経済産業省
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総合エネルギー調査会原子力安全・保安部会原子力防災小委員会事故故障対策ワーキンググループ(第50回)-議事要旨

日時:平成22年9月13日(月)15:00~17:00
場所:経済産業省別館11階1120共用会議室

出席者

宮主査、秋本委員、大北委員、上坂委員、齋藤(孝)委員、関村委員、辻川委員、松本委員、飯井委員、山口委員、吉澤委員、渡邉委員

議題

  1. 原子炉施設の事故・故障等の原因と対策について
    1. 日本原燃(株)再処理施設高レベル廃液ガラス固化建屋ガラス溶融炉Aにおける炉内異常に関する原因と対策について
    2. 関西電力(株)高浜発電所4号機の定期検査中に確認された蒸気発生器伝熱管の傷の指示に関する原因と対策について
    3. 関西電力(株)美浜発電所2号機で確認された化学体積制御系ベント配管溶接部の傷に関する原因と対策について
    4. 四国電力(株)伊方発電所1号機で確認された非常用ディーゼル発電機冷却用海水配管及び原子炉補機冷却用海水配管の傷に関する原因と対策について
  2. その他

議事概要

原子力施設の事故・故障等の原因と対策について

  1. 日本原燃(株)再処理施設高レベル廃液ガラス固化建屋ガラス溶融炉Aにおける炉内異常に関する原因と対策について
    委員
    対策のうち、間接加熱装置の温度降下速度は、熱応力解析等を基に設定したのか。
    事務局
    熱応力解析の結果から温度降下速度10℃/10分に設定している。
    委員
    その熱応力解析の精度はどのくらいと判断しているか。
    事務局
    解析としては10℃/10分より小さい値まで、上は20℃/10分といったものも行われている。応力として3.4MPa発生する事象で、この応力をなるべく低減するということで設定している。10℃/10分でなければならないというものではなく、精度の問題はない。
    委員
    一般産業で使用される炉において熱的な変化の条件が同じような事故はなかったのか。または、最初から急激な温度変化を加えない運転をしていて、今回は注意しなかったということか。
    事務局
    一般産業では温度降下を急激に行うことがなく、同様の事象は起こっていない。今回のような使用条件が主な原因と考えている。
    委員
    放射線に対するレンガの強度、劣化は検討されているか。
    事務局
    レンガは基本的にアルミナとジルコニウムの酸化物の混合物であり特に核変換はなく、大きな影響はない。今回はダボ部の熱による大きな応力集中によるものであるが、念のため確認する。
    委員
    一般産業では温度降下を注意してやっているということか。
    事務局
    注意してというより、それが通常の使い方になっている。この溶融炉では、間接加熱装置は、設計当初、頻繁にON-OFFするものではなかったが、運転をするにあたり、途中でON-OFFするようにしたことで、検討を超えるような運転状態だった。
    委員
    かくはん棒の曲がりについては、おもり治具の重さだけを考えているのか。
    事務局
    マニピュレータによる荷重が加わったことで曲がったものであり、おもりだけでは曲がらないと考えている。
  2. 関西電力(株)高浜発電所4号機の定期検査中に確認された蒸気発生器伝熱管の傷の指示に関する原因と対策について
    委員
    どの程度のき裂進展速度が想定されるか。
    事務局
    進展速度は検討していないが、これまでの点検頻度、結果から考えると、それほど早いとは考えられない。
    委員
    次回定検までは貫通しないということを検討しているのか。
    事務局
    本件は、維持規格の技術評価でも議論しており、その結果として、点検頻度は毎定検にすることで許容している。
    委員
    本件は、欠陥指示が発生したので、従来通り施栓をし、その伝熱管は使用しない、という理解でよいか。
    事務局
    そのとおり。点検計画では毎定検見ていく。
    委員
    次回定検までは、貫通するようなき裂は発生しないという評価・解析はするのか。
    事務局
    整理した上で、次回説明したい。
    委員
    ショットピーニングは、どのくらいやれば残留応力が圧縮になるかというのをどのように決めているのか。
    事務局
    確証試験を第三者の検証も踏まえて吟味して適用を判断している。ショットピーニングについては、手法について、圧力、時間などを確定し、どこまでが圧縮応力になるのかを確認している。今回は圧縮応力になる範囲ぎりぎりのところ。
  3. 関西電力(株)美浜発電所2号機で確認された化学体積制御系ベント配管溶接部の傷に関する原因と対策について
    委員
    共振しているのならば、運転中に気づくことはできなかったのか。また、振動数については、計算・測定どちらで求めたのか。
    事務局
    振動数は計測している。今回の漏れ量は総量で1.5Lであり、運転パラメータの変動がない程度の微量なものであった。なお、漏えい部位は格納容器内であり、運転中に直接確認することはできない。
    委員
    ハンドル取替え前の固有振動数も、共振範囲に近いが対応はなかったのか。
    事務局
    事業者の管理マニュアルにより評価すると、共振範囲からは外れる。
    委員
    補修した後には固有振動数が変わるという観点は情報共有した方がよい。
    委員
    当該箇所はベント管の小口径配管で、安全上重要な設備から外れているが法令報告対象となるのか。
    事務局
    当該配管は小口径であるが、当該配管に全周破断を仮定すると、ホウ酸水の注入に影響がある。
    委員
    高経年化評価とは関係ないのか。
    事務局
    劣化事象としては典型的な高サイクル疲労なので、日常保全として扱うべきと考える。
    委員
    対策後の溶接に欠陥がないことのチェックはされているのか。非破壊検査は内面から行っているのか。
    事務局
    記録は持ち合わせていないが、外面から行っている。
    委員
    今回の事例は、溶接内面の形状が非常に重要であるため、内面についても確認をしてほしい。
  4. 四国電力(株)伊方発電所1号機で確認された非常用ディーゼル発電機冷却用海水配管及び原子炉補機冷却用海水配管の傷に関する原因と対策について
    委員
    当該配管に補修跡があるが、いつ行ったのか。その時の対策はどのようなものを考えていたのか。
    事務局
    第1回定検時のもの。補修理由は不明だが、キャビテーション対策だと思われる。
    委員
    今回新品に変える際に、ライニングの材質は変えたのか。
    事務局
    変えていない。
    委員
    当該配管ライニングの傷はシャープで真っ直ぐだが、落球衝撃試験の結果は湾曲している。これで現象を再現できたとして良いのか。また、き裂が進展した速度はどのくらいか。ライニングの引張り方向は周方向ではないのか。
    事務局
    試験結果は気泡を内包するポリエチレンライニングに衝撃を加えると傷が付くという一例を示したもの。引張応力はライニング施工過程で生じたもので周方向のみではない。進展速度については明確に評価できない。
    委員
    対策として変更した点検頻度の根拠は。
    事務局
    今回の点検結果から点検頻度を一律で決めるのは難しい状況。このため、今回全数点検を行い、今後は6定検で全数確認して、その後、適切な点検頻度を考える。
    委員
    平成17年の定検時に何らかの傷があったということについて、どれくらいの確証があるのか。腐食も含めて、点検頻度についてはもう一歩検討する余地があると思う。
    事務局
    平成17年の定検時には、工具を使っていたということが聞き取りでわかっており、今回の外面観察でへこみを見つけている。腐食進展については、状況によっては、早く進展するとされる文献もあり、一概に進展速度で保守管理をしていくのが適切かどうかという議論もあると考える。
    事務局
    流速が早いところでは腐食が早く進むことから、どこを重点的に見た方が良いのか検討してはどうか。
    委員
    ご指摘の点を踏まえ、今後の事業者の検討状況について、保安検査の中などで確認していきたい。

その他

  • 特になし。

問い合わせ先

原子力安全・保安院原子力防災課原子力事故故障対策室
電話:03-3501-1637
FAX:03-3580-8539

 
 
最終更新日:2010年9月29日
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