

- 政策について

- 審議会・研究会等

- 総合資源エネルギー調査会

- 鉱業分科会

- レアメタル対策部会

- レアメタル対策部会(第5回) 議事要旨
総合資源エネルギー調査会鉱業分科会レアメタル対策部会(第5回) 議事要旨
日時:平成18年10月23日(月)14:00~15:50
場所:経済産業省本館17階第1特別会議室
出席者
縄田部会長、落合委員、重西委員、北川委員、家守委員、 高塚委員、竹林委員、佃委員(瀬戸代理)、靍間委員、 中村委員、西濱委員、松田(英)委員、松田(憲)委員
議題
- 今回のレアメタル安定供給対策について(今後の進め方に等について)
- 最近における鉱物資源需給の動向と鉱物資源政策の状況について
- 資源戦略研究会報告書について
- レアメタルの需給と現状について(備蓄対象7鉱種)
- その他
議事概要
(1)事務局から、「今後のレアメタル安定供給対策について(今後の進め方等について)」(資料4)、「最近における鉱物資源需給の動向と鉱物資源政策の状況について」(資料5)、「資源戦略研究会報告書について」(資料6)、「平成19年度鉱物資源政策関連概算要求の概要」(資料6)、「最近の鉱山保安の状況について」(資料7)を説明。委員からの主な発言は以下のとおり。
- 今回は総合的な対策を検討するということでもあるので、リサイクルについても検討して頂きたい。なお、リサイクルも鉱種により違い、また、鉄鋼用とIT関係用でも状況が異なるため、この辺りもよく整理して欲しい。
- 各鉱種により大きく状況が異なるため、それを踏まえた議論が必要。
- 資源の安定供給の中長期的施策は資源開発、代替材料開発、リサイクル促進が基本。不可抗力による供給途絶による国民経済の混乱を避けるために備蓄がある。「何の為に、誰の為に」といった備蓄制度についての根本的な議論をして頂きたい。また、現在備蓄は、国家備蓄と民間備蓄が7:3で実施しているが、その各々の在り方について議論をして頂きたい。民間備蓄とは民間各社が操業していく上で必要な通常在庫に加え、通常は使用できない在庫を持つことである。民間備蓄にはコストもかかるが、備蓄制度は国民の経済安全保障が目的であると考えるので、民間備蓄には公的な支援が必要。また、特定の産業及び企業が民間備蓄を持っているため、公平性の観点からも公的支援は必要。備蓄制度はその目的から国家備蓄を基軸とすべきと思うが、今後も民間備蓄が必要ということであれば、民間備蓄の役割、公的な支援の在り方、特殊金属備蓄協会の在り方につき、具体的に議論して頂きたい。
- 備蓄制度についても費用対効果の観点は重要。適切な備蓄量は鉱種でも異なるであろうし、また、備蓄量は供給途絶が発生する期間や確率により異なるため、今一度、整理が必要。また、企業は供給が続いていれば価格が上がっても国家備蓄を使用するのは後回しにする。価格高騰時の備蓄放出につき、弾力化を検討してはどうか。
- レアメタルというのは、全体ではなく個々の鉱種で検討する必要がある。
- 各鉱種の価格高騰により、民間備蓄のコストは増加しており、このコストを前提に考える必要がある。なお、石油の場合、受益者は国民全体であるが、レアメタルの場合は少し受益者が限られる。例えば、タングステンは自動車業界、ニッケルは鉄鋼業界。受益する業界の負担は今のままでいいのか。
- たとえばどこの家にも自動車、冷蔵庫、洗濯機といった工業製品はある。学校や病院などの公共施設でも工業製品が使用されている。これらに使用される原料として鉱石などを輸入し、それを製錬会社や製鋼会社が加工し、最終的には工業製品となる。最終的な受益者は国民であると思うが、こうした議論をしていただきたい。
- 触媒工業会も消費者であるが、最大の問題は量的に入手しづらくなっていること。
- 近年、中国からの供給に対する不安が大きくなっており、一企業団体だけでは解決できない課題も増えているため、総合的な議論をお願いしたい。なお、国で備蓄されているタングステン鉱石は、処理できる国内企業も少なくなっており、現在の備蓄の形態は実情にあっていないのではないか。
- 製造メーカーには顧客への供給責任があるため余剰在庫を持ち、更に民間備蓄を負っている。現在の価格高騰時には備蓄の負担が非常に大きい。一方、ニッケルとコバルトについては状況が変わったため備蓄量を減らしてもよいと思う。ニッケルは新たな製錬技術により低品位の鉱石も処理可能になった。また、コバルトはニッケルの副産物だが、過去にはニッケル生産量の4%程度の生産比率であったものが、新技術では約8%程度まで比率が上がる。現在計画されているプロジェクトを合計すると世界のコバルト年間消費量に匹敵する供給が出てくる計算になる。また、今まで目が向けられていなかったようなものがレアメタルの原料になる可能性があるため、新しい技術開発を取り上げて欲しい。
- レアアース、特に重希土類元素については、資源ポテンシャルの大きさというのは殆ど分かっていないため、調査が必要。重希土類元素の地球規模のポテンシャル、また、中国以外の供給先がないかを検討することが必要。
- レアアースのリサイクルは技術的には可能でも、コストが高くマーケットは極めて小さいため実施されていない。マーケットが大きくなるのは5年先、10年先。儲からない品目のリサイクルを個別企業で実施するのは難しいが、リサイクルを実施しなかったツケは5年後10年後に来るため、国家経済的には、特にリサイクルにつき検討して頂きたい。
- リサイクルをいかに機能させてゆくかは資源戦略的に重要。国内にどれくらいの量が存在し、どれくらい中国に流れているのか。それに対応した技術開発、社会システムを構築していくことが重要。いかに資源を見つけるか、また、一度使用したものをどのように社会システムに戻していくのかを検討し、その上で備蓄を考えてはどうか。
- マテリアルフローに関して、鉱石中にどのような物質が含まれるのかはあまり分析されていない。どこからマテリアルフローをスタートするのかは、費用対効果の議論であり、この点につきどのように考えるか。
- ネオジムやディスプロシウムが数年前に比べて数百%の高騰を見せている。販売価格の改訂に関する顧客との相談も、値上がりに追いつかない。業界としても対策を取る必要があるが、中国の政策的な要因も大きく、中国でのレアアースの価格は非常に人為的に価格が決まっているとも聞くので、そうした状況を踏まえた議論が必要。
- 電池はレアメタルをはじめ、非鉄金属との関わりが強く、非鉄金属の価格変動が収益や施策へ影響する。一昨年、コバルトの価格急騰でリチウムイオン電池のコバルト代替の検討が進んだが、価格が下がったためコバルト代替は止まっている。最近の非鉄金属の高騰の影響は大きい。
(2)次回は11月7日(火)14時00分~16時00分にて開催する旨を説明。
以上
最終更新日:2006年11月8日
