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総合資源エネルギー調査会原子力安全・保安部会核燃料サイクル安全小委員会六ケ所再処理施設総点検に関する検討会(第19回) 議事要旨

日時:平成18年4月25日(火)15:00〜17:00

場所:経済産業省別館5階第526共用会議室

出席委員

神田主査、小川委員、北村委員、黒川委員、杉山委員、 竹下委員、仁田委員、平川委員、松本委員

議題

  1. 品質保証体制の改善策等の実施状況について
  2. 知識基盤化システムの構築・高度化について
  3. トラブル等に対応した保守作業事例の作成について
  4. その他

議事概要

(1)品質保証体制の改善策等の実施状況について

  • 事務局から、「平成17年度第4回保安検査における品質保証体制の改善策等の確認結果について」により、日本原燃から、「再処理施設品質保証体制の改善策等の取組み状況について」により説明があった。
    主な質疑応答は以下のとおり
(委員)
 閉止プラグの取り外しのような作業はウラン試験においてすでにシミュレートされてしかるべきと思うが。
(日本原燃)
 当然、こういう遠隔操作は研究所で視界を区切ったしゃへい窓での演習をするなど、できるかぎりのことはしてきたつもりだが、個人差もあり、結果的に失敗したもの。
 今回できる範囲の対策として、色を付けるとしたもの。
(委員)
 溶解槽セル内における洗浄水の漏えいの対策について、認識していたものの再度周知徹底したとはどういうことか。
 こんなことは手順書に書いてあると思うが、その教育についてはどうなっているのか。
 2人でやっていたと報道されているが、どういうことか。2人の間のやりとりはしっかりしていたのか。
(日本原燃)
 手順書はよく出来ていたと思っている。ただ、いろんな訓練をやってきている。そのなかでもう一度手元に置いて訓練をするということ。
 重要なものについてはダブルチェックをしてきた。ただし、これは中央制御室で実施するもの。今回は現場でしたので、結局、最後は1人でするものであり、その辺に改善すべき問題があったと考え、もう一度確認のための注意喚起の札を貼るもの。
(委員)
 資料19−1−2でマニピュレータの操作訓練はどこで読むのか。
 訓練の品質はどこで担保しているのか。マニピュレータの操作は難しいので、構造化された体系的な訓練が必要で、不定形な作業が生じたときに、ミスをするおそれが十分あると思うので、訓練のポリシーを整備してもらいたい。
 訓練プログラムのありようについて、各課でしっかりやっているから大丈夫ではなく、その品質を総合的に見ていくように見直してもらいたい。
(日本原燃)
 訓練は何種類もある。各課で実施している訓練と、全体として実施している訓練がある。マニピュレータ訓練は各課(前処理課)でおこなっているもの。
 JNC及びCOGEMAの支援部により支援を受けている。
(委員)
 こんなトラブルはこの先続くと思う。要は本質的な原因はどこで、それに対して対策を実施し、類似事象はどこにあってそれに対して手を打っていくということの繰返しが重要。参考資料5のP7の発生時の状況を分析し、そこから抽出される本質的・一番大事な具体的な原因を抽出し、それに対する具体的な対策を立てていく、また、予防措置として水平展開をしていくことの繰返しがQAシステムの中でとられていることが重要。そこで、そういうことが分かりやすい形に、ロジカルに整理されていないとまずいが、原因の記載内容を見るとあいまいである。設備のところの「しゃへい窓越しによる視認性の問題もあり」の「も」がくせもの。しゃへい窓が見づらいのはあたりまえだが、しゃへい窓を交換はできない。見にくいことが対策のどこにつながっているのか。原因と対策の連関に注意すべき。
 予防措置について、社内への周知という観点ではもう少し丁寧に記載すべき。「類似の設備はなく」との記載だけではコネクタがないと読めるが、そうではないと思うが。
 広報広聴の観点から、P10でB情報の記載があいまい。社外関係機関への報告は、「原則として夜間・休祭日を問わず」とあるが、事象発見が夜間の場合は翌朝となっている。実際の運用はどうしているのか、明確にすべき。
(日本原燃)
 ご指摘のとおり。しゃへい窓で見づらいこと及び作業時に手順書を見られないことを踏まえて、注意喚起のため札をたてたのと、色を付けたと言うことです。
 次に、水平展開の方は、遠隔操作で間違っても水をあふれさせるところはないということです。
 B情報については、「原則として夜間・休祭日を問わず」とありますが、実際の運用は、事象が夜間の場合は翌日速やかにということです。
(委員)
 資料19−2P17でPHSがつながらないとあるが、いまだ現場で連絡が取れにくい部分があるのか。
 P26の原子力技術協会のレビューで、不適合の処理に多くの時間をかけないことが望ましいとあるが、言葉足らずではないか。
(日本原燃)
 PHSについては、現在、管理区域内の社内連絡にPHSを使用しているが、建屋の外ではエリアが外れるためつながりにくい。建屋の搬入口はつながりにくい。こういうことをしたほうがよいとの意見がでたもの。
 レビューでは、不適合処理について、仕組みはよいが、水平展開が終わって初めて完了するという仕組みであり、完了までに非常に時間がかかっているので、水平展開は切り離して処理をするなどの仕組みを考えた方がよいのではとの要望があったもの。
(委員)
 資料19−1−1で確認したとあるが、だれが、どんな内容を確認したのか。
(保安院)
 現地及び本省の保安検査官が確認している。内容は職員に対する聴聞及び書類の確認であり、確認した書類については明定するようにしている。
(委員)
 こういうことをして保安院として原燃の品質保証体制に自信をもったのか。自信を持たないとやっても意味がないのでは。原燃側はトップが出ていると思うが、今の説明だと保安院側はトップが出ていないように感じられる。トップが出た方が自信を持って品質保証体制はOKですよと言いやすいのではないか。
(保安院)
 保安検査は社長がでているわけではなく、書類確認などを相対するランクの者で実施している。なお、水漏れ後の特別な保安検査については審議官が社長からヒアリングしている。保安検査以外にトップマネジメントヒアとして院長が社長からヒアリングを実施している。
 品質保証に自信があるかということに一言で回答するのは難しいが、PDCAが廻されていることが確認できていることについては自信を持っている。品質保証が廻った結果について自信が持てるかという問いに対しては、これで十分とは申し上げられない。

(2)知識基盤化システムの構築・高度化について

  • 保安院から、本議題を検討会で審議することになった経緯について、また、日本原燃から、「六ヶ所再処理施設における技術及び知識情報の管理に対する取組み」により説明があった。
  • 主査より、本件は、複雑であるため、継続審議とする旨の発言があった。

(3)トラブル等に対応した保守作業事例の作成について

  • 日本原燃から、「トラブル等に対応した保守作業事例の作成について」及び「六ケ所再処理工場における定型的保守作業事例集」により説明があった。
    主な質疑応答は以下のとおり
(委員)
 今回、誤って取り外してしまった作業の通常運転に入ったときの頻度はどの程度か。
(原燃)
 キャンペーン毎であるので年に十数回である。
(委員)
 そうすると、かなり定型的な作業であるから、この事例集の中には組み込まれているのか。
(原燃)
 同様の事例はあるが、すべての事例を網羅しているわけではないので、ハル洗浄槽の詰まりについての保守は、ここには無い。
(委員)
 想定外のトラブルに対応する処置はどうするのか。
(原燃)
 保安規定に基づき作業計画を立てて、社内で審議後実施する。
 もし、基本的な技量だけでは保守が出来ない場合は、モックアップで練習をしてから実施する。
(委員)
 「セル」は理解されない。英語というか専門用語は難しいので、言葉遣いを考えてもらいたい。
(委員)
 一般の方は「漏れた」というと、施設の外に漏れたという印象を持ちやすい。今回の事象は密閉空間内で漏れたもの。もう少し「漏れる」、「詰まる」を分かりやすく説明すべき。
(委員)
 言葉を言い換えるとかえって誤解を生じる場合があるので、説明をより分かりやすくするため、用語の定義を加えるべきであると思う。
(委員)
 事後保守と予防保守のどちらが多いのか。
 電力はすべて予防保守であるが。
(原燃)
 作成した経緯からして事後保守。
 また、これはトラブルが起こったときの対応をご理解頂くためのものである。
(委員)
 セル内保守と管理区域内保守が同じ直接保守の区分では、記載ミスをする可能性があると思うが。
 まず、管理区域内保守と非管理区域内保守に分けるべき。
(委員)
 保守事例を公表することは情報公開・理解促進のため良いと思う。
 「遠隔保守」の区分分けはきちんと定義・解説がないと、かえって分かりにくい。
(委員)
 核物質防護のフィルターをかけるべき。
  • 主査より、本件は、ドラフト版であるため、継続審議とする旨の発言があった。

    (4)その他

    次回については、事務局が6〜7月頃を目途に調整の上、連絡することとなった。

    施設見学について、要望があれば全体でなくても実施する。

    (委員)
     アクティブ試験に入ったのは重要な一歩を踏み出した。
     今後は、何かあれば被ばくを伴うので、緊張感・使命感をもって実施してほしい。
    以上
     
  • 最終更新日:2006年5月11日