経済産業省
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産業構造審議会環境部会廃棄物・リサイクル小委員会容器包装リサイクルワーキンググループプラスチック製容器包装に係る再商品化手法検討会(第2回) 議事要旨

日時:平成19年2月26日(月)15:00~17:35

場所:ホテルフロラシオン青山2階「芙蓉」

議事概要

※冒頭、事務局及び座長より司会、進行。

※事務局より資料説明。

※JFEスチールからのプレゼンテーション(説明者:林委員)。続けて、質疑。


(崎田委員)

  • (ケミカルリサイクラーが)材料リサイクルの設備も持っていることを聞く中で、材料リサイクルの残渣をもっとケミカルリサイクルにまわすことはできないのかと思った。つまり、制度の運用をもっと柔軟にすることにより、(材料リサイクラーとケミカルリサイクラーが)連携して入札できないのか。可能性についてのご意見を伺いたい。

(林委員)

  • プラスチックの材料リサイクルでは特に品質が良いものが求められるので、その残渣をどう使っていくべきか、ということについて当社でも検討しているもの。
  • うまく行けば、(連携入札も)可能性はあると考えるが、まだ当社でも検討を始めたばかりであり、コストも非常に高いため、バランスを考えないといけないといけない。

(大塚委員)

  • 温暖化の問題との関係でも質問したい。
  • 基本的には、現在の高炉におけるコークスの役割をそのまま代替できるのか。
  • 17ページとの関係で、現在どのくらいのプラスチックを使用し、どの程度のCO削減効果があるのか。
  • 今後、全部プラスチックに代替すると、どの程度のCO削減効果が見込めるのか。

(林委員)

  • 340kgのコークス投入量の全部を代替することは無理であり、現在は10kg程度。

(辰巳委員)

  • 高炉還元に向かないものは分かったが、「向く」プラスチックはどのようなものか。

(岩倉委員)

  • コークスの代わりにプラスチックを使用するのは大変有効なことだが、キャパシティは10万弱とのこと。
  • 1点目は、これ以上キャパシティはあるかということを聞きたい。
  • 2点目は、出てくる製品の価格はプラスチック1t当たり数千円である一方で、コストはどれくらいなのか。

(安達委員)

  • ご紹介のあった新高炉原料化プロセス(APR)に設備導入費14億円とのことだったが、年間8,000tの処理のためのコストにしては膨大な額。容リプラだけを対象としているのか。

(林委員)

  • 辰巳委員のご質問については、やはり塩素、異物、汚れが「向いていないもの」であって、これ以外であれば、プラスチックはどのようなものでも向く。
  • 岩倉委員のご質問1点目については、余力はまだ3割程度あるが、現状、設備能力が過剰なので操業には至っていない。
  • 2点目のコストについては、コークス代替効果や、専用の吹込装置にかかるコスト等、コスト面も含めて「1t当たり数千円」ということ。
  • 安達委員からは大変鋭いご質問を頂いた。もちろんコストと全体のバランスを考えてやっている。
  • APRについては、赤字ではないが、製鉄分野よりは利益が出ない。これは「第一機」という位置付けで、採算は必ずしも合わないが作ったもの。しかし今後は、これにより出てきたものが高く値を付けるのではないかということも期待している。

※ 新日本製鐵からのプレゼンテーション(説明者:近藤委員)。続けて、質疑。

(森口委員)

  • コークス炉の方法については以前より興味があり個人的にもプラント見学を含め何度か意見交換させていただいたことがあるが、最終的にどういうものになるのか、どういう資源を代替したのかが重要だと思う。これに関して2点、もう一度教えて頂きたい。
  • まず、19ページで物質収支がガス4:油化物4:コークス2とのことだったが、これは実験上の比率と理解している。これは実際のオペレーションの条件ではどの程度確認されるのか。
  • 油化物が生成されるとのことであるが、これで再びプラスチックを作ることができるのであれば、材料リサイクルとなる。再生炭化水素油は、最終的に何に使われているのか。

(近藤委員)

  • 石炭の場合、実際のオペレーションでは、コークス70%、ガス20%、油化10%。
  • プラスチックから出てくる油は、容積比の関係で、これに7掛けとなるが、要するにガスに行くのか、油に行くのかというだけ。
  • 油化生成物についてはカタログにあるように、スチレン系の樹脂としてプラスチックにしている。タールについては、塗料系のものに使っている。
  • プラ及び塗料として利用しているので、高分子循環とは言えるだろう。

(濱委員)

  • 塩素分はアンモニアガスと反応して無害化できるとのことであったが、現状で廃プラスチックの使用率というか、1t処理するのにどの程度プラスチックを投入し、どの程度余力があるのか。あと濃度については一切関係ないのか。

(服部委員)

  • ほとんどコークス炉で使われているのかと思っていたが、石炭とプラを投入しているということだった。
  • プラの量を増やしても大丈夫か。
  • 90%の収率を達成しているということだが、市町村においてどのような異物があっても大丈夫ということか。

(織委員)

  • 森口委員が同じ質問をされていたが、もしナフサに戻すことができるなら、材料リサイクルと言っても構わないと思う。
  • ペレットとナフサにするのとではかなり違うと思っているが、ナフサに戻るのならば、材料と呼んでも良いのではないか。

(近藤委員)

  • 濱委員からの、石炭由来のアンモニアで塩素を中和することに関しては、11ページに書いたとおり、能力としては25倍あることになる。
  • しかし実は、添加率1.5~2.0%というのはコークスの強度の関係に由来する制限値。
  • したがって、添加率の上限は2.0%くらいか。
  • 16ページの製鉄所レイアウトを参考にする場合、受入量は620万t程度とされているので、添加率を約2.0%にすると、10万tのプラスチック投入能力があることになる。
  • 森口委員からの、最終的にどのようなものができるのかというご質問については、有機物であれば、全てガスか油か固体になる。
  • コークス炉の方法は、食物系の汚れは気にしない。炭素、水素でできているものであれば、プラスチックでなくても何でも分解できる。
  • 織委員からの、ナフサに戻すことができるのかという点については、軽質油から、通常、スチレン、ベンゼン、トルエンがとれる。これらがある比率で入り、スチレンモノマーとすることができるので、そういう意味でナフサを作っているといえる。

※札幌プラスチックリサイクルからのプレゼンテーション(説明者:塩谷委員)。続けて、質疑。

(上山委員)

  • 非常に分かりやすかった。
  • 17、18ページにおいて、市場の現状について説明があったが、市場の形成のためには、品質と価格が連動することも必要だと考えている。油化市場が成長するために解決すべき課題は何か、まとめて教えてほしい。マーケット成長の制約条件をどのように認識されているのか。

(大塚委員)

  • 当初から油化は重要な再商品化手法だったわけであり、今後もぜひ継続してほしい。
  • 京都議定書の関係でCOのことも聞きたいのだが、21ページではエネルギーを削減しているとのこと。一方、28ページのように生産性とリサイクル率は向上する中で、トータルとしてCO排出量に換算すると、どうなるか。

(織委員)

  • 油化はほとんど重質油になるものと思っていたが、軽質油が24%もあるとのこと。コークス炉の方法との違いは何か。というのも、いろんな手法を組み合わせてメリットを活かすためには手法ごとの違いを知りたいと思っている。
  • これもナフサになるのであれば、材料リサイクルと区別すればよいのではないか。
  • それとも、現状で1社しか取引がないということは、市場はナフサと受け取れないということなのか。

(崎田委員)

  • 油化ではナフサに戻すのにコストがかかっているとすれば残念なことであり、コストダウンはできないのだろうかと思う。あるいは市場による制約条件があるのか。

(崎田委員)

  • 油化はコストが課題ということだった。
  • 技術上の問題か、市場を制約する条件があるのか。

(平尾委員)

  • 1t処理するのに、電力1,500W使用している。作ったものの半分を自家消費せざるを得ないのでは、と思うがどうか。
  • 25ページの受入量に対し、23ページでは重質油及び軽質油を加えても年間6,000t程度なのは、自家消費分を引いたということか。
  • 27ページのリサイクル率98%は自家消費を入れたものか。
  • プラントが小さく、熱効率が非常に低いと思うが、例えば10万tを100万tプロセスとしたならば改善されるのか。

(八木委員)

  • 熱分解の温度はどのくらいか。
  • コークス炉の方法では40%の油がナフサ相当だという話があったが、油化ではどうか。

(塩谷委員)

  • 油化はシェアが低いが、たくさんのご質問を頂き、ありがたい。
  • 上山委員の市場に関するご質問については、汎用品として市場に供給しているのは油化の方法だけかもしれない。油はボリュームが大きい取引市場になる。小型プラントであることによる制約はある。
  • また、各年度の受入量が変動するので、安定供給性を欠いていることも原因。
  • 大塚委員のご質問については、リサイクルするためにインプットが必要なエネルギーは確かに大きい。CO排出量については、LCAを検討しているが、現在手持ちのデータはない。
  • 油化は、再商品化率は高いが、エネルギー、COの面では課題があると思っている。
  • 織委員のご質問については、コークス炉の方法との違いは、3つの油を作り、市場に出しているという点。
  • プラスチックtoプラスチックであれば、材料リサイクルと言ってもよいのではないかという指摘については、私どももそう思っている。
  • 崎田委員から、コストがかかるということについては、確かに油化の一つの課題。
  • 平尾委員から、プラントを大型化すれば改善されるのではないかという指摘については、熱分解は吸熱反応なので、どこかから排熱を手に入れるなりしてコストを下げる必要はあると思っている。
  • 油が50%程度出るが、これは生産全体でカウントしている。そのうち半分をプラントで熱源として使っている。
  • 八木委員からのご質問については、熱分解の温度は300~400℃。600℃で外から加熱している。
  • また、油については、小型ながら、石油精製のプロセスと全く同じ。3種類でなくても、他の油を作ることも可能は可能。需要や設備との関係。

※イーユーピーからのプレゼンテーション(説明者:小阪委員)。続けて、質疑。

(八木委員)

  • プラスチック製容器包装の中には、複合素材としてナイロンが入っているものもあると思うが、窒素分はガス化すると何になるか。

(森口委員)

  • 再商品化率の定義が違うという問題がある。再商品化率を造粒物までの収率とする場合、イーユーピーの場合はどうか。

(辰巳委員)

  • 19ページがちょっと分からないのだが、ガス化という方法は、残り物がガスになっているのではないのか。

(金子委員)

  • 金属、テープ、布切れ以外で、現在の分別収集区分に何か問題はあるか。
  • 今後、社会的コスト低減の策が必要と仰っていたが、何か案はあるか。

(織委員)

  • これまで手法はどれも環境負荷も少なくて、非常に良い。
  • ガス化においては、現状では、材料リサイクルが優先されているために市場競争に乗れない、なんとかしてほしいという主張と理解してよいか。

(大塚委員)

  • CO発生量は、焼却した場合と比べているのか。

(岩倉委員)

  • ガス化は、化石燃料を代替する手法として非常に有効だと思うが、コスト競争力は厳しいと聞く。
  • 17ページに「EUPが事業として成り立つ土壌が形成されつつある。」とあるが、これは逆に、現在では事業として成り立たないと理解してよいか。

(小阪委員)

  • 八木委員からのご質問については、窒素分はそのまま窒素ガスになっている。
  • 森口委員のご質問について、前処理では収率99%。全てがRPFとしてとることができる。
  • 辰巳委員からのご質問について、従来法では70~80%。
  • 金子委員からのご質問については、シャンプー容器のような、蓋部にばねがついていると、自選で取れないため、困る。とにかくテープ、布切れ、金属は嫌う。
  • コスト低減の努力については、ユーティリティを工夫しているところ。
  • 織委員のご指摘については、そのとおり、苦戦しているのでよろしくお願いしたい。
  • 大塚委員からのご質問については、廃プラを焼却した場合と比べている。
  • 岩倉委員のご指摘のとおり、受託量が安定しないため、事業は苦戦している。

※以下、全体質疑。

(崎田委員)

  • どこもしっかりした技術で取り組んでいらっしゃる。
  • しかし、例えば材料リサイクル優先を外すとなると、今度はコストが全く異なるために(材料リサイクラーが)全滅してしまう。ゼロか100かという議論は馴染まない。再商品化の率や、質や残渣の観点から、(優先の)基準を考えていかなければならない。
  • こうした情報を分かりやすく提示して頂き、早く見えるようにしなければならない。
  • やはり、材料リサイクルの残渣49%を、ケミカルリサイクルできるようにすることは重要ではないか。
  • 先日、製紙業界と話したが、廃プラを熱回収という部分でも受け入れることができれば、石油を使わなくてよいのに、とこぼしていた。リサイクルしている業界でも、苦戦しているところがあると聞いた。社会全体の施設を持っている人がきちんと活かされるような仕組みを。

(近藤委員)

  • SPRの油の収率について補足。
  • 10ページ。SPRの資料では「軽質油」、「重質油」と言っているが、コークス炉の方法では「軽質油」、「タール」といっている。ガス化の場合は52%。コークス炉の場合36%。この違い16%は、温度と加熱スピードが原因。全体としての収率は変わらない。

(森口委員)

  • 4つの手法はどれも似ている。造粒物を作って、何らかの熱分解を行う方法。
  • ただし、このうち2つは造粒物を作るというところまでが再商品化であり、あと2つはその先まで含めて再商品化となる。
  • ケミカルの本質は、その後工程を指していると考えるべき。
  • ならばいっそ、造粒物はRPF事業者など別の者が作ってもよいのではないか。

(郡島座長)

  • 他に質問があれば事務局まで。次回事務局から回答する。

(横田課長)

  • 本日のご質問及び追加で頂いたご質問については、プレゼンテーション説明者とも相談し、次回、可能な限り紹介する。
  • 次回は3月16日14時30分から、経済産業省別館10階の会議室で予定している。材料リサイクル事業者からのプレゼンテーションを予定している。詳細は別途ご連絡する。

以上

 
 

最終更新日:2007年5月15日
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