

- 政策について

- 審議会・研究会等

- 総合資源エネルギー調査会

- 原子力安全・保安部会

- 原子炉安全小委員会 もんじゅ安全性確認検討会(第4回) 議事要旨
総合資源エネルギー調査会原子力安全・保安部会原子炉安全小委員会もんじゅ安全性確認検討会(第4回) 議事要旨
日時:平成18年3月29日(水)10:00~12:00
場所:経済産業省別館526会議室
出席者
大橋主査、秋庭委員、飯塚委員、神田委員、菊地委員、 齋藤委員、高委員、東嶋委員、中安委員、仁田委員、 二ノ方委員、堀池委員、斑目委員、宮委員、山中委員
議題
(1)「もんじゅ」の燃料に係る健全性確認について
(2)海外の高速炉におけるトラブル事例等の反映に係る原子力機構による取組みについて
(3)その他
概要
(1)「もんじゅ」の燃料に係る健全性確認について
資料4-1「『もんじゅ』燃料の保管状況とその利用について(案)」に基づき、原子力機構から説明された。引き続き、資料4-2「『もんじゅ』の燃料に係る健全性確認について(案)」に基づき事務局から説明された。議事の概要以下のとおり。
- (委員意見)
- ・資料4-1 2頁と4頁に示されているプルトニウムの割合について、もう少しわかりやすく説明願いたい。
- (原子力機構説明)
- ・4頁の値はプルトニウムの割合で、2頁の値はそのうちの核分裂性プルトニウム割合を示している。Amに変化することによりこれらの値は減っていく。
- (委員意見)
- ・ある時点で確認対象の健全性を確認するだけで足りるのか、あるいは、それに加えて履歴等まで持っていなければいけないのか。
- ・ある時点で確認された健全であるとの結論は、どのくらいの期間有効なのか。その観点からみても今回の結論は変わらないのかどうか。
- ・当該確認対象の使われ方や使う者の能力が条件になるものはないのか。
- (原子力機構説明)
- ・経年変化については、長期間置いておいたことにより何が変わるのかをきちんと押さえなければならないと認識している。
- ・有効期間については、使われる環境により評価している。今後の使い方と併せてご報告することが我々の課題と考えている。
- ・使い方については、安全審査の段階で基本的には確認されており、長期間経過によっても大枠は変わっていないと認識しているが、長期間置いておいたことによりそれが変わり得るかを今後きちんと検証するべきと認識している。
- (委員意見)
- ・どの機器のどの項目がそれぞれどのステータスにあるのか、例えば有効期間等がきちんと管理されていることが必要。
- (原子力機構説明)
- ・燃料自身の管理は厳しく行っており、一体毎に管理し記録を残している。今後、燃料を取り替える時にも最終的に確認をする。
- (委員意見)
- ・燃料の健全性を見るとき、ワイヤー等とともに集合体として組んだ時の検査は特にしっかりやるべき。
- ・プルトニウムから変化したAmの蓄積は貴重な研究機会でもある。Amの核特性は世界的にも非常に関心が高いので、是非この機会にAmの核的効果のデータが得られるようにして欲しい。大学からも参加したい。
- (原子力機構説明)
- ・燃料集合体の健全性確認については、常陽で相当過酷な条件でワイヤーの状況等も確認してきており、問題ないと考えているが、最新の検査技術も援用して総合的な観察の中で考えていきたい。
- ・マイナーアクチナイドを燃焼させ、ガラス固化体等の放射性廃棄物を減らすことができるのは高速炉の環境問題に貢献できる大きな特徴であり、これまでも研究を続けてきた。今後、計画に入れたいと考えている。
- (委員意見)
- ・燃料集合体については消耗品なので、最初に確認をすれば寿命期間中の途中確認はいらないという考え方と認識している。
- (委員意見)
- ・資料4-1 12頁において、ナトリウム中にある材料については酸素濃度等が管理された環境下では損傷劣化等の変化は起こり得ないと考えるところ、資料の検討の要否欄には○印がついているが、何か理由があるのか。
- (原子力機構説明)
- ・念には念を入れて確認するとの意味である
- (委員意見)
- ・資料4-1 9頁では、燃料の有効利用の観点から、長期保管燃料を利用したいと記されている。また、資料中には物質がAmに変わるともある。このような記載は、一般の人にとっては、十年も経たものが大丈夫なのか、全部取り替えなければいけないのではないか、経済性を優先しているのではないかと受け止めてしまうのが自然であるということをお伝えしたい。もう少し説得力のあるよう説明努力を期待する。
- (原子力機構説明)
- ・難しいことであるが我々開発をする者の原点であると思う。長期間止まっていた原子力船むつの燃料は水中にあり腐食が起きた。考察に示されているように、重要なのは保管環境と認識している。もんじゅの燃料の場合はナトリウム中に浸かっており、我々はナトリウムの環境の監視を厳しく管理してきたところ、その燃料がまだ使えるかという科学的合理性の問題であると認識している。
- ・一方、説明のし方は相当工夫しないといけないと思う。これまで取り組んできたリスクコミュニケーションの中での課題であると認識している。
- (委員意見)
- ・ご指摘は、要は十年経たものが使えるのか、賞味期限は過ぎているのではないかということであり、それは技術的に淡々と説明すればいいと思う。ただ、燃料の有効利用の観点から、との表現は工夫の余地があると思う。
- (委員意見)
- ・せっかく十年休んだことによりAmのデータが取れるようになったのだから、それを有効に使ってやろうとお考えになったらよい。
- (委員意見)
- ・ずっと何もせず置いておいたものがどうなるのかについて研究しているが、半導体類の電子機器や計測器の例では、古いほど信頼性が高かったりすることもあり、そういうものもあるということをご参考にお伝えしたい。
- (委員意見)
- ・劣化モードについて先ずは徹底的に洗い出すことが必要。
- ・一般の方と認識の差が大きいことについては、技術的にきちんと詰めると同時に説明のし方を考えきちんと説明することが必要。
- ・資料にあるシッピング検査や外観検査については、過度に検査をし過ぎるのは却って安全性を損なうことがあることを認識し、検査目的を明確にして適切な計画を作って欲しい。
- ・ある程度燃やしてみてからのチェックもあるかも知れない。そういう意味で計画の全体像を早く示して欲しい。
- (原子力機構説明)
- ・ナトリウム中の腐食については大洗での経験を実物あるいは画像で見てもらう等工夫をしたい。今後紹介させてもらえればと思う。
- ・その他のご指摘は、拝聴し今後に生かしたい。
- (委員意見)
- ・保安院資料中、必要に応じ専門家の意見を伺うとのことであるが、この検討会でどこまで意見を伺うのかの仕切りについて伺いたい。
- (事務局説明)
- ・時間的制約を考えると、専門的な議論については個別に伺うことがより効率的と考え、取りまとめた結果を検討会に報告させて頂く。
- (委員意見)
- ・燃料を長期に置いても物性値はそれ程変わるものではないが、変わると言われると一般には腐ってしまうかのように受け取られるかも知れない。この検討会では、専門家に対して使う言葉とは別の詳しさ(例えば程度を示す等)に配慮して表現すると誤解なく伝わると思う。また、貴重なデータが取得できる機会でもある。
- (原子力機構説明)
- ・海外からも期待されており、技術開発の基礎データともなり得ると考えている。
- (委員意見)
- ・組成が変わるのは重要なことではあるが、燃料はもともと炉心で燃焼することによりドラスティックに組成が変わることを設計の前提としているということと、十年置いたことにより組成が変化するということとの違いを認識するべき。
- ・経年変化については、保管環境はいわば冷蔵庫に入れて保管しているようなものであり、管理された状態での保管であることをきちんと説明するべき。
(2)海外の高速炉におけるトラブル事例等の反映に係る原子力機構による取組みについて
資料4-3「世界の高速炉におけるトラブル事例等の反映について」に基づき原子力機構から説明された。議事の概要以下のとおり
- (委員意見)
- ・結局、トラブルはローテク技術の部分で起きているのが多いように見える。そういうところで足を引っ張られるのはつまらない。ただそれを全部検査することは大変であるので何か工夫してやれないか。電子機器の場合、半導体のP-N接合の故障は殆どなく、配線、ごみ付着、接続不良等が多い。
- (委員意見)
- ・根本原因分析の手法が軽水炉や医療界等に広く用いられているので、参考になると思う。
- (委員意見)
- ・常陽の破損燃料がゼロであることを強調しない方がいい。ピン数は多数であり損傷が起こるリスク確率は新品燃料にもある。この十年がそのリスクにどれだけ寄与するかの相対的議論をすべきであり、絶対的な議論は避けるべき。
(3)その他
「『もんじゅ』の燃料に係る健全性確認」については、今回ご議論頂いた内容も踏まえ、更に専門の先生にご意見を伺いながら評価を進めていくこと、また、評価結果について適切な時期に検討会に報告していく旨事務局から説明があった。
- ・次回検討会では、引き続き「『もんじゅ』の燃料に係る健全性確認」のうち、燃料組成の変化による影響等についてご議論頂くこととし、日程については後日調整させて頂く旨事務局から連絡があった。
以上
最終更新日:2006年4月7日
