経済産業省
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活力あふれるビンテージ・ソサエティの実現に向けた取組に係る研究会(第3回)‐議事要旨

日時:平成27年12月22日(火曜日)15時00分~17時00分
場所:経済産業省本館7階西1商情第1会議室

出席者

赤池委員、秋山委員(座長)、大内委員、久保委員、古田委員、村田委員、
真柄特別委員、藤田特別委員、石川特別委員

議題

『超高齢化社会を支える技術・製品サービス』に関する意見交換

議事概要

『超高齢化社会を支える技術・製品サービス』の開発・普及に取り組むクラブツーリズム株式会社、パナソニック株式会社、株式会社バンダイナムコホールディングスの各企業からの発表、フレイル予防の観点から企業の製品・サービス開発に対する虎の門病院院長大内委員コメントの後、自由討議を行った。
委員および企業からの主な意見は以下のとおり。

  • 高齢者向け製品・サービスの開発において難しいところは、ニーズが多様であるとともに、年齢や生活環境によって変化すること。社会全体の動きから個人の動きは予測できないので、柔軟に捉えることが必要。人口の約1/3に達するビンテージ層の5%を対象にしただけでも市場はかなり大きい。
  • 製品に対し、必ずしもバリアフリー化が求められるとは限らない。状況に応じて使いやすさを変えられ、高齢者の残存能力を活かせることが望ましい。
  • 単に負担を軽くすれば良いというものではない。フレイル予防と家事労働からの解放のバランスが大切。楽しんで家事をできれば、結果的に運動にもなる。
  • 家事の義務的なイメージを転換し、老後は自分のため、みんなのために楽しめる家事像を提案してほしい。その実現に向け、例えばオープンキッチンのような製品の提案などもあるのでは。
  • ビンテージ社会を支える技術・製品・サービスは、大きく2段階の価値観に分かれる。負担を軽減しマイナスからゼロにする価値観と、負担を楽しみに変えゼロやマイナスをプラスにする価値観。ビンテージ社会には後者の提示が必要。
  • 小学校高学年以上のニーズは多種多様。ニーズ把握の切り口を「世代」にせず、「いかに楽しんでもらうか」を軸に、世代を超えて共通する「好きなもの」を提供し、試行錯誤を繰り返しながらフィットするものを探していかなければならない。
  • 旅にはテーマが大切。孫と行く旅、趣味が共通の人どうしの旅などで、人と人との結びつきが「仲間づくり」や絆を生み、旅がさらに充実する。「フェローフレンドリースタッフ」制度は自費で添乗資格を取得し、旅程管理を行いながらもお客様と一緒に楽しみ、社会参画や自己実現の欲求を満たしている。
  • (秋山座長が英サイエンス誌に寄稿した)日本の高齢者が働くことに関する論文(PDF形式:202KB)PDFファイル外部リンクに対し、北欧の労働大臣からポジティブなコメントが寄せられた。「働く、学ぶ、遊ぶ、休む」の4要素のバランスを自分で選択し、セカンドライフをデザインできる環境を産業と行政で作る必要がある。
  • 日本の高齢者の1番の希望は「働く」こと。ただし、フルタイムで働く、生活のために働くというよりは、お小遣いを得たい、何か人の役に立ちたいというレベルが多い。
  • 「働く」ということは、社会と繋がっていること、自分のやっていることが世の中で活きるということ。それを実感できることが大切。
  • 社会保障制度等の充実は、ひとりでも過ごせる生活環境を創出したが、結果として国民を「個」に向かわせている。これからは地域や家族とのつながりある社会が楽しいということを、行政も企業も発信していくべき。
  • 働き方への多様なニーズに応えられるよう、終身雇用制度から脱却し、高齢者が経験やスキル等の強みを活かせる社会システムが必要。
  • 現在は高齢者が資格を取っても働き場所が十分に提供されない。ビンテージ版ハローワークを実現するためには、産業側のフォローが必要。
  • ボランティアではなく、働くからには安くても対価が得られることが重要。責任感につながり、報酬を得ることが楽しみともなる。
  • 「働く」という言葉へのイメージは多様だが、ネガティブな印象があるよう思う。「人のために動く」など、愉しみに繋がるポジティブな言葉が必要。
  • 在職中は会社でキャリアプランを立てることで、自らの能力や志向に気づく機会があるが、退職後は皆無。「個」に着目し、会社から離れても一人ひとりのやりたいことを把握して、地域単位できめ細かく対応できれば、活力のあるビンテージ社会を構築できるのではないか。
  • 高齢者が働くためには、アクセシビリティが鍵になる。IoT、ICTを使い、安心して外に出られることが必要条件になる。

以上

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最終更新日:2016年1月29日
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