経済産業省
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2005年日本国際博覧会に係る環境影響評価会追跡調査助言検討会(第12回) 議事要旨

日時:平成18年12月11日(月)15:00~17:00

場所:経済産業省本館2階西8共用会議室

出席者

委員

指宿堯嗣、芹沢俊介、武内和彦、原科幸彦、松尾友矩、 森嶌昭夫、柳澤紀夫、山中芳夫、油井正昭

オブザーバー他

経済産業省、環境省、愛知県、 (財)2005年日本国際博覧会協会

議事

追跡調査報告書について

議事概要

  • 松井商務流通審議官よりあいさつ。
  • 博覧会協会より、「2005年日本国際博覧会に係る環境影響評価追跡調査(モニタリング調査)報告書(平成17~18年度)」(以下、「追跡調査報告書」)、「愛・地球博環境アセスメントの歩みと成果~2005年日本国際博覧会環境影響評価の総括」(以下、「総括報告書」)、「愛・地球博オオタカとの共存をめざして」(以下、「オオタカ報告書」)について説明。

(追跡調査報告書等に対する意見交換)

  • 総体としては、心配していたような現象は生じていないということで安心している。総括報告書にある大気についての予測とモニタリング調査結果との乖離について説明してほしい。
  • 参考資料の総括報告書のP155に、「大気質予測の乖離に係る考察」を示したが、乖離の要因としてバックグラウンド値の寄与によるところが大きいことに着目した。バックグラウンド値として実際の沿道での測定値を使用したところ、二酸化窒素では、モニタリング結果より予測値が小さく、浮遊粒子状物質では、予測値の方が大きいという傾向が相反するものが、ともに乖離の幅が小さくなったと博覧会協会より説明。
  • バックグラウンド値の問題は以前から指摘されていたが、予測方法の改善につながる良い知見である。また、今回の9年に及ぶ調査によっていろいろな調査データが得られたのは成果として大きい。
  • オオタカのための森林施業の概要を教えてほしい。
  • 各種法令の範囲内で森林の除間伐を行った。その結果、オオタカ報告書のP67に示したとおり、餌として期待される中型以下の鳥類の種数は、若干増加したような結果である。一方、平成15年の施業以後も毎年何らかの施業を行っていることもあり、個体数としては施業前の確認数には回復していないものの増加の傾向にある。なお、今年D巣のオオタカはD1からD2へと巣を移したが、これは施業を行ったエリアの隣である。施業の効果かは分からないが、悪い影響ではなかったであろうと思っていると博覧会協会より説明。
  • 岩手県でイヌワシのために人工林を列状間伐した結果、イヌワシが飛び込む例が増えたとの報告もある。ここでの施業の結果が、中型の鳥の増加となって現れるのは、もう少し時間がかかるのではないか。また、オオタカについてはここで実験的に行った営巣類似環境の抽出の成果が、千葉県において類似環境に古巣をきれいに移すことにより、営巣地を移すことができそうといった形で応用されてきている。
  • 今年、巣を移したオオタカ及び新たなハチクマの営巣地は、総括報告書のP139に示したオオタカ及びハチクマの営巣類似環境に示したエリア内であり、営巣類似環境の解析は有効であったと考えていると博覧会協会より説明。
  • このアセスには約9年間、30億の費用がかかったと総括報告書にあるが、このようなアセスは他にない。だからこそ、今回のアセスの成果を今後のアセスへの遺産としてほしい。
  • 公式記録のビデオを見たところ、会場変更の経緯は盛り込まれていたが、アセスについて説明がなかった。今回の万博の成功はの陰には丁寧なアセスがあったからであることは、公式記録として残しておくのがよい。また、総括報告書の英語版を作って上海など次の万博につなげていったらよいのではないか。
  • この万博のアセスから、将来及び世界に発信し、別の事業でこの成果を活用できるようにして欲しい。
  • 自然への影響は、1年ではわからないものもある。協会はなくなってしまうが、愛・地球博記念公園や海上地区の自然環境について5年後ぐらいに再調査できる道を残してもらいたいと思う。
  • そのことはぜひ愛知県に引き継いでもらったらよいのではないか。
  • オオタカについては、来年も愛知県が調査する予定であると聞いていると博覧会協会より説明。
  • 今回のアセスは大きな実験をしたようなものなので、費用が通常より多かったが、アセスをやったおかげで会場計画の大きな変更が可能となり、結果的に余剰金も出せるようなことになった。費用対効果は大きいのではないか。ただし、方法書(実施計画書)段階で会場計画について複数の代替案を出しておけば、アセスは4年もかからず、2年ほどで終わっていたはずで、この意味では大きな教訓を得た。貴重な成果なので、各種データについてもアクセスできるようにしておいてほしい。
  • 今後、余剰金の一部を元に、環境影響評価を対象にした基金を設けて将来に残すことはできないか。
  • いずれにせよ資料を保管しておくだけでは役に立たない。ぜひ今後に生かすようにしてほしい。

渡辺博覧会推進室長よりあいさつの後、会議を終了

以上
 
 

最終更新日:2007年1月4日
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