経済産業省
文字サイズ変更

2015年ミラノ国際博覧会 日本館基本計画策定委員会(第2回)-議事要旨

日時:2012年11月27日(火曜日)10時~12時15分
場所:ジェトロ7階IBSCホール

出席者

委員
(株)スペースインキュベータ代表取締役 彦坂裕【座長】
(有)E&Cブリッジズ代表取締役 秋岡榮子
(株)ユーグレナ代表取締役社長 出雲充 <欠席>
レストランジャーナリスト 犬養裕美子
(学)立命館東京キャンパス・シニアアドバイザー 岩田隆次
(株)KEN OKUYAMA DESIGN代表 奥山清行
(社)日本フードサービス協会専務理事 加藤一隆
全国農業協同組合中央会・農業対策部長 金井健
NPO法人TABLE FOR TWO International代表理事 小暮真久
(学)服部学園理事長 服部幸應
(一社)日本鉄鋼連盟常務理事 宮本武史
主催者
農林水産省 外食産業室長 山口靖
経済産業省 大臣官房審議官 商務流通・国際博覧会担当 羽尾一郎
経済産業省 博覧会推進室長 安藤保彦
日本貿易振興機構(ジェトロ) 展示事業部長 寺田佳宏
日本貿易振興機構(ジェトロ) 展示事業部主幹 
ミラノ博覧会チーム・リーダー 井手謙太郎

議事概要

1.開会

初出席委員挨拶

服部委員
世界料理サミットを主催しているほか、日本食レストラン海外普及推進機構(JRO)の活動等を行っている。JROでは、海外21カ国で原発事故後の日本の食の安全・安心をアピールした。日本に対する理解促進を目的とした国際交流も行っており、この20年はフランスにかわりスペインの料理が注目され、フェラン・アドリア氏に柚子、寒天、オブラート、茗荷、山椒などを紹介したところ、欧州の料理人の間で好評を博した。ここ7~8年は、北欧などのレストランが注目されはじめ、従来、原材料を並べるだけであったお皿の調理法のあり方が変わってきている。
奥山委員
12年間イタリアに在住し、トリノ五輪では聖火台とトーチをデザインするとともに、同国でイベントを開催することの難しさや、独特のセンスでまとめ上げる面白さも経験した。イタリアはかつて、フランスなどと比べて田舎というイメージがあったが、現在はかなり国際化したという印象を受ける。日本との共通点としては、ものづくりや職人の技への理解が深いこと、また、素材など根本的なものへの造詣が深いことなどが挙げられる。

2.プレゼンテーション

  1. 「農林水産業・食料産業について」(農林水産省 外食産業室 山口室長)
    ※配布資料参照
  2. 「クール・ジャパン戦略」 (経済産業省 商務情報政策局 生活文化創造産業課(クリエイティブ産業課) 内田総括補佐)
    ※配布資料参照
  3. 「2015年ミラノ国際博覧会日本館出展基本計画への提案」 (犬養委員)
    ※配布資料参照

3.日本館建設予定の敷地について

※配布資料参照

4.「テーマガイド」について

※配布資料参照

5.基本計画について

彦坂座長
万博の来場者は、専門家やオピニオンリーダーだけでなく一般人が基本であるので、メッセや見本市とは異なるという点をご考慮いただいた上で討議をお願いしたい。
金井委員
地球規模の食料問題に対する解決策として、多様な農業の共存が考えられる。各国が有する特徴的な生産資源を最大限に活用して食料の増産に取り組んでいくことが重要である。水田を中心とした日本の農業の多面的機能(生産装置、ダム機能、生物多様性の保護など)もテーマになり得る。基本的な考え方には、水田農業や米など何か大きな柱を設けたほうが海外にも訴求しやすいのではないか。食の安全・安心も絡めて、震災や原発からの復興をアピールする場とするのもよい。また、本委員会については、万博が具体化するまで継続すること、親委員会の設置の2点を提案したい。
服部委員
「生物多様性(Biodiversity)」「持続可能性(Sustainability)」などの用語について、英語と日本語でニュアンスが異なる点を理解した上でテーマを検討すべき。鴨農法など、日本が昔から培ってきたが、海外から見ると新しいと思われるような技術を盛り込んではどうか。寒天(ゼラチンと異なり、高温になるまで溶けない特長をもつ)など、日本には独自の魅力をもつ食材もある。レストランについては、若い世代の起用を期待したい。
岩田委員
万博は産業興しの大きな一端を担っていると考える。日本の産業は、良いものを継続的に生産し、海外へ売り出していく使命を負っているため、海外から見た視点というのを意識する必要がある。また、過去の万博の良かった点、悪かった点を洗い出すことも重要である。
彦坂座長
「多様性(Diversity)」については、あらゆる文脈において、博覧会国際事務局(BIE)も打ち出していきたい意向をもっているようであった。
宮本委員
スペインのサラゴサ万博(2008年)で、日本茶にスペインのオレンジの香りを加えた「サラゴ茶(ちゃ)」を来場者に飲んでいただいたが、趣向を凝らしたわりには評価はそれほど高くなかった。一方、その「サラゴ茶」を入れた、トウモロコシから作られたバイオマスプラスチックのコップは人気を博した。このように、万博では、どういうものが受けるか実際にやってみるまでわからない。ただ、万博は「受ければよい」わけでなく、テーマがすべてであり、それは地球規模のテーマであってほしい。例えば、今日のご説明のあった中では、「飽食と飢餓の共存」を解決するために、日本が何をできるのか、などといったテーマ設定がありうると思う。
小暮委員
配付資料に社会的なキーワードが並んでいるのを見て、21世紀らしい万博という印象を受けた。また、イタリアは食に関する国連の二大機関の本部を有しており、世界的な食料問題に取り組んでいきたいという意志が伺えた。日本のあらゆる分野の優れた技術や活動について、自慢するような気概で力強くアピールしてもらいたい。また、日本の若い世代を惹きつけるような要素も取り込めると素晴らしい。
服部委員
「ミツバチがいなくなると人間はいなくなる」という言葉のように、わかりやすく、かつ世界の人々の心を一気につかむようなテーマを考えられないか。
奥山委員
取捨選択し、明確なテーマを打ち出すことが必要。欧州が不況にある中、素材分野などで世界一の技術を有する日本への期待は大きい。また、日本は世界に先駆けた超高齢化社会であり、食を作る・売るといった面での先進的なシステムはいずれ世界に貢献する。テーマガイドに関連し、(提出が求められているという)出展計画を誰がどのように審査するかなどより詳細な情報がほしい。何より重要なのはテーマの独自性である。独自のテーマを打ち出すためにも、一度ガイドラインから離れて議論してみてはどうか。
秋岡委員
「記録に残るものより、記憶に残るもの」とするためにも、テーマに関する事柄を総花的に並べるのではなく、ポイントを絞るべき。次のミラノ万博の目標は日本の産業力、国力を示すという普遍的な目標に加えて、日本へのリスペクトを取り戻すことにある。展示は例えばだが、「米づくり」を入口とし、そこから、農業、食の問題のみならず、日本のものづくり(工業製品を含む)の精緻さ高品質、ソフトパワーがなぜすごいかということに想像が展開していく構成がよいのではないか。テーマは「食」だが、すべての産業界から支援されるような内容を期待したい。また、次代を担う人たちが万博に参加できる仕組みづくりが望ましい。
加藤委員
万博後も見据えた基本計画をつくりたい。また、金井委員の指摘するように、親委員会の設置を希望する。
犬養委員
本日の議論を通して、総花的に考えるのではなく、まずは基本となるテーマを絞ることの重要性を確認できた。次回以降、どこに重点を置くかという観点から議論していきたい。

6.公募事業の状況について

ジェトロ ミラノ博覧会チーム 井手リーダー
「2015年ミラノ国際博覧会」日本館総合プロデュース業務、展示設計・施工監理業務委託先の公募選定に係る進捗状況について説明。

7.今後のスケジュール

ジェトロ 展示事業部 寺田部長
次回第3回委員会は12月19日(水)に開催する。第4回委員会は1月中旬ないし下旬を予定。

お問合せ先

商務流通保安グループ 博覧会推進室
電話:03-3501-0289
FAX:03-3501-6203

関連リンク

 
 
最終更新日:2012年12月20日
経済産業省 〒100-8901 東京都千代田区霞が関1-3-1 代表電話 03-3501-1511
Copyright Ministry of Economy, Trade and Industry. All Rights Reserved.