経済産業省
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独立行政法人評価委員会情報処理推進機構分科会(第7回) 議事録

日時:平成17年7月25日(月)13:00~15:00

場所:経済産業省本館2階西8共用会議室

出席者

安西分科会長、阿草委員、池上委員、太田委員、櫛木委員、松山委員

議題

  1. 平成16年度財務諸表について
  2. 平成16年度業務実績の評価について

議事

安西分科会長
 それでは時間でございますので、第7回になりますけれども分科会を開催させていただきます。委員の皆様、お忙しいところをありがとうございます。村本委員のみご欠席だそうでございますが、ほかの委員の方、おいでいただきましてありがとうございます。
 それでは、初めに豊田商務情報政策局長からごあいさつをいただければと思います。よろしくお願いいたします。
豊田商務情報政策局長
 本日はご多忙中にもかかわらず、第7回情報処理推進機構分科会にお集まりをいただきまして、誠にありがとうございます。委員の皆様におかれましては、前回5月の分科会でのご作業、そして個別訪問によります追加情報のご説明、そして今回評価表へのご記入など、多くの時間、相当程度の時間を評価作業に費やしていただいたのではないかと思っております。心から感謝を申し上げたいと思います。
 本日は、それらの作業を踏まえましてIPAが実施してまいりました平成16年度の各事業の実績について評価決定をしていただくということでございます。平成16年度は、独立行政法人にIPAが移行しまして初めて1年間を通じて業務を行った年という意味で大変重要な年でございます。本日ご評価をいただく内容が、今後のIPAの事業の展開のあり方について大変重要なご示唆をいただくものと考え、かつ期待をしております。委員の皆様の活発な議論をいただきまして、公正で専門的で、かつ客観的なご評価をいただきますことを期待をして、お願いをいたしましてごあいさつにかえさせていただきます。よろしくお願いいたします。
安西分科会長
 ありがとうございました。
 それでは議事に入ります前に、前回の議事録の確認をさせていただければと思います。お手元に参考資料7を配布してございます。後日公表をいたしますので、もう一度内容についてご確認をいただきまして、時間の関係もありますので、修正の必要がございましたら、今週中に事務局までお寄せいただきますようにお願い申し上げます。それでよろしゅうございますか。
小林情報処理振興課長
 はい。
安西分科会長
 それでは、そのようにさせていただきます。
 それでは議事次第に従いまして議事に入らせていただきます。
 議題の第1、平成16年度財務諸表について、ということでありますが、独立行政法人の財務諸表等につきましては、通則法第38条「主務大臣(経済産業大臣及び厚生労働大臣)の承認を受けること」になっております。「主務大臣は、承認の前にあらかじめ評価委員会の意見を聴く」という規定になっているそうでございまして、したがってこの議題1ということになります。平成16年度財務諸表につきまして、IPAからご説明をお願いいたします。資料1―1、1―2であります。藤原理事長、よろしくお願いいたします。
藤原IPA理事長
 それでは委員長のご指示に従いましてご説明させていただきます。
 お手元に資料1―2「財務諸表」という別冊がありますが、これと、資料1―1「平成16事業年度決算のポイント」、この2つで説明をさせていただきます。
 まず資料1―2をみていただきます。これは、独法に共通する通則法に基づき、作成することが指示されております。資料に耳をつけております。まず「貸借対照表/損益計算書」が一番上の耳です。1ページを開いていただきますと、「法人単位財務諸表」があります。これは私どもIPA単独の財務諸表であります。民間企業でいうと単独決算です。単独と連結とに分かれますが、単独を「法人単位」と称しております。単独の財務諸表が貸借対照表から始まりまして損益計算書、キャッシュ・フロー計算書、行政サービス実施コスト計算書、重要な会計方針、注記事項、附属明細書と続いており、ここまでが単独の法人全体の財務諸表となります。
 それから、後でもご説明しますが、私どもは、単独の財務諸表の中にそれぞれ勘定を分けてもっております。これらは、各々、マッチングファンドを扱っている「事業化勘定」、情報処理技術者試験を扱っている「試験勘定」、ソフトウエアの開発、セキュリティ等私どもの主たる事業を扱っている「一般勘定」であります。
 これに加えて、「特定プログラム開発承継勘定」があります。これは過去に産投出資金により、ソフトウェア開発を支援をしたプログラムに係るものであり、支援金の8割分を5年賦で返還をしていただいているものです。例えば1億円支援した場合には 8,000万円を5年賦で返還していただいておりまして、その返還にかかる特別勘定であります。
 最後に、「地域事業出資業務勘定」。これは当初20ヵ所に4億円ずつ出資して、地域ソフトウエアセンターをつくりましたが、それを扱っている勘定であります。
 次に、「連結財務諸表」があります。地域ソフトウエアセンターが連結対象になります。私どもが出資シェア51%以上を占めている石川ソフトウエアセンターが全部連結になっております。その他のものにつきましては50%に満たないため、20%以上の出資をしているソフトウエアセンターについて、その収支の決算(ボトム)だけが私どもの連結対象になります。
 そして「決算報告書」がございます。これは、16年度の当初予算と決算とがどういう関係になっているのかにつきまして、記したものであります。
 159ページに「事業報告書」があります。これは私どもの16年度事業につきまして書式に従って記したものであります。
 次に「監事の意見書」があります。2人の監事である、櫻井監事、神戸監事が、私どもの財務諸表等につきまして、「特に問題はない」という監査報告書を出しております。
 それから「会計監査人の意見書」が、 177ページ以下にありまして、これは2通ございます。私どもの会計監査法人はあずさ監査法人であり、浜村、武久という2人の公認会計士が私どもの担当になっております。2通ありますが、単独の財務諸表、連結の財務諸表、それぞれにつきまして監査をした報告を記しており、「特に問題はない」と書かれております。
 以上が財務諸表の構成であります。
 それでは、余りに大部なものですから、資料1―1、「平成16事業年度決算のポイント」に従いまして簡単にご紹介させていただきたいと思います。
 「平成16事業年度決算の特徴」は決算の特徴を整理したものであります。まず一般管理費及び事業の効率化を行いました。私どもは、平成14年度を基準年にしまして、4年3ヵ月の中期計画の期間に、年平均で3%のコストカットをしなさいということを経済産業省からいわれております。やや複雑ですが、真ん中あたりに(注)を書いております。中期計画期間(平成16年1月~20年3月)の月数は51ヵ月であり、この期間中の12%の効率化は、51分の12をかけますと、1ヵ月当たり0.24%の効率化が必要になります。平成16年度末におきまして既に15ヵ月たっておりますから、3.6%を上回るカットをすべしということであります。
 一般管理費、継続事業費と2つに分けておりますが、一般管理費は、主たる事業を扱う一般勘定と試験勘定との2つに分かれております。一般管理費は、合計で24億1,300万円が基準年の金額でありますが、16年度の実績は、18億7,900万で既に22%以上カットをしており、3.6%をはるかに上回る結果になっております。
 事業費につきましても、継続事業につきまして一般勘定42億 8,600万円でありましたが、これが16年度は38億4,600万円という数字となりました。したがいまして対基準年10.3%のカットであり、 3.6%を上回っているのが第1の特徴であります。
 それから予算、収支計画及び資金計画につき、計画的な予算実行に務めたつもりでございます。まず年度当初、予算の配賦を実施いたしまして、資金繰りも配慮しながら月次による予実管理(予算と実行の管理)を行っております。
 事業費がこういったことでどんどん減っていくことになりますと、新しい事業がやれないことにもなります。スクラップ・アンド・ビルドで行っておりますが、そのほかには受託事業として、私どものノウハウなりリソースを活用しながら、他の機関から受託をし、仕事をとってくるといったことに務めました。平成16年度におきましては、セキュリティ情報の分析と共有システムの開発につき、文科省から科振費として8,700万円の予算を受託をすることができまして、現在実施をいたしております。総務省からもOSのセキュリティ品質評価方法の確立に向けた調査研究として、金額300万円強の受託事業をいただいております。
 民間企業では当然でございますけれども、私どもは中間仮決算を16年度から始めました。
 2ページに行きまして、資産の健全化、ポートフォリオの効果的運用ということを行っております。これにつきましては後で、別途資料がございますので、それに基づきましてご説明をさせていただきますが、効率的に運用したつもりであります。野村証券等、いろいろな外部の専門家の意見も聞いておりますが、これ以上の知恵はないのではないかということで、非常に効果的に運用しているという評価をいただいております。
 先ほどちょっと申し上げました過去に産投出資金をもとに支援をしてきましたプログラムにつきましても、管理コストを勘案の上、期限内における債権の回収を計画的に推進しております。
 債務保証事業における求償権を説明します。私どもIPAが債務保証に立った企業が、倒産や債務超過により銀行に借金を返せなくなったときに、私どもが代位弁済を行います。
 代位弁済の後、債務保証の対象になった企業に対して、私どもが求償権をもつわけです。この求償権を効率的に、うまく回収をしておりまして約4,000万円の回収をしてきております。
 借入金はなく、無借金経営を続けております。
 以上が特徴でございますが、資料1―1―2「平成16事業年度財務諸表要約」を見ていただきたいと思います。1ページに「通則法に基づく財務諸表」がありまして、これは一番最初にご説明いたしましたように、こういった資料をそろえているということで、別冊資料1-2の説明をいたしております。
 「IPAの会計方針」、これは、例えば減価償却は定額法で行っている等、会計方針を書いております。
 次の3ページと4ページ、これは貸借対照表と損益計算書であります。これをごく簡単にご説明させていただきます。
 まず貸借対照表ですが、私どもは、511億円の資産を3月末にもっております。511億円の資産が固定資産と流動資産の2つに分かれ、511億円のうち7割の369億円強を固定資産としてもっております。それから流動資産としては141億円あります。この流動資産のうちプログラム譲渡債権は、先ほど申し上げました特定プログラムの分に、一般会計を原資として過去にやはり支援をした分を加えたものです。補正予算で大きく1,000億円とか支援したことがあり、特定のものについては2割返還という約束でプログラム開発を支援したものがあります。それを5年賦で返してもらっており、その残った金額つまり支援してまだ返してもらっていない、もしくは期限が来ていないもの、これが27億円あります。16年3月31日現在では56億円ありました。56億円から27億円に減っているということは、債権がどんどん減っている、つまり順調に返済が進んでいるということでございます。
 その他の113億円のうち94億円が現預金であります。94億という数字が大きいのか小さいのか、資金繰り等をよくみまして、1年超のもののポートフォリオに回せるかどうかにつきまして、これからよく精査をしてみようと思っております。
 固定資産については、有形固定資産、無形固定資産、投資その他の資産と3つに分かれております。
 有形固定資産は11億7,700万円となっております。これは私どもの建物の造作、間仕切り、それに伴う工事費等であります。もちろん長野県の建物も入っております。
 無形固定資産の大宗は、ソフトウエアでございます。9億6,500万円もっておりますが、これは1つはマッチングファンドで一部私どもが共有しているものです。ソフトウエアの半分を私どもが所有権としてもっております。もう1つは業務用のソフトです。例えば情報処理技術者試験において、会場をどのように割り当てるかとか受験料をどのように管理するかとか、70万人の受験者を管理する業務用のソフトやIPA自身もっている業務用のソフトであります。共有しておりますソフトウエアは3年で償却、業務用のソフトは5年で償却するということになっておりますが、その償却の残で9億6,500万円となっております。
 投資その他の資産については、関係会社株式、これは私どもが地域ソフトウエアセンターに対する出資金について独法移行時に評価を致しました。評価後の資産の価額を基に16年度中の実績を評価した年度末の価額であります。その他294億円と非常に大きいのですが、これは今までたまっております、8割返し、2割返しの回収金の残高であります。このうち特定プログラムという産投会計で回収をしましたものが85億円回収されておりますが、これは産投会計に返すことになっております。一般勘定で回収したものが108億円ぐらいございます。また信用基金として101億円が一般勘定の中に入っています。以上が資産の特徴でございます。
 流動負債ですけれども、運営費交付金債務が8億円あります。私ども、例えば16年度の下期にソフトウエア開発の支援をした場合には、来年の17年度にわたって開発を継続してもよいことにしております。ただし、契約は既に16年度の下期になされておりまして、支出行為は一部は17年度にずれ込むわけでございます。債務負担行為のようになっておりますが、その分が8億円の大部分です。これは開発者の利便を考慮して行ったものですが、バランスシート上そのように表されるということでございます。
 その他25億7,700万円ですが、受験手数料です。17年度に入り4月に試験を行ったわけですが、その受験手数料は16年度に納めてもらっておりまして、それが25億のうち半分ぐらいを占めているということです。
 固定負債については、資産見返債務が5億4,700万円あります。私ども、交付金とか補助金等で固定資産を購入するわけですが、それらは収益を目指したものではないので、償却をするのにそれに見合う原資がありません。バランスシート上、資産見返債務という形で償却の原資として処理をするという仕組みになっております。これが5億4,700万円あるわけです。
 その他16億円はソフトウエア工学財団から8億円余の寄附をいただきました。それが16億6,900万円の中に入っております。それから債務保証の損失の引当金。債務保証をしているところが倒れる可能性があるといった場合に、規則に従いまして一定の金額を積み立てているわけです。これが引当金であり、16億6,900万円の中に入っています。
 以上が負債の部でございます。資産に比べて負債が小さくて資本の部が非常に多く、資本金が実に 841億円という巨大法人になっておりますが、そのうち繰越欠損金が392億円あります。普通の会社ですと不良資産を抱えているのではないかということですけれども、これは、注2に書いております通り、特定プログラム開発承継勘定分 379億円につき、20年1月4日に勘定の廃止と同時に減資をすることが独法に移行するときに約束をされておりますので、その分は減るということでございます。
 資本剰余金ですが、民間出えん金として信用基金を造成するとき及び情報処理技術者試験移管のときに併せて9億円ばかりいただいております。
 差額は、損益外減価償却累計額であります。損益外で償却をする、「特定資産」といっておりますけれども、もともと収益を予想していない特定資産、これの償却の累計額というのは資本の価値の減少という考え方によりここに載っているということであります。
 以上貸借対照表を終わらせていただきます。
 4ページですが、これは損益計算書でございます。
 損益計算書は、普通の民間の方からみると驚かれるかもしれませんが、まず費用が上に立っております。それから真ん中に収益、収入が立っております。一番最後の3つ目のくくりがボトムと申しますか、差額であります。
 まず費用ですが、費用として89億円、それから収入が91億円あります。その差額2億 400万円、これが経常利益であります。したがって黒字を出したということでございます。
 その下に臨時のものがあります。下から2つ目に当期純利益があります。臨時の利益を出しております。以上合わせて計3億 8,300万円の最終的な純利益、法人税等を引き当てた後の純利益を出すことができました。
 それが結論でございますが、業務費としては、戦略的ソフトウエア開発業務費として、産投会計を原資にマッチングファンドとして私どもが支援をした金額1億1,200万円を計上しております。
 情報処理技術者試験業務費、これは26億円かかっております。この収入は、年間約70万人弱申し込んでおりまして、 受験料5,100円ですので約35億6,900万円、これが業務収入43億円の中に入っております。それの業務に直接必要な費用として26億円支出しました。試験勘定総人件費578百万円のうち、214百万円(支部職員の人件費)は業務費、残り、364百万円(本部職員の人件費)は一般管理費としています。どちらにいたしましても試験勘定は黒字であります。
 その次のプログラム開発普及等業務費、情報セキュリティ評価・認証業務費、信用保証業務費、この3つが一般勘定として私どもが交付金で実施しております事業の支出分であります。特定プログラム開発承継業務費、これは回収のために必要な費用です。21億600万円、これが私どもの職員の人件費等です。これらを合わせ経常費用として89億円あるわけです。
 運営費交付金収益というのは、経済産業省からいただいた交付金43億円であります。業務収入というのは、試験手数料、受託業務収入等からなっております。
 資産見返収益が1億1,900万円、これは固定資産の償却の原資がありませんので、収益を同時に立てるという処理の仕方に独法会計上はなっておりまして、固定資産の償却費見合い分です。
 財務収益ですが、これはポートフォリオとしてうまく運用しまして3億4,700万円の黒字を出すことができました。
 雑益、これは私どもITのスキル標準や、鶴保所長のソフトウェア・エンジニアリング・センターを主といたしましていろいろなところへ行って普及活動をやっておりますが、その講演料、出版本販売金といったものが入っております。これはIPAの業務に関連した講演料あるいは出版でございますので、全部私どもの収入として入れております。それらが4,600万円となっております。
 それから臨時損失ですが、5,100万円臨時に損失が出ております。これは、サーバーを中心にした情報処理技術者試験の管理に切りかえましたので、これまでの大型の汎用機のリースの解約をいたしました。解約金を支払ったわけですが、解約に伴う利息分は交渉して負けてもらいました。
 臨時の利益ですが、3億1,000万円あります。これは貸倒引当金の戻入益、償却債権の取立益といったものが主たるものであります。償却債権の取立については、債務保証のところでご説明をしました。貸倒引当金戻入益というのは、今まで私どもが回収をすべき特定プログラムとか一般勘定で過去にやっておりました2割返しのもの、そういったものの一つ一つの債権をみまして、これは正常債権だから3%か6%ぐらい引き当てよう、これは倒産懸念があるので50%引き当てようとかいうことであらかじめ引き当てています。引き当てた後、1年たって返済が進んだ場合、その差額は収益として立てることができるわけであります。それが3億1,000万円あり、順調に債権管理が進んでいるということでございます。
 法人税等を差し引き、結局当期の純利益が3億8,300万円ということになっております。
 その次の資料が1―1―3であります。これは貸借対照表と損益計算書につきまして、それぞれ5つの勘定がありますが、それぞれの勘定に分けまして詳細を記したものであります。時間の関係上、省略をさせていただきます。
 それから資料1―1―4に地域ソフトウエアセンター決算状況一覧があります。19センターありますが、一番下のボトムをみていただきますと、16年度で6,500万円の赤字になっております。ただ、16年度は外形標準課税が新たに課され始めましたものですから、それを除きますと実質は1,700万円ということで、赤字ではありますけれども、全体では赤字幅が著しく減少をしたということでございます。
 それから資料1―1―5は、ポートフォリオの現状を示しております。現在信用基金101億円運用しておりますが、平均簿価残存利回り1.99%ぐらいの利回りで回しております。1億8,700万円余の利益を上げております。この利益の大宗は、仕組債によるものです。これは世銀等の国際金融公社の発行している債券で、残存期間27年という大変長いものです。これは円建債であり、また元本割れの懸念は全くありません。今年、早期償還特約条項期間が過ぎましたので、向こうが解約のオプション権をもっているのですが、今のところは非常にうまく回っています。
 事業資金につきましては、流動的な準備もしておかないといけませんので、0.742%ということで1億1,300万円のポートフォリオ益を出しております。合計3億円が私どものポートフォリオの益でございます。
 以上でございますが、連結財務諸表のところを後で見ていただければいいのですが、連結では単独よりもう少し大きくて4億2,200万円の利益になっておりますことを申し添えておきます。
 以上でございます。
安西分科会長
 ありがとうございました。
 それでは、ただいまのご説明についてご質問、ご意見をいただければと思います。
太田委員
 これはもう既にご説明なさったかもしれませんけれども、P/Lのところで事業化勘定(1)、これは赤字ですよね。この大きな原因は何ですか。
藤原IPA理事長
 事業化勘定の収入のところをみていただきますと500万円の収入が立っております。その他雑益が300万円。プログラム普及収入というのは、権利を開発者と50%ずつもっておりますので、支援した会社の売上が1,000万円あったということです。その他雑益というのは、消費税等が還付をされておりますので、それを勘定間で分けたものでございます。
 費用ですけれども、1億2,100万円立っています。マッチングファンドにつきましては非常に消化状況が悪いものですから、どこが使いづらいのかとか、そういったものについて詳細なヒアリング調査とかアンケート調査を行っております。人件費を割り当てるわけですが、5つの勘定間で一般管理費の人件費を割り当てるときに、実情にあわせて割り当てるものですから、一般管理費で結構大きな数字や業務費の人件費を割り当てざるを得ない。経費につきましても、減価償却につきましても、IPAのもっておりますいろいろな内部管理用のソフトウエアも賦課配布するため、大変残念ですけれども赤字にならざるを得なかったわけです。
太田委員
 17年度の計画にはどのようにしていくのか、今割り当ての実態としてはわかったんですけれども、この事業そのものをどう黒字にしていくのですか。
藤原IPA理事長
 大体5年ぐらいかかって回収していこうというのがもともとのシステムでございますので、出したからすぐボトムが合うということにはならない。したがって終わった後も収入は入ってくるという前提でやっております。今後どのようにするか、やや条件が厳し過ぎるのではないかという意見、使い勝手が悪いという意見もございますので、そのあたりをどうするか、経済産業省とも相談をしていかなければならないと思っております。
安西分科会長
 ありがとうございます。ほかによろしゅうございますか。池上委員どうぞ。
池上委員
 単純に考えますと、数字だけからみますと、利益のかなりの部分というのは資金運用ですよね。
藤原IPA理事長
 はい。
池上委員
 要するに運営費交付金をもらっていて利益を上げていますよといった場合に、その利益は結局取られてしまうようなことはないのですかということが1つと、もう1つは資金運用をやれるということは、これはIPAの場合はできるわけですね。
藤原IPA理事長
 はい。
池上委員
 なおかつこれはやはり国の方の資本金を運用していると考えていいのでしょうか。
藤原IPA理事長
 例えば特定プログラム開発承継勘定で返ってきているお金、85億円、その分は運用していますが、それは平成20年3月に返すときまでは私どもが運用してもいいわけです。20年までじっともっているのは非効率なものですから、運用しています。
 それから101億の信用基金、債務保証の基金があります。これは基金の運用益でもって事業の収支を考えなさい、かかっている人件費は交付金でみてあげましょう、但し、代位弁済分についてはきちんと運用益の範囲内に納めなさいということになっているわけでございます。
池上委員
 そういう仕組みがあるから、これは運営費交付金を資金運用しているわけではないわけですね。
藤原IPA理事長
 そうです。これは信用基金を運用しているわけです。それともう1つは、返ってきたお金、このうち一部使っておりますけれども、使い道をみながら、ある程度流動性をもたせながら運用しています。それが運用益となっています。
池上委員
 なるほどね。
藤原IPA理事長
 ただ、そのほかに私どもとしては、確かにいわれるとおり財務収益は大きな原資になっておりますが、そのほかに情報処理技術者試験は収益事業としてきちんと管理しろといわれています。収益事業として管理しろといわれているのは、民間的な経営手法でもってコストをカットするとか、あるいは受験者のニーズに見合って試験を変えていくとか、あるいは受験者をもっと増やすようなマーケティングをするとか、そういったことでございまして、それによって莫大な利益を上げろということではないと思います。今のところ国家試験の中では受験料 5,100円というのは一番低いのです。したがってその中で利益をかつかつ 5,000万円近くですが、あげているということでございます。
 あとは、プログラム譲渡債権の管理費用ですが、返ってこないかもしれないので、その分として規則がございまして、引当金を充てています。例えば3億円引き当てているけれども、実際には1億円しか引き当てる必要がなかったというときの差額の2億円は、当年度に益として入ってきます。その分が主たる収入です。あとはプログラムで儲けることはできませんので、そういった収入構造の中でベストの努力を行っているところでございます。
池上委員
 ちゃんと法人税も払っているということですね。
藤原IPA理事長
 そうです。
桑田IPA理事
 それからもう1点だけですけれども、先ほど池上委員からいわれました運用の基準につきましては、経済産業省から基準が示されております。私どもとしてはやはり元本が割れるものは一切だめだということで、そういう厳しい基準の中で精いっぱいやるということであります。儲けるというよりも安全に資産を運用しながら、その中でできるだけのことをしていくということで、株式とかはだめだということでございます。
安西分科会長
 よろしいでしょうか。そろそろと思いますが、それでは、よろしければただいまの財務諸表につきましてはご承認いただけますでしょうか。
 (「異議なし」の声あり)
 それではご了解、ご承認いただいたことといたします。ありがとうございました。
 議題2に移らせていただきまして、平成16年度業務実績の評価ということであります。
 業務実績の評価でございますので、IPAの皆様にはご退室をいただくということになるわけでありますけれども、まずIPAの方から、特に何か強調しておきたいことがあれば手短にお願いします。
藤原IPA理事長
 参考資料3「16年度業務実績のポイントについて」がございますけれども、これは前からご説明をしているものに数字を新しくいたしました。資料集には中期戦略も掲げております
 それから『情報セキュリティ読本』も、第3刷を7月に印刷したものです。例えば47ページですけれども、ボットとか、そういったものをつけ加えて、必要最小限の改訂をいたしました。10月に向けてもう一度リバイズするつもりでございます。
 あと3つばかり、その後の状況だけご説明させていただきます。1つは、ソフトウェア・エンジニアリング・センターです。カーネギーメロンのCMMIというのがございまして、これを日本語に翻訳してバージョン1.1を作成しました。これは年間54万件ぐらいアクセスがございました。今度は第2ラウンドとしまして『3日でわかるCMMI』というのをカーネギーメロンが出しましたので、これを翻訳しまして7月20日にウェブに公開いたしました。
 第2点は、ソフトウエアの開発支援の分野でアドバイザ制度を発足いたしました。特に未踏とか、あるいは中小のベンチャー、そういった方々が会社を設立するときに法務手続きはどうすればいいのか、自分のもっているインテレクチュアル・プロパティの扱いをどうしたらいいのか、弁理士、公認会計士、それからソフトを売るマーケティングやセールス、この4つの分野で17人の先生方をアドバイザとして委嘱し、7月に発足しました。既に4件相談があります。そのうち1件は未踏のスーパークリエーターの田川さんという方ですが、公認会計士と相談をいたしまして8月に会社を設立するためのアドバイスをもらっております。
 それから最後にMRCであります。長野県にあるセンターですが、これにつきましても今年度中に処分をするということで、今手続きを進めております。一般競争入札を2回実施しましたが、いずれも不調でした。2回入札をしたため、随意契約の手続きに入ることになります。今、長野県の地元の精密機械のメーカーさんとほぼ最終的な契約段階に至っております。彼らもMRCを研修施設として使いたいといっておりますので、趣旨としては非常にうまくいきそうであることを、中間報告させていただきます。
 以上でございます。
安西分科会長
 ありがとうございます。IPAに対して何かご質問ありますでしょうか。ほかのことでも結構でありますが。
 よろしゅうございますか。――それでは評価の審議に入らせていただきますので、IPAの方々には一時ご退室をいただきます。
 (IPA関係者退室)
安西分科会長
 それでは始めさせていただきますが、事務局から審議の参考にしていただく資料を今お配りしていただきます。
 (資料配付)
 大変大事な議題にもかかわらず時間の関係で申しわけありませんが、一応14時45分までにまとめさせていただければと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
 お手元の資料をごらんになりながらと思いますが、評価の進め方につきましては、6つの項目がありますので、その順にご審議をいただきまして、判定もできれば暫定的にしていただいて、最後に総合評価の判定をしていただいて、全体を見直してそれで決着をつけさせていただければと思います。
 それぞれの委員の皆様には既に評価表をご記入いただいてご提出いただいておりますが、大変大部な評価でありまして、改めて感謝申し上げたいと思います。
 今のやり方でよろしいでしょうか。
 (「異議なし」の声あり)
 それではそのようにさせていただきます。
 小林さん、事務局から説明をお願いします。
小林情報処理振興課長
 それではお手元に今お配りいたしました資料に基づきましてご説明を申し上げます。資料は3点お配りを申し上げております。評価用資料1が、各委員の皆様方に事前に提出いただきました評価表、これを項目ごとにコメントも込みで並べさせていただいたものでございます。評価用資料2という1枚紙、これにつきましてはコメントを除きまして各委員の方々ごとの評価を並べさせていただきまして、一番下にその総合評価をそれぞれ書かせていただいております。
 基本的にはこの2つの資料をご参考にしていただきながら、それぞれの項目、6項目につきましてご審議をいただければと存じます。ただ、評価項目の1、2、5につきましては、その中で(1)(2)といった細かい項目に分かれておりますけれども、もちろんここの議論もしていただきながらではございますが、それぞれの評価項目につきましてまずご判定をいただきまして、今、安西先生がおっしゃいましたように最後に全体の評価ということでお願いしたいと思います。
 それから評価用資料3がございますが、これは評価用資料1のそれぞれの皆様方のコメントを審議用に簡単に事務局でまとめさせていただいたものでございます。すべて反映されていない部分もあるかもしれませんが、一応全体をここに書かせていただきましたので、評価用資料3をベースにご議論いただければいいのではないかなということで参考までにつけさせていただきました。
 ということでよろしくお願い申し上げます。
安西分科会長
 ありがとうございました。
 それでは6つの項目の中の1から始めさせていただきますが、「業務運営の効率化」でございます。その中には「組織・人材の活用」と「事業運営、情報発信、国際連携」という小項目があるわけですけれども、お手元の評価用資料1の1ページに、それぞれの委員の皆様の評価、それから評価理由が書かれておりますので、それをごらんいただきながらコメントをさらにご審議へと進めていただくようにできればと思います。
 これは見ればわかるということでよろしいですかね。ご自分のお書きになった理由が載っているかと思いますけれども、一応匿名にさせていただいておりますが、ほかの委員の方々のご意見等もごらんいただきながら、何かコメントがあればいただければと思います。
阿草委員
 これで一番問題なのは総合評価だけですか。
安西分科会長
 そうですね。最終的にはそこがみられるということになると思います。
阿草委員
 極端にいえば、その積算の結果一番上が出てくるということですか。
安西分科会長
 これは1つ1つやっていくと、後で前のところに戻ってどうだということもおありになるかと思いますので、初めざっとやらせていただいた方がいいかなと思いますけれども。
櫛木委員
 ここはあんまりばらつきがないですね。
安西分科会長
 そうですね。これはよろしいでしょうか。全部で6つありますので手短にと思いますが、評価用資料3は、さすが役所というか、もう書いてある、そういう面もあるのでありますが、ただ、これは、今冗談めかして申し上げましたけれども、お役所の方ではいろいろの評価理由を総合的にみていただいて書かれたものでございます。
 それでは次に行ってよろしいですか。
池上委員
 これは、彼らに対していうというよりは、むしろ外に対してということですよね。それがなかなか難しくて、ほかも同じようなものがあるわけですよね。そこと一応我々横並びで評価する。例えばあそこがAであれば、これはBはつけにくいだとかありますよね。その辺はどう考えたらいいんでしょうか。絶対評価をするか相対評価をするかという話になるかもしれないんですけれども、その辺はどう考えたらいいんでしょうか。
小林情報処理振興課長
 そこは明確な基準があるわけではないのですが、基本的には絶対評価をしていただいて、最後に横も多少は勘案をしつつバランスをとるというような考え方で、当たり前のことではございますけれども、そんな感じではないかと思います。
池上委員
 そんな感じで、最後は要するに分科会長に任せるということですね。
安西分科会長
 現実にはそうだと思います。ただ、私の理解ではやはり絶対評価だと思いますけれども。
池上委員
 絶対評価ですね。わかりました。
櫛木委員
 評価用資料3の使い方は、我々各評価委員の評価をここに書けばいいということですか。
小林情報処理振興課長
 ご説明が不十分で済みません。これは議論用の紙としてお使いいただければと思っておりますので、業務運営の効率化につきまして、とりあえず皆様方のご評価がまとまれば、「評価」横の空欄になっているところに決めていただいたAA、A、B、C、Dを書いていただいて、もちろん後でまた変わっても結構ですけれども、それで、例えばAならA、BならBということでお手元のメモとしてお使いいただいて、また2以降についても同じようにしていただいて、最後に全体をみて総合評価を決めていただくというためにおつけいたしました。
櫛木委員
 きょうのメモ用ですね。
小林情報処理振興課長
 基本的にはメモ用でございます。それぞれのコメントにつきまして不十分であるとか、あるいはこのように変えるべきだということであれば修正をいたしますし、各項目の評価自体は後に公表されますので……
安西分科会長
 評価用資料3というのは、公表用の評価文面のたたき台だととらえていただいた方がいいと思います。
池上委員
 では、少なくとも主務大臣のところまではこれに近いものは行きますよと。総務省に上がるときには何が行くんですか。
橋本情報処理振興課課長補佐
 総務省には、我々の方で公表した資料がそのまま行きまして、それをまた彼らの方でみた上で幾つかの質問のやり取りをしまして、もし彼らとして何か意見があれば、前回お配りしましたように「意見」という形で返ってきます。
池上委員
 なるほどね。そうすると、これは出るということを考えて……
安西分科会長
 これは、メモとおっしゃいましたけれども、やはりこれは出ると思っていただいた方がいいのではないかと思います。これは、委員の皆様には申しわけありませんが、そのスピードでないとちょっと……まあたたき台はどうしても必要だと思いますのでお許しいただければと思います。
阿草委員
 1ページずつ次に進むというのは、この評価を委員の中でAかBか決めて、次のページに進むのですか。
小林情報処理振興課長
 はい。
安西分科会長
 そのようにさせていただければありがたいです。まず「業務運営の効率化」につきまして、この委員会でもってAならAとか、AAならAAとか一応決めて、それで次に進ませていただけるとありがたいです。
阿草委員
 そうですね。わかりました。
安西分科会長
 何か評価の点数でも結構でありますので、ご意見等をいただければと思います。
阿草委員
 評価用資料2をみるとAAが1人でAがあと残りと読むわけですよね。
小林情報処理振興課長
 はい。
阿草委員
 これでAAをつけたのは多分僕ではないかと思いますが、「3%の目標……」云々とかという感覚からみたら、非常に進んでいるように思います。Aはどういう点が足りなくてAになったのか、聞かせていただけたらありがたい。皆さんいいことはいいといっているわけだから、こういうときにAAをつけるのはどれぐらいの基準だったらAAなのかということを教えていただきたい。
池上委員
 例えば私は、ちょっと背伸びをし過ぎているのではないかと。
阿草委員
 でもできていますね。だから、多分次年度が非常に苦しいのではないかとも思います。3%を先取りしてしまっているのではないかという気がします。僕もAにしようかと思ったのですが、今年度は実際達成できてしまっているのではないでしょうか。
池上委員
 本当にできているかどうかも、ちょっとよくわからないんですね。
阿草委員
 僕も、最初の年だから、もとに余裕があって、ギュッと締めたらうまく締まった。そういう意味で目標が非常にクリアになって、今年はAAでもいいんだけれども、次年度この調子が続くかなと、半分心配だという感じがしています。これは単年度ごとの評価ならすごく効果が出たと考えるべきです。独法化してよかったという効果が出たのではないかと思ってAAをつけたのですけれども、やはり背伸びですかね。
太田委員
 評価表の基準のところで、Aも極めて順調または高い成果ですね。中期計画を上回るペースで、ここに該当するということで、私はAにしました。
阿草委員
 Aで、それ以上何をやればよかったのかとか、そういうのを……
太田委員
 私の場合は若干厳しめかもしれないんですけれども、やはりIPAが何をするのかという目的、目標が、研究開発的な要素のときはできた。しかし現実、世の中が本当に、IPAの思っているようなレベルまで到達しているのか、また世の中にどのぐらい貢献しているのかということの見方をかなり入れました。つまり実質どれだけ効果があったかと。その分が若干厳しめに出ているのではないかと思っています。
阿草委員
 結構です。はい。
安西分科会長
 今の件は、前年度の評価のときにもやはり議論がありまして、私の記憶では絶対評価であると。それでほかの会がどのぐらいつけているんだということがあったんですけれども、やはり絶対評価であると。そして順調だったらBだというので、それをもとの評価の手続きに書いてあることどおりをみて、太田さんのいわれるような「極めて順調」でもAだというのでAで行ったと思うんですね。だからAAというのは、もうこれ以上ないという……
池上委員
 ですから、全部Bでも本来いいはずですよ。
安西分科会長
 そうです。全部Bが普通だというか順調にやっているということだというのが一応の評価の手続きの基準ですよね。
小林情報処理振興課長
 そうですね。AAの場合は「中期目標を大きく上回って達成し、かつその質的内容が非常に高い」と、「かつ」で結ばれていまして、Aの場合は、「中期目標を大きく上回って達成、または中期目標を達成し、その質的内容が高い」ということで、どちらかを達成していればAというのがAとAAの違いということで、余り定量的なものはないのですが、一応そういうことになっております。
安西分科会長
 前回のときも、ここが温かい意味で厳しめにつけたら、ほかのところがみんなAAばかりぞろぞろつけてきたらどうしようかという話はあったように記憶しております。
池上委員
 ですから本来、業務運営の効率化だけを切り離してというのは、ちょっと不思議ですよね。
太田委員
 そうですね。本業と連動しないといけないですよね。
安西分科会長
 そうしたら、この評価を拝見して、一応のところAだということでよろしいでしょうか。
 (「異議なし」の声あり)
 それでは次に参りまして、2の「ソフトウエア開発」でございますが、これについて何かご意見をいただければと思います。また評価用資料3の文面につきましてもご意見があればいただければと思います。
 ここは多少意見が分かれるかと思いますが……
池上委員
 例えばオープンソースソフトウエアがうまく回っているかというと、必ずしもそうではないですよね。日本全体としてみた場合、成果という点からすると、これは別にIPAだけの問題だとは思わないですけれども、きつくいうと、どうですかというのは疑問が出てくるのは事実だと思いますね。債務保証にしても、今は余りお客さんがいないという話もありますよね。
松山委員
 私もこれに関してはBをつけさせていただいたんですが、やはり過去の歴史を引きずっている部分ですよね。それは、先ほどの8割とか2割とか、産投会計等々もあったと思うんですけれども、あの辺を引きずっているなということで、そこらはIPAさんだけではどうしようもないもかもしれないけれども、個々に関してはやはりちょっと何かしんどそうですよね。
太田委員
 私はAをつけたんですけれども、運営とかいろいろ動きはなさっているんですけれども、中期計画のゴールが何かいろいろ書いてありますけれども、もう一つすっきりしない。もちろんIPAだけの問題ではないかもしれませんけれども、ここに僕はインパクトにかける成果ということで、Aでちょっと甘くしたんですけれども、本当にいろいろ動きはなさっているんだけれども、成果からいうと厳しい面がある。
安西分科会長
 私は申し上げるべきではないかもしれませんが、オープンソースって文化だから、やはり国が関与してオープンソースをやるということの、今までの歴史というか、そういう文化とメカニズムというのは、IPAだけでは突破するのはエネルギーが要るなという感じはしまして、IPAだけのせいではないという、そういう……
櫛木委員
 3番のソフトウエア・エンジニアリング・センターも、同じ部分を担っていると思うんですけれども、やはり日本のソフトウエア力をどう高めるかという意味において、やはり施策として必ず必要な部分ですね。しかし、そう思ってオープンあるいは創造的なソフト等々をやって、その思いがあって実施はできた。できたから、それだったらBだということですけれども、それが本当に世の中のソフトウエア力の向上に兆しが見え始めたかという評価が私は大事だと思うんです。その兆しが見え始めたかというところには、まだまだ不十分なところがある。
 それともう1つは、言葉はちょっと悪いですけれども、ある種世の中が行き始めたところに迎合して、そして引っ張っていくという部分も必要だと思うんですね。迎合して引っ張っていくという部分、どこに着眼するかという部分が目的へのフィードバックとしては非常に重要だと思うんですけれどもね。まだ少しその部分が、もう一歩何か踏み込みが足りないかなと思うんです。
阿草委員
 IPAは、戦略を立てる組織なのか戦略を執行する組織なのかという意味で、今のは戦略を求めていませんか。行政法人は施策として与えられたものを執行するという組織で、今のは何となく戦略を求めていて、それは経済産業省で出さないといけないのではないか、ちょっと今理解が難しいなと思います。
松山委員
 でも逆に、先ほど「歴史」という言葉を遣いましたけれども、IPAが完全独立に評価に耐えるような枠組みで動いているわけでもないわけですね。そうすると、IPAが執行機関としてだけ評価を受けると、結局IPAと経済産業省がやられている政策に対する評価というのも、どこかであってもいいのではないかなという気がするんですね。
阿草委員
 ここではないんじゃないですか。この場ではない。
松山委員
 私はむしろ逆にそれに関してのメッセージ性をここに出すというのはいかがでしょうかという意味でBをつけさせていただいた。もちろん規則的に解釈すると、それはIPAの業務範囲ではないし、中期計画をそのままやっているんだから中期計画に基づいて評価してくださいというのはいいと思うんだけれども、何か1つは、せっかく評価するんだから、評価によっていいことが起こるような評価をしたいなという気もすごくあるんですね。そういう意味でのメッセージ性があってもいいかなと。
 だから、評価委員会からすると、ちょっと範囲を超えているという気はするんですが、そういう気持ちで私はちょっと低めの方がいいのかなと思ったりしたというところですね。
櫛木委員
 今おっしゃった戦略の部分があって、これは経済産業省か知りませんけれども、執行機関がIPAで、そして社会の実力、の3層があるとしたら、ここはやはり執行機関にウエートがある。しかしこの3つは全部連動しているわけで、うまくそれがかみ合えば執行機関の役割というのは物すごく評価が伸びていって、多分それがうまくかみ合った場合がAAに行くんだろうなということで、やはり連動はしていると思いますね。
池上委員
 とりあえずBで、全部Aにしてしまうと……。もう1ついいますと、つまりこの2が3、4、5とどういう関連かということですよね。1つの考え方は、実は2が3、4、5を全部カバーしているというような言い方もできるけれども、ここではむしろ切り離して考えると、ソフトウエア・エンジニアリング、情報セキュリティは今回は頑張っているという話であるので、切り離して考えると、ソフトウエア開発というのは、ある意味では国の勝手なウィルでやれといわれてやったんだけれどもなかなかまだうまくいってませんねということを、もしいうのであれば、Bも予定どおり行っていることになっていますので、国の出した方向が余りうまく行ってないので、その予定どおりとも読めるし、とりあえずBでもいいのではないかと思いますけれどもね。
安西分科会長
 一応Bで次に進ませていただきたいと思いますが、Bで本当に頑張って旗頭になっていただければありがたいなと思いますが、Bだったらほかの組織を使ってやるよといわれると困るんですけれども(笑声)、それはないでしょうね。よくやっておられるとは思いますし、オープンソースを国が主導でやるということの、それがどうかというのが……。やはり本当にできるんでしょうかね。今まで国は、ある意味で逆の立場に立ってきたようにとられているわけですね。理解されていて、誤解かもしれないけれども、それを引きずってきているような感じがしますけれども、オープンソースだったら自分でやればいい、自分でもうければいいのではないかという、そういう若い人たちが多いのではないかなと思いますね。
池上委員
 国としてはOSSは相当努力してやってきていると思いますよ。ただ、まだそういうふうに動いていないと。ですから、国としてオープンソースをやるべきかどうかという議論まで行ってしまうと、これはなかなか難しい。
安西分科会長
 それはいけないですね。
池上委員
 私がみている限りにおいては、経済産業省は相当オープンソースに力を入れてやってきていることは事実だと思いますね。
安西分科会長
 そうですね。そういう経済産業省の政策を推進していただきたいということも含めて、一応Bで次に進ませていただいて、後で変えるのは結構ですので。
 それでは3番の「ソフトウエア・エンジニアリング・センター」はいかがでしょうか。何かご意見ありますでしょうか。
櫛木委員
 ここは、ある意味では今の世の中のニーズに乗った部分だと思うんですね。現実問題、やはり世の中で非常に苦労していますから、これを集約した1つのリーダーシップといいますか、日本の国がもっているソフトウエアに対する要求を取りまとめた上でこう行くべきだという場が要るし、そういう部分に対する期待性というものが、わりとマッチしてきているのではないかという気はいたしますね。皆さん評価高いですけれども、しかも急がれる部分ですね、ここは。
太田委員
 ですから評価で、成果のところを問うのか、行動に着目して評価するのか。SECの場合は、ともかく出だしの体制づくりとか、それはすごいと思うんですけれども、成果とか社会に対する貢献というのはこれからかなという認識です。
安西分科会長
 そこのところでしょうね。
池上委員
 今の点でいいますと、通常こういうものをつくっても産業界は乗らないんですよ。窓際族を派遣するのが通常ですが、これはかなりいい人を産業界が送り込んでいるというのは、ある意味では一つの成果ではないかと。そこから何か生まれるかどうかはちょっとまだ見えないですけれども、産業界のかなり優秀な人を集めることができたということは、現時点でも成果として評価していいのではないかと思います。それはもちろんタイムリーであったとか流れに乗っているということがあると思いますが、そこをうまくつかんだということで評価していいのではないかと思いますね。
小林情報処理振興課長
 この場ではIPAを擁護する立場ではないのでファクトだけを申し上げますと、10月1日にソフトウエア・エンジニアリング・センターを立ち上げまして、実質16年度は半年間の活動期間でございます。その間に出てきた成果というのは、エンタープライズ系であれば 1,009ぐらいのプロジェクトを分析をした解析の白書を出し、それから超上流という、いわゆる一番上流部分の経営戦略とシステム開発の関係を経営者側に問うようなガイドラインを出し、それから組込み系ではETSSといわれる組込みの人材スキル標準を、あるいはコーディング作法の統一化へのガイドラインといった成果は、半年間の中ではかなり積極的に出してきているというのは事実としてございます。
安西分科会長
 ほかによろしいでしょうか。これはAAにするかAにするかということかなと思いますけれども、全くの成果主義ということになるとAで、期待を込めてといいますか、ほかにないところを猛烈なスピードで立ち上げたということも成果に含めればAAでもいいのではないかと思いますけれども。
池上委員
 むしろ企業のサイドからどうですか。
櫛木委員
 そういう意味では、先ほど申しましたようにここに着眼した、日本が製造業としてのソフトに着眼したという点の戦略と、現場が求めているという意味の真ん中にある執行機関がピタッと合ったと思うんですね。立ち上がりとして方向が正しい方向に行ったと思うんですね。だから、そういう意味での評価はあっていいと思います。AAかAといいますと、ちょっと何ともいいにくいところで、ここでAAをつけたら来年何をつけようかというところもあるし、いつAAがつくのかというタイミングの問題もありますし……
太田委員
 エンタープライズにしても現状分析はしたけれども、それが産業界にどうフィードバックしているのか。私は期待を込めてAかなと思いますけれども。
安西分科会長
 それではAでよろしいですか。AAという方は余りおられないようだったらそれはAですね。では3番は一応Aということで次に進ませていただきます。
 4番は「情報セキュリティ対策強化」でございます。
太田委員
 これはひとり私がBをつけておるんですが、これは本当に専門でよくやっていると思うんですけれども、例えばホームページのアクセス数などどこかに負けていましたよね。本当にこれは期待を込めて、これだけ事件・事故がある中で、どうしてIPAが断トツにならないのか。いろいろな意味で、とってもよくやっていると思うんです。メールを利用したりメディアに対するいろいろなレクチャーをしていると思うんですけれども、むしろもっともっとやってほしい、まだまだ足りないんだと。私の意見は、そういうことで、もっともっと司令塔になってほしいなと、本当に期待を込めています。よくやっていると思います。だからこそ辛くつけてしまうということです。
 少数意見ですので、先に申し上げました。
櫛木委員
 この部分というのは、先ほどのオープンソースという問題もありましたけれども、情報セキュリティが国家問題という時代に突入したんですよね。その変革というのは、この問題を物すごく重要視してきた。この問題でずっと以前にやったのは暗号とかいろいろやっておられて、そこから急遽、情報セキュリティが国家のテロ対策みたいなところまで、要するに産業、学会、全部を超えて一致団結しないといけない問題になったという意味において、そこに合致しているという意味では、これこそ本当にしっかりやっていただきたいし、そういう意味の評価は、私はAAでいいのではないかと思います。こういうことこそ本当に、うんと強いリーダーシップを発揮していただいてやるべきものではないかと思います。
阿草委員
 頑張れをあたえるときにBを与えて頑張れもありますけれども、AAを与えて頑張れというのはないですね(笑声)。褒めて伸ばすのかしかって伸ばすのかということで、ここはやはりかなり頑張っているとは思いますけれどもね。
安西分科会長
 全体的な感覚でいうと、IPAは法人化されてから頑張っているのではないでしょうか。そういう意味では1つぐらいはAAでもいいのではないかなと思いますが。
池上委員
 私もかなり積極的にかんではいるんですけれども、日本で、ある意味ではしっかり動き出したのはここが初めてですよね。
安西分科会長
 僕もそう思いますね。
池上委員
 しかも、昔の郵政省とかと、かたくはないけれどもうまい関係を結びながらやっているし、ですから、従来にないいいフォーメーションができたと思います。中身はどうかというと、それはいろいろいいたいことがあって、まだまだだなということがあるんだけれども、私も実はAをつけたんですが、若干色恋沙汰のような感じでつけておりまして(笑声)、でも日本の中でみた場合に、非常に期待をされているし、実質よくデータも出していますしね。ですから、私はAでも構わないと思います。
櫛木委員
 こういうところにこそもっともっとオペレーションの迅速性を含めた強化策というのをうんとやっていただいて、迅速に対応できるようにする。この前のトレンドマイクロさんのああいう事件などでも一瞬にして国家機関全体がおかしくなるようなものですから、この中に置いておいてもいいし、切り離してでももっと迅速な体制をやる必要があるのではないでしょうか。その種をつくってきたということでは、確実にできたと思いますね。
安西分科会長
 そうですね。そういう意味では、経済産業省にもっとサポートをしていただきたいと思いますね。
池上委員
 ですから、経済産業省の中のセキュリティ政策室がよくやっているんですよね。何か事件があるとみんなあそこへ問い合わせが行くというような状況になっていますね。
安西分科会長
 それではほかの方、松山さんはいかがですか。
松山委員
 私は、よくやられているというのもあるし、これは去年のときも申し上げたんですけれども、ここがIPAのコアになってくるという可能性も結構あるのではないかなという気もしたりするので、そういう意味ではAAでちゃんと柱をマーキングするのもいいかなと思ったりしているんですけれどもね。
安西分科会長
 太田委員は……
太田委員
 だからこそ頑張れよということで、カカクコムのときだってなかなか新聞にIPAが出てこないし、一部出てきたのもあるので、もうちょっとというか、トレンドマイクロのときも……。報道ばかりを言ってはいけないんですけれども、暗号も含めていろいろやっているとは思いますので、もうちょっと存在感を出すべき。
安西分科会長
 確かにもうちょっと知られてもいいですよね。
太田委員
 もうちょっと、セキュリティ問題が出たときにパッと決めてほしい。
池上委員
 でもテレビに窪田さんの写真が出てましたよ。結構IPAは、私に言わせますと、実力以上にマスコミに乗っているような(笑声)……
安西分科会長
 先へ進めなければいけませんので、一応AAにしておいてよろしいですか。
 (「異議なし」の声あり)
 後で、全部もう一回見直します。
 5番の「IT人材育成」でありますが、これもぜひご意見をいただきたいと思います。
池上委員
 私の意見では、ITスキル標準はよくやっていると思います。それから未踏ソフトウエアもよくやっていると思います。地域IT人材の育成という点ではまだまだ、特に地域に私はいますのでよくわかるんですけれども、全体として人材がいないということで、特に地域のe-Japanの中で各市町村が人材を求めているんですけれども、なかなかそういう人がいない。それに対して積極的に支援したかというと、それはちょっと見えないなという感じを受けております。
 それから情報処理技術者試験については、IPAは今すごい権限をもっているわけですよね。日本の試験を全部押さえているわけですから、もうちょっと何かやりようがあるかなと、いつもそういうある種の期待と不満をもっております。多分これは大学教育、いわゆる高等教育あるいは専門教育にも関係していまして、その辺まで十分配慮した上でこの試験というのをうまく使っていくと、日本のIT、特にソフトウエア関係の実力を上げる非常にいいチャンスだと思うんですが、そういう点からみるとまだまだちょっと刺身のツマのような感じをもっているようなところが、私にとっては不満ですね。
松山委員
 今のご意見と私は全く同じで、この前、理事長さんが説明に来られたときも、情報処理技術者試験で資格をもったらサラリーが変わっているのか、社会にどう評価されているのかという話をしていたら調べてこられて、何かのアンケートみたなもので、結構会社などはお手当てを出したりするみたいですね。
櫛木委員
 ほとんどの会社でやっていますよ。
松山委員
 やっていますよね。だからそういう意味で、実は物すごい権力というかパワーをもっているのに生かしきれていないという歯がゆさがありますので、ここをうまく回していけば、先ほどのソフトウエア・エンジニアリング・センターみたいな形で新しいソフトをつくることに向かうだけではなくて、やはり日本のソフトウエア産業を人の意味で変えられる力があると思うんですね。そこはやはりぜひともやっていただきたいなというのは、この間来られたときにもしていたんですけれども、お願いしたいと思います。
櫛木委員
 ですから、情報処理試験、私はAAをつけさせていただいたんですけれども、これが本当に浸透したという意味では柱だと思うんですよね。だから、ここを本当にうまく使う、生かす道具としてのITスキル標準があるし、地域IT人材の育成というのがあって、それのピークを高めていくということにならないといけないと思います。ちょっと未踏ソフトウエアだけ例外的な問題だなと思いますけれども。
池上委員
 ですから、情報処理技術者試験というのは、戦略的なもっと高いレベルでの議論をしないと、どうやってうまくやっていますという実行の話しか出てこないんですよね。ちょっともったいない気がするんですよね。ですから、コンビニ決済もいいですけれども、もっと重要な話、国にとってひょっとしたらこれが日本の国のソフトウエアの力をつける一番のきっかけになるかもしれないですから、もっと議論しておく……
松山委員
 何でもそうですけれども、いろいろやるときに国家資格というか資格をもっている業界がやはり強いわけで、その資格をいかに権威づけるかというところで、その業界の社会的ステータスが決まるわけです。そういう意味ではソフトウエア業界とかいろいろいうけれども、結局それがエスタブリッシュメントされないまま何十年来ているというのは問題であって、今回、試験センターがIPAに統合されたのはすごいいいことで、ぜひともそれは経済産業省としてもソフトウエア産業のためにこれをやっていくんだ、これをどう育ててやるかというので、医者の免許と一緒ぐらいまで行けば一番いいんですが、例えばセキュリティとかシステムオペレーションのマネージャークラスのところでいったら、医者よりも多分もっと責任重たいし、影響が大きいことをやりますから、ミスをすると経済的混乱を引き起こせますから、そういう意味では、やはりその社会的評価というのは、1級、2級とかいう算盤塾みたいな感じではなくて、社会的に価値あるものに育てていくと随分業界は変わると思いますけれどもね。
櫛木委員
 最近セキュリティの試験もやっていましたですかね。
小林情報処理振興課長
 今セキュリティは一部やっておりまして、また今年度以降セキュリティ試験を新しく創設する方向で今検討を進めております。
安西分科会長
 そういう戦略的にといいますかアップ・ツー・デートに試験内容を変えていかないと、変えていけばいろいろな、本当に、早く人が育つという……
松山委員
 今、中央大学とか会津大学、ちょっとよくわからないですけれども、大学で学生さん、毎年2,000名、3,000名、もっと多いかもしれませんけれども、入ってくるんですね。その人たちに情報セキュリティとか情報倫理の教育をどうするかということですね。その何千名に対して毎年教育できるかという話になってくるんですね。そういうところで我々としては、例えば外部委託ではないけれども、こういう資格をとにかく取りなさいと、そうしたら大学のアカウントをちゃんとやりますよとか。TOEIC・TOEFLとかはそんな感じになってきているところもありますし、やはり……
安西分科会長
 それはやろうと思えば幾らでもできますよね。
松山委員
 ええ。そういう需要というのは、実は物すごく上がってきているのではないかなという気はしますね。
阿草委員
 今のは、何となく免許証をみんなに取らせようという程度の感じで、ここでいう情報処理技術者は、経済産業省がやるとしたら、やはり経済産業の力としてであって、情報処理技術者試験も最後は面接とか小論文とか、そういう試験でないと、知識だけでは問題です。今の話は技術者試験よりはちょっとリテラシーっぽい試験に近いのではないかと思いますね。お医者さんでも国家試験に受かった後、ある意味でインターンシップみたいなものが必要ですし、そういう仕組みがない技術者試験だけだと知識偏重になって、また本当に必要とされる力がなくなるのではないかなという気もするんですけれどもね。
太田委員
 それは難しいところですね。地域IT人材の育成などでも、やはりオブジェクト指向のプログラムを一生懸命IPAがやっても、結局企業側がそんなものは要らないと、何も使われていないと、これはまた企業側の要請と理想論とのギャップなんですよね。情報処理試験についても、タイミングよく戦略的なことをやらなければいけないんだけれども、人数は減っているわけでしょう。企業の直接的なニーズと国のIT戦略のかね合いで考える必要がある。
安西分科会長
 私もそう思います。だから、非常にきめの細かい戦略をもって、地域の人材育成から、いわゆる本当の一番基礎レベルのところから、阿草さんのいわれたところまで相当いろいろな組み合わせをもち得るわけですよね。それがまだできていないということはあると思いますので、それはこれから非常に期待すべきことだと思いますけれども。
池上委員
 今のも、上にもう一個そういうのをつくるとかね。
安西分科会長
 それは1級の上に初段、2段、3段、4段……8段までつくればいいわけですよね。それは幾らでも(笑声)。
池上委員
 私が気になっているのは、ただ問題を難しくするというようなことしかみえないんですよ。例えばエンベデッドソフトウエアを今回入れているんですよね。ですからタイムリーにはやっているんだけれども、何か脳みそがないような感じがするんですけれどもね。
安西分科会長
 いろいろこれもないあれもないといっているとアレだけれども、全体として技術者試験はやろうと思えばいろいろなことができるので、ぜひ頑張ってくださいねと。だてに難しくするだけではなくていろいろなテーマとか、いろいろなことがあると思いますのでね。
池上委員
 今本屋へ行きますと、3分の1は試験用の本ですからね。それが一番売れているらしいですよ。
安西分科会長
 そこは、国の試験は本当に相当影響力がありますから。
櫛木委員
 CMMIなども次は入れていただいて、そのシナジー効果をここでやってほしい。
太田委員
 そうですね。シナジー効果を出していくというのは重要ではないでしょうか。
安西分科会長
 それでは「IT人材育成」につきましては、これはいろいろテーマによってばらつきがあって、地域IT人材は日本の基盤ですからもっとちゃんとやってもらいたいし、一方でITスキル標準はよくやっていると思われるし、技術者試験は整備されたのは非常にいいということだけれども、さらに期待もするところもあるということで、全体としてはAということでよろしいでしょうか。
 (「異議なし」の声あり)
 それでは次に参りまして「財務内容」でございますが、何かご意見ありますか。
 全体としてはAということでよろしいですか。多分地域ソフトウエアセンターの問題が大きいのと、先ほど池上先生がいわれたような資金運用に資するような、その部分ですね。独立行政法人は制約があってなかなか大変ではないかと思います。でも、そういう仕組みかなと思いますが、何かご意見があればと思いますが。
池上委員
 こういうのは健全といっていいんですか。この健全というのは、何をもって健全なのか、企業会計と違いますよね。
安西分科会長
 そうか、私は最初はAでいいのではないかといったけれども、それは大学からみると、私学からみると……
池上委員
 多分Aになるとは思いますけれども、本当にお金を有効に使っているかといわれると、ちょっとよくわからないですね。
安西分科会長
 なるほど。
阿草委員
 例えば外部資金の導入もしたみたいな話がありましたけれども、それは余分な仕事をするのでしょうか。よくわからなかったのは、仕事に必要な人件費も全部もらっているのにほかの仕事をやったら、それはどうなるのですか。
池上委員
 少なくともセキュリティについていいますと、国から金が入ったんだけれども、IPAがほかの大学とか、あるいは総務省、郵政省の連中と一緒に仕事ができるようになったというほかの効果なんですね。
阿草委員
 でもそれは、もともとやろうとしてきたことが高度になったわけですか。
池上委員
 そういうことです。ですから、別の仕事をやったわけでは……
阿草委員
 別の仕事をやったようにみえる。だから、どんどんいろいろな外部資金さえ取ってくればいいものとは違うという感じはありますね。何かのプロジェクトの高度化のためにどこかから取ってきたみたいな、そこらもちょっと……
池上委員
 ですから、彼らがやりたいと思うミッションを遂行する上で必要だということで取ってきたと。少なくともセキュリティについてはそうだと思います。ほかも多分そうではないでしょうかね。
櫛木委員
 我々企業では、こういうのは「コストセンター」という言い方をしますし、利益を稼ぐところを「プロフィットセンター」という言い方をします。ここは完全にコストセンターなので、それは評価しようがなくて、結局今回やっている評価がそのままその評価になると思うんです。そうなったときに、今回評価している各個別分野に配分している予算がそれで妥当なのか、こっちに偏り過ぎているのではないかというような評価は要ると思うんですよね。
 そういう意味において、やはりソフトウエア開発を推進するようなところへの投資が相当な額を占めている。この部分が本当に活きているかということと、実際に情報処理試験みたいに一番地力になっている部分、一般の社会に刺さり込んでいる一番強いところ、そこをもっと強くしていく。CMMI等を含めてシナジー効果を強くしていくというコストのかけ方のバランスが妥当かという問題はあると思いますけれども、しかし、地域センターの問題などは見えるようになってきて、つかめるようになってきていますから、それは評価できるのではないかと思います。あと残っているのは、そのバランスのさせ方の問題はあると思いますね。
安西分科会長
 そのとおりですね。
池上委員
 そういう点からいくと、情報処理試験はプロフィットセンターと考えていいわけですね。
櫛木委員
 そういうことですね。
池上委員
 あとは基本的にはコストセンターだから、かけ方が問題ですよと。
櫛木委員
 ですからほかでやっている、例えばCMMIをプロフィットセンターになるところにもち込んだら、もっとそのプロフィットがふえるはずであると、こういう理屈の回し方が今後は非常に重要ではないかなと思いますね。
安西分科会長
 独立行政法人というのは企業とまた違うから、コスト・プロフィットだけでもっていうわけにはいかないですよね。その辺の……
池上委員
 なまじプロフィットがあると、また召し上げられてしまう可能性があるでしょう。その点は心配ですよ。大学もそうですよ。
阿草委員
 大学もそうですね。
安西分科会長
 大学みたいになると、まためちゃくちゃですよね。
櫛木委員
 本質的にはやはりコストセンターですから、プロフィット追求ではないですね。
安西分科会長
 そうするとBかAということになってまいりましたが……
豊田商務情報政策局長
 ちょっと1点だけ、これも私が申し上げることではないんですけれども、特に財務内容のところは、IPAが自分でやれる部分とやれない部分が結構あって、積極的配分については相当程度役所が相談してやっていて、消極的配分といいますと、コスト的な部分の配分は、今小林に確認したんですけれども、監査法人がやっているところもあって、それこそ独自性をなかなか発揮できない部分があるかなという気がしていますので、そこだけちょっとやや割り引いていただいた方がいいかなと。
太田委員
 理事長に予算編成権はないんですね。
小林情報処理振興課長
 自己財源分は別ですけれども、基本的にIPAの予算は国からの予算がほとんどになっていますので。
太田委員
 責任をもとうと思ってももてない部分が大宗を占めているわけですね。
小林情報処理振興課長
 そういう意味で手足を縛られている部分がかなりあるものですから、ここでの努力の中身というのは、やはり全般的に赤字を出さないようにしていくとか、将来的にサスティナブルな財務内容にしていくというところで、先ほど理事長の説明にもございましたけれども、できるだけその中で収益を上げていく、あるいは資金運用をうまくやっていくという比較的限られたところに努力の対象というのは行かざるを得ない面はございます。
安西分科会長
 独立行政法人は本当に独立といえるのかと(笑声)、せっかく企業側からおいでいただいていても何となく結構な縛りがあるような感じを受けております。
 時間の関係で端折って申しわけありませんが、そういう意味では一応Aということでよろしいでしょうか。ただし、独立行政法人全体としては、ほとんど縛りの中でやっているという感じですよね。なかなかそういうところは……
 それでは最後に「総合評価」でございますけれども、何かご意見をいただければと思いますが、今までのところを振り返ってのご意見でも結構でございます。
太田委員
 SECができてから、鶴保さんが『SECジャーナル』をつくっていますよね。ある号でトヨタの人のインタビューがあって、すごくおもしろかったので、以前のこの分科会でも鶴保さんに質問した。1つはインドや中国に負けないようなソフト力が必要であること、それともう1つは、自動車で組み込みソフトウエアだけれども、エンジンと車体と、そういった総合技術と、そのソフトウエア・エンジニアリングの組み合わせがまさにSECの大きなポイントではないかと。非常に鶴保さんはいいことを聞いているんです。それでトヨタの人も非常にポイントをついていて、あれこそSECなりIPAがやることだなと思っているんですけれども、すごくいいインタビューをしているんですよ。これが一番のIPAなりSECがやることではないですか、それが産業界の具体的なニーズではないですかということを……
 すごく雑駁な評価で恐縮ですけれども、インパクトが少ないとか、それを言ってるんですよ。もちろん制約もありますけれども、ああいういいインタビューをなさっているのだったら、それを突き詰めていくべきです。
安西分科会長
 個人的には、情報技術というのは、そういう総合的なシステム化技術の中でメインになってくる、そういう技術だと思いますから、本当はそのぐらいの大きな戦略をもってやっていただけるといいなという気がしますけれどもね。
太田委員
 そうですね。『SECジャーナル』は、鶴保さん、すごくいいインタビューをなさっていましたのでね。
安西分科会長
 バイオ関係でもそうですよね。バイオだって同じで、そういう一種のシステム技術の中で大きく生きていく時代になっていると思いますね。
安西分科会長
 行政法人のスピード感と企業のスピード感と、また大学のスピード感はもっと難しくてですね、総合評価につきましては、一応この全体評価、それぞれ皆様やっていただいたものの多数決というのはアレですけれども、今までお聞きした限りではAということでよろしゅうございましょうか。
 (「異議なし」の声あり)
 それでは総合評価Aということで、一応確認かたがたご意見があればと思いますが、もう一度申し上げますけれども、業務運営の効率化がA、ソフトウエア開発がB、ソフトウエア・エンジニアリング・センターがA、情報セキュリティ対策強化がAA、IT人材育成がA、財務内容がA、総合評価がAということで。
 それから評価用の資料3につきましては、一応これをたたき台にさせていただいて、それでこちらの方で文面については、今いただいたご意見等も踏まえて、多少文面は書き直させていただくかもしれませんが、一任とさせていただれければと思いますが、よろしいでしょうか。
 (「異議なし」の声あり)
 それでは、そのようにさせていただきます。
 今お手元の評価用資料につきましては、隠すか、それとも袋にしまうかにしてほしいというインストラクションが来ておりまして、今から入室をしていただきますので……
豊田商務情報政策局長
 ちょっと入室をしていただく前に、私どもお話しする立場ではありませんから申し上げなかったんですけれども、我々反省するところがあるなと思って伺っていたんですけれども、今後のことがありますのであえてちょっと、議論していただくというよりも私どもの覚え書きという意味において申し上げさせていただきますと、1つは、経済産業省とIPAの関係というのが、皆さんの中でもご議論があって、特にソフトウエアとかセキュリティもそうだと思いますし、SECあたりになると結構自分でやっていただけるんですけれども、そうでない部分は、結構私ども自身が問題のあるところもあって、そこをどう整理するかというのをまさに感じました。私も2回参加させていただいているんですけれども、来年以降、我々自身も反省事項としてそこを明確にもっていって、恐らくはそれを評価をするために軸を議論いただくときに整理をしておくということなのかなというのが1点でございます。
 もう1つは、太田委員が、外からのアクセスでどのぐらい注目されているかがわかるような指標があるということをおっしゃっていましたが、そのとおりで、そういうのを評価の軸として入れるよというところを明確に言っておいていただいた方がいいかなと。それで、我々もそのつもりで来年以降はみせていただきますよと。そうすると向こうもわかりやすい指標があって、かえってやりやすいし、気をつけるだろうと思います。非常にいいご指摘もありましたので、むしろそういうのを盛り込んでおいた方が来年以降はいいかなと。
 これは、評価作業自身物すごく大変で、皆様には本当にご迷惑をかけていると思うんですけれども、せっかくですから来年以降、もっとよくなるような形でと思っておりますので。
安西分科会長
 そうですね。
豊田商務情報政策局長
 ありがとうございました。以上でございます。
安西分科会長
 どうもありがとうございました。
 それでは、よろしければ入室をしていただくようにしますが……。
 それではお願いします。
 (IPA関係者入室)
安西分科会長
 どうもお待たせして恐縮でございます。
 平成16年度業務実績の評価結果についてご報告をさせていただければと思います。手短に申し上げますが、委員の方で何か補足することがありましたら後でお願いを申し上げます。
 全体的な、いわゆる総合評価といたしましてはAということにさせていただきました。
 それは、結局IPAは総合的にみて大変よくやっておられると。独立行政法人になりましてからさまざまな形での変革を進めておられて、これからも、特にソフトウエアの関連についてソフトウエア開発、またソフトウエア・エンジニアリング、あるいはセキュリティ、IT人材の育成等々多々業務があるかと思いますけれども、ぜひこれからに期待したいということであります。
 業務の運営面につきましては、3%の効率化ということで、それもクリアされておられて、当初から大変よくやっておられるということであります。もちろん業務の運営というのはいろいろな形での今後とも効率化は見込めると思いますので、ぜひ頑張ってさらに進めていただきたいということで、個別には、業務運営の効率化ということにつきましてはAということにさせていただいております。
 それから次にソフトウエア開発につきましては、特にオープンソースソフトウエア事業において具体的な活動成果を上げておられる。また債務保証制度の改正等々もやっておられて高く評価されるところでございます。ただ、オープンソースということになりますと、これからの国の姿勢としてもそのようになっていっているわけでありますけれども、ぜひIPAにおいて、特にそのことを推進していただきたい。ソフトウエア開発のスタイルというのでしょうか、それはまだまだ日本では定着しておりませんし、IPAでもまだこれからという面はあるかというふうに評価をさせていただきました。順調に進んでいるという意味でBという評価にさせていただきました。これはぜひこれからソフトウエア開発においてもIPAが推進を図っていただきたい。特にオープンソースソフトウエアの事業の推進において日本をリードしていただきたいという意味を含めてのことでございます。
 それから3番目のソフトウエア・エンジニアリング・センターにつきましては、設立から半年という短期間でもって非常に活発な事業展開、活動を行っておられまして、特に民間の企業等のニーズ、それから国としてやらなければいけないことの中間のところを、みんなが求めていたものを一挙につくり出してこられたというのは、非常に高く評価すべきだということであります。ただし、まだ半年ぐらいということでありますので、今後の成果に期待したいということで一応Aという評価にさせていただいております。これからに大変期待をしております。特に組込みソフト等のことでは期待をしてという状況でございます。
 それから4番目の情報セキュリティ対策につきましては、多くの組織がIPAを利用していまして、情報セキュリティの中心的な組織として大変な活躍をしておられる。これを非常に高く評価しております。これからも基盤技術から世の中への普及等々も含めて全体的なことでもって、いろいろなスペクトルでもってぜひ第一人者としての地位を確立していただきたいということであります。特にセキュリティに関するいろいろな質問とか、あるいは何か起こったときのアクセスについて、それはもっともっとIPAが目立っていいのではないかという、そういうご意見が強くございました。そのこともあわせて申し上げておきたいと思います。
 それからIT人材の育成につきましては、ITスキル標準、これは大変よくやっておられる。それから情報処理技術者試験につきましては、これは基盤整備をしておられて、これも高く評価されるところであります。ただし、技術者試験については、ソフトウエアのあり方、あるいは地域でのソフトウエアの技術の状況、技術者の人材育成、あるいはもっと高度なレベルでの人材育成、あるいはソフトウエアのいろいろなテーマがありますけれども、そういったことに沿って相当戦略的に人材育成ができる、そういう自由度はあると思いますので、ぜひIPAで技術者試験についてはもっと大きく、またきめ細かくとらえていろいろな展開をしていっていただきたいという期待が非常に強く寄せられました。
 ただ一方で、地域のIT人材の育成につきましては、まだまだというところがあって、地域がやはり元気が出ないと日本全体で元気が出ないということがありますので、地域のIT人材育成については、評価はまだまだ厳しいということは申し上げておきたいと思います。全体としてIT人材育成はAということであります。
 それから財務内容については、これは企業等と比べますと、なかなかこれは戦略に沿ってコストをかけるべきところとかけざるべきところの配分、バランス等々は、もっともっと見直すべきだというご意見もございましたが、今は独立行政法人の制約から考えますと、財務のあり方についての自由度が少ないということもあるかと思いますので、一応Aということにさせていただいて、ただ、独立行政法人もこれからだんだん変わっていくと思いますので、むしろその旗振りをIPAでやっていただければということでありました。
 総合評価は、今申し上げたこと全体を含めてAにさせていただいておりまして、セキュリティに関するアクセスということで強い意見がございましたけれども、世の中に対してもっともっとアピールをしていただきたい。IPAの強み、これまで非常に活発な活動をされておられる分野を、世の中にもっと広報をしていただいて、IPAにもっともっと多くのアクセスあるいはいろいろな注目が集まるようにしていただければというご意見がございましたので、できれば評価についても、今後そういった方向を取り入れる、評価の項目として取り入れていただければということもございました。付加的に申し上げておきたいと思います。
 以上でございますが、ちょっと長々と申し上げましたが、委員の皆様、何かあればぜひお願いいたします。
池上委員
 今一番最後のは、セキュリティについては、やはり世の中から頼られることを何か数値目標として挙げると、多分それは、例えば何かあった場合のアクセスではないかという議論をここではいたしました。アクセスの数だけというとちょっと味気ないのですが、頼られるIPAというのを何か数値的に出すとすれば何かというふうにご理解いただければと思います。
太田委員
 評価の最後のところで、理事長にも申し上げたんですけれども、『SECジャーナル』で鶴保さんがトヨタ自動車の方のインタビューをしていて、システム全体、自動車であればエンジンと車体と組込みソフトをどうやって組み合わせるのか、2点目は、インド、中国に勝てる人材をどれだけ育成するかという率直なニーズをとらえられているので、ぜひその2点をいろいろなところに生かしていただければと思います。
安西分科会長
 今、世の中のソフトウエア産業、もっと大きな、いわれるようなシステム的な展開について、世の中では相当の危機感と興味がもたれておりますので、IPAへの期待は非常に大きいと思いますので、ソフトウエア開発とかIT人材育成等々への関心とIPAへの期待が非常に強いと思われますので、ぜひよろしくお願いを申し上げます。
藤原IPA理事長
 はい。ありがとうございます。
池上委員
 情報技術者試験については、これは確かにプロフィットセンターであるということもあるんですけれども、それよりも国にとって、ひょっとしたら何でもできるというような意識でもって、もっと高い戦略性、あるいはもっとコンセプトを高めるというのかな、議論をされた方がいいのではないかというコメントがございました。
櫛木委員
 社会ニーズが、日本が強いというような意味で、デジタル家電、CMMI等に来ていますので、それでソフトウエア・エンジニアリング・センターは、そこのニーズをうまくつかまえて、それをまとめる仕事をされたというのが評価されたと思います。戦略と執行とニーズがうまく合ったと思うんですね。
 一方、情報処理技術者試験のように人材の育成というのは物すごい長期にわたる作業でもありますけれども、片や一般の社会、企業に対して深く刺さり込んでいく部分ですね。戦略面とは違う非常にオペレーショナルな部分をお持ちなので、ぜひソフトウエア・エンジニアリング・センターの内容がこういう情報処理技術者試験に入ってくるような、いわゆるシナジー効果ですね、また情報セキュリティもここに入ってきていますけれども、そういうシナジー効果をつけられて、プロフィットを追うものではないですけれども、受験者がふえればふえるほど価値は恐らく上がると思いますので、そういうシナジー効果による価値獲得をもっと目指していただいたらと思います。
安西分科会長
 非常に高い評価を、評価委員の皆様してくださったと思います。AAをつけてしまうと、その先がないのではないかという話もありますので、ぜひ頑張っていただければ、日本のソフトウエアのために頑張っていただければと思います。
藤原IPA理事長
 大変高い評価をいただきましてありがとうございました。ご指摘があった点、今後よく検討しまして、経済産業省ともよく相談しながらまた一層活動を深めてまいりたいと思います。また引き続きよろしくご指導方、お願いいたします。
安西分科会長
 ありがとうございました。
 それでは本日の議題はこれで終了をさせていただきます。
 改めて特に委員の皆様には心から感謝を申し上げたいと思います。ありがとうございました。
 それでは事務局、お願いします。
小林情報処理振興課長
 どうもありがとうございました。
 事務的なお話でございますが、資料につきましては、後でお配りしました評価用資料につきましては、大変恐縮ながら回収させていただきたいと存じます。そのほかの資料につきましては、重くなりますので、後日お送りいたしますので、そのまま置いておいていただければと思います。
 それから、本日ご了解いただきました評価結果、後日公表させていただきますけれども、先ほど安西分科会長がおっしゃいましたように、公表する案文につきましては、きょうのご意見も踏まえまして分科会長とご相談の上、決めさせていただきたいと思います。よろしくお願い申し上げます。
安西分科会長
 それでは、これで閉会とさせていただきます。どうもお忙しいところをありがとうございました。
小林情報処理振興課長
 どうもありがとうございました。
――了――
 
 

最終更新日:2006年11月6日
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