経済産業省
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産業構造審議会環境部会廃棄物・リサイクル小委員会容器包装リサイクルワーキンググループプラスチック製容器包装に係る再商品化手法検討会(第4回) 議事要旨

日時:平成19年4月13日(金)15:00~17:50

場所:全国都市会館

議題

再商品化製品利用事業者等関係者からの説明

  1. 株式会社近江物産
  2. 容リプラ利用事業者協会
  3. プラスチック容器包装リサイクル推進協議会
  4. 社団法人全国都市清掃会議

概要

以下のとおり

1.株式会社近江物産

(崎田)

  • 分別の質を高めること、例えばPP、PEなど素材毎に集めることによりどれだけ品質の改善が進むのか。
  • 地域との密着は重要だと考えている。前回のヒアリングで材料リサイクル事業者が地域との関係について触れているが、この点について如何に考えているか。

(芝原)

  • 消費者にもう少し頑張ってもらえれば効果あると思っている。消費者の段階で塩ビなどある程度分別してもらえれば残渣など少なくなる。
  • 要望で書かせていただいた複数年契約の件については、最近、リサイクラーも品質の良いものを作ろうとして高額の機械を導入したりしている。しかし、機械を導入したものの、落札できず物が入ってこないというところもある。当社は再商品化事業者とキャッチボールをしながら、再商品化製品の品質の改善に取り組んでいるが、時に改善進んだと思ったら、材料が全くとれなかったという場合もある。競争原理の点からは理解できるが、ある程度保証してもらうことが大事かと思う。

(服部)

  • 容リ協が行っているベール品質調査の「A」ランクでも、貴社が行っている高品位リサイクルには該当しないのか。
  • PP、PE等素材別に市民全員が分別排出できるか疑問である。例えば、複数の素材をある程度一括りに「材料」マークを付した場合、現行より高品位のリサイクルになる可能性はあるか。

(芝原)

  • 分別すればするほど単一により近づき、より良い製品になる。
  • 我々は利用事業者であり、識別表示、分別収集のところについて良く分からないのでコメントできない。

(森口)

  • 用途先によってコンパウンドする再生ペレットの品位は異なるのか。容リプラの混入量によってペレットの価格も変わってくると思うが、例えば、容リプラの混入割合を抑えて用途を拡大することとしているのか等、容リプラの混ぜ方とコストバランスの考え方を教えていただきたい。

(芝原)

  • 容リプラの混入率は利用される用途に応じて決めておらず、割合は原料によって例えば10~20%と異なる。考え方としては、当社の最終製品のペレットの品質を落とさないように混入量は押さえている。具体的な混入割合は言えないが、混入される産業系プラの品質の影響もある。混ぜられるだけ沢山まぜるという考え方ではない。

(濱)

  • 今日の持ってきた使用済み金属メッシュは、なぜグリーン色か。

(芝原)

  • 今日持ってきたペレットとは特に関係はない。使用済みの金属メッシュを見ていただくため、取りあえず持ってきたもの。

2.容リプラ利用事業者協会

(崎田)

  • 異物の基準の考え方のところ少し詳しく説明してほしい。

(平野)

  • 再生プラの加工技術についてはある程度確立しつつある。金属、ガラス、紙などについては設備的に除去できるもので、メーカーによってそのハードルをクリアできるところできないところが出てくる。
  • 塩素分については、専門家によってはその考え方に少し違いはある。我々、再生プラを取り扱っている者としては、塩ビが入ってきては困るが、これまで経験則から0.3%としたもので、我々の基準はもっと高い数字である。
  • 水分について我々はもっと厳しい数値を使っており、10%は最大限に譲歩したもの。ちゃんとしたフラフでなければ良いペレットは出来ないし、また、ペレット業界では、水分0.04%程度ペレットでないと良い成型品はできないと言われている。

(近藤)

  • ヨーロッパでは環境基準の考え方については、一般的に含有率で規定されているが、貴協会の有害物質については溶出の考え方で規定しているのはなぜか。

(平野)

  • 容リプラを利用した製品は工業製品等中心であり、一般の消費者が直接手にする製品は少ないことから溶出の考え方で規定している。

(上山)

  • 資料に記載されているレジ袋生産量の海外での比率が、経済省が公表している数値と異なるのはなぜか。
  • 最近、開発が進んでいるバイオプラについて、再生プラを取り扱っている立場からどのように考えるか。

(平野)

  • 概算の数字だと思っていただきたい。
  • 様々な素材が開発されており、再生プラを扱う者としてそのスピード、社会の変動には悩まされており、実際に怖い。しかし、現在、市場でのプラの素材の構成比率を見ると、PP、PEが大半を占めており、我々しては、新たな素材が製品として市場に出て来たところで具体的な対応を考える。

(森口)

  • 品質基準はペレットよりもフラフに適用すべきとの説明は、再商品化事業者が利用事業者にフラフで渡すべきということか。
  • 容リパレットはどれだけの回数循環しているのか。

(平野)

  • ペレットはサイズも含めその種類は多い。ペレットにする目的は、再生原料とする他に輸送等ハンドリングのために行っている場合もある。フラフが最もニュートラルな段階だと思っている。
  • 容リプラ100%のパレットもある。紫外線、衝撃などで劣化するが、製造してから7年ぐらい利用できるものもある。

(濱)

  • 練り込んだ状態のペレットでさえ品質基準にバラツキがあることから、フラフでは数値はもっとバラツクのではないか。

(平野)

  • ペレットでの数値のバラツキは、フラフでのバラツキを指すもの。測定方法は別途考えることとして、どの段階で測定するかはフラフがより適当と考える。

(早川)

  • 資料の8ページの図に市町村が入っていない。審議会の場でもあり正確な資料としていただきたい。

(平野)

  • 市町村をあえて外したつもりではないが、今後、十分に注意する。

(金子)

  • 品質基準を普及させるには用途別に分けることが大事かと思うが。

(平野)

  • 用途でその品質区分を分ける必要はないと思う。

3.プラスチック容器包装リサイクル推進協議会

(早川)

  • PP、PE等素材毎の分別を市民に要求されても難しい。素材毎よりもむしろ容器毎に収集するもの、廃棄するものとした方が市民として容易であり、容器包装の素材は単一素材の方がよりベストである。

(岩倉)

  • 市民が素材別に分別排出することは現実的には難しいとは思ってはいる。複合材については、先程説明したとおり、容器包装の目的、機能を満たすためであり、何でも複合材を採用しているものではない。

(服部)

  • 前回の材料リサイクル事業者から複合材の使用を極力控える等の要望が特定事業者にあったが、それに対しても全く歩み寄りがない説明である。材料リサイクル優先を外すとはとんでもない。
  • 分別収集の統一、ガイドラインはどのようなイメージか。

(岩倉)

  • 材料リサイクルを全てダメとは言っていない。相応しいものは優先と言っている。また、我々も複合材が全部ダメと言われても困る。
  • 国のマターだと思っているが、容リプラの分け方については地域格差を解消する時期に来ていると思う。

(濱)

  • 特定事業者の対応次第で塩素濃度は下げられると思うが、現在、塩ビ製品の削減する方法は考えていないか。

(岩倉)

  • プラ容器協議会はいろいろ業界から構成されていることは理解していただきたい。容リプラの塩素濃度は食品等の汚れの起因する塩素の影響も大きい。

(崎田)

  • 意見である。材料リサイクルの優先は、0か100ではなく、質の良い材料リサイクルは維持されるもの。また、LCA検討会でのデータを示すことが大事である。
  • PP、PEだけを市民が分けることは無理であるが、今日、レジ袋が脚光浴びているように、行政は社会全体としてその機運を高めることは必要。

(八木)

  • 材料リサイクルの製品が質の悪い原因は何か。また、その解決策は。
  • 複合素材が全てダメとは言っていない。前回の合同会合での提案に対してどのように考えるか。
  • ケミカルと材料のジョイントについては、仮にコストが下がる場合はどのように考えるか。

(岩倉)

  • 良い物、価値がある製品になる場合は優先しても良いと思うが、その際の基準が必要である。また、材料リサイクル事業者が機器等を導入し分析等を実施しつつあることは理解している。
  • 資料で説明したが、特定事業者全体で容器包装の易リサイクル性の向上については、現在も実施しているし今後も取り組んでいく。
  • ジョイントは2つの手法を使うことから、輸送面でコスト的に難しいと思う。

(大塚)

  • EUはレベルが異なる国から構成されており、指令の22.5%の数字はどこまで参照すべきか疑問。
  • 複合材については、結果的にケミカルに回せば良いということか。

(岩倉)

  • 容器包装の機能を考えれば、複合材から単一に変更することは困難である。先程も説明したとおり、リサイクル性の向上について取り組んでいる。なお、ケミカルでは現在も複合材については大事に利用されている。

4.社団法人全国都市清掃会議

(森口)

  • 自治体が行う選別のプロセス等の差異について実態を把握しているのか。また、選別工程改善のための努力あるいは考え方を聞きたい。

(佐々木)

  • 収集段階で酷い物は収集せず取り残しも行っている。中間処理において異物を極力排除し、また、市民にも関係施設を見学させるなどして環境教育を進めている。

(林)

  • 製品の価値が10円/トンからと(岩倉委員から)説明があったがこれは正しいのか。

(新宮)

  • 再商品化事業者から容リ協に提出等報告されている販売価格(10円~20,000円/トン)である。参考まで前回の合同会合で売価3万円/トンという再商品化事業者があったが、これは容リ協への報告後に再商品化事業者の努力で高く販売できたものと理解している。

(濱)

  • ベールに注射針が混入していたケースが年間6件あったが、その際のベールの引き取り拒否等その扱いが市町村によって統一されていないので、ルール化をお願いしたい。実際に注射針が作業員に刺さったケースもある。

(佐々木)

  • 市町村のストックヤードでも同様の事故はある。注射針についても市町村によっては回収するところ回収しないところがあり、いずれせよ、容リのベールについても市町村レベルで対応するものと考える。

(服部)

  • 分別収集コストの削減努力のサポートはどう考えているのか。
  • 寝屋川市で廃プラスチック工場においてプラ減容段階でガスが発生することから訴訟も起こっている。また、多摩市では、容リプラの分別収集を開始するためプラ選別圧縮工場の新設を検討しているが、杉並病との関係から住民の合意が得られていないと聞いている。このように、ベール化施設について自治体側が安全な施設だと言っているのに住民側から受け入れられていない実態について、全都清及び環境省はどう考えているか。

(佐々木)

  • 分別収集については都市事情によって様々である。
  • 杉並病はベール化の中間処理工場に原因があると言われているが化学的裏付けはない。見方としては、環境悪化の一環が原因かとも思われている。今後も情報公開を行いながら、その安全性を説明するなどの必要な努力はする。

(西村室長)

  • 環境省としての見解は今日は特に準備していないので後日させていただく。

(崎田)

  • 自治体のサポートとしては自治体同志で情報交換ができるようなシンプルな情報発信が大事と考える。全都清は全国の取りまとめ団体でもあるのでよろくお願いしたい。

(大塚)

  • 京都でのモデル事業について、素材別の分別収集の回答(55%難しかった)を見て直ぐに無理だと決めつけず、今後、メーカー等と協力して取り組んでいくべきという数字だと理解できないか。

(佐々木)

  • 現行の識別表示において素材別に収集することは困難と理解している。

(辰巳)

  • 中野区のレベル的にどうなのか。今回、他にもモデル事業のデータはあると思うが中野区を出した理由はあるのか。
  • 京都のモデル事業の75%(問題なかった)の意味はどう考えるのか。

(佐々木)

  • 中野区は一般的なレベルであることから今回出したもので、先進的な実例については、環境省とも相談しつつ出していく。
  • 現行の識別表示についても25%は見づらいという結果が出たということ。

以上

 
 
最終更新日:2007年5月15日
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