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総合資源エネルギー調査会原子力安全・保安部会電力安全小委員会送電設備の雪害対策ワーキンググループ(第1回) 議事要旨

日時:平成18年6月12日(月)14:00〜16:00

場所:経済産業省別館第4特別会議室

出席者

横山主査、伊藤委員、遠藤委員、大熊委員、清水委員、 菅原委員、西村委員、能見委員、藤井委員、松崎委員

欠席者

木本委員

議題

  1. 送電設備の雪害対策ワーキンググループについて
  2. 昨冬の送電設備の雪害事故概要について(東北電力、北陸電力、関西電力)
  3. 現在の雪害対策の現状について
  4. 今後の検討方針について
  5. その他

議事要旨

事務局より本WGの設置に関する説明及び委員の紹介があった。また、本WGの開催にあたっては、原則公開とする旨の説明があった。

1.送電設備の雪害対策ワーキンググループについて

事務局から資料1に基づき説明があった。委員の意見及び質問は特になし。

2.昨冬の送電設備の雪害事故概要について(東北電力、北陸電力、関西電力)

各電力から資料2−1〜2−3に基づき説明があった。

委員の主な意見及び質問は以下のとおり。

○(委員)東北電力のギャロッピングシミュレーションについて。
東北電力の資料29頁で、シミュレーションの結果の揺動範囲から、ルーズスペーサが効いているとみられるが、この場合、ルーズスペーサは28頁の原理どおりに働いていたのか。原理として雪の偏心重量の作用があるとの説明があったが、これをシミュレーションではどのように考慮したのか。ルーズスペーサの効果については、ルーズ把持された電線の動きが問題となるが、捻回のタイミングなどは、シミュレーションの結果は実際と比較して、どのような関係にあるか。

→(電力) 確認の上報告する。
(委員) シミュレーションで使用した風データはどのようなものか。

→(電力) 実際に観測された風のデータをシミュレーションのために加工して使用した。
(委員) 風速変動も再現しているのか。

→(電力) 事故時の現地観測と風況解析結果から得られた変動風としている。
(委員) 事故概要説明では、送電線の風上風下は水田地帯で障害物はないと話していた。

→(電力) ギャロッピング発生場所の風下に山地があるためその影響を考慮した。
(委員) シミュレーション条件を明らかにするように。

→(電力) 次回報告する。

○(委員) 東北電力の資料12から、海岸より40km内陸の新潟SS付近に塩雪害が集中したとある。沿岸地域と比べて積雪量はどうか?

→(電力) 事故点付近の方が、沿岸地域に比べて積雪量は若干多く、降水量も多かった。
(委員) 雪のない場合の塩分付着量は、海からの距離で決まるとされている。洋上で雪雲内に直接塩分が取り込まれ、降雪として内陸まで運ばれるメカニズムは気象学的にあり得るのか。もし、あるとすればがいし表面への塩分のもたらされ方は、雪のない場合と大きく異なることも考えられる。雨の場合には、たとえ雨雲に塩分が含まれていても、降雨によりがいし面にそれほど多くの塩分が付着することはないであろう。

→(主査) 気象専門の木元委員が本日欠席のため、次回聞くことにしましょう。
(委員) 昔、国鉄が北海道で長幹がいしを使用して雪害を受けていた。長幹がいしに懸垂がいしを直列につなげたところ、懸垂がいしには雪が付きにくく絶縁を保てたという報告があった。
(委員) 氷雪学会、気象学会などに、旭川でも塩分を含んだ雪を観測したと言う報告があったと記憶している。長期間の強風と降雪のメカニズムは気象の専門家に聞いた方がよい。

○(主査) 小委員会の飛田委員から、がいしにシリコーンを塗布することで環境に影響ないかと質問があった。

→(電力) 昔から使用されている素材で、問題があるという話を聞いていない。塗り直しの際にどのように落とすかという点はあると思われるが、当社では将来懸垂がいしへ交換予定である (委員) シリコーン自体に問題があるということではなく、シリコーンを効率的に塗布、除去するために昔は有機溶剤を使用していた例がある。
(委員) 手塗りの時には問題ない。場合によっては変電所などでスプレーを使うこともあるが、手塗りであれば問題ない。

○(委員) 北陸電力の報告で、雪の付着により電線が回転するとある。着雪が大きくなると単導体だと回転しうる。何回転くらいするものか。

→(電力) 回転数の観測はないが、細い電線ならねじれやすい。径の細いもので1〜2回転することがある。
(委員) 鉄塔に不平均張力が働いた結果、鉄塔が倒壊したとの説明があったが、鉄塔を挟む上下(若老)両径間の電線に付着する雪の量に、どの程度の差があった場合、鉄塔倒壊に至る不平均張力が生じるのか。

→(電力) 鉄塔それぞれの固有の条件によるため、一律に答えることはできない。鉄塔両側の電線が均等に着雪したとした場合には相当の雪量でも損傷しにくく、例えば、ある鉄塔の電線に片側5cm、反対側に7cm厚の着雪を付けた場合、又は着雪厚が同じでも径間長が異なる場合、損傷するという事象が想定された。
(委員) 難着雪リングだけでは効果がなかった点について、ねじれ防止ダンパーの設置を検討しているとある。ダンパーの設置がギャロッピングを引き起こすという例もあるが、どうするのか。

→(電力) 当社でもギャロッピングが誘発される事象を経験しており、330mmを超える電線にはダンパーを付けないこととしている。

○(委員) 北陸電力の4頁に、過去28年間で3〜4位の降水量だったことを以て、きわめて稀な(気象条件の)発生頻度だったとしているが、気象と被害が直接結びつかない場合も考えられるし、何より、3〜4位であることでは極めて稀な発生頻度であることの説明にならない。

3.現在の雪害対策の現状について

事務局から資料3−1〜3−4に基づき説明があった。

委員の主な意見及び質問は以下のとおり。

○(委員) 電技解釈に「標高800〜1,000m以上の山岳地は除く。」とあるがその理由は。

→(事務局) 調べます。
(委員) たぶん雪がdryだったりとか、着雪し難いからという理由だと思う。

4.今後の検討方針について

事務局から資料4及び5に基づき説明があった。

委員の主な意見及び質問は以下のとおり。

○(委員) 希頻度事象とはどのくらいの頻度か。(よく分からない言葉なので)使うときは気を付けるように。強風、降雪、塩分等のモニタリングなどは測定も難しいことであるので、言葉だけが先行することのないように。被害と気象状況がどのように結びつくか評価できないと判断が難しい。また、被災場所の気象状況等を推測する中で対策を考えざるを得ないことを考えると、対策の評価には一層の注意が必要である。

→(事務局) 言葉の使い方には十分気を付けます。

○(事務局) 本日いただいたご意見、宿題は、第2回WGでその回答を含めて説明します。

 

最終更新日:2006年9月21日