経済産業省
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産業構造審議会環境部会廃棄物・リサイクル小委員会容器包装リサイクルワーキンググループプラスチック製容器包装に係る再商品化手法検討会(第1回) 議事要旨

日時:平成19年2月9日(金)14:00~16:20

場所:全国町村議員会館2階会議室(半蔵門)

議事概要

※冒頭、環境省由田廃棄物・リサイクル対策部長及び経済産業省伊藤大臣官房審議官(地球環境問題担当)より挨拶。

※事務局及び新宮オブザーバーより資料説明。

※以降、質疑。


(崎田委員)

  • 国民に分かりやすい議論をお願いしたい。
  • 再商品化手法の優先順位の基本的考え方は動かさないで欲しいと思うが、容リ法の審議の時に、材料リサイクルの課程で50%が残渣になっていると聞き、「それはないだろう」と思った。
  • できるだけ質の良い再商品化を事業展開する事業者が評価され、そうではない事業者は退場する仕組みを。

(織委員)

  • 平成11年の整理以来、「マテリアル」、「ケミカル」という言葉が誤解を招いている気がする。
  • 発泡スチロールトレーのように緩い分子をほどくのは良いが、PP、PEのようなものについて、残渣を50%も出しながら分子をほどくのが良いことなのか。
  • コークス炉化学原材料化は、やっていることは材料リサイクル。これをケミカルリサイクルに分類しているからおかしいのではないかと思う。
  • そもそも論になってしまうが、「マテリアル」、「ケミカル」という名称からして疑問。
  • イメージで語られているのが怖い。

(濱委員)

  • 先ほどから「残渣を50%も出している」と言われ、遺憾。
  • 破砕・洗浄後の成分分析によればAランクのベールでは水分6%、汚れ分7.1%。Dランクのベールでは水分10%、汚れ分10.1%。
  • こういったものを除いた後のものを基礎にすれば、再商品化率60%程度は達成しているし、RDF化できるものも30%程度ある。
  • そもそも容リ制度において、材料リサイクルは、材料に戻るという観点だけでなく、市民の分別排出に対応するという環境教育的観点からも優先されている。
  • 石油資源のうち容器に使用されている量はわずかであるが、象徴的なものとして材料リサイクルが優先されている。
  • プラスチックに戻せば、再度エネルギー源として使用することも可能。

(森口委員)

  • 再商品化事業者のヒアリングに廻って分かったことは、市町村の分別収集の実態と再商品化事業者の現場との間にかなりギャップがあるということ。
  • 今回、再商品化事業者も審議に参加することは良いことだと思う。
  • 1点目は、「マテリアル」、「ケミカル」という表現が分かりにくいこと。
  • 資料にある「化学的に処理して・・・」という説明自身、定義として不正解。高炉還元剤として利用する場合、再商品化処理とされているのは、物理的処理だけである。利用形態が化学反応だということ。何を以て「ケミカル」と言っているのか、整理する必要がある。
  • 本来的には、どういう資源を代替したのか、という視点で考えるべき。
  • 2点目は、手法ごとに再商品化の定義が違う中で、その再商品化率を単純平均することは意味がないことを指摘したい。
  • 最終的に「埋め立て」された量、「焼却」された量のデータを出してもらえないか。
  • 3点目は、資料4の再生処理コスト基準について、「売却額」は何を指すのかという問題。再商品化製品とこれを利用する者との関係は、手法ごとに異なる。

(岩倉委員)

  • 資料2について。由田部長・伊藤審議官仰ったように、平成11年当時とは資源を巡る状況や技術の動向が変わってきていることを十分踏まえて議論することが必要。
  • 環境負荷を十分に考えるべき。
  • 20年度での運用への反映を考えると時間がないが、ここでの議論はどういった形で反映されるのか。事務局に明らかにしてもらいたい。
  • 材料リサイクルでは、ペレットやフラフの状態で「再商品化製品」とされるが、その後どうなっているのかということが大事。今後は、製品の付加価値、費用対効果も含め、できるだけそういった情報を教えて欲しい。
  • また、再商品化の在り方と分別収集の在り方は一体不可分であるので、そういう論点も議論してほしい。

(八木委員)

  • 「残渣が50%」と言われるが、基本的に埋め立ては禁止されており、サーマルリサイクル又はケミカルリサイクルされていること。
  • 再商品化率を算出する際に、熱利用されている分も含めれば、材料リサイクルの再商品化率は11ページのようにはならない。
  • 材料リサイクルは、繰り返し使用できるという利点も持っている。
  • 平成11年当時は発泡スチロールトレーのみを想定していたとあるが、最近は、その他プラについても分別技術が発達しており、手選別から自動選別になっていくと考えられる。「まさにこれから」という時期なので、過去の数字を見てもこういうことは分からない。
  • 材料リサイクルの残渣については、材料リサイクルできないものをケミカルリサイクルするという位置付けにするのが最も良いと思う。

(金子委員)

  • 今回、容リ法の審議会ではサーマルも認められたので、できればサーマルの議論も考慮してもらえないか。
  • 「再商品化製品」の定義は整理が必要。
  • 「残渣50%」は当時の想定外であった事実も明確に議論した方が良い。

(辰巳委員)

  • 資料2の検討事項は、順番を逆に考えるべきではないか。もの作りの観点から言えば、何を作りたいから原料はどのようなものがいいかというふうに考えるのが普通ではないか、そのような考え方を踏まえて議論すべき。また、そのような議論のためのバックデータとして、容器包装としてどのような種類のものがどの程度あるかということを把握することが重要ではないか。

(上山委員)

  • 容リ協会で行っている環境負荷検討委員会の報告を是非御願いしたい。
  • 平成11年の産構審で材料リサイクル優先を決めた時の根拠となるべきデータを示してもらいたい。そしてそれらが現在どうなっているのかを、見る必要がある。
  • 品質と価格の関係も重要。例えば、高炉還元剤は、通常市場で調達する場合はどれくらいで買うのか等。
  • 「その他プラ」を一面的に議論するのではなく、「環境負荷」、「品質、価格」といったカテゴリーごとに議論をしなければならない。
  • 先ほどから議論に出てきている、埋め立てられている、あるいは焼却されている実態について、大半の国民は無知。ぜひ情報開示してほしい。

(服部委員)

  • プラスチックの落札価格はダントツに高いが、これは5割程度しか有効利用されていないことが反映されて高止まりになっているのではないか。
  • 残渣の部分はサーマルリサイクルしているとの話があったが、材料リサイクルということで入札しているわけであり、納得がいかない。市民の手間をかけて集めたものを燃やすのであれば、自治体の設備でもやすことと同じではないか。
  • トレーのように、集める時点でPE,PP等に分け、それに材料優先を適用するようなことはできないか。一定の基準を定めるべきである。

(石井委員)

  • 自治体としては、リサイクルの前さばきをやっているという自覚を持って努力している。
  • リサイクラーにも努力してもらいたい。
  • 具体的には、まず単一素材の容器等、市民がきれいに分別排出しやすい容器を製造するということ。そして、技術の進展を活用し、さらにリサイクルを進めて頂きたい。
  • 市民が安心して分別排出できるようなリサイクルを。

(早川委員)

  • 市町村では分別収集・選別・保管・引き渡しの仕事をしている。
  • 分別の細分化は普及に時間を要する。いまだにトレーを集めてもカップラーメン容器等が混ざる。
  • ベールにするためにも多額の負担をしている。
  • 技術の進展に期待したい。

(大塚委員)

  • 伊藤審議官が仰ったように、資源有効利用度と環境負荷の観点から見るべき。
  • 循環基本法でも、上記観点から、優先順位は変えても良いことになっている。
  • 定義の問題はあるが、再商品化率を向上又は維持することも一つの目的。
  • 上記について、森口先生、平尾先生からぜひ知見を提供してほしい。

(小阪委員)

  • 白色トレーの再商品化を想定して優先を決定した平成11年当時とは合わなくなってきた実態もあるかと思うが、再商品化手法はそれぞれのよいところもあるはず。そこをよく議論していただきたい。

(平尾委員)

  • 目的はリサイクルではなく、資源の有効利用と廃棄物の減量、COの低減。こうした全体の中でリサイクル手法は見ていくべきなのに、容リ協会の入札ルールだけでこれをコントロールしようとすることに無理がある。
  • 数理モデルで計算しようとしても、計算上のネックは大抵入札方法のところに張り付く。サプライチェーン全体で最適化すべきである。
  • もともとの目的は何であったかに立ち返って議論すべき。

(花澤委員)

  • 今日はリサイクラーの話がよく分かった。
  • 特定事業者の立場からは、プラスチック製容器包装のリサイクルにはトン当たり10万円も払っておきながら、最終的に出てくる物がどういったものか、分かっていない。
  • それが分かれば、分別や水分・異物の影響性から、そもそもどういう容器を考えなければならないのかということを考えるようになる。
  • 分別区分の細分化にはコストがかかると思う。
  • マテリアルリサイクルに向いている素材だけ出すのが一つの解ではないのか。
  • 小学6年生の女の子が、大量の水を使ってトレーを洗うことに素朴な疑問を抱いていた。
  • 私たち特定事業者としてもそれなりにやっていきたい。

(林委員)

  • 使用済みプラスチックは貴重な資源であって、ごみではない。
  • 技術に関する客観的データ、どのような用途でどのような効果があるのか、バウンダリー(分別収集の現場との連携という意味)等が今後の論点となるイメージを持っている。

(濱委員)

  • 容リ協会の環境負荷検討委員会の報告を評価するに当たっては、材料リサイクルではパレット等具体的な最終利用製品のイメージがあるが、ケミカルリサイクルでもそういう評価をお願いしたい。
  • 例えば、高炉還元の方法では、鉄1トンを生産する場合の効用等を検討してほしい。
  • 再度、残渣について誤解を解きたいが、ベール中プラスチックは80%程度。これを許に再商品化率を考えると、残渣は50%ではない。
  • 塩素濃度が高いと、ペレットでもコンパウンドでも悪影響が出る。
  • 塩素の由来物質を明らかにする必要があると考え、調査中。現在、容器包装以外の物質由来塩素が悪さをしているところまで分かっている。引き続き調査していく。汚れも今後調査する。

(織委員)

  • 平成11年当時の審議会に出ていたのは自分だけであるが、当時の人間として言っておきたい。
  • 当時は市民が分別したものが自治体で焼却されていることに大きな反対の議論があった。
  • 事業者も、今から見れば消費者との対話を十分に行わないまま、「油化」が優れているという主張を、コストの面から繰り返した。
  • この結果市民の反発を買い、今の時点ではとりあえず材料リサイクル優先と決めておき、単一素材化の流れ等も期待しつつ、また技術が進展してきたところで考える、と整理されたと記憶している。合理的根拠が提出された上での結論では無かったと記憶している。
  • 今後の議論は、環境負荷をどう下げるかという原則に戻って議論すべき、材料リサイクル優先ありで進めるべきではない。

(新宮オブザーバー)

  • 協会で行っている環境負荷検討委員会の報告については、第2回が3月16日の予定であるので、いつ提出できるかは分からない。

(郡嶌座長)

  • 今日は、今後話し合うべき事項について整理されたと思う。
  • まず「原則」。定義を整理すること。データに基づくこと。国民に分かりやすい議論をすること。
  • 次に「目的」。本来の目的は、資源の有効利用と廃棄物の減量及びCOの低減(環境負荷の低減)。これを達成するために、サプライチェーンの中で各主体が最適な行動をする必要があるという思想に立つということ。
  • 最後に「コスト」。
  • こうした事項について、事務局である環境省、経済産業省には課題の整理をお願いしたいと思う。

(環境省西村リサイクル推進室長)

  • 次回は2月26日(月)の午後。
  • ケミカルリサイクラーからのヒアリングを行う。

以上

 
 

最終更新日:2007年5月15日
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