経済産業省
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独立行政法人評価委員会情報処理推進機構分科会(第14回) 議事録

平成19年7月26日(木)

【松山分科会長】
それでは、定刻となりましたので、これより、会議を開かせていただきます。
各項目の評価を、ここの分科会として最終的にどうするかという視点で1項目ずつ御議論をいただきたいと思います。
業務運営の効率化ということで、資料の4ページ目の数値に関してどういう認識を我々として抱くか。特に業務コストの効率化が、12%がリファレンスですね。12%を上回る効率化を達成するということになっていて、できたのが14%ですよ。中身は、継続事業に関しては10%減、一般管理費は非常に削減されているという感じになっていまして、12%の14%がどうなのかということはコメントする。
上の業務・システムの最適化は、理事長を含めていろいろやり始められているということですが、まだ結果がそれほど出ているわけではないとか、3のところはこういう形でサービスの向上に向けて、情報提供、あるいは審査期間、クイックレスポンスという話もありますし、上のところは外部人材を活用していますよというポイントになっているということでございます。こういうのが根拠ということですが、いかがでしょうか。
後ろの方は、随意契約を一般競争に持っていきましょうということに関しても、5ページが契約事項に関するものになって、随意契約に関しては17年度が58%あったのが、18年度は42%というので、16%ぐらいのものに関しては随意契約から一般競争入札へ持っていっているという感じになっています。あと、役員の給与とかその辺のところに関しては、基準にのっとりやっているという話が後ろにきていまして、ラスパイレス指数に関しても飛び抜けて高いわけではありません。ほかの独法、研究職の方が多いところは結構高いところがありましたが、IPAに関してはそういうことでもない。
主なところは4ページのところであると思います。
誘導してはいけないのですが、この辺のところを見て、先ほどのような状況も考えて、市場化テスト、支部の廃止という具体的な組織的対応は今年度になっているので、Aはつけにくい。数値としても、けた違いにふえたのは、公募をやるためのメール発信が1けたふえました。それはむしろ広報の方だろうという話もあって、というふうな感じが実はしております。
【櫛木委員】
基本的に、さっきもお話ししました、1つ下げるというレベルになっている。そうでなくて、この部分は明らかに超えているというところがあればということですので、必然的にAAはなくなる。レベルが違いますから。
【松山分科会長】
という意味からするとBということになろうかと思いますが、よろしいでしょうか。
正直言って、レベルを下げるというよりも、藤原理事長のやられている生の姿を知っていると、良くやっているというのが解ります。
【 池上委員】
客観的に僕が見ましても、彼はよくやっていますよ。本当に。企業にいた
ということもあるんでしょうけど。櫛木さんから見れば不十分かもしれません。
【櫛木委員】
僕は業務の効率化はBでいいと思うんです。むしろ。余り無理するな。そこそこでいってくれという感じがあります。
【松山分科会長】
では、今のような御議論の結果、業務運営の効率化に関してはB評価ということにさせていただきたい。よろしゅうございますか。
それで、ちょっと飛びますが、最後の財務内容に関しましては、欠損金の話もございますし、一般国民から見てということもございまして、数字上はBかCでしょうという御意見であったのは事実です。欠損金の理由に関してはそれなりの説明はつく。しかしながらそれを抱えているというのも事実である。だからといって何もやっていないのかというと、そんなことはなく、ちゃんとやられている。双方相殺みたいな感じで考えると、これもBなのかなという感じがします。
Cというのは、現在やられている努力に対しての評価が全然考慮されなくて、過去の重石でというのはちょっと的を外しているかなという気がいたします。
【八尋情報処理振興課長】
26ページに詳しいバランスシートがついておりまして、右側の特筆すべき事項の3点目でございますが、388億のうち377億については既に廃止された事業の経過業務ということで、廃止・精算を来年の1月に行う。そういった努力を昨年度ずっとしてきていまして、大半がこれで一旦ケリをつけるという状況にはきておりますので、これが実際に行われたときには、官房政評課及び本委員会においては確実にAであろうということでございます。
【松山分科会長】
形になった年に評価をする。
ということで、よろしゅうございますか。財務に関しては数字の問題ですので、そういうことかなという気がいたしますが。
では、財務に関しましてはBということで承認をお願いしたいと思います。
【阿草委員】
今のお話で、廃止・精算が行われたら評価されるのですか。彼らが決められることなのですか。
【池上委員】
ほかの所で評価することだと思います。
【松山分科会長】
これは重石にはなっていない。
【阿草委員】
今の話は、これを廃止したとしたら、頑張って廃止されたと評価される。そういう意味ではない。
そういう意味では、自分たちの関与できないところなのですね。
【池上委員】
IPAがうんと努力してという話でもないわけですよ。財務省との関係でね。
【阿草委員】
だから、次年度Aになるかどうかわからないということですね。これがあるからBにしたというと、逆に、これがなくなったらAになるのかという議論は要ると思います。あってもなくてもBなのか。今はこれがあるから、目立つので、Aはつけにくいというのはいいのです。だけど、これがない状態で議論したときには皆さんどう思っているのかを、やっぱり決めておかないといけないのではないですか。
【八尋情報処理振興課長】
その場で、実は私、事務局としてお答えをして、1月にはこういうことがあるんです。そのための努力をしましたということを申し上げたときに、官房政評課から、独立行政法人の中期目標期間終了時の見直し及び業務実績評価に関する当面の取り組み方針ということで、政策評価・独立行政法人評価委員会というところが19年7月11日付で出したものがございまして、今のような財務内容の改善に関しては、欠損金について、その解消に向けた取り組みやその効果についての評価が行われているかということで、「解消に向けた取り組み」という抽象的な意味なのですが、例えば法律を変えたりしてでも外していくという努力を財務省に対してすることは評価に値すると言っております。
【松山分科会長】
だから財務体質の改善に関して努力をして、それがこういう形になった。それは財務省協議ということがあるので、自分たちだけでやったわけではないのだけれども、自分たちがモーションをかけていかないとそれがクリアできるわけではないという意味では努力の成果と考えていいという感じですね。
【櫛木委員】
本来、法人というものは、評価といっても、ムーディーの格付け評価とか、国の評価とかありますけれども、あれは完全にそのときの絶対数値評価で格を決めるということですね。一般の国民から見ているということは、これだけの欠損金があるということはCですよ。明らかに。ただ、今の評価の決め方が努力を認めるというならば、それはBであってもいいと思います。どなたか財務管理の担当の会計士の方がおっしゃったのはそのとおりで、企業的な目で見ればそうなりますよね。国際通念にしてもね。Bも本当は甘いのではないですか。
【池上委員】
しかも努力すれば消えちゃうというのは、うらやましいですね。
【松山分科会長】
でも、藤原さんにもいろいろ聞いたんだけど、消えるというのはどうなることか、いまだによくわからないところがあるんです。何でこんなことが。
【池上委員】
法人化したときのつじつま合わせなのでしょう。資本金を含め。
【松山分科会長】
だから、株式会社じゃないけど、資本の扱いが法人化の前後で、必ずしもいわゆる株式会社法人のような明快な形で資本等々というのが設定されているわけではないという。
【池上委員】
本来、企業会計でやるということに無理があるのです。企業会計ごっこをやっているようなものだと思います。
【松山分科会長】
そんな感じです。
そういうことで、努力認定もしていただけそうということもございますので、今年度に関してはCはつけない方向で如何でしょうか。
【池上委員】
逆に、Cでアピールするというのもある。
【八尋情報処理振興課長】
一言だけ。
私はソニーの前に金融業界におりまして、世間を騒がした長銀にもいましたが、あのムーディーズの評価がまた元に戻していくときに、国からの補助が入って、方向性がついた段階でムーディーズは格付けを上げていきます。ですから、今回の1月というのはオンスケジュールですから、ムーディーズも見直していいはずなのですね。ですから、先ほどの櫛木委員のお話でいけば今回はBであるべきだと思います。
【松山分科会長】
見通しが立っている。
【八尋情報処理振興課長】
見通しが立っている。財務省、織り込み済み、マーケット織り込み済み。
【松山分科会長】
ムーディーズの評価基準にのっとってということで。株式会社の評価ではそういうことで、何かのときには使わせていただきます。ありがとうございます。
では、財務内容に関してはそういうことを含めてBということでいかがでしょうか。
大きな問題はサービスの質の向上で、一律1個下げるというのも荒っぽいなと思いますので、1個ずつやらせていただいたらどうかと思いますが、これも順番を変則にさせていただいて、セキュリティに関しては、AAというのはノーベル賞みたいな感じなので、ですが、これがBということは絶対にないだろうというのは皆さんの合意がとれると思います。これはAということで確定させていただきたいと思います。
それと、SECに関してはいかがでしょうか。特にこれに関して御意見がついたわけではありませんが、わかりにくさという意味からすると、セキュリティよりもわかりにくいのかもしれない。
【池上委員】
僕はBにする理由がなくて、特に去年ぐっと伸びましたよね、SECは。むしろ心配なのは、ことしから少し下がるのではないか。僕は、このAはBにする理由はないと思います。
【松山分科会長】
内容的には、見ていただいたら、組み込みソフトのセキュリティ等々、そういうところも新しく取り組まれて、日本の中ではこれはきちっとやっていくべきだということの結集にはなっている。私も外から見させていただいて、企業さんの結集力は、花火に終わらないで、ずっと継続して展開しているというのは大いに評価できると思ったりしていますが。
よろしゅうございますか。
では、SECに関しては今のようなことを含めてAということで。
下に行きまして、IT人材育成に関してはいかがでしょうか。
【池上委員】
これは上・中位技術者試験も含めるんですね。
【松山分科会長】
そうです。それと、未踏の話ですね。
あと、スキル標準と情報処理技術者試験の連携強化というのがようやくできるようになってきて、スキル標準も見直しされていますし、ある種のソフトウェアプラグラミングに関するメジャー、それと資格認定というのをきちっとやられているという形になってきているというのがここの趣旨だと思います。
【池上委員】
あと、ベンチャーを評価したのですね。
【松山分科会長】
ベンチャーはソフト開発の方です。
【松山分科会長】
先導的プログラムの方は、卒業した人の人材育成の成果としてベンチャーがこれだけ立ち上がったという数字は評価できると思います。
【池上委員】
ここはITの方ですか。
【松山分科会長】
はい。ベンチャー自身の支援はソフトウェア開発の方です。
ということで、IT人材も、以前から先生方、皆さんポジティブな評価だと思いますので、これもAということでよろしいですか。
【池上委員】
むしろ受験者が減ったといって厳しいことを言っていませんでしたか。
【松山分科会長】
試験は減っています。
【阿草委員】
それで今、見直しをかけているという感じですよね。
【徳田委員】
ただ、海外との連携が少し気になります。
【松山分科会長】
海外との連携に関しましては、私、説明の中でも、情報処理技術者試験とスキル標準というのが国際的スタンダードを目指してということでアピールはさせていただいて、拍手が起こったわけではないですが、一応御理解はいただいていると思います。
では、Aということでよろしゅうございますでしょうか。
それでは次は、情報発信ですが、お手元の資料でウェブを整理して等々という話があったんですが、正直申しまして、説明する私はここが非常に苦しかった。なので、Aというわけにはなかなかいかないと考えます。
【櫛木委員】
かなり議論がありましたね。
【徳田委員】
前回の分科会での議論はほとんどBだったんですが、私が応援演説をして松山先生がAにしていただいたんですけれども、Bでよろしいです。
【池上委員】
私もAだったんですけど、玄人筋にはAだけど、一般から見てどうかということになると、松山先生と阿草先生がBだと言っておられましたけど、そういうことかな。
【松山分科会長】
では、情報発信はBということで下げさせていただいて、最後にソフトウェア開発ですが、ここは業務内容を随分改革してきていただいているんですね。そこのところの評価をどうするのかということもありますし、18年度としてはOSSの政府調達基準への導入とか、目に見える形でアウトカムという形を出していただいているし、当日もIPAから配っていただきましたが、目に見える形でツール化して、それを皆さんに使っていただくような形で展開しようという新たな取り組みをやられているのも事実でございます。
とはいえ、中小企業、ベンチャー支援とか、債務保証とか、今までの業務を続けてやってきているというところがあって、どういう評価をするか、なかなか難しいところかなという気がしております。12ページ、13ページ、14ページのところです。
【太田委員】
魅力からこれを僕はBとつけましたけど、これはよくやっているという意味じゃないですか。見出しは立たないのですが。個別にいろいろやっているので、こうやってくくっちゃうと、魅力は何ですか。個別にはいろいろ評価はできるでしょうけど。
【櫛木委員】
Bでいいんじゃないですか。よくやっておられるというのはBで。
【松山分科会長】
では、ソフトウェア開発もBということにさせていただきまして、復習ですが、業務運営の効率化はB、ソフトウェア開発B、セキュリティがA、SECがA、IT人材がA、情報発信がB、財務内容に関してはBということで、一律ではなくて、きちっとやったということになっておりますし、こういう形でいいのではないかと思いますが。
【池上委員】
サービスの質の向上全体はAで。
【松山分科会長】
全体の総合評価はどうなりますか。
60%Aですから、多分なると思います。サービスの質の向上Aというのは何でしたか。
【奥家情報処理振興課長補佐】
サービスの質の向上というのは評点の対象にはなっていません。全体の点数が3.6になります。
【八尋情報処理振興課長】
サービスの質の向上は、今の分野を足し算して平均したものということでございます。Aということになります。
1ページ目を見ていただきますと、75%とある。これを10%、20%と、ソフトウェアから情報発信まで区分していただいておりますので、これを合算して75%分の得点という形で出すということでございますから、今回は計算しますとAになる。
【松山分科会長】
Aというのは4点、AAは5点、Bは3点とやって、下の重みづけの比率で平均をとると4点台になる。
【八尋情報処理振興課長】
これは、12ページの(注)のところに記載されています。
【松山分科会長】
3.5から4.5の間はAということですね。
【池上委員】
ウェーティングの重いところがAになっているから、当然Aなのです。
【松山分科会長】
総合もAですか。
【阿草委員】
総合は、またフラットに計算しないといけない。
【八尋情報処理振興課長】
サービスの質の向上はAとしていただいて、総合得点を出すと3.6となりますので、3.6はAということでございます。
【阿草委員】
4.2が3.6まで下がったけど、Aである。
【松山分科会長】
3.5からBですか。
【奥家情報処理振興課長補佐】
3.5までBです。3.6以上からAになります。
【松山分科会長】
我々は5%刻みでやっているでしょう。どこか、19%とかいうのがありましたね。
【八尋情報処理振興課長】
石油天然ガスのところですが、サービスの質の向上の金属開発とか資源備蓄が19、19、鉱害防止を17。
【松山分科会長】
多分これは、気持ちは石油開発は20ですね。20、20、20としちゃうと鉱害防止が15になります。鉱害防止は5%も低くはないですよね。もうちょっと多いんじゃないというので1%ずつもらったのだと思います。
【池上委員】
我々のこの式はうまくできてますね。ウエーティンクが。
【松山分科会長】
では、一応そういうことで本日の再評価の結果として上の委員長に報告をさせていただいて、協議ということになります。木村委員長のトーンからすると、絶対何とかでないとダメなんだということではないと思うんですが、万一の状態としまして、一応これで提案させていただく。そこで納得いただけないということもあり得る。その場合に、時間もありますし、再度分科会というのも難しいと思いますので、そのときは申しわけありませんがメールで状況の報告と、御意見あるいは御了承をいただくという形で、もう1回は開催しない。開催するとしても持ち回りという形で、メールで対処させていただくことがあるかもしれないので、その際はそういう形で処理させていただくということをあわせて御了承いただければありがたいのですが、よろしゅうございますでしょうか。
親委員会が8月24日に開催されますので、遅くともそこまでには決着しておかないと、親委員会レベルで持ち越しということで、早急に詰めていきたいと思いますが、今のようなこともあり得るということで、あらかじめ御了承をいただければありがたいと思います。
よろしいですか。
【池上委員】
これ以上低いということはないですよね。
【太田委員】
会議の冒頭出てないので、この「その他」って何ですか。
【八尋情報処理振興課長】
各独法によって違いまして、JETROの場合ですと、支援センターの廃止など、役割を終えた施設の縮小が実行されているかとか、人事計画とか、中途採用等々をやった、ごちゃ混ぜですね。
【太田委員】
そういうのは、評価する側が自在に仕切りできるのですか。
【八尋情報処理振興課長】
やって、本委員会がいいと言えばそれでいいという形で。
【太田委員】
その辺は要望として、小割りにするべきだとか、「その他」はなしにしないといけないですね。
【阿草委員】
今の点は業務運営ですね。
【奥家情報処理振興課長補佐】
この問題は、海外の事務所とか、独立行政だけでは動かないところがあるはずです。外務省との関係とかが出てくるはずなんですね。先ほどの財務省の話と近いところがあるかもしれない。
【松山分科会長】
おっしゃるとおりで、業務運営の効率化に入れるべきところを別途項目出ししているところがぱらぱらとある。
【池上委員】
これは外務省の共管にはなっていないんですか。
【奥家情報処理振興課長補佐】
共管ではないですけれども、少なくとも昔の特殊法人だったときの事務所の設置については、了解を得ないと、自由には建てられなかったはずで、それがワシントンDCにない理由であったりします。
【松山分科会長】
ありがとうございます。
それでは、本日はこれで閉会とさせていただきたいと思います。実は、これは18年度でございまして、前からお知らせしていますように、第2期の中期計画の策定がこの秋からやっていきますとともに、来年度になりますと第1期の中期計画全体の評価が絡んでくるというプロセスがありまして、評価委員会としては難しいところがあるんですが、先ほどのような状態ですので、委員の先生方もIPAに対して、あるいはほかの機会も含めて、ソフトウェア関係のところの状況を、できるだけ広く国民に解りやすくというスタンスもありますけれども、IPAからそういう視点でということで御指導をいただければ、次の展望をやるときもいろいろあるのかなということもありますし、引き続き御協力をお願いしたい。
私自身もそうですが、先生方もそうだと思いますが、評価していますのは、通知簿をやって懲らしめるとかあめ玉をあげるじゃなくて、この分野の振興、よりよい方向に、より効率的な方向に持っていくということだと思っておりますので、御手数をおかけすると思いますけど、今後とも御協力いただければありがたいと思います。
では、本日はどうもありがとうございました。

以上

 
 
最終更新日:2007年7月24日
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