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審議会・研究会

クリーンディーゼル乗用車の普及・将来見通しに関する検討会(第3回) 議事要旨

  1. 日時:平成16年11月16日(火)18:00〜20:15

  2. 場所:経済産業省本館17F西3国際会議室

  3. 出席者:
    大聖座長、石谷座長代理、石田委員、伊藤委員、上田委員、内田委員、浦田委員、角和委員、小林委員、塩路委員、清水委員、園田代理(田内委員代理)、ブリュール委員、松村委員、水野委員、御園生委員、宮木委員、室山委員、山本委員

  4. 議 題:
    (1) 論点提起
    (2) 欧州メーカーの取り組み
    (3) 日米欧におけるディーゼル乗用車の政策動向について
    (4) ディーゼル乗用車の経済分析、ガソリン車・ハイブリッド車との比較
    (5) 自動車メーカーのディーゼル乗用車販売のこれまでと今後の取り組み
    (6) その他

    資料1-1 クリーンディーゼル車の普及・将来見通しに関する検討会 <これまで〜今後の論点>(経済産業省資料)
    資料1-2 検討に当たり考慮すべき事項(経済産業省資料)
    資料2 欧州メーカーの取り組み(ダイムラー・クライスラー日本ブリュール委員資料)
    資料3 日米欧におけるディーゼル乗用車の政策動向について(三菱総合研究所資料)
    資料4 ディーゼル乗用車の経済分析、ガソリン車・ハイブリッド車との比較(三菱総合研究所資料)
    資料5 日欧におけるディーゼル乗用車販売のこれまでと今後の取り組み(日産自動車石田委員資料)
    資料6 マツダのディーゼルエンジン車(マツダ山本委員資料)

  5. 議事概要
    (1)論点提起
     事務局(経済産業省)より、「クリーンディーゼル車の普及・将来見通しに関する検討会
    <これまで〜今後の論点>」(資料1-1)、「検討に当たり考慮すべき事項」(資料1-2)を説明。

     委員からの主な質問・意見は以下のとおり。

    ○ディーゼル車のコストは将来の排ガス対策によるコスト上昇分を見込んでいるのか。排ガス規制の強化でどのくらいのコスト上昇が見込まれるかを検討する必要はないのか。(石谷座長代理)
    ⇒現状の最新型の車両で比較する。(事務局)
    ⇒将来の排ガス規制に対応するためのコストを算定するのは難しい。(大聖座長)

    ○日欧のオートマチック車の比率の比較において、マニュアルギアボックスのオートクラッチを使った2ペダル車はどちらに区分されているのか(清水委員)
    ⇒欧州はオートマチック車には含まれていると思う。一方、日本の分類には含まれていないと思う。(事務局)
    ⇒欧州の自動車メーカーの中には2ペダル式のほうが従来の3ペダルの変速装置よりも燃費性能が優れると言っている会社もある。(清水委員)

    ○ディーゼル車とガソリン車の比較で用いられているモードは何か(石谷座長代理)
    ⇒シティモードとハイウェイモードである。(事務局)
    ○今の状況でガソリン車と比較するとディーゼル車が良いということはわかる。あとは、値段の問題。一方、将来的に本格的にディーゼル車の普及を図るときに、将来の排ガス規制をクリアできるのかどうか、クリアできたとしてもどこまで値段が上がるか、燃費がどこまで下がるか、そこまで考慮しないといけない。(石谷座長代理)
    ○ガソリン車は直噴技術やバルブトロニックスの採用などで、近年、燃費性能は向上している。メーカーは収益の点で不利なディーゼルにシフトしすぎたこと再考している。ディーゼル車とガソリン車を比較するなら、ガソリン車も最新型と比較すべきである。(清水委員)

    (2) 欧州メーカーの取り組み
     ダイムラー・クライスラー日本のブリュール委員より、「欧州メーカーの取り組み」(資料2)を説明。

     委員からの主な質問・意見は以下のとおり。
    ○車種区分ごとのディーゼル車の比率はどうなっているのか。(伊藤委員)
    ⇒高級車の方がディーゼル比率が高い。小型車はエンジンのダウンサイズの実証用に製造している面もある。(ブリュール委員)

    ○将来のディーゼル車の燃料にGTLも考えるなど広く捕らえることが必要であろう。
    IEAがつい最近World Energy Outlookの最新版を発表した。この中で大きく取り上げられているのは、資源埋蔵量の透明性の問題と、原油価格高騰とそれに伴う代替エネルギー資源開発促進の可能性である。一方、石油メジャーのBPやシェルは、現在の高原油価格が続くとは考えていないが、エクソンモービルやシェルなどすでにGTLに対して大規模な投資を決定しているところもある。GTLは原料ガスの価格によっては、競争力がでてくる。(角和委員)

    ○欧州ではディーゼル乗用車の比率が上昇しているが、ディーゼルが良いのならすべての乗用車がディーゼルになってしまうことはないのか(石谷座長代理)
    ⇒技術開発でガソリン技術も向上しており、どちらかが技術的に絶対優位になるわけではない。ガソリン車特有のトルクカーブを好むユーザーもいる。(ブリュール委員)

    ○軽自動車の代替となるような小型ディーゼルはありうるのか。CO2削減の観点から、小型ディーゼルへの期待は大きいのではないか。(石谷座長代理)
    ⇒軽自動車のディーゼル化は可能であるが、ユーザーがディーゼル車にした場合の便益が大きいのは、大型車か走行距離の長い車両区分である。(ブリュール委員)

    ○ドイツではディーゼル車用のDPFに対して補助金があるが、これが欧州全体に広がる可能性はあるのか。
    ⇒よくわからないが、欧州全体に広がるとは思わない。(ブリュール委員)

    (3) 日米欧におけるディーゼル乗用車の政策動向について
     事務局(三菱総合研究所)より、「日米欧におけるディーゼル乗用車の政策動向について」(資料3)を説明。

     委員からの主な質問・意見は以下のとおり。
    ○イギリスのガソリンとディーゼルの自動車税は、同じCO2レベルで見るとディーゼルが不利であるが、排気量あたりではディーゼルの方がCO2が少なくなるので、必ずしもディーゼルの税金が高いわけではない。(山本委員)

    ○欧州では日本のような自動車公害訴訟はあるのか。リスクアセスメントはどのようになっているのか。(塩路委員)
    ⇒日本では大気汚染の度合いを測定するのに幹線道路沿いの測定局があるが、欧州ではこうした測定局はない。局所汚染の状況が異なる(大聖座長)

    (4) ディーゼル乗用車の経済分析、ガソリン車・ハイブリッド車との比較
    事務局(三菱総合研究所)より、「ディーゼル乗用車の経済分析、ガソリン車・ハイブリッド車との比較」(資料4)を説明。

     委員からの主な質問・意見は以下のとおり。
    ○ハイブリッド車の検討で、補助金がない場合も検討すべき。また5年だとどのようになるのか。(石谷座長代理)
    ⇒おおよその目安として、資料の図で段になっている下の線を延長した場合が、補助金のない場合である。5年のケースは、左下の1/4のイメージ。再度提示する。(事務局)

    ○検討で想定したような価格で最新型のディーゼル車は製造できるのか(石谷座長代理)
    ⇒ディーゼルエンジンは、昔は同一車種でも低グレードの車種に設定されていたが、最近はグレードが高い方に設定される傾向にある。仕様差があるのでコスト差を正確には言えない。(上田委員)
    ⇒MTのエンジンの価格差をそのまま適用しているので、ディーゼルのATを考えればもっと価格差は開くと考えている。(事務局)

    ○モードでの燃費と実際の燃費は異なる。実際の燃費はもっと悪いのでそれで比較した場合に差がどうなるのか試算をお願いしたい。(大聖座長)
    ⇒一定の燃費悪化率を見込み、次回に提供したい。(事務局)

    ○走行距離の想定で設定した車種はなにか。全車種平均なら軽自動車は区分した方がよい。
    (石谷座長代理)
    ⇒口頭での説明は省いてしまったが、資料に記述したように小型乗用車の最量販車種で比較している。この車種にした理由はサンプルが多く取れるためである。一車種の方が分布を見るのは適切と考えている。具体的には近年の最量販車即ちカローラ及びその派生車である。(事務局)

    (5)自動車メーカーのディーゼル乗用車販売のこれまでと今後の取り組み
    日産自動車の石田委員より、「日欧におけるディーゼル乗用車販売のこれまでと今後の取り組み」(資料5)を説明。

     委員からの主な質問・意見は以下のとおり。
    ○ディーゼル車とガソリン車の比較で双方ともマニュアル車の場合にしているが、オートマチック車にした場合は、燃費やコストはどうなるのか(水野委員)
    ⇒コスト的にはガソリン車で販値で6万円程度の差。双方とも同程度に燃費性能が悪化するので、分析の結果に大きな差がない。(石田委員)

    ○ディーゼルエンジンはトルクがあるため変速回数が少なくてすみマニュアル変速との相性が良いとの説明があったが、この点がオートマチック車の比率の高い日本でディーゼル車が普及しない理由となるだろうか。トルクフルでエンストしにくい新しいディーゼル車をユーザーが知り、ユーザーもマニュアルにシフトすると思うのだが。(清水委員)
    ⇒日本や米国のようにオートマチック比率が高い国が、再度、マニュアル変速にシフトする将来は見えない。ただし、トランスミッションには開発の余地があることは確かである。(石田委員)

    ○日本のオートマチック限定免許の年齢別の比率はどのくらいか(石谷座長代理)
    ⇒次回までに調べておく。(事務局)

    日本自動車メーカーのディーゼル乗用車販売のこれまでと今後の取り組み
    マツダの山本委員より、「マツダのディーゼルエンジン車」(資料6)を説明。

    ○EURO4、EURO5規制への対応の見通しは(大聖座長)
    ⇒欧州ではDPFなしのディーゼル乗用車は考えにくくなってきている。EURO5規制値は未確定であるが、現在議論されている数字に対してDPFはmustと考えている。NOxは車重、排気量等が関係するのでNox触媒の必要性も出てくるが、userの受容性からcostの出来るだけ安いシステムを技術開発している。(山本委員)

    ○ディーゼル乗用車は音もうるさいと感じなくなってきているが、商用車はどうか。(石谷座長代理)
    ⇒コストの観点から乗用車に比べて防遮音対策をしていないが、商用車で比べると昔より静かになっている。(山本委員)

    (6)その他
    次回は12月13日に開催する。                      
     

                                以上
 

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