経済産業省
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産業構造審議会環境部会廃棄物・リサイクル小委員会容器包装リサイクルワーキンググループプラスチック製容器包装に係る再商品化手法検討会(第3回) 議事要旨

日時:平成19年3月16日(金)14:00~16:45

場所:経済産業省別館10階各省庁共用1028号会議室

議事概要

※冒頭、事務局及び座長より司会、進行。

※事務局より資料説明。

※福井環境からのプレゼンテーション(説明者:安達委員)。続けて、質疑。


(辰巳委員)

  • 7ページの生産性向上について、(平成17年以降は)人員を増加しないで努力しているとのことだったが、機械設備の更新、改善等を通じて工場内エネルギー負荷が増えているといったことはあるのか。

(安達委員)

  • 細かい数字は押さえていないが、工場内の全エネルギー量は減っている。生産性の向上はむしろ選別ラインでの作業改善によるもの。

(服部委員)

  • 既に市町村において一度分別されているのに、さらに御社でPP、PE、複合素材などかなり選別されているようだ。残渣となるものは具体的にどういうものか。
  • 材料リサイクルは高コストが課題だが、19年度は92,000円になるなど、下がってきている。この先さらに落札単価が下がっていく見通しはあるか。

(安達委員)

  • 残渣となるのはアルミ蒸着物、汚れたもの、フィルム等が付着したもの。これらは全てRPFにしている。
  • 落札単価は将来当然下がるだろう。これまでも再商品化製品の品質を向上させたいと努力してきており、1kg20円で取引できるようになった。1万円程度の単価は下げられると思う。

(崎田委員)

  • 14ページの「1」に「「材料リサイクル優先」の継続」とあるが、材料リサイクル業者が増えている中、きちんとやっている人だけを評価することが大事だと思っている。
  • 収率などのいくつかの実績を示して頂いたが、CO排出量といった指標も算出して頂けないか。あるいは、業界内で自主的な基準を検討される等の動きはあるか。

(安達委員)

  • 自主基準の検討は、全くされていない状況。
  • もともとは、ほとんど一般廃棄物処理業者が事業の延長線上で担ってきた業界。最近は他の業界からも参入があり、プラスチックマテリアルリサイクル協議会も発足したが、まだ将来展望を描けるほどではない。
  • したがって、当社は当社としての自主基準を考えなければならない。

(石井委員)

  • 的確な質問かどうか分からないが、資金拠出制度の関係でも、自治体での分別収集を高度化すれば良いと言われる。
  • 実際に分別収集の度合いが高いものと低いものとでは、影響は工程上のどこに現れるのか。人員配置か。

(安達委員)

  • (ベールの質の違いは、)4ページの図中(3)の工程で取り出すものを変えることで対応している。
  • (13)の光学選別でも、PPだけ選別することもできるし、PPでないものだけ選別することもできる。
  • こういったところを、「勘」でやっているのではないか。
  • 良質なベールの場合は、容易に人員を減らすことが可能。

(石井委員)

  • 分別収集の度合いが良いものと悪いものを事前に分けたりしているということか。

(工場長)

  • 保管施設は(入札の)半年前から見学を実施している。
  • 搬入したベールはばらし、時間帯ごとに流すものを変えている。きれいなもの、手間がかからないものは、人員が少なくて済むため、夜間にまわす。昼間の2分の1から3分の1の人員配置でやっている。
  • 圧縮度が高いベールは4ページの図中(5)から(6)でばらしきれないものを再度(1)のラインに投入している。なるべく組成・材質を崩さずにばらすのがポイント。
  • また、ペレットはとにかくアルミを嫌うので、アルミはかなり早い段階で、まず手選別で取り、(10)の金属探知機を経た後、(11)のメタルXでは、ピンポイントで除外している。
  • 搬入されるベールの状況、パートの出勤状況等を勘案してやり方を変えている。

(岩倉委員)

  • 残渣を隣接する事業者がRPFに加工しているとのことだが、これは御社が所有している事業者か。
  • 1トン10万円かかっているコストのうち、RPF加工に要しているコストはどれくらいか。
  • 13ページのペレットの品質に関する記述は非常に重要な論点。分別収集されたものはばらつきが大きく、御社の苦労もよく分かる。
  • 次の段階として、PP、PEの組成割合がより安定すれば、とのことだが、これに対応する市町村の分別が必要だと考えるか。

(金子委員)

  • 9ページを見ると、水分率が急激に下がると同時に販売価格が向上している。この水分率の低減は、製造工程管理上の問題と考えてよいか。
  • 最近のPP、PE組成はどのくらい変動しているか。

(安達委員)

  • 岩倉委員1点目、隣接する事業者には出資はしているが、経営にはタッチしていない。
  • 岩倉委員2点目、RPF加工は1kg10円でお願いしている。単純焼却より安い。
  • 金子委員1点目、製造工程管理上の問題と考えて頂いて良いが、要因分析は難しい。
  • 金子委員2点目、PP、PEの混合比は一定ではないと認識しているのみであり、具体的な変動は分からない。今後は(単一素材を)7割以上含んでいるパレットを作っていきたい。

※飯山陸送からのプレゼンテーション(説明者:勝山委員)。続けて、質疑。

(森口委員)

  • 今日のヒアリング事業者のうち2社は見学したことがあるが御社は見学したことがないので質問したい。
  • 環境負荷やエネルギー消費もさることながら、洗浄や排水処理に関するコストはどうか。
  • AとDの、ベールのランクの違いによって処理単価はどの程度変わるのか。

(勝山委員)

  • まず、ベールのランクによる違いだが、1kgで10円単位違う。材料リサイクル事業者にとっては、人件費が最もかかる費用。
  • 水は30~60トン使用しているが、時期によって差がある。ベールの品質との関係は調べていない。

(辰巳委員)

  • 10~14ページの再商品化製品例の写真では無色のものが多かったのだが、色付きのものは不適合物になってしまうのか。材質表示の問題など、メーカーへの要望があるか。
  • 御社はフレーク、フラフの状態で再商品化と言っているが、福井環境では再商品化製品としてペレットの紹介があった。どこまでを再商品化と考えるかによってコストの幅が違ってくると思うが。

(勝山委員)

  • 色付きのものは、不適合物ではなく、混合素材として再生される。(単一素材のように)付加価値が高いものは手選別でとるが、それ以外(のPP、PE)は混合状態のまま破砕される。
  • 材質表示メーカーへの要望は大きな話になるので個人的には言いにくい。
  • トレイはリサイクルできるはずのものであり、当社でも他社に引き渡して全てインゴットにしているのに、収率には含めていないことはポイントか。
  • アルミ蒸着物のリサイクルは難しい。
  • 再商品化の範囲、つまり、ペレットまでとするかフレークまでとするのかについては、ペレットまでにすればその分コストもかかるが売価も高くなると考えている。
  • フラフは1kg1~2円で売っている。

(崎田委員)

  • 4ページの収率について、70~60%を推移しているが、これは平均値より高い。コスト削減のための努力が効いたのか、あるいは利用事業者のための選別努力が効いたのか。残渣率と収率との違いも確認したい。

(工場長)

  • 創業当初に収率が高いのは、当時は搬入量が少なかったこともあり、ラインをしばしば止めて丁寧にオペレーションしたこと、Aランクのベールが多かったことが寄与している。
  • ただ最近は、人件費及び再商品化単価の下げ圧力や、利用事業者が求める品質レベルの都合もあり、最近は収率が下がっている。

(早川委員)

  • Dランクのベールとして紹介のあった「破袋していないベール」は、民間委託したものと考えられるが、こういったものについて、リサイクル業者から自治体にフィードバックはなされているのか。

(勝山委員)

  • フィードバックしているが、民間委託は破袋しない傾向がある。徐々に改善しているが、なかなか進まない。

(早川委員)

  • 自治体では非常に神経質にやっている。こういうものの存在は大きな問題だと考える。

※広島リサイクルセンターからのプレゼンテーション(説明者:濱委員)。続けて、質疑。

(岩倉委員)

  • 再商品化製品は利用事業者にいくらで取引しているか。
  • 18ページ「材料リサイクル適合等のマーク」とあるが、具体的にどのようなマークを考えているのか。

(崎田委員)

  • ケミカルリサイクルとの複合的協力体制の可能性について考えを聞きたい。
  • 近い地域内での再商品化が行われるようになるべきではないか。

(辰巳委員)

  • 説明の時間が長く、不愉快に感じた。時間を守って頂きたい。

(服部委員)

  • 残渣処理について、福井環境はやっているが、御社は塩ビ等の障害要因によりやっていないとのこと。これについてどうなっているのか教えてほしい。
  • ベールの品質差につて、フィードバックは難しいとの話があったが、リサイクル事業者として何ができるか。

(濱委員)

  • 売却価格は、言いにくいが、1kg20~30円。
  • 材料リサイクル適合等マークのイメージは、我々にとって適していない塩ビ、複合素材、アルミ等を排除できるマーク。特に塩ビは排除したい。
  • ケミカルとの連携については、ぜひともそうなって頂きたい。できることは進めたい。
  • 近い地域内で、という件については、最近は割と近いところでの落札があるとの印象を持っているが、業界全体は明らかな過当競争段階に入っており、(遠距離入札も)どうにもならない状況。
  • 残渣をRPFにしていない件についてもこれはどうしようもできないと判断しているもの。いろいろなものを混ぜて薄めた上で、RPFとして利用しようと思えばできるが。
  • ベールの品質差については、再三自治体にフィードバックしているが、再商品化の委託はあくまでも協会との契約に基づくのであって、市町村との契約ではないので、市町村に対しては情報提供という形に止まっている。やはり市町村に対して(もの申すべき)は住民ではないか。

※明円工業からのプレゼンテーション(説明者:八木委員)。続けて、質疑。

(崎田委員)

  • 数値を出した分析があり、ありがたい。
  • 22ページ「再商品化事業者のランク付けを行い、」とあるが、質の高い事業者をどのように評価すべきか。
  • 質の悪いリサイクルを行う事業者は全体の何割くらいいるのか。

(八木委員)

  • やはりLCA評価や、繰り返し再生できる点で評価すべき。また、プラスチック代替効果は4分の1から6分の1と紹介したが、プラスチックだけでなく、コンクリートの代替にも意味がある場合がある。
  • 質の悪い事業者の割合は難しい。1割?何とも言えない。

(森口委員)

  • LCA関係で何点か。
  • 9ページで、再商品化に投入するエネルギーが1kg当たり約3,000kcalというのは少し高めであるように思うが、何かあるのか。
  • 繰り返し再生できる点や、代替効果はLCA評価に取り込まれているものと思うが。
  • 18ページに「現場の取り組みを正確に反映したLCA評価を実施して頂きたい」とあるが、具体的にはどういうことか。

(八木委員)

  • 苫小牧工場はまだ無駄の多い工場で、実は1ラインで7種類の分別を行っている。
  • また、乾燥を全て電気でやっており、これを自家炊きにすれば、もっと効率がよい。今後改善していきたい。
  • 「現場の取り組み」のイメージとしては、例えば残渣の有効利用。

(林委員)

  • コメント。
  • 21ページで、高炉還元について還元剤としての利用が45%、燃料としての利用が30%としてあるが、これは私どもの認識とは異なる。LCAは境界条件の取り方によっても結果が変わることは言うまでもなく、この検討会では知見者も多いことから、ぜひ客観的な評価をお願いしたい。

(服部委員)

  • 特定事業者への要望は共感する。
  • PP、PEについて、「市町村において分別収集するのは困難」とのことであったが、事業者が自発的に表示を行っていないことが問題であると考えており、何かのマークを付けたほうがよいのではないかと考えるが、どうか。

(八木委員)

  • 例えば、PE=「1」、PP=「2」、それ以外=「OTHER」とマークを付けたとしても、同じ種類の容器包装について、あるものは「1」と表示され、あるものは「2」と表示されることになるので、市町村では混乱するのではないかと思う。
  • 「この商品(・容器包装)であればこの素材」というように(、商品や容器包装の種類が統一され)定着した段階でやるべきではないか。

(金子委員)

  • 複合素材については、機能性を保持しながらリデュースを目的とするものであり、識別表示の在り方の検討や、リデュースの効果とリサイクルの効果のどちらを優先すべきか、という観点での説明が、今後は必要だと感じた。

※以下、全体質疑。

(服部委員)

  • 事務局に申し上げたい。
  • 諸外国でも同様の問題があり、クリアできている事例があるかもしれない。例えばドイツでも材料リサイクルは優先されており、ケミカルとの割合等のほか、細かなことでも良いので、情報が入手できる範囲で示してほしい。

(郡島座長)

  • 本日は超長時間にわたった。

(西村室長)

  • 次回は4月13日金曜日の午後、再商品化製品利用事業者など関係主体からのヒアリングを予定している。詳細は別途ご連絡する。

以上

 
 

最終更新日:2007年5月15日
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