経済産業省
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独立行政法人評価委員会日本貿易保険部会(第18回)-議事録

日時:平成19年6月27日(水)16:00~18:00
場所:経済産業省本館17階国際会議室

出席者

委員:
岩村部会長、阿部委員、岡本委員、佐野委員、清水委員、横田委員

独立行政法人日本貿易保険:
今野理事長、大林理事、西川監事、豊國総務部長、和田債権業務部長、村崎営業第二部長

事務局:
岸本貿易保険課長、松浦貿易保険課長補佐 他

議事概要

  • 岸本貿易保険課長

    それでは定刻になりましたので、これから独立行政法人評価委員会第18回日本貿易保険部会を開催させていただきたいと思います。本日は委員の皆様におかれましては、お忙しいところご参集いただきましてありがとうございました。

    議事に入ります前に貿易保険課において人事異動がございましたので、ご紹介させていただきたいと思います。都筑補佐の後任で松浦補佐が就任しております。

    本日の議題につきましては「平成18年度決算について」、「平成18年度業績実績評価について」、「その他」を予定しておりますので、ご審議のほど宜しくお願いいたします。

    まず最初に、配付資料の確認をさせて戴きたいと思います。お手元にまず表紙がございまして、その次に配付資料一覧が付いているかと思います。配付資料一覧にございますように、資料1-1、1-2、2-1、2-2、3-1、3-2とあるかと思います。そして委員の皆様のみでございますが、参考資料と致しまして「日本貿易保険平成18年度業務実績に関する評価」を配付させて戴いております。お手元の資料とご確認戴きますとともに、万一不足がございましたら、お申し出いただければと思います。それでは議事に入りたいと存じますので、ここから議事進行につきましては、岩村部会長にお願い致したいと思います。宜しくお願い致します。

  • 岩村部会長

    それでは議事を進めたいと思います。本日は岸本課長からも説明がありましたように、議題1が平成18年度の財務諸表と決算資料の承認、議題2が平成18年度の業務実績に関する評価をご審議いただきたいと思います。これが主題でございまして、その他は貿易保険分野における民間保険会社の参入状況等についてご報告させていただきます。

    皆様にはご存じかと思いますが、本日の会議は非公開とさせていただき、配付されております資料、そのうち資料2-2および参考資料の個別委員等に別に記載した評価の資料は昨年と同様に「非公表」、これら以外の配付資料及び議事録は公開とさせていただきますが、よろしゅうございますか。それではそのようにさせていただきます。

    それでは議題1といたしまして、「平成18年度決算について」でございます。委員の皆様にはご存じかと思いますが、独立行政法人の通則法第38条の規定に基づき、独立行政法人は財務諸表を作成し、当該事業年度終了後3ヵ月以内に主務大臣に提出し、その承認を受けなければならないとされており、その上で主務大臣は、この承認に当たり、あらかじめ評価委員会の意見を聞かなければならないとなっております。先般、NEXIから財務諸表の提出をいただきましたので、本日の部会においては委員の皆様のご意見を賜りたく、よろしくお願いいたします。それではNEXIから説明をお願いいたします。

  • 豊國総務部長

    それでは決算についてご説明をいたします。資料として資料1-1と資料1-2をお配りしてあるかと思いますが、資料1-2のまとめた資料で簡潔にご説明をいたしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

    「日本貿易保険の2006年度(第6期)決算について」ということでございますが、まず損益計算書のご説明をいたしますと、経常利益が54億円、特別利益が190億円となりまして、当期利益が244億円ということでございます。下の表に従いまして、若干ご説明をさせていただきます。まず経常収益でございますが、保険料収入につきましては、元受収入保険料が前期に比べて減少しているといったことがありまして、正味収入保険料につきましても前期比で3億9,900万円減の91億8,700万円となっております。

    保険料収入の減少につきましては、前回の会合でご報告いたしましたが、途上国の金融環境好転等がございまして、海外事業資金貸付保険等の引受が減少したということによるものでございます。

    次の主な項目といたしましては、資産運用収益でございます。資産運用収益につきましては、前期比15億2,200万円増の27億100万円ということでございます。これは途上国等からのいわゆるリスケ債権の回収が進みまして、これを有価証券等で運用した結果、こういった収益が得られているということでございます。

    次に経常費用についてですが、支払保険金は前期に引き続きまして非常に低い水準ということでございます。当期は24億3,100万円でございまして、これに伴いまして正味支払保険金についても6,200万円という水準にとどまっております。

    経常費用のうち、事業費・一般管理費でございますが、これは前期比で9億2,900万円増の64億500万円ということでございます。この増加は主としてシステム開発関係の費用の増加によるものでございます。

    なお、中期計画でこういった次期システム等を除く経費についての削減が定められておりますが、書いてはおりませんけれども、2006年度につきましては次期システム等を除く経費の額が44億6,500万円ということで、基準である2004年度の48億5,200万円に比べまして8%減でございます。2008年度までに10%削減するということでございますが、中間の2年目で8%減というところまで節減を進めているということでございます。

    続きまして、特別利益でございます。特別利益につきましては、まず「被出資債券利息収入」ということで、いわゆるリスケ債権からの利息収入でございますが、98億4,800万円を計上いたしております。それから次に貸倒引当金戻入益ですが、95億6,400万円を計上しております。貸倒引当金につきましては、ロシアの債務完済等々の関係で貸倒引当金の戻入益が計上されております。

    なお、事前に暫定的な決算結果ということでご報告をしましたが、その時点では特別利益について、108億円ということでご報告をさせていただきました。その後、監査法人等の監査を受けまして、最終的には190億円ということになっております。この間の事情ですが、実は暫定時点ではイラク向け債権について返済見込みが少ないという考え方のもとで、利息収入を不計上にする処理ということで案をつくって監査法人に持ち込んだという経緯がございます。監査法人との検討結果といたしまして、結論としては計上することになりました。その分、イラク向け債権の利息収入を計上した関係で、こちらの額に修正されております。これが正確な利息収入額ということでご了解いただければと思います。

    続きまして、2頁は今私がご説明したことが記載されておりますので省略させていただきまして、3頁の貸借対照表についてご説明をさせていただきたいと思います。

    資産の部をごらんになっていただきますと、有価証券について当期は1,927億8,900万円ということで、前期に比べて787億5,800万円増となっております。これは先ほどよりご説明しておりますとおり、債権の回収が進みまして、その回収金を有価証券で運用しているということでございます。それから保険代位債権につきましては、4,537億6.900万円から当期は3,561億5,200万円ということで969億7,400万円減でございますが、これは回収に伴いまして保険代位債権は減少し、それを今申し上げましたように、有価証券等で運用しているということでございます。それから「(注)」で記載いたしましたが、いわゆる「控除利息」といっておりますけれども、一部表示につきまして若干の変更をしておりますため、その関係で数字が少し変わっているということもあわせて申し上げておきたいと思います。

    最後に当期利益について、一番下の欄をご覧いただきたいと思います。当期の未処分利益は243億9,200万円につきましては、独法通則法に基づきまして、決算のご承認をいただいた後に積立金として整理をするということでございます。なお積立金につきましては、これも独法通則法の仕組みによりまして、中期計画が終了した時点で当該中期計画期の50%を国庫納付するといった扱いになります。以上、簡単でございますが、2006年度の決算の概要でございます。

  • 岩村部会長

    ありがとうございました。今までの説明につきましてご質問等ございますでしょうか。佐野委員、どうぞ。

  • 佐野委員

    1頁の有価証券利益ですが、これは主としてどういった運用をされた結果、このような成果になったわけでしょうか。

  • 豊國総務部長

    主として国債が一番多く、そのほか一部地方債がございますが、基本的には国債のような安定性、安全性の高い債権で運用するということでございます。これは独立行政法人通則法において、そのように規定されておりますので、それに従って運用いたしております。

  • 佐野委員

    それでこんなに増加するものでしょうか。どのくらいの利回りだったのでしょうか。

  • 豊國総務部長

    1%強程度でございます。

  • 佐野委員

    1%強ですよね。それでは外債投資等はできないわけですね。

  • 豊國総務部長

    外債投資は認められておりません。

  • 岩村部会長

    ほかにございますか。よろしいでしょうか。それではこのNEXIの「平成18年度財務諸表等」につきましては、部会として特に問題はないということでよろしいでしょうか。それではご異議がございませんようですので、貿易保険課において財務諸表の承認の手続きに入っていただくことにいたします。

    それでは議題2、NEXIの平成18年度実績評価の審議に入りたいと思います。この議題につきましては、昨年度と同様に日本貿易保険の方々には恐縮でございますが、ご退席をよろしくお願いいたします。

    (NEXI職員退席)

    それでは再開させていただきます。参考資料の各委員による評価につきましては、事務局から部会委員のみに配付させていただいておりますが、本資料はNEXIも含めて対外的には昨年と同様「公開の対象としない」こととしております。ご承知ください。初めに各委員からいただいた評価をもとに作成いたしました部会としての評価案につきまして、事務局から説明をいただき、この評価をたたき台に各委員からご提出いただいた評価及び部会としての評価案についてご意見をいただきたいと思います。

    それでは事務局からご説明をお願いいたします。

  • 岸本貿易保険課長

    お手元の資料2-2「日本貿易保険の平成18年度業務実績に関する評価(案)」を配付させていただいております。

    まず評価項目の「1.国民に対して提供するサービスその他の業務の質の向上」でございます。「評価の理由等」にございますように頂戴しました意見をまとめさせていただいておりますが、資源エネルギー総合保険等の商品性の改善、中期目標を上回るサービスの向上と全般的に中期目標を超えた優れた成果を達成しており、今年度評価はAとするとさせていただいております。

    各項目でございますが、まず「(1)商品性の改善」につきましては、同じく資源エネルギー総合保険の創設、組合包括保険の付保選択制等利用者ニーズを反映しつつ、保険商品の改善が図られたということからAとするとともに、今後とも利用者の要望を踏まえて、不断の商品性改善に向けて取り組んでいく必要があるとさせていただいております。

    「(2)サービスの向上」につきましては、同じく目標以上の成果を達成している。手続の負担軽減が図られて、顧客満足度調査でも昨年より高い評価を得ているということで、評価はAとさせていただいております。

    2頁にまいりまして、「(3)利用者のニーズの把握・反映やリスク分析・評価の高度化のための体制整備」ですが、利用者ニーズの把握・反映等に取り組み、その結果として保険制度の見直し等につなげるとともに、リスク分析・評価体制整備にも取り組んでいるということで、評価についてはAとさせていただいております。

    「(4)重点的政策分野への戦略化・重点化」でございますが、中期目標で示された重点分野について、政策実現のための協力を実現しているということで、今年度評価はAとさせていただいております。3頁目の「(5)民間保険会社による参入の円滑化」でございますが、委託販売の伸び、それから輸出組合等の包括保険付保選択制の導入を進めていること。さらに民間保険会社のヒアリングでも全般的に満足度が高いという回答をいただいているところから評価はAとし、今後とも共同保険を含めた民間参入を促す取り組みが期待されるとさせていただいております。

    2つ目の「2.業務運営の効率化」でございますが、業務費につきまして中期目標を上回る削減を達成していること等々から今年度評価はAとするとしております。内訳でございます。「(1)業務運営の効率化」につきましては、同じく先ほどの理由で評価はAとさせていただいております。「(2)次期システムの効率的な開発及び円滑な運用」につきましては、中期目標に沿って運用開始に至った努力を評価しつつも、今後一層の運用管理の充実が求められるということで、評価自体はBとさせていただいております。

    5頁の「3.財務内容の改善」でございますが、債権回収、資産流動性の高まり、財政基盤の充実がなされている。それから保険料率の見直しも随時行ってきているということで、全体の評価はAとしております。内訳でございますが、「(1)財務基盤の充実」については、債権回収強化等により財政基盤の充実がなされているということで+(プラス)評価、「(2)債権管理・回収の強化」につきましては、貿易保険過去最高額の回収金、未回収金の大幅減少から評価はAAとしております。

    これらを踏まえまして、総合評価につきましてはサービスの向上、債権回収で極めて高い成果を上げている等々を総合的に評価してAとさせていただいております。以上、ご審議のほどよろしくお願いいたします。

  • 岩村部会長

    ありがとうございました。それでは各項目についてご審議いただきたいと思います。項目の作り方といたしまして、大項目の「1」は(1)~(5)までの5つの項目からなっておりますので、1の(1)、(2)、(3)、(4)、(5)の順番で評価いただいた上で1全体について評価頂くというようにしたいと思います。

    まず1の「(1)商品性の改善」でございますが、この項目は各委員の評価の参考資料の2頁目に出てまいります。「AA」と評価いただいた委員と「A」と評価いただいた委員がいらっしゃいます。「多数決ではない」といつも申し上げておりますが、AA評価が3名、A評価が5名ということで、多数決的にいえばAでございますけれども、全体評価はAとして、それから表現、これで何かご意見やご疑念の点はございますでしょうか。よろしゅうございますか。それでは1の「(1)商品性の改善」はA、また評価の理由はただいま事務局から申し上げたとおりということで、この項目は確定させていただきたいと思います。

    次に「(2)サービスの向上」でございますが、各委員から頂戴いたしました評価は3頁にございます。こちらの方はAA評価を頂戴いたしました委員が3名で、A評価をされた委員が4名いらっしゃいます。清水委員からはB評価を頂戴しておりまして、評価が少し割れておりますが、中間点はAであろうということで、評価案はAにしております。評価の水準の問題、それから書き方の問題と両方ございますが、ご意見、ご疑念の点、その他ございましたらご意見をいただきたいと思います。

    実は清水委員からこの項目についてBとして頂戴しておりますが、この辺は相場観の問題もあるかと思います。今までの評価の流れからすると、昨年度に続きAかなというのが、単なる多数決だけではなくて、落としどころかなと思っておりますが、いかがでしょうか。

  • 清水委員

    私もここはAかBか、かなり迷ったところではございまして、Bとつけたその理由の一つが、この「サービスの向上」の年度計画でございます。この年度計画で、「サービスの向上」というとそのお客様、いわゆるユーザーサイドの評価というのが一番ベンチマークとしては重要なのかと思います。お客様自身が「サービスが向上した」と受け止めているかどうかという、ある意味で非常に感覚的な部分になってくるかとは思いますが、アンケートをザッとみたときに、そこの部分が「向上したぞ」というような感じにはちょっと感じられなかったものですから、それで評価をBとしたわけです。ただ実際に実施された内容そのものについては、確かにここに書かれてあるような形で評価に値する業務を実施されているというところは、私も異存はございません。あくまでも感覚的なところで顧客の受け止め方というものに少しウェイトを置いたということでの評価でございますので、評価はAで結構でございます。

  • 岩村部会長

    ありがとうございます。アンケートにつきましては、お客様の評価は昨年と比べてという感覚でうんとよくなったとか、まあまあよくなったなとか、こういう感じになっております。評価の方は中期計画と比べて、ラインより上に出ている感じであるためAかと思っておりますが、それではそういう理解でよろしゅうございますか。

  • 清水委員

    そうですね。ですから「顧客の評価」というものをこの「評価の理由等」でどの程度それを取り込むのかというところが、実は私自身も不満なところがございまして、迷うところがあったのですが、先ほどの課長のご説明の中でも「顧客満足度調査でも昨年より高い評価を得ていることから、今年度評価はAとする」というご説明がございました。ですからここの部分、その「顧客満足度調査」というところがひっかかる部分です。

  • 岩村部会長

    そうですね。ちょっと危険な表現かもしれません。それではこれはお預かりして、事務局と調整させていただくということにいたします。確かに、今清水委員にお答えしながら、私もちょっと気がついたかなという感じがしました。1の「(3)利用者のニーズの把握・反映やリスク分析・評価の高度化のための体制整備」でございますが、これはお配りしております参考資料の4ページでございます。これは評価そのものはAでそろっておりますが、評価の理由の書き方、その他も委員の皆さんがお書きいただいたことを事務局で一つの文章に記載していただいたという感じでございますが、この項目はいかがでしょうか。よろしゅうございますか。それではこの項目は最も評価がそろっているところですので、これで評価を確定したいと思います。

    次に「(4)重点的政策分野への戦略化・重点化」の項目でございますが、これはお配りしております参考資料の5ページでございます。AA評価をいただいておりますのが阿部委員と木村委員で、それ以外の委員はA評価ということになっております。

    「AA」という評価は、現在の独法全体を取り巻く状況等からみると「とても良い」という感じがないと出し難いということもございますので、この考え方としては特にこの項目は、経済産業省が取りまとめている政策についての協力度というところの項目でもありますので、外からはややもすればお手盛り評価になりやすいという見方になるかなと思いますので、抑えてAかと私は思っておりましたが、この項目について評価、水準、それから援用しているファクトについて疑義やご疑念がございましたら、ご意見を頂戴いたしたいと思います。阿部委員、よろしゅうございますか。

  • 阿部委員

    私もNEXIには、以前からこういう方向で業務を行って頂きたいという思いを持っておりますので、そういう面では大きく構えると国のためというようなところが非常に出ているので、私は高く評価したということです。

  • 岩村部会長

    ありがとうございます。他にございませんでしょうか。なければ、この項目はAということで、文章、それから挙げている項目、「資源国を含むカントリー・リスクの高い国の引受方針」、「アジアにおける現地通貨建債券市場の育成のためのアジアボンドへの付保」、「日系企業の輸出拡大のためのマレーシア輸出入銀行との再保険協定の締結等アジア再保険ネットワークの構築と案件引受の実施」、「資源・エネルギーの安定供給確保に資する資源エネルギー総合保険の創設・海外投資保険の抜本的な条件見直し」「中堅・中小企業の国債展開の支援のための中小企業輸出代金保険の引受増加」とこの5点を記載しておりますが、この点もよろしゅうございますね。

    それでは1の(4)もAということで確定させていただきます。

    それから大項目1の最後、「(5)民間保険会社による参入の円滑化」でございますが、この項目については、お配りしてありますとおり大きく評価が割れておりまして、AA評価をお二人から、一方B評価もお二人からいただきました。中間は4名でございます。この項目はいかがでしょうか。案としてはAでと思っておりますが、岡本委員からはAAを頂いておりますが、いかがでしょうか。

  • 岡本委員

    昨年も似たような意見をいった記憶がありますけれども、「参入」というのは参入する側の話であって、NEXI側として何をすればいいかということを考えると、十分対応しているのではないかということで私はAAにしましたが、皆さんの意見から全体としてAであるということに異存はありません。

  • 岩村部会長

    この項目は「どういう時にAAを出すのか」といわれると困ってしまうような項目で、評価項目上、AAは出ない項目であると言いたくなるようなところもありますが、Aでまとめさせていただきたいと思います。よろしいでしょうか。

    それでは1の「(5)民間保険会社による参入の円滑化」も、評価はAということでよろしいでしょうか。そうすると大項目の評価は、各項目が全部AですのでAということで、水準自体はこれでいいと思います。評価の理由は大項目についてだけは大事でございますので、ちょっと読み上げさせていただきます。

    「資源の安定供給確保のための資源エネルギー総合保険・海外投資保険の抜本的な見直し等の商品性の改善、中期目標を大幅に上回る信用リスクに係る保険金の平均査定期間の達成等のサービスの向上、我が国の通商政策・資源エネルギー政策等の取り組み等、全体的に中期目標を超えた優れた成果を達成しており、今年度評価はAとする。」ということで、中期目標を超えているという認識で大項目はAで行きたいと思います。

    表現を含めて、この大項目1関連について何かご意見はございます。どうぞ。

  • 佐野委員

    1の大項目の表現の中に「組合包括制度の改定導入」を入れるべきではないですか。私どもの業界にとってはこの制度改正は画期的なことで、まさにサービスの質の向上だと思います。ですからここに入れるべきだと思います。

  • 岩村部会長

    わかりました。組合包括制度の改定導入は、以前から大変大きな課題だということで取り組んでおりますので、それでは文章はお任せいただくということで、入れるということで採用させていただきたいと思います。それでは大項目1はA評価でございます。

    次に大項目の2でございます。大項目2は2つの中項目からなっておりまして、2の(1)は「(1)業務運営の効率化」でございます。業務運営の効率化はお配りしております資料の8頁になります。この評価もまた大分分かれておりまして、AA評価を3人の委員から、A評価を4人の委員、それから横田委員からはB評価を頂いているということで、評価は散っていますが、中間点ではAかなとは思いますが、いかがでしょうか。結論に入る前に評価のポイント、考え方その他についてご意見があれば頂きたいと思います。阿部委員、佐野委員、いかがでしょうか。

  • 佐野委員

    評価理由は記載しているとおりです。組織の見直しや、適正な人員配置、削減を含めて非常にチャレンジャブルな目標を達成し、その結果、業務費も中期計画を極めて達成できる水準以上になったということでAA評価にしましたが、あとは皆さんのご判断にお任せいたします。

  • 岩村部会長

    他にご意見はございますか。この項目につきましては、私もよく取り組んでいると思っております。この勢いでいつまで続くかということも含め、よく取り組んでいるという感じもいたしますが、効率化項目というのは、次年度以降の計画もあり、全体として余り大きく割合を振りたくないというところもあろうかと思います。それから委員の評価がAであることから、それではこの項目は評価Aということにしたいと思います。よろしいですか。

  • 清水委員

    特別に評価そのものについて異論はないんですが、いつもこの「業務運営の効率化」ということを考えるときに、サービスの向上ということに対して業務運営の効率化というものをどのように考えたらよいのか、そのサービスの向上との相関性で評価できるのかどうか、悩むところです。単に経費を削減するとか、人員を削減するということが効率化だということだとすると、それによって果たして実はその反対側にある「サービスの向上」というものを損ねはしないだろうかと考えます。したがって、この物差しのはかり方が非常に難しいかなと思っております。要するにこれだけ経費を削減した、人員を削減したけれども、それにも関わらず、これだけサービスが向上できたのだということでの効率化ということなのか、あるいはサービスを提供するに当たって、これだけ経費と人員を削減したから効率化できたということなのか。そこをどのように評価したらいいのかといつも思い悩むわけです。そういう意味では、中期目標10%削減のうち8%達成している点が評価の拠り所ということでA評価にしたのですが、その辺はどのように考えたらよろしいのでしょうか。

  • 岩村部会長

    これは確かにおっしゃるとおりで、経営全体の評価と、業務運営の効率化では相互に矛盾する項目というのは多少出てくるわけです。重点政策分野への協力という点でも、例えば一定のカントリー・リスクの高い国に対しての付保を進めるということは、一方で資産の健全性と矛盾する部分はあると思います。

    評価委員会のスタンスというのは、普通の会社でいえば監査的なスタンスだと思いますので、私は結局この個々の項目については、ほかの項目とは別にその項目の目標値の中の達成度で評価するほかはないと考えております。例えば、重点政策分野への協力はAあるいはAAであるけれども、財務健全性の点ではBやCであるということをきちんと示すことがむしろ独立行政法人に対する過大な圧力を排除するための重要なスタンスであろうと思いますので、このように評価に矛盾が生じて困る項目は結構あります。

  • 清水委員

    わかりました。

  • 岩村部会長

    有益なご意見をありがとうございました。それでは、この項目については、評価はAということにさせていただきます。

    それでは大項目2の「(2)時期システムの効率的な開発及び円滑な運用」でございます。これは評価的には割れまして、4名の委員からA評価、4名の委員からB評価ということで、評価が分かれております。通常システム開発というのは、大体「間に合って当たり前」といわれておりますが、普通は間に合わない事案の方が多いわけです。私もそういう業務に携わっていた時期もありますので、評価をAにしてしまいましたが、この項目はB評価でいかがでしょうか。

  • 佐野委員

    私は逆に、社内で2000年問題に携わったこともありましたが、当時様々なバグの対応等も含め、対応が非常に困難かなという時期もあったのに比べ、NEXIの場合は、IBM本社の協力も大きかったとは思いますが、その間の社内のシステムの変更もあり、組合包括契約等の新しいシステムの導入もあったかと思います。それからお客様用のWeb申請等への対応もあり、末端から全て変えるといった相当大がかりな取り組みを行い、実際稼働してからも全く事故がないという報告を受けまして、これはなかなかここまでできるものではないと思います。私自身の2000年問題の対応の経験から、この項目の評価をAにしたわけです。今年度この項目がB評価なら、何をもってA評価かというくらいNEXIは大変な作業をされたと思います。

  • 岩村部会長

    ありがとうございます。ほかにご意見等ございますでしょうか。評価が完全に割れてしまいましたので、順番にご意見を伺ってよろしいでしょうか。阿部委員、いかがでしょうか。

  • 阿部委員

    私もこの項目について、弊社の担当が実際にどのように感じているかちょっと聞いてみましたところ、不具合が時々生じた等意見も出ておりまして、実際のユーザーの意見は“やっと普通になったな”という感じでしたので、私はB評価とした次第です。

  • 岡本委員

    私もここはAかBかかなり迷いました。何とか平成18年内の稼働は間に合ったことは高く評価したいとは思いますが、まだ稼働したばかりで、今後がまだわからないので、ここは若干厳しくB評価としました。

  • 清水委員

    NEXIからは、次期システム稼働の遅れの原因として、発注者側であるNEXIと受注者側であるIBMとの間で、システム構築についての十分なコミュニケーションがうまく図られていない要因があり、スタートでちょっと躓いたというようなお話を伺っております。稼働まで様々な障害があったけれども、それを乗り越えて、いうなればキャッチアップして何とか間に合わせたというような経緯があり、今年度だけをみると、そこはよくやったということでしょうが、稼働までトータルでみると“やっと間に合った”という印象を受けるものですから、それでAかBかと迷ったのですが、Bとしました。しかも岡本委員が今おっしゃったように、やはりこの次期システムが本当にうまく機能してユーザーに評価されるというためには、もう少し時間が必要ではないかと思います。そういった面も含めて、今期はBとしました。

  • 岩村部会長

    ありがとうございます。様々な見方がありまして、私も、今清水委員がおっしゃったご意見に同意する部分も多くございます。しかし、Aと評価した場合、評価軸を問われた場合、システム開発の大変さを皆さんにどこまで理解していただけるかという問題もございます。しかし中期計画との間では問題は起こらなかったけれど、やはり利用者に心配をかけたことは事実だと思いますので、A評価とは言い難いかと思います。

    佐野委員から非常に高い評価があったということは、理事長以下にはきちんとお伝えしたいと思います。私も気持ちは本当にそのとおりです。それではいろいろな気持ちの問題等がありますけれども、評価はBということにしたいと思います。そして大項目の方ですが、この項目を併せますとAとなりますので、評価はAということにしたいと思います。評価の理由については読み上げさせていただきます。

    (1)資源エネルギー分野の専門窓口の設置等柔軟な組織見直し、業務委託範囲の拡大、個々の業務費支出の徹底した見直しを実施した結果、中期目標期間2年目で平成18年度の業務費は平成16年度に比して8%の削減を達成(中期目標10%減)したこと。

    (2)年功序列型の昇給を37歳までとし、専門能力認定制度の導入等の給与制度の導入を行ったこと。

    (3)適切な人員削減を推進したこと。

    (4)中期目標に沿った円滑なシステム開発をしたことから、今年度評価はAとする。

    ということにしたいと思います。よろしゅうございますか。

    それでは大項目の「3.財務内容の改善」です。この項目は他の項目とちょっと評価方法が変わっておりまして、財務基盤は+-(プラスマイナス)評価でございます。それからもう一つの項目は通常の評価基準でございます。

    それでは3の「(1)財務基盤の充実」という項目ですが、これだけの状況ですとマイナスは出ようがないというところもありまして、各委員からすべて+の評価を頂戴いたしております。この項目はよろしゅうございますね。それでは3の(1)は「+」ということにさせていただきます。

    それでは「(2)債権管理・回収の強化」でございます。この項目は清水委員と横田委員以外からはAA評価を頂いており、評価も6委員からAAを頂戴していることから、この項目については項目評価AAでよろしいのではないかというのが事務局からの提案でございますが、いかがでございましょうか。清水委員、どうぞ。

  • 清水委員

    ロシア、ブラジル、アルジェリア等からのプリペイメントは、要するに向こうの国側の事情でうまく債権が回収できたということなのか、それともNEXIがいろいろな努力をして、ほかの債権国と比べて債権回収がうまくいったということなのでしょうか。そこがちょっとよくわからなかったものですから、もしAAだとすれば、その後者の方なのかと思っております。

    どこの国も大体債権国としてうまく回収できており、特に日本だけがということではないとすれば、そこは確かに結果としては迅速な対応であり、債権回収が滞りなくできたということではいい評価だけれども、AAの評価に値するのかどうかというところがちょっと不明だったものですから、それでAという評価にさせていただきました。

  • 岸本貿易保険課長

    事実関係だけ申し上げさせていただきますと、基本的にはパリクラブによる回収でございますので、ほかの先進国と比べて特段にいいということではございません。

  • 岩村部会長

    課長は控えめの回答をされておりますが、私はAAと評価しました。やはり民間開放が進んでいる中で、NEXIが行う貿易保険のレゾンデートルを考えたときに、やはり回収の問題というのはとても大きいと思うわけです。特にハイリスク国というのは、やはり政府間交渉でないと一定以上動いてくれませんし、例えば米国を超える回収をするというのは我が国の国力的にいって無理だという事情もございます。幾らパリクラブといえども劣後するかもしれないし、それから同じクラスに入っているのかどうか怪しいものや、保全の難しいものというのは現実にあると思います。

    やはり回収にあたっては、NEXIが現地に乗り込んで活動する等、相当の努力をしていただかないといけないと思います。中期目標に回収率の目標を掲げておりますが、回収率が目標を大きく上回っているということは否定できない。むしろ心配なのは、ほとんど今まで残っていたものを根こそぎ回収してしまっているので、来年度以降はこのように目標を大きく上回る回収金額はなかなか出ないだろうと思います。そうすると、大きく回収できたときにはそれなりに高い評価をし、そうではないときには抑えざるを得ないと考えますと、今期はAAでいいのではないかと考えて私はAA、それから事務局案としてもAAを提示しておりますが、いかがでしょうか。

  • 清水委員

    私のうがった見方なのかもしれませんが、いわゆるこの原油高という状況の中という外部環境がうまく作用して、皆どれも資源国で、そこからの債権回収がうまくいったということではないかと考えます。パリクラブでは、どの国も同じように債権回収がなされているということですが、そこに果たしてNEXIとしてのパフォーマンスがどの程度そこに意味をもっているのかがちょっとよくわかりません。パリクラブ、OECDにおいては、経済産業省や在外公館等のアクティビティーが大きく寄与する部分ではないかと思っております。その上でのNEXIの債権回収に関する活動が、どこにどのように影響しているのかというところが、ご説明の中ではよくわからなかったものですから。

  • 岩村部会長

    今は根こそぎ回収した感がありますが、やはり政府管掌の保険において回収は大きな意味を持ちますし、それからパリクラブも、担当者を張りつけ、理事も走り回って活動している事情を伺っております。ただ、評価委員の皆様にも、回収の話は、雨を待っていたら雨が降ってきましたというような説明をしている傾向がありまして、この点については、理事長に内緒の話ではないのだからもう少し詳しく事情を説明して頂きたいとお願いしておりますので、その辺の実質的な努力や、外部への説明の仕方ということも貿易保険課と相談していきたいと思います。よろしゅうございますか。

  • 清水委員

    はい、結構です。

  • 岩村部会長

    それではこの項目はAAという評価で最終的に評価させていただきます。それでは大項目3の「財務内容の改善」でございますが、これも計算上、Aになります。それから評価の理由を読み上げさせていただきます。

    債権回収(信用事故に係わる債権回収実績率は、中期目標20%を大幅に上回る32.4%を達成、非常事故の債権回収が貿易保険過去最高の水準に達成)に強化等から、経常利益54億円、総資産3,780億円を計上し、資産の流動性が高まり財政基盤の充実がなされており、また海外投資保険等の保険料率の見直しも随時行ってきていることから、今年度の評価はAとする。

  • 岡本委員

    個別項目が「+」と「AA」、そして委員の皆さんのご意見は、5対3でAAの方が多いのに、なぜ全体の評価が「A」なのかというのがよくわからないのですが。また今独立行政法人というのは非常に注目を浴びており、大きな赤字を出している独法もあり、「しょせん税金を使っているじゃないか」といった批判が多い中で、NEXIはきちんと独立でこれだけの成果を上げているということはきちんとアピールしてもいいのではないかと思うのですが。

  • 佐野委員

    私も全く同じ意見です。この項目こそAAにすべきで、これだけ財務内容を充実させ、キャッシュフローも非常に豊かで、今後こういうことはないにしても、この点はやはり評価すべきではないでしょうか。今のマスコミ等も独立行政法人を非常に批判ばかりしていますが、NEXIは非常に健全な財務状況となっているわけで、これをなぜA評価にするのかよくわからないですね。

  • 岩村部会長

    大項目である「財務内容の改善」をAにすべきか、AAにすべきかということですが、議事進行をちょっと間違えましたので戻します。委員の評価としては、実はご指摘のとおり、AA評価の方が勝っておりまして、Aの評価が私と清水委員、横田委員でございます。

  • 岸本貿易保険課長

    財務内容全体の改善は個別項目には入っていませんけれども、回収や資産という面だけではなく、NEXIの場合、収支相償という観点から、保険料の引き下げといったものも含め、総合的に評価をしていただくべきと考えております。

  • 岩村部会長

    私は(2)でAAとしながら、大項目はA評価としましたが、やはりこの「財務内容の改善」という項目は、今年度は大きな回収が出たが、これ以降どうなるかということを考えると、流れそのものはこの勢いが来年、再来年と続くとはちょっと考えがたい。そうすると、今年度の評価はAA、来年は例えばBになっていいではないかという考え方もあるわけですが、やはりそういう意味からすると、これには2通りの考え方があるかと思います。

    独法のPRをしようという観点で、AAで評価できる場合はきちんと出すという考え方と、それからAAの評価後、次年度はB評価になるような評価が大きく変わる場合、例えば中期目標期間全体の評価をAにしたときに、「これでAか」という話になるのではないかと思います。ですので、この項目というのは2つの項目の合成項目であり、抑え目の評価を提案しております。いかがでしょうか。

  • 佐野委員

    来年度の評価は、評価方法がどう変わるかも不透明だし、そこまで考えるともう評価する手だてを失ってしまうのではないでしょうか。やはり、きちんと数字その他をみて、中期計画と照合して評価をするというのが普通の評価ではないかと思うわけです。「評価とは何か」ということをもう一遍定義づけをする必要があると思います。

  • 阿部委員

    やはり単年度でこれだけ良い成果を出しているのですから、良い成果が出た時にはそれなりの評価をするというのが普通の考え方で、それで皆さんがAAというのが多かったのではないかと思うのです。

  • 佐野委員

    独法に対しては、マスコミ等の逆風が強まるばかりですが、その年度の評価は実績からきちんと行うというのを私は原則にすべきだと思うわけです。

  • 岩村部会長

    年度評価という観点ですと、それではパリクラブ等外部要因の寄与も大きいと思うのです。数字はすごく大きく上に振れておりますが、多少留保すべきことはいろいろあるAAであると思います。また評価の安定性ということを考えると、ここの評価はAの方が私はいいかなと思ったわけです。私は、この項目というのは過去の未回収残の底ざらいのような項目なので、成果が出るときには大きく出るのですが、来年度以降その他の流れを考えると、やはり結果とその項目における事業の姿勢を評価するという点からいうと、これは評価を抑えてAの方がいいかと思っております。

  • 清水委員

    私はこの「財務内容の改善」という部分を、要するに基本的にNEXIは収支相償を旨とするということですので、「改善」というのは何か外的な要因で、いうなれば財務内容が悪化して、それがいろいろなNEXIの努力によって大幅に改善されたのであれば、AAをつけるに値をするのだろうなと思いました。

    ただ前年度と比べて今年度も健全な財務内容が維持できたとか、さらによくなったということだけであれば、それはA評価でいいのかと思います。中期目標で、たしか確実で安全な財務内容が目標設定されていたと理解しておりますので、それであれば、A評価だと思います。この財務内容のところはA評価が、いうなればNEXIとしては一つのベースであり、ここはちょっとほかとは違う評価軸をもつべきなのかといった考えがあります。

    それから今回の圧倒的な財務内容のよさというのは、やはりひとえに予期せぬといっていいのかわかりませんが、債権の回収と回収資金の運用というところに寄って立つところが大きいのかと思います。そうであれば、そこのところはちょっと割り引いて評価しても良いかと思い、評価させていただきました。

  • 岩村部会長

    横田委員、この項目は評価が割れている項目ですのでご意見をお願いできますか。

  • 横田委員

    私はこの項目は全部A評価で、皆さんよりも厳しかったわけですが、ほかの委員もおっしゃっていたようですけれども、NEXI自身の努力もなかったとはいえないものの、外部の良い環境のもとでの数字だったということがありましたので、もちろんBではないにせよ、AAというには評価しすぎではないかということでAをつけました。

    それから正味収入保険料はNEXIの通常の業務の数字であり、料率を下げた影響もありますので、減少は仕方ないことなのかもしれませんが、ここは維持できていればAAということもあり得たのかと思いますが、減少していたことを受けてAとしました。

  • 岩村部会長

    わかりました。阿部委員、岡本委員、佐野委員からはAAをいただいております。それから本日ご欠席ですが、木村委員と伴委員からもAAをいただいております。今の議論を踏まえて、もしも阿部委員、岡本委員、佐野委員で意見の変更というものがなければ、これは全体としての委員会の意見をまとめるということもありますし、この先はいいときには思い切った評価をして、裏目のときは裏目の評価をあっさりするという方が最終的にはわかりやすいと思いますので、この項目はAAにすべきかと、一委員としてではなくて委員長として思っておりますが、いかがでしょうか。

  • 阿部委員

    私はAAでいいと思います。

  • 岡本委員

    私もいいと思います。

  • 岩村部会長

    それでは清水委員、横田委員、それから個人評価という点では私もですが、これはAA評価が大勢でございまして、それからこの先は余計なことを考えない方がいいというのも確かにご見識ですので、今の評価の水準からいうとAAという評価はなかなか思い切った評価だと一般には思われると思いますが、これだけの数字が裏づけられておりますので、説明は十分可能だと思います。

    それではこの項目についてはAAということにさせていただいて、事務局案の評価「A」は「AA」にしておきます。それでは「評価の理由等」でございますが、これは理由で提示している話はファクトとしてはすべて変わりはないと思いますので、「今年度の評価はAとする」という最後の結びの文章は当然変えますが、ほかのところについてはこのままですが、「最高の水準に達成」という言葉遣いもありますので、最後の言葉は調整させていただきます。それからそのAAにするということですと、多少のニュアンスの調整が要るかもしれませんので、それでは文言については私と貿易保険課にご一任いただくということで、評価はAAにさせていただきたいと思いますが、よろしゅうございますか。

    最後に「総合評価」でございます。「総合評価」は今までの流れからいうとAは動かないと思いますので、むしろ評価の理由の書き方、何を重点として最後に表に出していくかというところがございますので、これは読み上げさせていただきます。

    「資源の安定供給確保のための資源エネルギー総合保険・海外投資保険の抜本的な見直し等の商品性の改善などが推進され、サービスの向上他各項目にわたり目標を上回る成果を上げており、また回収で極めて高い成果を上げている。このような業務の質の向上と業務運営の効率化を両立させた点や、貿易保険利用者からも高い評価を得ている点より、今年度の総合評価はAとする。」これでよろしゅうございますか。

    それでは今年度評価はこれで最終決定させていただきます。最終的な文言は今のご意見をいただいた点も含めまして、それからその評価を少し変えたところもありますので、文言内容につきましては、座長でございます私にご一任いただくということでよろしいでしょうか。

    それでは調整を行った上、8月24日に開催される経済産業省独立行政法人評価委員会で評価内容を説明したいと思います。

    それではNEXIの方々に部会に戻っていただいて、皆さんのご審議いただいた結果を通知したいと思います。それではよろしくお願いいたします。

    (NEXI職員入室)

    それでは平成18年度業務実績評価に関する結果をご説明したいと思います。

    大項目1はAということで、これは意見がまとまりました。各項目について申し上げますと、「(1)商品性の改善」~「(5)民間保険会社による参入の円滑化」に至るまですべての項目がAでございます。全体の項目もA評価になりました。

    それから「2.業務運営の効率化」については、全体評価がAで、「(1)業務運営の効率化」自体の評価もA、そして「(2)次期システムの効率的な開発及び円滑な運用」はBでございます。(2)のBについては、特に平成18年度の経営陣のご努力を非常に高く評価いたしまして、「ぜひともAにすべきである」という意見も強く出たところでございますが、全体としてはやはり、結果だけをみれば最後にきちんと間に合ったというのがファクトでございますので、委員会として話し合いました結果、この項目の評価はBであるということで落ち着きました。

    特にこの項目については、経営努力、通常システム開発というのは相当苦心するものであるということも踏まえて、BではなくてAであるという評価も委員の議論の過程ではございましたので、これは大事な点でございますのでご報告させていただきます。

    それから「3.財務内容の改善」でございますが、これは全体項目がAA、「(1)財務基盤の充実」が+、「(2)債権管理・回収の強化」がAAでございました。

    少し説明申し上げますと、やはり今回の大きな回収につきましては、外部環境の良さということが大きいし、それからパリクラブにより回収されてくるということによるもので、経営の評価という点で実際に何をしたら「AA」で、何をしたら「A」なのかということについては、議論もございましたが、時々理事長以下、皆さんからお話をいただいているパリクラブ債権といえども、それなりに相当の努力をなさっているのであるということは、これは私の方から紹介させていただき、結局(2)の項目はAA評価で固まりました。

    ただそういう議論も踏まえますと、この項目、特に債権回収や管理については、自然に回収されてくるような印象をお持ちの委員もいらっしゃいました。委員会外ではよりそういう印象をお持ちの方が多いと思います。この辺については、今後外部にどのように理解してもらうべきかということについて、難しい問題であるとは思いますが、努力が必要であると、これは意見の取りまとめの過程で思いましたところです。

    それから大項目についてもAにするか、AAにするかで、議論としては大分時間をかけて議論させていただきました。結論からいえば、やはり今年度は、この大きな回収というのが大きなファクトであり、このファクトを素直に受け止めるべきであろうという意見の方が多くございましたので、ここは「AA」という評価は独立行政法人評価としては、特に大項目評価としては、非常に大きな実績を上げたときに限られる評価だという全体の評価軸は承知の上で、委員会としては「AA」という評価に踏み切ったところでございます。

    なお総合評価は、この各項目の組み合わせでございますが、「A」という評価で落ち着いたところでございます。以上、ご報告申し上げました。

  • 今野理事長

    委員の皆様には、NEXIの1年間の事業内容を非常に詳しく、多方面から精査していただきまして、結果的に私どもとしては非常に勇気づけられるご評価をいただきましたことを厚く御礼申し上げたいと思います。NEXIも発足以来6年経過いたしましたけれども、対外取引にかかる信用保険機関としてもう一人前にならないといけない時期でありますので、専門機関として社会のお役に立っていけるよう、役職員一同精進する決意でございますので、今後ともよろしくご指導のほどお願いする次第でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

  • 岩村部会長

    今理事長からご挨拶もありましたが、岸本課長からのご提案があり、委員の方々からもし評価した感想としておっしゃっていただけることがあれば、ご発言を賜っておきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。よろしいですか。

    それでは次の議題に入らせていただきたいと思います。議題3は「経済財政改革の基本方針2007」及び「貿易保険分野における民間保険会社の参入状況について」でございます。事務局から報告をお願いいたします。

  • 岸本貿易保険課長

    それでは資料3-1と3-2について簡潔にご説明させていただきます。まず資料3-1でございます。経済財政諮問会議の方で骨太方針、「基本方針2007」がとりまとめられ、その中で独立行政法人について指摘がございますので、ご報告させていただきます。

    お手元資料では36頁になっておりますが、骨太の方針の中で「改革のポイント」、今後すべての独立行政法人(101法人)につきまして、民営化や民間委託の是非を検討し、「独立行政法人整理合理化計画」を策定するということになっております。「独立行政法人整理合理化計画」の見直しの3原則につきましては、この「具体的手段」の(1)でございますが、3つの原則がございまして、原則の1として「『官から民へ』の原則」、民間に委ねた場合には実施されないおそれがある事務・事業に限定して、それ以外は民営化廃止・民間委託を行うということでございます。

    原則の2として「競争原則」、法人による業務独占については、民間開放ができない法人及び事務・事業に限定するということになっております。

    原則の3として「整合性原則」、他の改革(公務員制度改革等)との整合性を確保する。こちらの3原則に従って見直しを行うということになっています。スケジュールといたしましては、(2)でございますが、平成19年内を目途に「独立行政法人整理合理化計画」を策定するということでございます。

    そのプロセスでございますが、1つ飛んで(4)でございます。各主務大臣は、政府が策定する具体的な策定方針に従って、それぞれの整理合理化案を平成19年8月末を目途に策定する。それを踏まえて、最終的に年末までに合理化計画をつくるということでございます。

    他方、総務省で行っております独立行政法人中期目標期間終了時の見直しについても、これも時期が来れば見直すことになっているわけでございますが、両方のプロセスが重複いたしますと、かえって行革の考え方に反しますので、平成19年度に見直す法人23法人に加えまして、20年度に見直す12法人につきましても今年度にまとめて見直しを行うという計画になってございます。そして日本貿易保険につきましては、実はこの中期目標見直しが平成20年度に到来するということになっておりますので、通常ですと来年度に見直しが来るわけでございますが、こちらの整理合理化案策定プロセスと相まって、今年度夏以降に中期目標の前倒し見直しというものもあわせてやると、こういう予定になってございます。

    したがいまして、実はこちらの評価委員会の審議につきましても、例年ですと、この後秋に中間的な業務報告をさせていただくということになっておりますが、こちらの「基本方針2007」との関係から8月末に一回評価委員会を開催させていただきまして、経済産業省の中期目標の見直し案についてご報告いただく機会を設けさせていただければと思っております。それから年内にもう一度開催させていただきまして、最終的な整理合理化案計画に向けた考え方についてご審議をいただくと、このようなことを考えております。こちらが一つ目でございます。

    それから資料3-2でございます。これは通例のご報告でございますけれども、平成17年4月から貿易保険分野における民間保険会社の参入開始以来、今回で4回目の調査になります。民間保険会社の参入状況についてフォローアップをさせていただいておりますので、その結果をご報告させていただきます。この内容につきましてはホームページでも公表しておりますので、既に世の中に明らかになっているものもございます。ポイントだけかいつまんでご説明させていただきます。

    平成17年4月以降の参入会社は合計で11社となっております。国内の損害保険会社につきましては、海外での実績・基盤がある外資系の保険会社と提携して参入が進められているという状況でございます。外資系保険会社につきましては、国内損保会社と提携している場合もございますが、単独で参入しているケースもございます。今回調査した会社のうち、現時点で参入していない保険会社もございますが、評価としては様子見ということで、参入を「全く予定してない」と回答している企業はございません。

    次の頁で保険の販売状況でございます。今年度の販売状況につきましては、大体20億円弱ということで、NEXIの年間保険料収入と比べますと5%程度となってございます。具体的な数字につきましては、各社とも公表していないということで丸めた数字での報告でございますが、そういった数字になっております。前年度は1%超でございましたので、また契約件数につきましても平成18年度は平成17年度と比べて3倍近い実績ということで、まずまずの伸びを示しているということではないかと思っております。

    それから各社別の状況をみますと、2通りに分かれているといった印象をもっておりまして、貿易保険以外の保険を利用する顧客に対して会社ぐるみの顧客防衛という観点から商品を用意しているという会社と、むしろ積極的に販売活動に努めている会社がみられているのではないかと思います。

    次に「3.提供保険商品の内容」でございます。短期の貿易保険取引のみを提供している会社が8社ということでございますが、残りの3社につきましては短期以外にも中長期も提供してございます。短期分野につきましては、企業包括保険を提供している会社が9社、個別保険を提供している会社が5社ということで、企業包括保険を中心に参入が進められておりますが、必ずしもそれにはとどまっていないということでございます。引受リスクの内容につきましても、そちらにございますように様々な組み合わせがございます。

    それから期間でございますが、企業包括保険を提供している会社9社のうち5社が180日以内、ユーザンス(支払猶予期間)で180日以内ということでございますけれども、1年以内まで含めますと9社全部でございまして、全体としてみますと比較的リスクの少ない貿易取引を中心に提供されており、商品につきましても消費財が中心といった印象でございます。中長期につきましては、民間保険会社の保険料収入で比較いたしますと2割強ということで、限られた量でとどまっておりますが、個別保険を中心にして、かつ非常危険を中心にしてとれるものをとっているといった状況でございます。それから対象となっている国につきましては、先進国に限るといったことではなくて、また広く引受可能ということでございます。現実にも日系企業が進出しておりますアジア等が幅広く対象になっているようでございますが、外資系または外資系損保と提携しているということから、本国の政府による規制によって、例えばイランとか、キューバは引受け不可能であるといったような制約がみられるということでございます。

    それから「4.官民のあり方等に関する意見」でございますが、民間保険会社の意見といたしましては、まず「民間にできることが可能なものはできる限りこれに委ねる」といった方針は基本的に歓迎するといった立場でございますが、他方で貿易保険利用者のニーズの全てのニーズを引き受けることはやはり困難であろうというご意見をいただいております。その中で短期の包括保険の引受につきましては、少数は現状でも民間保険会社で十分可能といった意見もございますが、それを除きましても体制等準備が整えば引受可能となるのではないかといった意見でございます。

    他方で民間保険会社を補完する位置づけを官には期待していて、個別保険、中長期保険、高額案件、高リスク案件、資源案件等政策的に推進する必要のある案件、それから民間引受限度額を超えるような案件、こういったものは官でないと対応できないということで、官の役割というのは依然として重要であるという意見が多くみられたという状況でございます。それから民間保険会社から「官」と「民」といった分け方ではなくて、NEXIとの共同保険を進めたいという強い意向が示されたというのが印象的かと思っております。

    それからNEXIではなくて、政府の再保険制度につきましては、幾つか意見がございます。ここにございますように、例えば民間保険会社でも引受可能な短期・包括分野への再保険につきましては、縮小または廃止が望ましい等々、こういった意見がございます。

    また他方でNEXI及び政府再保険制度をベースとするような保険の体制というのは、貿易保険利用者のために重要であるので、民間はその補完とする役割が望ましいといった意見もございました。経済産業省としてのまとめでございますが、今回のヒアリングを踏まえまして、貿易保険の民間会社、保険会社の利用者につきましては、期待したほど利用実績が伸びなかったという意見もございますが、他方で着々と数字は伸びておりますので、民間保険会社の貿易保険分野への参入につきましては、着実かつ順調に進展している状況と評価できるのではないかと思っております。

    他方でご意見、実績等々を勘案しますと、現状におきましては、我が国事業者の対外経済活動を支援するという政策目的に照らしてみれば、民間保険会社で質・量とも十分なサービスが提供できるという状況にあるという評価を行うことはやはり依然として難しいかと。引き続き今後の市場の推移を見守って慎重に見極めていくことが必要と考えております。それから今後の取り組みにつきましては、3段落目に書いてございますが、NEXIと民間保険会社が共同による貿易保険を行うといったようなサービスの拡大も必要ではないかと考えております。以上でございます。

  • 岩村部会長

    ありがとうございました。以上の2点の報告でございますが、ご質問等がありましたら、お願いいたします。よろしいでしょうか。事後連絡的には、昨年はなかったことですが、閣議決定により、NEXIは中期目標期間はまだ終了しておりませんが、見直しを1年繰り上げ、本年8月末に中期目標期間終了時見直しを求められております。つきましては、8月末には委員の皆様にお集まりいただく必要がございますので、よろしくお願いいたします。

  • 佐野委員

    今回閣議決定された独法の見直しは、101の全法人について何割削減とか、そういう数字的な目安をもって行おうとしているのですか。それとも各独法のいろいろな自主的な取り組みを精査して見直しを行うということなのでしょうか。

  • 岸本貿易保険課長

    現時点におきましては、具体的な方針というのはまだ何ら示されていない状況でございます。先ほど申し上げましたとおり、8月上旬に今後の方針というものが示されて、それに従って進めていくということでございます。「3つの考え方」というのが示されておりますので、それに照らして見直しを行っていくということでございます。民間でできる分野は民間に開放していくといったようなところが一つの焦点になるのではないかと思います。もう1つは政府の改革に準じた改革、公務員制度改革とか契約のあり方とか、そうしたところがターゲットになると予想されますが、まだ具体的な内容については示されていないということでございます。

  • 岩村部会長

    それでは本日の議題はこれで全て終了いたしました。部会を終了させていただきたいと思います。事務局から何かご連絡がございますか。

  • 岸本貿易保険課長

    本日はご審議いただきまして、どうもありがとうございました。審議いただきました評価につきましては、部会長にご一任ということでございましたので最終的に修正したものを本日事務局から送付させていただきたいと思っております。それから今お話のありました次回開催日の詳細につきましては、部会長と日程調整をした上で、改めて事務的にご連絡させていただきたいと思いますので、その節はよろしくお願いいたします。

  • 岩村部会長

    それでは委員の皆様におかれましては、活発なご議論をありがとうございました。以上をもちまして第18回の日本貿易保険部会を閉会いたします。ありがとうございました。

以上

 
 
最終更新日:2008年8月26日
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