経済産業省
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独立行政法人評価委員会産業技術分科会新エネルギー・産業技術総合開発機構部会(第15回)-議事要旨

日時:平成20年6月26日(木)16:00~18:00
場所:経済産業省各省庁共用1028号会議室

出席者

岸部会長、石谷委員、末吉委員、西岡委員、松田委員、室伏委員、谷田部委員、渡辺委員
(欠席:竹中委員)

議題

  1. 平成19年度財務諸表等について
  2. 第1期中期目標期間に係る積立金の繰越について
  3. 石炭経過勘定からの国庫納付について
  4. 平成19年度業務実績評価について
  5. 第1期中期目標期間業務実績評価について
  6. その他

議事概要

1.平成19年度財務諸表等について

NEDOより、資料3-1~3-3に基づき、平成19年度財務諸表についての説明を行った。引き続き、監査報告等について説明を行い了承された。
 

2.第1期中期目標期間に係る積立金の繰越について

事務局より、資料4に基づき、第1期中期目標期間に係る積立金の繰越について説明を行い、了承された。主な委員会の質疑及び意見は以下のとおり。

  • 法人全体で、赤字の勘定と相殺し国庫納付は行わないということはできないのか。
    (制度上勘定毎に整理しており国庫納付が多くなるようになっている。)
     

3.石炭経過勘定からの国庫納付について

資源エネルギー庁資源燃料部石炭課より、資料5に基づき、石炭経過勘定からの国庫納付についての検討状況について説明を行った。本件については、納付金額確定後、書面審議により審議することとなった。
 

4.平成19年度業務実績評価について

資料6-1、6-2に基づき、平成19年度業務実績評価について、各委員による審議が行われた。主な委員会の質疑及び意見は以下のとおり。
 

業務運営の効率化に関する事項について

  • 全体として能力向上の制度を整備してきた事は予定以上に様々な事をやってきたが、その運用状況となるとまだまだ工夫しながら進化していくのだろうなという印象。
  • 人件費等の削減は国が要求しているよりも遥かにスピードを上げて実現していると思うが、質の面が心配。また、職員の平均年齢が45.6歳とあり目標は達成したが、年齢構成が上がっていくことは問題である。若返りを含めてどのようになるのかをPDSの中で配慮する必要がある。
    (NEDOは高度なプロジェクトマネジメントを行う都合上、中核となっているのは民間企業からの出向者であり、ある程度の経験を積んだ人材である。また、通常の上場企業とくらべると、相対的に若い層が少ないということは言える。)
  • 評価手法全体に対するコメントだが、「国民に対して提供するサービス」というのは、NEDOしか出来ない主要業務の部分である。これらが、20%、20%、60%の割り振りになっているが、本来であれば「国民に対して提供するサービス」の60%のウェイトがもう少し大きくて、「業務運営」「財務内容」のウェイトが低くても良いのではないか。
    (このウェイトは親委員会が決定しているところ。)
  • NEDOはここ2、3年で今までやっていなかったことを急に変えた。形式的な部分を、このような評価基準でやれば非常に高く評価される。しかし、中身を伴うかどうかになるとわからない。これからの評価をどうするか十分考える必要がある。
  • 人件費を大幅に絞って大丈夫なのか。プロパーが本当に意欲を持ってやれるようになっているのかが良くわからない。もう少し、きめ細かい所への視点が必要。
  • 人件費削減という目標に向かってどのような形で削減していくかが非常に問題。プロパーの資質を向上させるためには、働きやすい環境が重要なので、あまりにも経済効率ばかりを考えるやり方は良くない。その上で、非常勤の不安定な人ばかりを雇って金銭的な削減を図れたとしても、それは社会の構造をより良い方向ではなく社会構造を壊す方向にいく。国の関連組織として気をつけるべき。
  • 人件費を低めに抑えるためには出向者を入れたほうが良いというのはわかるが、プロパーの中からプロフェッショナルイズムを作っていくには、それで良いのか疑問である。本当の意味での人材が育たないということをかなり感じているので今後検討すべき。
  • ラスパイレス指数122というのは他の独法と比べて高いのか?
    (ラスパイレス指数が高いのは指数対象職員がいわゆる国家公務員の給与体系に近い職員のみサンプリングされ、国家公務員の給与体系に近くない任期付職員や、民間出向職員はラスパイレス対象外になっているためである。仮にこの任期付職員を、ラスパイレス指数に導入すると、ラスパイレス指数が15ポイント程度下がる。ラスパイレス指数算定自体に技術的に難点があって、そういう観点で122という高い数字が出ているように見える。)
  • 職員全体が高いモラルを維持できるかは、所属よりも、自分にあったアサインメントがもらえているのか、自分の業務内容が評価されているのかだと思う。プロフェッショナルな方々であればあるほど、自分の業務内容が非常に重要になってくるので、一人一人の業務内容と、NEDOとしての組織から与えられるアサインメントとの組み合わせを明確にしなければいけない。
  • 外部から大変優秀な人材を登用したプロジェクトマネージャー等を非常に良く活用してよい成果を上げている。今後、プロパーも今までの外部人材ポストに登用すること等を考えていくと、職員の意識、意気が高まると思う。
  • NEDOの給料は高いという意見はあるかもしれないが、45歳平均で630万というのは上場会社の並というイメージ。指標は別としてもそれほど優遇されているというわけではない。
  • 実際にナショプロレベルになると相手先がドクターレベルでの連携になるので、それをチェックする方の立場の人がそのレベルに近づかないと本当の議論はできない。今後、特に若い30代の方々の処遇等をどのように考えていくのかということが重要かと思う。
     

研究関連開発業務について

  • 色々新しい試みを意欲的にやっており、評価は非常に良いと思う。問題はこれからで、今進行中の新しい試みが上手くいったかどうか、今後のアウトカムや事後評価が最も重要。
  • リスキーな研究については、3年くらいやると結構わかるところがある。見切りを付けるべき事業を続けているものがあるのが気になる。
  • 実用化率に関して目標を25%程度に下げるというコメントがあったが、ただそれだけを目標にするというのはおかしい。次期中期計画の目標は別の議論だが、もう少しブレイクダウンした目標の在り方にしないと指標として意味をなさなくなる。
  • 例えば技術開発が外国との競争でどうなのか、国全体がどう動いているのか。その中でNEDOの評価をどのようしたらよいのか。NEDOの本来の存在意義、アサインメントがあって、それに対する達成度というのをどの様に判断するのかが悩ましい。
  • 研究目標が当初の予定よりも進んでいるということで加速的な支援をしているということは、非常に新しい試みと思う。
  • NEDOが様々な研究開発を促進して素晴らしい出口にもっていくということも重要だが、入り口のところで世界をリードできるようなシーズをどのようにして探すかについて、NEDOは日本の国の中で大きな役割を果たせるのではないか。今の大きな流れだけをみるのではなく、これから起こってくるような流れを目配りするような方々がNEDOに居ていただきたい。イノベーションオフィサーにしてもプロジェクトマネージャーにしても、全体を見てその中から、今後の日本にとって何が重要なのかということをもっと地方や小さな大学や小さな企業からも拾い出してこれるような、そういう役割がこれからNEDOには期待されるのではないか。
     

新エネルギー・省エネルギー導入普及促進事業等

  • 与えられた政策の実行部隊としてはA。ただ、お金の配分のポートフォリオとしての政策はNEDOの評価ではない。政策論から言うと、総花的すぎてどこに重点を置いて日本の省エネルギーの形をつくるかに対するメリハリがない。家庭用の分散型エネルギー燃料電池等、もう少し草の根的なものを持ち上げるというような事について力を入れても良かったのではないか。
  • 新エネの議論をするときに、これだけの経験とノウハウをもっているNEDOが今まで積極的であったかというと疑問がある。NEDOもたくさんの知識や技術等を蓄積しており、産総研のように政府の政策提言の場で発言すれはきっと有益な提言ができるのではないか。
     

クレジット取得関連業務

  • 与えられたことを粛々とやってきましたということで、特段それ以上のことをやる必要も無くB。個別に見るともちろん良くやっている。
     

財務内容の改善その他

  • 累積欠損が残っているのは貸付業務に近い補助金で、ものすごくあいまいな制度のものが欠損金につまれている。適切なプレゼンテーションにしておかないと誤解を受ける。
     

評価結果

平成19年度のNEDOの総合評価については、頭部会としては以下の通り決定した。

  1. 総合評価 A
  2. 業務運営の効率化 A
  3. 研究開発関連業務 A
  4. 新エネルギー・省エネルギー導入普及関連業務等 A
  5. クレジット取得 B
  6. 財務内容 B
     

5.第1期中期目標期間業務実績評価について

資料7-1、7-2に基づき、第1期中期目標期間業務実績評価について、各委員による審議が行われた。主な委員会の意見は以下のとおり。

  • 今まで出てきたコメントを反映させるようなところからやり直していかないと、次の5年間の評価が難しい。
  • この5年間でやってきた成果が、世界の競争の中でどれだけ本当に効果が出てきているのかということを、これからの5年間証明できるということになる。そういった意味では、支援が終わった後もモニタリングを続けていかなければならない。
  • 法人化以降、非常に良くやってきた。いろいろな制度が整って、これから真の研究成果が上がってくるだろうと思う。
  • 現地調査から、企業や大学等が連携しているというような例をいくつもみせていただくと、これだ!という感じがするので、とにかく頑張っていただきたい。
  • 他の独法に比べ、一番いろんな事を積極的に取り組んだ法人という印象。非常にメリハリを付けて、加速させるプロジェクト中止するプロジェクトを積極的に取り入れたり、競争的な資金も増やしたり、努力され制度面では進化している。次の課題はやはり人材をどういう風に育成するか。若手や中途採用等を含むプロパーの強化が、どうしてもプロフェッショナル化という点から言えば必要。
     

6.その他

平成19年度業務実績評価及び第1期中期目標期間業務実績評価に対する部会としての審議結果の概略についてNEDOに説明。

以上

 
 
最終更新日:2008年7月7日
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