経済産業省
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産業構造審議会産業技術分科会研究開発小委員会(第6回)‐議事要旨

日時:平成14年8月22日(木曜日)14時00分~16時00分
場所:経済産業省本館第1特別会議室

出席者

小宮山委員長、大滝委員、小川委員、笠見委員、黒川委員、黒崎委員、佐久間委員、田中委員、都河委員、冨浦委員、西尾委員、西川委員、正田委員、光川委員、山野井委員、吉田委員、渡辺委員
事務局
岩田審議官、藤田産業技術政策課長、本部研究開発課長、杉山技術評価調査課長、古賀技術振興課長、橋本大学連携推進課長、徳増企画官、岩崎研究開発企画調査官、篠崎企画調整官

議事

1. 前回議事録(案)の確認

事務局作成の第5回小委員会議事録案について、問題が無ければ公開する旨確認。

2. 平成15年度産業技術関連予算の重点、経済活性化のための研究開発プロジェクト

(フォーカス21)、平成15年度研究開発プログラム(案)について資料4、5、6、7に基づき、事務局より説明。

3. フリーディスカッション

〈委員からの主な意見〉

  • 19のプログラムの中で市場規模を比較してみると、2006年時点では情報通信基盤高度化プログラムが、プログラム全体のほぼ半分の規模を占めている。2006年、2010年レベルではなく、その先までの市場規模まで検討したうえで、テーマをまとめているのかどうかについてコメントを頂きたい。
  • タンパク質関連のプロジェクトは、各省庁でもさまざまなものが出てきている。経済省内のプロジェクトでも相互に関係するテーマがある。連携関係をしっかりと取って欲しい。
  • また、DNAシーケンサー等分析機器の分野では、市場・パテントはアメリカにほぼ押さえられている。従来の技術のリバイスで新しい物を作るのではなく、オリジナルなものを目指して技術開発を行うべき。
  • テーマの選定に関しては問題ない。ただし、3~5年という事業期間の設定は、世界的な競争が激しい中で我が国の強みが発揮できないと、目標を達成することが困難ではないか。また、各分野ごとに中核をどこに定めるかをクリアにして欲しい。
  • フォーカスのような実用化を見据えた産業界中心のプロジェクトと、次世代を見据えた国家資金100%の事業との相互関係をしっかりと整理して、バランス良く行っていくことが重要。実用化を見据えたフォーカスの事業をプログラムに位置づけ目標を定めた政策パッケージとして打ち出したことはマネージメントを行って行くうえでも適当。
  • 事業の推進方法、推進場所が不明確。民間のコミットメントを取っていると言っているが、民間の研究者は入るのか?
  • 民間の負担については、相応の負担・具体的な金額を提示・同時並行で行うという3パターンに分類される。3~5年という期間の設定とどう対応するのか?
  • 5年間という事業期間での目標達成は無理なのではないか。3~5年という期間にこだわるのであれば見直すべきではないか。
  • 特に、航空機の分野では、セールスコミットメントが取れた段階で開発を行うことが一般的である。しかし、今回の事業では事業終了後に営業活動を始めることになる。問題がないか、しっかりと検討すべき。
    また、航空機を環境分野へ位置づけたことは無理があるのではないか。内閣府総合科学技術会議の重点4分野へ位置付けることにこだわる必要はない。重点4分野以外にも必要なものはある。「微細加工技術利用細胞組織製造技術の開発」など難解な名称を付ける必要はないのではないか。もっとわかりやすい名称にすべき。「再生医療プロジェクト」でよいのではないか。
  • また、テーマによっては、長期的視野に立って行うべきものもある。目先のことだけにこだわってほしくない。
  • 情報通信分野では、ソフトやデバイスについては基盤的なものはしっかりしている。その上で、システム、ネットワーク、コンピュータを使って、世界に先駆けたITの利用形態を探索、標準化へ向けた新しい試みを行っていくことが重要。しかし、現在のプログラムではそのようなものが見えてこない。どのように考えているか検討して欲しい。
  • 3年間で民間の活力を利用しR&D分野でタスクフォース的なものを組織し、マーケティング・ビジネスプラン作成等を支援していく枠組みを作ることが大切。大学等の技術的なエキスパート、民間のコンサルタント会社等の活用し、若い人たちでチームを作り、各プログラムにマッチングさせていくこと等も検討していくことが重要。
  • 製品や技術には固有のサイクルがある。本来に、事業毎に事業期間の設定を変えるべきであるが、現状では全て同じ期間設定になっている。
  • また、環境分野については、骨太なテーマが入っているかどうか疑問。環境対策の本質的なテーマを入れて行くべき。特に、環境分野の事業が温暖化対策の議論に耐えられるか疑問。
  • 3~5年という期間で市場に直結させることが本当に出来るのかどうかでウエイト付けしていくことが重要。また、プロジェクトを成功させるためには、PLの能力に依存するところが大きく、しっかり選定していくことが重要。
  • フォーカスのような短期的な視点を持った事業は重要であるが、国の事業として中長期的な視点を持った事業もバランス良く行っていくことも重要である。
  • 衛星については、ASTER、PALSARは、資源の探査にも使われているが、地球環境の監視という面でも重要であり、環境面に寄与することを積極的にPRしていけばいいのではないか。
  • フォーカスのような企業に1/2負担を求める事業では、資金調達の面からベンチャー企業が参加することが難しい。これでは、大企業のためのプロジェクトになってしまう。ベンチャー企業の力が活用できていない。
  • 人工赤血球については、20年前から取り組みが行われているが、マーケットも大きくない。また赤血球のみでは意味が無く、白血球・血小板等も併せて開発することが必要。米国では軍が血液の備蓄の為に買い上げるので、ベンチャーもなんとか事業を行うことが可能であるが日本では難しい。個人的には、人工赤血球には投資をしていない。慎重にテーマを選ぶ必要がある。
  • 今まで国はかなりの税金を投入し、研究開発を行ってきているが、現状は憂う状況にある。産業界も反省すべき点も多い。研究開発成果を如何に早く実用化するという方向で進めて欲しいが、3~5年の実用化開発となると、短期的な場渡り的になってしまう可能性もある。長期的な視点に立って、国としても民間と共同の骨太な事業をもっと積極的に行って行くべき。
  • 今回の事業では出口イメージは明確になっているが、プロジェクトの目標・取り巻く環境は常に変化していくため、しっかりレビューしていくことが重要。撤退、スピードを上げる、テーマを変える等、フレキシビリティを持った事業展開が重要であり、これを行わなければ目標達成は難しい。
  • 死の谷を渡った後も、強力なプロ集団が控えていることが多い。短期的な視点のテーマでは、そこに突っ込んでしまう可能性が高い。プロ集団が控えていない分野で研究していくためには、独自で長期的な視点で検討をすすめることが重要である。
  • →(研究開発課長)産業界に資金負担を求めた上で、実用化に向けた研究開発を行うフォーカス21は、昨今の厳しい経済情勢を踏まえた初めての手法である。今後フォーメーション等についても検討していきたい。予算が決まっていない中で、何処に資金負担を求めるているのか等については、お示しできなかったが、決まり次第御連絡する。また、ベンチャー企業の活用のご指摘があったが、ベンチャー施策については、別途行っているところ。
  • →(審議官)総合科学技術会議における議論については、比較的短期間で、実用化されたものに加え、実用化までに比較的時間を要する中長期的なものも重要との指摘がなされている。政府全体としてのポートフォリオを考えて、経済省としては、何処まで踏み込むかの問題はあるが、産業サイドに近いところに重点化した。また、3~5年で市場に直結するフォーカス21は、市場から研究開発ターゲットを絞り込んだこれまでとは異なる試みである。これまでは、研究開発目標と市場はタイムラグがあり、市場をどうとらえるかは難しいテーマ。研究開発の成果をビジネスにすることは簡単ではないが、研究開発の出口をしっかり見据えて行っていくことが重要。

以上

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