経済産業省
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独立行政法人評価委員会産業技術分科会新エネルギー・産業技術総合開発機構部会(第18回)-議事要旨

日時:平成21年6月29日(月)15:00~17:20
場所:経済産業省別館10階各省庁共用1028号会議室

出席者

岸部会長、末吉委員、松田委員、室伏委員、谷田部委員、渡辺委員(欠席:石谷委員、竹中委員、西岡委員)

議題

  1. 平成20年度財務諸表等について
  2. 新エネルギー・産業技術総合開発機構業務方法書の改正について
  3. 平成20年度業務実績評価について

議事概要

議題1.平成20年度財務諸表等について

NEDOから資料3-1、資料3-2及び資料3-3に基づいて説明。部会として、了承した。各委員の主な意見は以下の通り。

委員
財務諸表の未払金が課題であったが、概算払で今回少なくなった。開発する側としても、改善されて良かったと思われる。

議題2.新エネルギー・産業技術総合開発機構業務方法書の改正について

事務局から資料4に基づいて説明。部会として、了承した。各委員の主な意見は下記の通り。

委員
大学を含めいろんな機関に受託して、その成果が受託者に帰属するということは活性化の為によいが、逆に研究機関に色々な研究者が加わって、色々な人に権利があると、トラブルが起こることもありうる。NEDOが支援する場合には、最初から所有権を一本にするということにしておかないと、この低廉実施も含め大変になると思う。
事務局
御指摘の通りであり、政策的にも措置を支援していきたいと考えている。

議題3.平成20年度業務実績評価について

資料5-1及び5-2に基づき、平成20年度業務実績評価について、各委員による審議が行われた。主な意見は以下のとおり。

業務運営の効率化に関する事項について

委員
NEDOの人材のあり方、プロフェッショナル集団とは何かが、NEDOの中でのコンセンサスが得られていないのではないか。議論が必要だと感じる。
委員
今やれることに関しては、かなりやっている。もう一段階高める事を考えると、先導するような人材をNEDOが育てていって、NEDOが引っ張って行って死の谷を渡る為にはどうするか、そのための人材の問題がある。
委員
そもそもNEDOのような法人の評価が厳しくなったという直接的原因は、プロフェッショナルな人材の有無ではなく、組織としての管理運営にあったと思われる。組織としての管理運営効率化というものを議論することと、本来NEDOが成果としてあげるべき業績は別物。組織のあり方管理の在り方運営の在り方は問題の発端であったにしても、本来の目的に対して何合目まできているのか、本当に人材があつまっているのか、どのくらいまで達成してきているのかの議論があっても良いと感じる。
委員
組織の管理運営というのは、民間ではものすごい管理監視の下でとっくに行っている。それに対してNEDOは歴史上良くやっているが、絶対水準で民間と比べて良いのか悪いのかという視点もある。個人的意見では、NEDOの歴史上良くやっているから良い評価とするのは、民間相場からすると話が違うような気がする。
委員
NEDOでなければ出来ない事があり、企業や大学が出来ることと、NEDOが特徴的にできることは違う。NEDOは日本全体を見通して日本の産業の為に役に立つ、雇用や底力をつけるために必要なものを上手に拾ってきて、それを推進することがNEDOの役割だと思う。そのために、色々な外部人材をつれてきたり、内部からPMを登用したりして、一生懸命育てている。NEDOだけでは人材は育たないので、産総研や理化研等色々なところと手を携えて、全体を見通してマネジメント出来る人を育てることが重要であって、それが進みつつある。成果として見えるように発信していただくと、NEDOに対する仕事についての理解が進むと思う。広報も頑張っているが、まだ足りないかと思う。
委員
研究を実際に推進する人材を内部から全て育成するのは非常に難しいと感じる。そういった意味では、外部の方の登用又は組み合わせだと感じる。また、NEDOは国の施策の運用と考えると、どういう分野が本当に日本の競争性優位として勝ち残れるのかというところから相当議論して、そこの議論がきちんとされているのか。さらに、今回実施調査で2社行ったが、その時点においては、世界と比較検討しても日本はトップと聞くが、それが産業のリーダーとしてトップをとれるのかと聞くと、別問題となる。NEDOとしての役割は非常に果たせているとは思うが、次への繋ぎをどのようにしてやっていくのか、これもひとつNEDOとしての役割だと感じる。そういうことをリードする人材を内部でどのように育成してやっていくのか。NEDOがコアの役割を果たしつつ、なおかつ、他の機関も巻き込みながらやっていくことが必要であり、これはNEDOにしかできないと感じる。
委員
人材をどちらに求めるかかなり難しいと思う。研究者そのものが優れていないと話は始まらないので、いかにそういう人材をみつけるか、目利きの部分をどのくらい養えるのか。良い参考事例を取り入れながら自分たちの立場としてはどういう風に進めれば良いのかといった連携ができれば、成果にもつながってくると思う。
委員
NEDOのアサイメントでいくと、アイディア段階からインキュベータ、技術の産業化、商業化をするというプロセスの中で、NEDOがどこを担当するのか、あるいはNEDOで全部カバーするのか、社会がもっている総合力の中ですみ分けをどうするのか。そういった事も重要という気がする。新技術を日本が商業化していくプロセスのなかで、どこをNEDOが担当するのが一番よいのか。そのNEDOの足りないところ、次のフォローすべきところは民間だとどこでどうするのかといったところを、もう少し明らかにした方が、NEDOがもっと活きてくると思う。
委員
PM制度は大変良いことだと思うが、そこに誰を当てているのかというのは興味を持ってみてきた。どうしても技術系の考え方だと、技術がわからないと始まらないと思いがち。技術の詳しい人は、マーケットがわからない。マーケットがわかる人は技術のプロではない。そこを混在していかないとマーケットにつなぐという視点がどうしてもウィークになってしまう。ビジネス的な視点からある程度発信できれば、クリティカルパスを見つけることが出来て、技術開発の途中段階では非常に重要なことになる。マーケットの経験者、商売をしてある程度市場を切り開いたという経験を持った人が混在した、コミュニケーションがとれる集団を形成して行く必要がある。

研究関連開発業務について

委員
全体的に過去の評価より、格段にレベルアップしている。しかしながら、人材育成との絡みとして、特に若手の研究者に聞くと、開発していること自身が、技術として、ひとつのソフトパッケージとして社会貢献できるようなことを仕組んで開発しているのかというと、若干そこには疑問がある。その辺は、研究者一人一人にそこまでの知識を持てというのは難しいので、NEDOの指導が必要であり、非常に重要。
委員
研究開発にはいろいろなタイプがあって、当然社会貢献するような利益があげられ、国際競争に勝てる研究も大事だが、夢のある研究がある程度あって、それがかならずしも製品になったりしないけれども、実際そういうことを研究していること自体が国民に夢を与えるということも当然あっても良いと思う。そのあたりのバランスがとれていれば、プラスに評価できることではないか。そういったところを国民が納得できるかたちで示せれば、必ずしもすぐ産業化というものがすぐに出来無くても良いのではないか。
委員
私も夢を与えられるようなものがNEDOの支援で進められる事は大事だと思う。今の日本は、国民が夢を失っているような状況があり、そういった中で、NEDOが支援をした研究が、夢をはぐくむようなことになっているということを国民に知らせ、特に若い人や子供たちが将来に対する夢を持てるということだけでも、十分意味があると思う。もちろん、産業に結び付けるための仕組みをNEDOできちんとつくっていくことも大切。
委員
非常に良く頑張っている。成果を出しているし、発信もしている。AAにも相当するかと評価する。
委員
NEDOだけでの問題ではないが、採択するときの公平性とそのチェックは大事。評価をする時には、採択されたものを評価しているので、採択にさかのぼって評価をするような仕組みを考えて、採択をする先生方へのフィードバックがないと、優れたものをピックアップする先生方の栄養分になっていないという気がするので、そういったものがフィードバック出来ればいいのではないか。
委員
本来NEDOが担うべき分野が漏れていて、ここに一切出てこなければ、それは評価の対象にならない。やっていることは非常に良いが、本当に必要なものが全て入っているのか。
委員
NEDOとして本来やるべきことは何なのか。日本の産業構造の中での役割と言った場合に、川上からちょうど4合目くらいまでが役目かと感じる。そういった面で、何が国民の為になっているのかという広報のパンフレットが非常に良くなってきているが、そこにおける集中的な資源配分をこのようにしましたというようなメッセージを出るようにしないといけない
委員
例えばこのロボット技術を開発するという雑誌があるが、NEDOが支援しているものと、他が融合して結果が出ているということもあると思う。NEDOの成果としてどこを誇るかということになると、結構難しい。これを見ると全てNEDOがやったような雰囲気を感じる。表に立って支援したことを誇るのか、黒子に徹して産業が育てばよいとするのか。両方ないと成り立たないと思う。
委員
これまでの議論を踏まえ、総合的に見て非常によくやっているということでAAと認められる。

新エネルギー・省エネルギー導入普及促進事業等

委員
今のエネルギー対策を日本だけで考えないで、どうやって海外と貢献していくかということが、メインストリームになっていない。アドホックなプロジェクト対応となっている。メインストリームにするためには、省庁横断的なことをするしかない。国際的な枠組みの中で、リーダーシップをとれる仕組みがNEDOからは見えてこないということで、評価が高く出来ないと感じる。
委員
あくまでも中期目標・計画を基準として、評価していくとかなり良くやっている。しかしながら、これがメインの仕事であり、もう少し新機軸があっても良いのかと感じる。
委員
NEDOの日本社会におけるインパクトとしての役割を考えた時に、NEDOが中心となって、新エネ・省エネで、すごい爆発力のあるものになってきて期待感を社会に抱かせているのかというと、少しパンチが不足しているかと思う。NEDOの日本社会に対するポジティブなインパクトを与えるという意味では、結果として厳しい評価になっていると思う。
委員
NEDOだけで決められない部分でもあって、自由度が少ないと感じる。だからこそ、すごいことをやっているというものが目玉としていくつかあってもよいのではないか。ただ一応組織としてはやるべきことはやっており、A程度の評価かと思う。
委員
与えられた設定の範囲では十分良くやっているが、派手に一発欲しいという感じもする。どうしても中間くらいのAということになる。

クレジット取得

委員
ここは、やれるべきことをしっかりやっている。

財務内容の改善その他

委員
会計監査と業務監査があるとなっているが、通常の民間の場合だと、業務監査はガバナンスの関係で今どんどんどんどん上位概念にはいっている。会計監査は最低条件だが、業務監査についての議論はあっても良かったのではないか。数値の問題は、今年度はクリアに達成されているということで、A評価で良いのではないか。
委員
そもそも、評価事項の割合について、1.業務運営の効率化と5.財務内容の改善で40%は本当に良いのか。2.3.4が今後一番大切なコア部分なので、ここにもっと配分しても良いと思う。また、5.の中には選択肢の限られているものがある。2.のところが本来的にうまくワークしているのかといったところがコアになるべき。1.~5.の配分の見直しと項目の見直しが必要ではないか。そういった意味では、1.と5.は、経営資源を最大効率的に使っているかというガバナンスの問題でみて、2.3.4.の本来業務をもっと多面的に質的に評価できるような仕組みができると、評価がより評価できるのではないか。
委員
評価事項の割合の重みづけには若干の疑問もある。

評価結果

平成20年度のNEDOの総合評価については、当部会としては以下の通り決定した。

項目 評価
業務運営の効率化 A
研究開発関連業務 AA
新エネルギー・省エネルギー導入普及関連業務等 A
クレジット取得 AA
財務内容 A
総合評価 A

以上

 
 
最終更新日:2009年7月3日
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