経済産業省
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感性価値創造イニシアティブ経済産業大臣懇談会「感性☆21」(第1回) 議事要旨

日時:平成19年3月1日(木)18:30~20:00

場所:アカデミーヒルズキャラントB(六本木ヒルズ40階)

出席者

委員関係

(五十音順、敬称略)

芦田 淳 ファッション・デザイナー
内田 恒二 キヤノン(株)社長
喜多 俊之 インダストリアルデザイナー、大阪芸術大学教授
小枝 至 日産自動車(株)取締役共同会長
長島 徹 帝人(株)代表取締役社長
早川 美穂 東京ガス(株)都市生活研究所所長
平野 暁臣 (株)現代芸術研究所代表取締役
福原 義春 (株)資生堂名誉会長
宮田 亮平 東京芸術大学学長

経済産業省関係

甘利 明 経済産業大臣
渡辺 博道 経済産業副大臣
山本 幸三 経済産業副大臣
高木 美智代 経済産業大臣政務官
細野 哲弘 製造産業局長
石黒 憲彦 大臣官房審議官(製造産業局担当)
豊永 厚志 大臣官房参事官(製造産業局担当)
宗像 直子 製造産業局繊維課長
木方 幸久 製造産業局デザイン・人間生活システム政策室長
加藤 庸之 製造産業局紙業生活文化用品課長
三橋 敏宏 商務情報政策局サービス政策課企画官
滝本 徹 中小企業庁経営支援部経営支援課長
中野 節 中小企業庁経営支援部技術課長

(以下、省略)

議事概要

  • 日本人は日本人の生活を取り戻して、日本らしさを世界に訴えるべき。今の日本の若者が閉塞感を感じているのも、生活感覚や文化的な感覚が失われてきたからであり、これを呼び戻さなければならない。
  • グローバリゼーションが進展する中で、最先端をいく人たちやアメリカ・中国・フランスの若者が日本の文化を評価している。よって、日本人らしいアイデンティティーを取り戻し自信をもたせること、外国の人たちを日本の製品で惹きつけること、さらに、日本ブランドをさらに強くなる可能性を見いだしていくこと、がとるべき戦略としてありうるのではないか。
  • 第3のジャパネスク時代を踏まえ、私たちはさらに日本らしさというものを、商品、生活、産業といういろいろな立場で考え出すことが重要。
  • 化繊業界も、最近は、スタンスをファッションから感性、あるいは機能へ移して行こうという立場で、センスウェア展等を通じて懸命に取り組んでいるところ。
  • たくみの世界から来ている「もの」づくりは日本の得意とするところだが、それを世界に認められるための「こと」づくりについては苦手。消費者の感性に訴えて共感を得るという観点からシステム、ソリューション、サービスなどの全体の仕組みづくりを国単位、企業単位で取り組むべきで、感性と機能の融合が課題。
  • 「こと」づくりのなかでも、日本にとって重要なポイントは環境。日本人が得意とする環境というコンセプトも感性のひとつとして、関連するものづくりとことづくりを合わせてやっていくことが重要。
  • 具体的事例として、完全循環型買い物袋がある。マテリアルサイクルという言葉で天然資源の枯渇を少しでも防ぐ等の視点で、仕組みづくり、ことづくりをやろうとしている。
  • 自動車の国際市場は、年間6,000万台。うち、2,000万台が日本車であり、そのうちの1,000万台が純日本製。日本のものづくり力は依然強い。
  • 日本人は感性が強いから製品に対する評価が厳しい。
  • 「伝統的な日本」を全面に出すのではなく、「日本らしさ=ジャパンテイスト」を重視したものづくりが重要。ものづくりの強さだけで世界で戦うのは難しく、消費者を感性で満足させることを念頭におくべき。企業のトップが感性に敏感になる必要がある。
  • 現場に関心のある学生に対するインターンシップを積極的にすすめるべき。
  • 大型商店は見せかけだけで質にこだわっていないものであふれているし、家庭の中には美がない。単に、柄がきれいだから、美しいからというだけではなく、品質が良いかどうかが問題。
  • しっかりと自分でいい物を選んで買う、それが贅沢。若い人は良い物を選別するいい目を持っており、この選択眼を肥やしていくことが重要。
  • つくる側もしっかりとした良い物を作ることが重要。見せかけの物ばかり作っているから、消費者の見る目が悪くなっている。
  • 海外では「日本」は認められているが、日本人同士でつぶし合っている。感性は互いを認めあえるもの。
  • 「学ぶ」と「真似る」は同じ。改めて、日本のときめき再発見をしてほしいし、ときめきを経産省に実行してほしい。
  • 日本には幅広い文化・芸術などがあり、それが日本の強みである。例えば、カメラは日々進化しており、そのカメラの文化が日本にはある。
  • 海外で日本の感性・文化を紹介する際には、ハイテクと伝統の融合として紹介、例えば、富士山をバックに新幹線が走っているような紹介をしても、それでは意味不明。
  • 博覧会などでも、ただものを陳列するのではなく、そのバックグラウンドを伝えることが大事。
  • 他国に技術移転するのは難しいので、文化として伝えると伝わりやすい。日本文化を継続的に海外に伝えることが重要。
  • 中国がデザイン大国になる宣言を行った。デザインが国を支えるという考え方があるが、日本ではあいまいであり、日本もデザイン大国宣言をやってほしい。
  • 韓国ではテクノロジーよりデザインを重視した結果、成功しており、我が国でも企業のトップにデザインの重要性を認識させることが重要。
  • 良い物を作るためには、そもそも消費者・購買者である国民の暮らしぶりが良くならなくてはならない。
  • 統計では、例えば、インテリアにこだわりを持つ人の割合が15年間減少し続けている。
  • 心地よさは一度経験しないとわからないし、一度知るとこだわるようになる。子供の頃からそういうことを経験させることが大事であり、日本の気候風土を活かすことが重要。 (甘利大臣の結語)
  • 異分野からの切り口が重要であり、その中から共通する価値観を見つけ出すことが必要。
  • 例えば、フェラーリのデザインを日本人デザイナーがやっているなど、日本人の感性は豊かであり、それが新しい経済価値を生む。
  • 経済産業省としては、感性価値と経済の融合を図るべく取り組む所存。
 
 

最終更新日:2007年3月15日
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