経済産業省
文字サイズ変更

2015年ミラノ国際博覧会 日本館基本計画策定委員会(第3回)-議事要旨

日時:2012年12月19日(水曜日) 13時~15時15分
場所:ジェトロ5階展示場

出席者

委員
(株)スペースインキュベータ代表取締役 彦坂裕【座長】
(有)E&Cブリッジズ代表取締役 秋岡榮子
(株)ユーグレナ代表取締役社長 出雲充
レストランジャーナリスト 犬養裕美子
(学)立命館東京キャンパス・シニアアドバイザー 岩田隆次
(株)KEN OKUYAMA DESIGN代表 奥山清行
(社)日本フードサービス協会専務理事 加藤一隆
全国農業協同組合中央会・農業対策部長 金井健
NPO法人TABLE FOR TWO International代表理事 小暮真久
(学)服部学園理事長 服部幸應
(一社)日本鉄鋼連盟常務理事 宮本武史
主催者
農林水産省 外食産業室長 山口靖
経済産業省 大臣官房審議官 商務流通・国際博覧会担当 羽尾一郎
経済産業省 博覧会推進室長 安藤保彦
日本貿易振興機構(ジェトロ) 展示事業部長 寺田佳宏
日本貿易振興機構(ジェトロ) 展示事業部主幹
ミラノ博覧会チーム・リーダー 井手謙太郎

議事概要

1. 開会

2. ミラノ国際博覧会基礎調査中間報告/博報堂

※配布資料参照

3. プレゼンテーション

(1) 秋岡委員

※配布資料参照

(2) 服部委員

厚生労働省・文部科学省・農林水産省の取り仕切る食育基本法制定に携わってきた。この食育のノウハウをミラノ万博に応用できると考えている。

現在世界の人口は70億だが、地球の食糧生産能力は85億人分が限界だろうと言われている。70億人のうち、10%の飢餓と10%の飽食が存在する全世界的なこの偏りを是正することおよび来る世界的食糧難時代に食料をどのように提供していくかを考えていくことが重要であると考える。つまり、「生物多様性(Biodiversity)」「持続可能性(Sustainability)」「Ecology」をテーマに掲げ、食料の全世界での分配を実現することが重要である。

また、柚子や出汁などの日本の食材の認知度が高まりつつある昨今、現地人を雇うよりも、経費はかかるが、本物を世界に知らしめるために日本人のプロを雇うことが重要と考える。河岸の仕組みや活き締め、野締めなどの技法をまで知らしめてほしい。さらに、プロの技量により、日本の塩分の摂取量基準とWHOの基準の乖離を埋めていくべきである。食・後進国への将来発生するである疾病についての警鐘をならすようなモデルをつくれないか。スーパーヒーローシェフの発掘・育成もしたい。

(3) 奥山委員

欧州の市場サイズは小さいが、中東や中国で売るために欧州でブランド力をあげるという点では大事な市場。パリ・ロンドンと並ぶミラノという象徴的な都市で開催される万博で、日本の食のブランド力をあげるということが課題と考える。日本の産業(中小産業)の技術(品種改良・技術改良など)の技術はすばらしいが、それを活かすマーケティング・商品開発のノウハウが未熟。ミラノ万博はこれらのノウハウを得る良いチャンスとなり得る。

普通のビジネスモデルではできない、暮らしぶり・商品開発においての実証実験を行ってほしい。

4. 基本計画について

宮本委員
何を(メッセージ:目的)、どのように(手段)伝えるかを別物として認識することが大事であり、主催者にはこれらを分けて話をすすめていくことをお願いしたい。
・万博は確かに、産業技術の発表の場として生まれ、大阪博もそうだった。しかし、愛知博以降、万博は地球規模の問題について国境を越えて一緒に考える場となった。ただ、この両者は決して矛盾するものでなく、むしろ両立すべき表裏一体のもの。愛知博日本館でも、地球規模のメッセージを伝える手段として、日本の産業が持っている先進的環境・エネルギー技術を駆使した。
・セビリア万博(1992年)では、日本館の展示(白木づくり、天守閣等)はスペイン人が期待するハイテク技術ではないとして、スペイン側から展示内容を変えるように言われたが、拒否した。しかし、日本館の来場者は各国館の中で一番多かった。つまり、期待されていないから受けないとは限らないし、期待にただ応えることがそもそも良いことかどうかもわからない。
秋岡委員
このような議論をどんどんみんなでやるべき。
奥山委員
その人に憧れて農業に従事したくなるようなスター農業者の発掘・養成の実現を希望する。個人の顔が見える農業が望ましい。
金井委員
テーマガイドをふまえ、地球規模の問題に対し各国がどうアプローチしていくのか答えを出さなければいけないが、まず議論すべきは出展の意義や目的であり、共通認識をもつことが重要である。問題解決に向けては、各国が多様な農業を認め合い、共存していくことが重要だと発言してきたが、そのなかで日本の農業のあり方を示し、日本の農業を知ってもらうことができれば、日本の付加価値も上がるのではないか。
彦坂座長
ミラノ万博では主催者が共通認識を展示するテーマ館はあるのか?
井手チーム・リーダー
気候帯における農業と栄養の差異のプレゼンを行う「生物多様性パーク」やこれからの食べ物の作り方・流通の仕方を考える「未来の食べ物地区」などを作るなどの話が、テーマガイド上に記述されている。
彦坂座長
テーマ館で大規模に世界的な問題を取り上げてしまった場合、その解釈との齟齬や重なりがあるかどうかが重要になってくると思うので、詳細情報が入り次第、連絡がほしい。
小暮委員
多面性を理解し、飢餓と肥満の問題について改めて考えさせられた。
エチオピアのホテルにおいてパーマカルチャーで栽培した野菜をそのまま観光客に提供するビジネスが成功しているが、同時に近隣では貧困も存在している。性質の違うこれらの二つの問題に日本としてのメッセージを出すというのは難しいが、この委員会の中でヒントを探して行きたい。
彦坂座長
委員からでた内容を日本館ですべて実施することには無理があるし、訴求内容がぼけて観客に伝わらないおそれもある。
岩田委員
他の委員の意見には同意。しかしより詰めていくために、基本構想にもっと時間をかけた方がよい。
犬養委員
「食料が無いこと」と「日本の食文化/食の最先端技術をアピールすること」は一見違うことではあるが、問題点がある、それはこうした技術で解決できるものである、というように、つながっているものであることを示すことができるのではないか。
出雲委員
飢餓と肥満について、日本館で解決方法を提示できればと考える。技術偏重にならずに日本の得意分野を展示するのが望ましい。
彦坂委員
ミドリムシを展示するとすれば、展示はどんなイメージになるのか、お考えをお持ちでしょうか。
出雲委員
直接ミドリムシを展示するよりも、ミドリムシの培養技術を利用してできた発酵食品、化粧品、燃料などの紹介によって、貢献できれば良いと考える。
加藤委員
次回、産業界からという観点で意見を述べて貢献していきたいと考える。
金井委員
親委員会の設置等、今後のすすめ方はどうするのか。
主催者
来年3月までという時間的制約の中では、基本計画策定に相応しいメンバーにお集まりいただいている当委員会で基本計画をまとめていただくことが基本である。親委員会が何を指すのか不明であるが、別の委員会を設けるならば、例えば、周知・広報、協力取り付け等の別の目的のものとするかどうか等、どのよう機能・役割をもたせるかの整理が必要であり、その必要性を含め、座長をはじめとする関係者と今後検討していく。なお、当委員会で策定する基本計画のその後のフォロー、例えば、建築、デザイン、アート等への反映ぶり等については、必要に応じ来春以降も当委員会への情報提供等に努めていきたい。

5. 公募事業の状況について

ジェトロ ミラノ博覧会チーム 井手リーダー
11月22日の審査において、総合プロデュースグループ及び展示設計施工監理業務担当として(株)電通の提案が特定された。総合プロデューサー1名、部門別プロデューサー5名体制。官報にて一定期間公示の上、正式契約の予定。

6. 今後のスケジュール

ジェトロ 展示事業部 寺田部長
次回第4回委員会は、1月31日(木曜日)13時~15時にて開催。第5回委員会は、2月中旬ないし下旬を予定。年度末までは親委員会は設置せず、その後のことは年度末あたりにご相談したい。

7. 閉会

お問合せ先

商務流通保安グループ 博覧会推進室
電話:03-3501-0289
FAX:03-3501-6203

関連リンク

 
 
最終更新日:2013年1月29日
経済産業省 〒100-8901 東京都千代田区霞が関1-3-1 代表電話 03-3501-1511
Copyright Ministry of Economy, Trade and Industry. All Rights Reserved.