデルだと思う。それが難しい場合でも、ブランドを軸にした消費者への提案が重要だと思う。
  • 問屋は、ものづくり機能、マーケティング機能、プロモーション機能、コストコントロール機能という新しい4つの機能を考えていくべきだと思う。これを実行している問屋もいる。
  • 20、30代できものを着たいと思っている人の予算は2~5万円程度だと思う。消費者アンケートの結果よりも実際の希望購入価格は低めだと感じている。
  • 潜在市場開拓には、「敷居を低く」、「間口を広く」が重要だと思う。
  • きものに興味を持ってもらうには、ショップにきものだけではなく、きもの生地を使った服飾雑貨などを一緒に並べるなど、消費者の生活に関連づけられるPRが必要ではないか。
  • 綿、麻、ポリエステルなど、洗えるきものの提案も重要。
  • 需要開拓にはきものにも圧倒的なオシャレ度と圧倒的な素敵さが必要。ブランドの確立が欠かせない。
  • リアルな日常生活の中できものをいかに楽しんでもらうかが重要なポイント。
  • 若い世代は2~3万円で買いたいというニーズがあるが、供給側からいえば、このニーズに合わせるのはなかなか難しいというのが実情。
  • きものもビジネスとして成り立たせるべきだと思う。そのためには、ただ単に従来型の産業構造を維持するのではなく、消費者の欲しいものを提案するためのビジネスを構築する必要がある。
  • きものはファッションの一つであるという位置づけを忘れてはならないと思う。きものの価値観は従来は所有価値だったが、今は着用価値に変わってきたと思っている。
  • ファッション業界でキャリアとして活躍している大人の女性の方々が意外ときものに注目している。そろそろきものを着てみたいという声も聞く。

提言案:きものを着るシーンを増やすべきではないか

  • 経済産業省のきものの日は是非やって欲しい。また他省庁、地方自治体や一般企業にも広げていって欲しい。
  • きものを着る人は変わっているという風潮をなんとかしたい。
  • これからの大人の女性の一番素敵なスタイルは「洋服ときどききもの」だと思っている。このようなスタイルの提案をしていけたらと考えている。
  • きものを日常着として着ていた江戸時代は、ルールにとらわれずにもっと自由にきものを着ていた。もっとリラックスしてきものを楽しめれば、着る人も増えるのではないか。
  • 買う人がいないと産業として成り立たないので、着る機会を増やすのが一番のポイント。例えば、一ヶ月間学校で子供に着せるといったこともあってもいいのではないか。
  • イギリスの正装はモーニングというのが徹底されているが、日本の正装としてきもの着用が明確に位置づけられていないのがおかしいと思う。霞が関全体で一定期間きものを着てもよいのではないか。
  • 公式な場などにおいて、できるだけ和装をしてほしい。国際会議、特に日本で開催される国際会議はきものを着用する良い機会だと思う。
  • きものも衣服の一つなので、着ることを義務付けるべきではない。着てみたいと思わせる取組を進めてもらいたい。
  • きものの日については、夏にやってほしい。江戸時代の小袖という形式が、もともと上下一部一式で前で開いて留めるという亜熱帯又は温帯に向いた衣服形式だったという原点を思い出す意味でも、夏にやるとよい。

提言案:きものを活用した地域振興を進めるべきではないか

  • きものは地域に根ざしたものであって、今でも地域固有の文化が残っている。例えば、愛知県の三河地方は木綿が伝来した土地であり、三河木綿と呼ばれている。地域の技術をしっかり維持し、地域振興につなげていきたい。例えば、三河はみかんの産地でもあるので、みかんの木から取り出した染料で三河木綿を染めた商品を開発している。このような地域に根ざした産品を連携させる取組が地域の振興には重要だと思うし、行政側から支援をしてもらえるとありがたい。
  • 産地のもっているデザイン力、染色技術、加工技術をきものに限らず布地として異業種を含めた展開を考えていくことが地域振興にもつながると思う。
  • 「きもの特区構想」を提唱している。この構想によって、まずは京都できもので楽しみたい、遊びたい、体験したいという人を増やしていきたいと思っている。
  • きものを活用した地域振興の自治体の取組例(資料4-2)を見ると、町おこしの活動が各地で閉じてしまっているのが残念。例えば、秩父銘仙の背後には桐生の影響があり、桐生から秩父を通り正丸峠を抜けて八王子、横浜に抜けるといった関東のシルクロードがある、といったように、情報をつなげて地域連携による地域振興を進めていくという視点も大事。

提言案:国内外へ「きもの」を発信して日本の魅力を向上すべきではないか

  • きものをインバウンド、アウトバウンドにつなげることが重要。例えば、日本文化の一つとしてきものを位置づけて、衣食住プラス遊ぶということで全て体験できる形でイベントを作ってはどうか(「Japan Culture Week構想」)。
  • ロンドンファッションミュージアムなど、ロンドンではインターネットで探しただけでもファッション関係のミュージアムが5か所はあり、観光客や学生が楽しめるようになっている。海外にはきものミュージアムがあるのに、日本にはないことがあり得ない。日本に作るべき。
  • きもの、関連サービス、演劇などがすべて集結したショッピングモールがあると、きものの発信力が高まるのではないか。消費者もそこで本物を見ることができ、作り手は、発信の場として活用できる。
  • 「KIMONO」という日本の統一ブランドを作り、海外にそのブランドの名の下で、実力のある中小企業が海外に発信することができれば、日本の魅力発信にもなるし、企業の市場開拓も促進されるのではないか。
  • 異業種のラグジュアリーブランドのセカンドブランドとして「和バージョン」を作ってもらうことができたら、効果的なきものの発信になると思う。
  • 2016年のリオデジャネイロオリンピックでのネクストジャパンといったイベントで和装を発信できると日本の発信力も向上できるのではないか。
  • きものファッションショーは、きものの発信の重要なツール。ただのファッションショーではなく、例えば、浮世絵をイメージしたショーをやると面白いと思う。

関連リンク

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最終更新日:2015年6月11日
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