経済産業省
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総合資源エネルギー調査会原子力安全・保安部会原子炉安全小委員会もんじゅ安全性確認検討会(第5回) 議事要旨

日時:平成18年5月25日(木)10:00~12:00

場所:経済産業省別館526会議室

出席者

大橋主査、飯塚委員、岩井委員、神田委員、菊地委員、 齋藤委員、首藤委員、中安委員、二ノ方委員、堀池委員、 斑目委員、山中委員、山内委員

議題

  1. 「もんじゅ」の燃料に係る健全性確認について
  2. これまでの議論の整理と今後の対応について
  3. その他

概要

(1)「もんじゅ」の燃料に係る健全性確認について

資料5-1「「もんじゅ」燃料の保管状況とその利用について(案)(その2)」に基づき原子力機構から説明された。議事の概要以下のとおり。

(委員意見)
4頁に示されたもんじゅ燃料の融点はどの炉心に対するものか。
(原子力機構説明)
安全審査をしたときの燃料において評価した値。
(委員意見)
7頁の熱伝導度については、測定方法、試料のばらつきの処理方法も示されるべき。
(原子力機構説明)
熱伝導度については、レーザーフラッシュ法により、昇温時及び降温時それぞれ測定する。また、濃度、格子構造等については測定前後で変化がなかったことの確認を行う。酸素濃度や密度等の影響についてはその効果を分離している。融点については、測定方法は違うが実験誤差や試料のばらつきを考慮している。
(委員意見)
高温域での温度測定は難しく、測定のばらつきによる影響も大きいので、ばらつきも含めた評価をするべき。
(原子力機構説明)
測定上のいろいろな誤差があるほか、試料の誤差もあり、それらについて現在詰めているところ。
(委員意見)
Amの融点への影響について解析ではなく実験データが得られたことは貴重なこと。
照射後試験においてもAmの挙動にも着眼して欲しい。
Am含有燃料については、どのくらいの燃焼度まで燃やすのか。
(原子力機構説明)
集合体として最大64,000MWd/t。照射後試験においては燃料組成変化を見る中でAmの挙動に関するデータを取っていきたい。
(委員意見)
熱伝導度について、特に高温域でのばらつきについては今後どう扱っていくのか。
これらのデータは大変貴重なので今後データベースとして確立して欲しい。
(原子力機構説明)
プルトニウムを高速炉で使うこと、それを支えるデータをきちんと取ることがもんじゅの大事な仕事と認識しており、東海、大洗で測定するほか、海外との協力も行っており、計画的にやっている。
熱伝導度については、今後2,000℃付近のデータも取得していきたい。
(委員意見)
国際的にも大変貴重なデータなので、学会等に発表されることを期待する。
(委員意見)
測定については、実験系の誤差が定量的に示される必要がある。
10頁、16頁に挙げられた性能試験の項目については、評価項目が網羅されていて妥当であることをどう確認するのか。
(原子力機構説明)
炉心については、12頁に示すように段階的に試験を行う。安全性の確認は、31頁にある項目をチェックすることで確認する。
長期間停止していたプラントを確認するため、40%出力のときに行う確認項目を洗い出しているところ。それを今後ご説明していきたい。炉心については、炉心の確認試験で、この間に変わっていることを確認し、安全性だけでなく、得られた知見や我々の知りたいことについてお話していきたい。
(委員意見)
11頁に、試験内容・体制等に関して、安全確保の観点から十分な確認を行うとあるが、誰が、どう確認するのかについて、説明が必要。ナトリウム漏洩事故のときは、既知の知見があったにもかかわらずそれ気付かなかった教訓もあるので、直接の担当でない者も含めたレビューアーによる確認も必要。
(原子力機構説明)
まずは事業者が自己評価を行う。旧原研の安全の専門家も含めた全社的な中央安全審査・品質保証委員会等で評価をする。もんじゅ自身としては外部の有識者からなるもんじゅ安全委員会を公開の場で開催し広くご意見を頂く。このようなステップを踏んで進めている。
(委員意見)
規制庁側が、もんじゅで行う使用前検査によって(例えば軽水炉と比較しても)必要十分な検査が行われると言えば十分なのではないか。
(委員意見)
あくまでも使用前検査の一環として規制行政庁がどう考えるのかということ。ただ軽水炉と違い、研究開発段階炉であり、長期間停止していたことがある。大枠は設置許可で定まっているわけだが、具体的にどういう試験項目、合格基準にすべきかはこれから定めていくことになるのではないか。
(事務局説明)
使用前検査の内容は、軽水炉における内容に加え高速炉の特性を踏まえて定められたもの。燃料については、長期停止の観点も踏まえ、原子力機構から計画の具体的内容を聞いた上で検査項目を定めていきたい。
(委員意見)
性能試験を実施する前に、確認すべき項目の検討があるべきで、それに対する各試験毎の確認範囲をロジカルに塗りつぶし、全てがカバーされる旨の論理的説明がやはり必要と思う。
(原子力機構説明)
誤差の定量的評価については、きちんと専門家にも審査して頂き、海外にも発表していく。
確認項目の妥当性については、設置許可の要求、判断基準を満たすことが最低限の安全性確認の条件と考えている。これに加えて、もんじゅの場合は、この時しかとれないデータがあり、それを計画に含めることも開発者の責務と考えている。
(委員意見)
7頁に、「~確認できる見通し」とあるが、表現を明確にして欲しい。
(委員意見)
12頁の性能試験は、安全を確認する事項と、データを取るだけの事項とがあるという解釈でよいか。
16頁の燃料健全性の試験はあまりオーバースペックにならない方がいい。
(原子力機構説明)
12頁の図は、各段階で性能を慎重に確認していく旨の説明図であり、基準の有無を示しているわけではない。
委員のコメントを反映していきたい。
(委員意見)
部分負荷(40%出力以下)においてはプラントの運転に運転員が介在する要素が多いと思われるので、運転員の習熟やプラント特性把握を十分に行って欲しい。
(原子力機構説明)
そういうつもりで計画している。

(2)これまでの議論の整理と今後の対応について

資料5-2「本検討会におけるこれまでの審議内容、主たる指摘事項及びこれらを踏まえた対応状況」及び資料5-3「規制行政庁としての活動(組織運営・管理の確立、保安活動に係る品質保証体制の確立及び人材の確保・教育に係るもの)」に基づきそれぞれ事務局から説明された。引き続き資料5-4「これまでの検討会における主要なご意見への対応」に基づき原子力機構から説明された。議事の概要以下のとおり。

(委員意見)
40%出力までに行う試験に議論が集中しているようであるが、一般に動力機器は出力100%で安定になるものなので、いろいろな研究要請があるかも知れないが、そのことを踏まえて計画して欲しい。
(委員意見)
先ず長期間停止していたことが気掛かりである。また水・蒸気系でトラブルを経験しておりそれも気掛かりである。従って、先ず蒸気が全体にゆきわたった時に設備の確認をきちっとやりたい。また、その状態で運転技術を習熟することにより運転員自身が自信を持てるようにしたい。

(3)その他

次回検討会では引き続き「「もんじゅ」の燃料に係る健全性確認」についてご議論して頂くこととし、日程については後日調整させて頂く旨事務局から連絡があった。

以上
 
 
最終更新日:2006年6月2日
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