経済産業省
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総合資源エネルギー調査会鉱業分科会レアメタル対策部会(第8回) 議事録

平成18年12月21日

縄田部会長

定刻になりましたので、ただいまから、総合資源エネルギー調査会鉱業分科会第8回レアメタル対策部会を開催させていただきたいと思います。

今回のレアメタル対策部会の議題は、「1.主要なレアメタルの安定供給確保に係る検討課題等について(これまでの審議の中間的整理)」「2.マテリアル・フロー調査における現状整理について」であります。ぜひ皆様方から積極的なご意見をいただくようお願いいたします。

それでは、審議に先立ちまして、本日のレアメタル対策部会の成立について、事務局からお願いいたします。

朝日課長

本日は、過半数以上、13名の委員の方にご出席いただいております。総合資源エネルギー調査会令第8条の規定に基づきまして、審議会として成立していることを報告させていただきます。

縄田部会長

委員の皆様方、よろしくお願いいたします。審議に入ります前に、事務局から資料の確認をお願いいたします。

朝日課長

お配りしております資料、今回は非常にコンパクトになっております。資料番号を付しております。議事次第、名簿、資料の3と4がございます。

メインテーブルの皆様には、11月22日の第7回対策部会の議事録(案)を配付させていただいております。ご意見等ございましたら、来年の1月10日までに事務局までご連絡いただければと思います。

そのほかの資料の不足など、会議の途中でもありましたら、挙手にてお願いいたします。

以上です。

縄田部会長

それでは、議題1及び議題2について、事務局からまとめて資料のご説明をいただき、その上でご議論をいただくこととさせていただきます。

それでは、事務局から資料のご説明をお願いいたします。

朝日課長

資料3でございます。

主要なレアメタルの安定供給確保に係る検討課題等についてということで、これまでの審議の中間的整理を試みたものでございます。既に鉱業分科会対策部会は、今年の10月以降、現在に至るまで4回開催させていただいております。主要なレアメタルに関する安定供給確保策の審議を行ってきたところであります。現在、当省におきましては、いわゆるマテリアル・フロー調査を実施してございます。その結果を踏まえまして、来年の4月には審議を再開し、その段階で鉱種別の整理を進めていくというふうに考えているわけでございます。

1ページの下に、レアメタルの定義について記載してございます。本部会は59年8月、相当昔になりますけれども、レアメタル総合対策特別小委員会において特定されました31鉱種、周期律表を載せておりますけれども、これはレアメタルとして定義したものでありまして、現状においても引き続いて、レアメタルとして取り扱ってございます。この中、いろいろな意味で、例えばニッケルなど、ベースメタルというカテゴリーに入る一般的な考え方もあるわけですけれども、ここでは引き続いて、レアメタルの定義については踏襲させていただいているわけであります。

2ページ目に参ります。2ページ目では、レアメタルの安定供給に関する特性について、ベースメタルと大まかな対比を試みてございます。レアメタルにつきましては、このア、イ、ウ、エというふうに記述しておりますけれども、偏在性・集中度、リサイクル、代替可能性、生産形態、おのおの安定供給性に影響が及ぶわけでございます。

まず、偏在性・集中度でありますけれども、レアメタルについては資源国、非常に偏りがあるということでございます。供給国、例えば中国、ロシア、南ア等の少数の国に偏って存在するということであります。タングステンについては中国が世界の8割でありますし、クロムについては南アが4割を占める。バナジウムについても、南アフリカ、ロシア、中国など、3カ国となります。その他の金属についても列挙すれば、非常に偏ったところに生産地があるということが確認されるわけであります。

それから、リサイクルであります。リサイクルについては、国内で生産された製品の中からリサイクルされればされるほど、あるいはその体制が容易であればあるほど、供給性が高いというふうになるわけであります。ただし、レアメタル類については、多くの場合ですけれども、例外もあるわけですけれども、製品量、製品の中に占める含有量は少ない、あるいは多種類の金属が入る、レアメタルが入るというようなこともありまして、なかなか難しいことが多いわけであります。

それから、代替可能性について、代替が容易であれば、これもまた供給可能性、供給安定性というのは高くなるわけですけれども、必ずしも代替は容易ではないものが多いというのがレアメタルでございます。

それから、生産形態、一番下に書きました。これも非常に多く確認される現象であります。レアメタルの多くは、ベースメタル、あるいはレアメタル間ということもあるのですけれども、副産物として生産されることが多いわけであります。その結果として、主産物の生産量、あるいはその需給関係の影響を受けて、生産量が決まってくるという側面があります。そういった意味で、供給安定性が劣後するということでございます。ここでは、コバルト、これはニッケル、銅の副産物でありますし、モリブデンは銅、インジウム、ガリウム、亜鉛などの副産物というような事例が容易に確認されるわけであります。

3ページであります。最近の情勢について、これも繰り返しになっておりますけど、簡単に記述してございます。国際価格については、既にご案内のとおり、2000年以降、多くのレアメタルについて過去最高水準、そういったものを経験しているわけであります。その背景には、世界市場の拡大、中国などを中心といたしまして消費量が拡大している中で、個別鉱種ごとにいろんなことが起こっているということであります。中国における生産障害、これはマンガンで起こった事例でありますし、国内で利用促進をするというような政策がとられたこともあります。それから、中国の輸出抑制策、そういったものが影響を及ぼした事例もありますし、モリブデンについては、世界的に主産物の銅の減産があるところで焙焼設備能力が不足した。そんなこともあって価格が高騰した、需給が逼迫した、そういうようなことを経験してございます。さまざまなファクターが影響しているわけですけれども、世界市場の拡大という中でいろんなことが起こってきて、価格の上昇が起こったということであります。

資源国の政策動向、これも重要な側面であります。資源供給国、ここでは中国の事例を記述してございますけれども、レアアース、タングステン、モリブデン、アンチモン、チタン、多くのレアメタルの大産出国でありますけれども、国内消費が拡大しております。その結果として輸出余力がなくなってきているわけでありますけれども、国としても輸出税など、輸出抑制策を目に見える形で講じてきているわけであります。それから、中南米、アフリカ、モンゴル、資源国の資源ナショナリズムといいますか、課税強化といいますか、いろんな形で資源開発の環境が変わってきているという側面もございます。

それから、ウの供給障害であります。供給障害、レアメタルについては、特定の鉱山、あるいは少数の会社が生産するということになるわけですけれども、その結果といたしまして、資源国の紛争、鉱山の事故、自然災害、労働争議、生産削減、そういったことによって供給の障害が発生し、それが世界に影響を及ぼしやすいということであります。最近におきましても、カナダ、あるいはチリもありましたけれども、主要生産企業の大規模なストライキ、中国における電力不足による生産停止、いろんな形で供給の障害が起こってきているわけであります。

4ページから、4、5、6と、これは大まかな整理でありますけれども、レアメタルの安定供給確保をめぐる諸課題、それに対する対応といったことの課題をまとめてございます。これまでのご議論で賜ったポイントなどを記述したものということであります。市場が非常に大きな勢いで変化しているわけでありまして、そういった中で、中長期的な資源の安定供給、レアメタルの安定供給に向けた諸施策を展開するという一方で、短期対策としての備蓄といったものを対応していくというような構造になっているわけです。

4ページの(1)で、探鉱開発について、まず記述してございます。レアメタルについては、主産物、副産物の関係で、ベースメタル、銅、ニッケル、亜鉛、そういったものの中から、鉱山、あるいは製錬所の段階で回収されるということであります。したがいまして、ベースメタルの探鉱開発というのは、副産物たるレアメタルの安定供給源の確保ということにもつながるわけであります。一方で、資源確保をめぐる国際競争は非常に厳しいわけでありまして、そういう中で、ここでは、海外メジャー、あるいはジュニアとのジョイントによる調査、あるいはグラスルーツの探査案件への展開といったことが課題というふうに記述してございます。

(2)のところでありますけれども、これはレアメタルが単体で出るケースなどを想定した記述でありまして、白金族、タングステン、レアアース、そういったものについて、必ずしも、日本の企業が探査・開発事業に取り組んで成功したという事例は多くないわけですけれども、JOGMECにおける調査実績、あるいは最新の鉱床地質学の知見などを踏まえながら、南ア周辺国、東南アジア、中央アジアなどで、探鉱開発につながるようなさまざまな努力をしていくことが必要ではないかと。また、会議の中でもご議論があったわけですけれども、閉山した鉱山、休止中の鉱山、そういった鉱山についても、この手のものについては、ある段階では、主要生産国の中国の安値販売などもあって休廃止に至った鉱山の例が非常に多くあるわけであります。そういったものの再活用についても考えるべきだというご指摘がございました。

それから、(3)であります。これは鉱山に限らず、加工段階における現地における生産というのも、安定供給側面から非常に重要だということを(3)で書かせていただいております。

(4)については、資源国の貿易政策、資源政策、鉱業に対する課税、いろんな意味で我が国の資源確保に影響を及ぼすわけであります。そういった意味で、資源国との連携、あるいは協力関係の構築ということで、資源外交を展開するということの必要性を述べてございます。その一方で、これも会議の中でコメントを承ったわけですけれども、民間企業における海外企業との関係の強化といったことも展開することが必要だというふうに記述させていただいております。

(5)は、上記のいろんな探鉱開発の推進については、資源機構、あるいは産総研、国際協力銀行、貿易保険、そういった政策実施機関の支援というのが重要であるということであります。

最後、(6)に、技術開発の保持によりまして、探鉱開発事業への参入、あるいはその後の事業展開が有利になるということになりますので、技術開発も重要だというふうに記述してございます。

(2)のリサイクルの促進であります。これは当然ですけれども、金属であります。リサイクルをすることによって、また利用ができるということであります。ただし、レアメタルのリサイクルについて考えますと、工程内のニュースクラップといいますか、そういったものについては大半がリサイクルされていることが多いわけです。それ以外の例もあるわけですが、使用済み製品については、ステンレス、貴金属のような事例もありますけれども、製品の中に非常に少量ずつ使われているとか、そういったいろんなファクターで、必ずしもリサイクルが進んでいないという側面があります。そういった意味で、リサイクル技術の確立でありますとか、回収量の確保といったことが課題になるわけであります。国際的なリサイクル、マテリアルの物流の問題、それから、リサイクル技術、製錬技術を利用したリサイクルの促進、そういった観点について、最後に2つのパラグラフを使って書いてございます。

代替材料開発については5ページから6ページにかけてでありますけれども、これも代替材料の確保が難しいから、ある種、レアメタルという側面もあるわけですけれども、代替可能な材料の開発の可能性がある場合には、代替材料の利用可能性を追求する。あるいは、代替物の確保が非常に難しいケースにおきましては、省使用化といったことも考えていくことが必要だということであります。最後のパラグラフでありますけれども、インジウム、レアアース、タングステンといった、安定確保が非常に難しいと想定されているような鉱種については、画期的な代替材料の開発に向けて国を挙げて取り組むべきということで、今回予算要求をさせていただいているものであります。

レアメタルの備蓄については7ページ以降で、また別紙に示しております。

それから、その他といたしまして、統計の整備、これは、どちらかというと主要金属といいますか、市場が大きいベースメタル類と比べまして、需給統計の整備が少しおくれているところもあります。特に国内需給については、消費面の統計について不十分だという意見もありますので、そういった意味での統計調査を行っていくという考え方を示しております。

それから、人材育成、レアメタルの探鉱開発やレアメタルのリサイクルという観点でも、地質技術者、あるいはリサイクルに関連する専門家の育成、確保が重要だということでございます。

それから、7ページから9ページ、レアメタル備蓄制度の今後の運営について、技術的な事項についても含めまして記述させていただいております。7ページの最初の技術的な事項ということで記述させていただきましたけれども、これはレアメタルの備蓄についての基準数量であります。年を経て、景気変動も受けながら、消費量については変化してきているわけであります。過去10年程度の期間をもって基準量とするという考え方でございます。

国家備蓄売却スキーム、(2)であります。高騰時売却、平常時売却、これは価格が非常に一定水準を超えた場合、あるいは、平常時売却というのは、特定の鉱種について備蓄数量を少し下げる、そういった趣旨で、価格の状況に応じて対応してきているわけですけれども、この両制度については必ずしも区別が明確でないというような考えもありまして、売却益をうまく使っていくということも視野に入れながら、緊急時の放出というのはまさしくこの制度の目的なわけですけれども、それ以外の備蓄物資の放出については、一つの制度として一元化していくという考え方を示してございます。こういった方向で今後やっていくということであります。

それから、緊急時放出についてのマニュアルというのは、前回、16年7月のレアメタル対策部会中間報告におきまして、マニュアルの整備といったことが指摘されたわけであります。これについては資源機構において作業いただきまして、17年3月に緊急時放出マニュアルが作成されたということであります。

8ページの(3)、ニッケルについて特に記述してございます。最終的な目標につきましては、この4月に開始する後半戦の部会のほうで確定させていくことが必要ではあるんですけれども、ニッケルについては、ある種、代表的なベースメタルであるわけですが、LMEにおける価格形成機能、在庫の存在、それから、国際ニッケル研究会の国際需給統計の存在、そういったことなども踏まえまして、現状、備蓄目標そのものの変更といったことはしないわけですけれども、30日を若干下回るような備蓄水準となることも許容すべきじゃないかと考えるわけであります。

検討課題として今後の方向性ということで、今後検討していくに当たっての方向性を示した部分もございますけれども、備蓄目標、あるいは、9ページに目標期間、対象鉱種、民間備蓄のあり方、その他の論点について春に確定させていくわけですが、備蓄目標につきましては、8ページに記述しましたとおり、発足以来、60日分というのは基本的な目標でございます。12年12月の対策分科会におきまして、需給関係が少し改善している、安定供給性が相対的に高まったという判断をした結果、ニッケル、クロム、マンガン、モリブデン、備蓄数量を30日分まで低減することが可能という判断をしてきたわけであります。その後の状況を見ますと、モリブデンについての世界的な需給の逼迫、価格高騰、副産物であるから、当時は生産国が安定しているということもあってというような判断をしているわけですけれども、こういった価格高騰などをどう評価するのか。あるいは、コバルトはニッケルの副産物、銅の副産物ということになるわけですけれども、比較的、相対的に副産物の比率が高いタイプの鉱床からの生産が今後増えていくという見通しにあるわけですが、そういったものをどう評価していくのか。ニッケルについては、資源開発権益の確保といったものがうまく、順調に展開していく、そういった状況を踏まえながら、備蓄目標について再検証するということが求められる状況だと思います。マテリアル・フロー調査などの状況も踏まえながら、この春に今後の備蓄目標について確定するということでございます。

9ページに、その結果、目標期間についても、基本的にこの5年間で考えていくというのがこれまでの考え方であったのですけれども、目標とあわせて確定するという意味において、この検討課題のほうに目標期間についても置いてございます。

対象鉱種、レアメタルの対象7種でありまして、それ以外の7鉱種についても市場モニタリングなどを続けてございます。そういった意味で、目標設定とあわせまして、備蓄対象鉱種についても点検していくということでございます。

民間備蓄、これは非常に重要な議論でございます。我々の備蓄制度、国家備蓄と民間備蓄から構成されているわけでありまして、その中で機動性の高い放出体制ということで、重要なものでございます。非常に厳しい供給障害などが発生したときに生産活動の停滞を避けるという観点で、必要な水準の民間備蓄が存在することが非常に重要だと考えるわけであります。一方、民間備蓄の実施に当たりましては、負担が大きい、あるいは、いろんな意味で網羅的な参加者がいないとか、レアメタルに関する需要動向の変化、そういったものも踏まえまして見直しをすることが必要だという考え方でございます。また一方で、民間備蓄以外にも企業の在庫というのがあるわけですが、これは必ずしも危機対応でやっているわけじゃないという側面もあるわけですけれども、リスクにも対応するという観点で機能するものでありますので、そういった側面も重要だという考え方を示してございます。

その他の備蓄物資の形態、今、例えばタングステンなどは、国家備蓄では鉱石で備蓄されているわけですけれども、鉱石の利用というのは非常に国内的に体制がなくなってきているという中で、中間製品の備蓄というのも求められると。理由は、緊急時の放出に当たって、利用されやすい形態でないとうまくいかない、そういうことで、当然のことなのですけれども、そういった対応を進めていくことが必要という考え方を示しております。

国家備蓄の売却スキーム、いろんな形で少しずつ売却しているわけですけれども、売却益については、積み増し、買い戻し、今述べました備蓄物資の形態の変更ということで利用することが望ましいということでございます。こういった対応について、具体化に向けて検討することが必要ということでございます。

以上、資料3についてご説明させていただきました。これは、レアメタルという大きなくくりで議論を整理したもの、それから、備蓄制度について最低限必要であることについては決定したというふうに確認いただいた上で、来年の春に鉱種別にいろんな議論を積み重ねていくという、その前段階の整理というふうにご理解いただいたら幸いでございます。

縄田部会長

ありがとうございます。引き続きまして、資料4について、中村鉱物資源課課長補佐からよろしくお願いいたします。

中村補佐

ただいまご紹介いただきました、鉱物資源課の課長補佐をいたしております中村でございます。お手元の資料の資料4でございますけれども、こちらに即しまして、マテリアル・フロー調査の現状についてご報告をさせていただきたいと存じます。

この調査、一度この部会におきましても、前々回に概要をご説明いたしております。基本的には、製品と鉱種を関連づけて現状把握を行うということがこの調査の主眼でございますが、もとより、その製品、いろいろなレアメタルが使われているという中で、多様なレアメタルが本来対象になってくるわけでございますけれども、特に主要なレアメタルについての関係をこの調査の中でとらえていくということを想定しております。

お手元の資料の4でございますけれども、中ほどにございます「調査の対象」というタイトルがつきました簡単な表でございますが、こちらでは、左側、鉱種におきまして、右側に向かって、製品に至るまでのフローと関連づけての、製品と調査対象の鉱種というところを並べておりますが、大きくは備蓄の対象の鉱種になっております7鉱種と、要注視対象鉱種である7鉱種、これに3つほど追加をして、全体17鉱種といったところを当面対象としていきたいと、こう考えて、現在やっているところでございます。

別紙のほうを見ていただきますと、より直接的に鉱種と、それから製品の関係を図示してございますけれども、1対1で製品とその鉱種、原料というものが対応するケース、あるいは、特殊鋼、触媒のような1対多対応となっているケースとございますが、基本的には、そのレアメタルの特性に応じて重要なものを絞り込んでやると。こういった絞り込みにつきましては、この場でも何人かの委員の方からご指摘があったものと承知してございます。

この製品と鉱種を関連づけながらマテリアル・フローをとらえるということで、実際には物の流れだけではなくて、その途中に位置しておられます企業の存在、こういったものを踏まえて現状把握していく必要がございますが、この点につきましては、やはりフローが相当、その分だけ複雑になってくるということがございます。マテリアル・フロー自体につきましては、既存の調査など、多々なされているところでございますが、いわばフローの概要というものでございまして、これを少し堀り込むとなりますと、やはり詳細な、ある程度個別のデータが必要になってくるということでございます。いろいろな企業に既にご協力をいただいているところでございますけれども、そういったデータをどうやって集めていくか、信頼性の高いデータをどうやって集めるか、こういうことが検討課題としてございまして、そういったところもいろいろ工夫しながら現在やっているところでございます。既に主要な企業からはヒアリングをさせていただいたところでございますけれども、今後、さらに詳細な調査をやっていくことにしてございます。

いずれにいたしましても、4月以降、レアメタルの安定供給対策をご検討いただく際の参考として、現在の状況、こういったものを踏まえた形でご検討いただくべく、今後、3月末に向けまして、調査を鋭意進めてまいりたいと考えてございます。委員の皆様におかれましては、今後、あるいは個別にご相談をさせていただくようなケースもあるかと存じますけれども、その際はぜひともご協力を賜れればと存じます。

以上、簡単でございますけれども、マテリアル・フロー調査の現状についてご報告いたします。

縄田部会長

ありがとうございました。

それでは、ただいま説明がありました内容につきまして、ご質問、ご意見などをいただきたいと存じますが、議題2につきましては、中村委員がマテリアル・フロー調査の検討委員会の委員長を務めておりますので、中村委員から何かございましたらお願いいたします。なお、ご質問、ご発言は、お手元のスイッチ(真ん中のスイッチですが)をオンにして、オンにしますと、このように明かりがつきますので、お願いいたします。

では、中村委員、お願いいたします。

中村委員

ただいまご説明いただきましたこと以外に、現状としてそのデータが詳細に出ているという形になっておりませんので、それほどつけ加えることはございません。マテリアル・フローそのものは、多くのところでいろんな形で今検討されております。ただ、今回はかなりレアメタルの、特に資料にございますように、絞り込んだということ。それも、発生元というか、鉱石サイドから調べるのと、もう一つは、製品サイドから調べる。これはなかなか一致しないものでございまして、そこをどうやってうまく一致させるかというところに、多分調査の難しさがあるかと思います。先ほどご説明がありましたように、かなりヒアリングをきちっと行い、やらないと、従来のマテリアル・フローとあんまり変わらない結果が出てくると、なかなか、皆様のここで議論していただくだけのものにならない可能性がありますので、そこは鋭意努力をするということで、検討委員会はそういう方向で今進んでおります。

それからもう一つ、これは皆さんご専門ですから当然とは思いますが、マテリアル・フローが出たからといって、すべてが理解できるということではございません。ある種、ここの本当の議題であります備蓄という観点からいえば、中長期の施策に対してはかなり大きなインパクトがある可能性がありますが、いわゆる緊急時に対応するというものではないというのははっきりしておりますので、そのあたりは期待していただきたいところと、あまりにこれでいろんなことが分かるというふうなものでもないというところをご理解いただければと思います。検討委員会としては、ここの場に施策として十分反映していただけるようなデータを集めるということに努力するつもりでございますので、よろしくお願いいたします。

以上でございます。

縄田部会長

ありがとうございます。それでは、委員皆様方からご質問、ご意見などをいただきたいと思います。では、靍間委員。

靍間委員

JEITAの靍間でございます。この件に関しまして、特に備蓄に関連をして、私どものJEITAの電子材料事業委員会の関連で、会員の皆さん方からご意見を伺う機会がありました。その中で出てきたことにつきまして、ちょっとご報告をしておきたいと思うのですが、まず、鉱種の問題で、先ほどご報告がありました対象鉱種を検討すると。それで、新しく検討する材料のうち、市場が大変小さいものがある。そういうものがぽんと新聞に載りますと、非常に影響が大きいことになるという心配がありまして、ここの内容は一応オープンするということになっているわけなのでありますけれども、例えばこれを備蓄するなんていう話になりますと、もろに市場に影響を与えてしまう心配があります。したがいまして、その辺については非常に慎重にお願い、特に今みたいに市場が高騰しているところで、ややこしいことにならないように配慮をお願いしたいという大変強い希望がありました。

それから、備蓄している品物につきまして、「本当に大丈夫なの?」「今でも使えるの?」という心配を持っておられる方がいらっしゃいまして、その辺の評価については、ぜひとも逐次メンテナンスをお願いしたいということ。

それからもう一つ、先ほど売却益の取り扱いあたりのところで出てきたと思うのですが、益は出るけど、どうしようかというふうなことにもなるのですが、市場価格と乖離したことがあって売却ができなかったという、乖離したというか、簿価が市場価格に近くといいますか、より高くて売却ができなかった事例がありますが、やっぱり市場に合った品物にしていただきたい。例えば、一時、不良資産といいますか、銀行の評価の問題がありましたね。ああいうように、やはり備蓄しているものも、市況に合わせた簿価に近づけるといいますか、評価といいますか、そういうことがあっていいのではなかろうかという意見が出されました。大体以上のようなところで、ずうっと備蓄しているものが、変わらないままそのまま置いておくだけが非常に心配でありますと、こういう意見でございます。よろしくお願いいたします。

縄田部会長

ありがとうございました。では、引き続きご意見等がございましたら。

では、竹林委員。

竹林委員

マテリアル・フローのことなのですけれども、このマテリアル・フローの調査をどういう格好でやるかという確認なのですけれども、1つは、グローバルな面でどう考えるかということと、それから量ですね。というのは、例えばインジウムをとった場合に、世界中に亜鉛の鉱山があると。その鉱山がどこにあって、どのぐらいの量があって、どのぐらいの品位でインジウムがあるのかということが1つあります。それが今度は世界中の製錬所に回っていく。例えば中国に回っていくという格好になります。そうすると、どこの製錬所にどんな格好でその鉱石が行っているのだと。そこから今度はインジウムがどのぐらい出てきていると。できたインジウムと、それから、インジウムの廃滓みたいなものもあります。この中にも結構インジウムがまじっている。それから、そのインジウムが今度は、例えばITOになって、それが今度はパネルになる。パネルになったものがテレビになって、今度は世界中にまたばらまかれていく。ばらまかれていったものが今度、スクラップになって、また戻ってくると、こんなような格好になっているわけです。それ以外にも、過去、あんまりインジウムが高くないときに捨てられているようなスクラップみたいなものが、多分南米だとかヨーロッパだとか、日本にもあると思うのですけど、そんなようなものもあると思うのです。

ですから、そこら辺の全体のグローバルな中での原料から、あるいはスクラップ、過去捨てられているような、そういうものも含めた全体の量と形態と、それから場所と、そんなようなところまでカバーしたようなマテリアル・フローになるのか、それとも、もっと簡便で、どこかの分だけをとったところのマテリアル・フローになるのか、そこら辺の確認をさせていただきたいのです。

中村補佐

マテリアル・フローの件につきまして、今私のほうから簡単にお答えいたしますと、まず、主眼に置いているのは、日本に原料が入ってきてから、製品のメーカーさんに至って、リサイクルに行く。いわば川上といいますか、製品になるところまでが何しろわからないという指摘がありましたので、国境線から入ってから最終製品メーカーにたどり着くまでのフローというところが一番の主眼になっていると考えております。ただ、当然、量的なものが議論、問題になるという中で、入り口からどれだけ入るのかということはやはり避けて通れない問題だと思いますが、他方、その点について詳細なヒアリングをして、つかんでいこうとすると、これはご案内のとおり、大変な労力、時間がかかるということで、今回はある程度、その点につきましては、文献で分かる範囲、あるいは、本当にそういったことに詳しい方にセレクティブにお聞きする。そういったことで押さえていくしかないかと考えております。

また、リサイクルにつきましては、本当はバージンと同じような意味合いを持ちますので、いわば補完的な供給源として、やはりこれも捉える必要があると思っておりまして、今回も一応カバレッジはしておりますけれども、どなたにお話を聞けば実際わかるのかといったところの問題と、それから、これはまたリサイクル原料として外に出ていくという部分が相当、現にあるという、こういった問題もあると聞いておりまして、そういった国境線から外に出る部分について、どこまで今回カバーできるかというところは、正直申し上げて若干難しい面もあるかと思います。そういうこともございまして、特に後者の点、リサイクルの絡みは、本来、リサイクルの対策といったことも関係するのですけれども、我々としても、そういった海外へ出ていく部分も含めて一応重視はしておりまして、実はマテリアル・フロー調査の平成19年度の調査で、そういったところも含めて調査していきたいと考えてございます。

以上でございます。

竹林委員

調べられるときに、まずは全体の原料のところから含めた、最後のスクラップになるところまで、リサイクルされるところまでの全体のフローをどなたか一番詳しい方に聞かれて、それで、調べる範囲というか、その重要性がひょっとするとまた、違ったところのほうが重要かもしれないから、ですから、そこら辺のところ、全貌をある程度、フローをつかんだところで、どういう調べ方をすればいいかということをやられたほうがいいのではないかという気はするのですね。最終的にはリサイクルをするという、でも、日本だけ考えてもなかなか難しいと思うので、やっぱり国際的に考えていかなくちゃいかんと思うし、それから、ひょっとすると、寝ているようなやつも掘り起こすということを考えなくちゃいかんということもあるかもしれないので、ぜひそういう意味でのフロー調査をお願いいたします。

中村委員

ただいまのご発言は非常にごもっともではありますが、実際調べているほうからしますと、例えばインジウムでも、どれぐらい本質的にリサイクルされているかというのを、実際リサイクルしていらっしゃる企業さんでも、まず公表はされません。正直言って、我々も非常に知りたいというところですが、具体的な数字そのものはわからないのですね。これは実際やられている方しかわかりませんので、それはオフィシャルには公表されない。今回、そういうところを多少ヒアリングさせていただきたいと。そのあたりで、逆に言うと、ここにいらっしゃる企業さんのところでどれぐらいご協力いただけるかというのが非常に大きいのではないかなと思っております。

家守委員

マテリアル・フローについて、どういった程度の精度をお考えになっておられるかなというのが一つの質問事項でありまして、製品サイドのほうにいくと、品位が低いとはいっても、原料なんかのPPMのオーダーに比べると、かなり高くなっているだろうと。それで、そういう意味で、鉱物、最初日本に入ってくる原料中の、そういったレアアースのところの分析方法をどう、それが確立しているのかどうか。

あと、分析のけた数といいますか、精度をどこまで出しているのかなと。これによって、私どもの一次製錬メーカーといいますか、そこでの実収率の評価が大きく変わってくる可能性がある。例えて言いますと、我々の亜鉛鉱石中に入っていますインジウムですと、私どもの乾式製錬で回収できるのは、たかだか3割か4割程度になっていまして、亜鉛鉱石中のインジウムは結構ばらつきがあって、数十PPMのものもあれば、数百PPMのものもあるということで、入り口にどれだけ入っているのかということによって、大きく影響を受ける。また、先ほど中村委員のほうからありましたように、入り口側から押さえるのと、出口側から押さえていくときと、往々にして合わないもので、本来であれば、両方が合って初めて実収率というのがわかるのですけれども、一方で、残さの中のそういったレアアースの分析というのが、どの程度、マトリックス元素の影響で精度があるものかと、そこをある程度頭に置いたような形でまとめないと、それ以降の議論がおかしい方向に行く可能性もあるというのが私の懸念点であります。

朝日課長

おっしゃるとおり、入り口、出口、それから、原料中にどのぐらい入っているか、また、どのぐらい入っているかどうか自体がある種のビジネスだったりするわけですから、そういう意味では、技術的になかなかわからない問題、それから、ビジネス上なかなか表に出しにくい問題。入り口、あるいは出口両方にある。そういう意味じゃ、我々、できるだけ精度を上げた調査をやらなければいけないと思うわけですけれども、ある種の大まかなアセスメントといったものを組み合わさないと、どうしても全体が見えなくなるような感じはしております。そういった、今ご指摘のような分析、精度ではないですけれども、その点の難しさも、大まかなアセスメント、アドバイスなどを受けながらやっていくというアプローチだと思っています。そういう意味では、すべてを解き尽くして、入り口と出口から合うということは、相当大物の金属でもそうはならないわけですから、マーケットが非常に限られた関係者であって、その際、製品分野も非常に多様な使われ方をする中で、知恵を出して評価をしていきたいし、どこか合わないところが出るのはやむを得ないですから、それが合理的な説明がつくものなのかどうかということも含めて、よく考えていきたいと考えてございます。

中村補佐

おおむね朝日のほうからお答えしたとおりでございますけれども、この手の調査、私のほうからご説明申し上げたときに若干触れましたけれども、あまり詳細がわかっていないという現状。したがって、各般の皆さんがそれぞれの問題関心に従って、お知りになりたい精度とか、こういったものが多々あるということは存じております。中村委員からお話があったように、若干、実際上難しい部分がある中で、我々としては、最終的にはレアメタルの安定供給対策を国側として検討していく際のデータとして、というところがミニマムと考えておりまして、それ以上どこまで行けるかというところは、現実の問題と、あるいはその他、いろんな制約条件があるかと考えています。いずれにしても、数字を扱う以上は、その数字がどういう前提なのかとか、こういった点について明らかにしないと、その先どうにも料理のしようがないと、こういうご指摘も今含まれていたかと存じますので、その点については注意してまいりたいと考えております。

重西委員

タン・モリ工業会の重西でございます。先ほど備蓄に関しての件で、差損が生じた場合の懸念がございますけれども、多少同感でございまして、緊急時放出でございますので、材料高騰している段階だと思いますので、そういう可能性は少ないかもしれないのですが、以前にはそういう課題もあったということでございますので、ぜひ、どういうテクニカルな部分でいけるか、そこら辺はご検討いただきたいと思います。

それと、備蓄の状態での変質といいますか、放置している間の品質の懸念というのは少し意見がございましたけれども、タングステンに関しましては、政府の支援も受けまして既に調査をしておりまして、中間材での保管においても使用上問題ないというような結果が出ております。したがいまして、タングステンについては意見でも申し上げましたけれども、中間材での備蓄を早急に進めていただきたいと思います。

落合委員

重西委員からご発言ございました点でございますけれども、私どもの備蓄の放出方式は入札方式をとっておりますので、当然のことながら、入札をするに際しては、最低価格というようなものを内々決めた上で入札に応じていただくわけです。その結果として最低入札価格に達しなかったというケースが過去にコバルトであったかと思います。そのようなケースがあったことは事実でございますが、基本的には今、重西委員からご発言ございましたように、特に緊急時の場合には価格が高騰しているというようなことがあり得ますので、あまり差損が出るということは、出てまで売らなければならないというようなケースというのはまず考えられないのではないかという感じを持っております。

もう一点、品質の問題でございますけれども、JOGMECが持っております備蓄の鉱種につきまして、すべてではございませんけれども、毎年品質の調査を行っております。今のところ、品質の劣化というようなものは私どもとしてはつかんでいないというのが実態でございます。

高塚委員

先ほどマテリアル・フローの調査における資料を見せていただいて、鉱種があって、利用されて、リサイクルというパターンになろうかと思うのですけれども、もちろん先々のことだと思いますけれども、このリサイクルという問題、もちろん日本だけでできればいいのですけれども、今現在輸入されている国に対してグローバルに展開ということを考えた場合において、廃棄物の越境移動に関する環境破壊の問題で、バーゼル条約というものが多少足かせにならないような形をとっていかないと、日本だけでリサイクルをやるのであれば、問題は少ないかと思いますけれども、これをグローバルに世界的に展開しようとした場合において、今の環境破壊現象というものの定義づけということも統一する、整合する必要性があろうかと思います。それが、当面の問題じゃないかもしれませんけど、近々の問題として、中長期的な確保ということでリサイクルという形で歩むならば、もう少し整理する必要性があるのではないかということを考えます。

中村補佐

一応マテリアル・フロー調査の関連ということでご発言いただきましたので、私のほうからご回答いたしますが、今の点につきましては我々も問題意識を持っておりますし、さらに申し上げますと、他の民間企業さんからも、同様の問題があって困っているというお話を我々も聞く機会がございます。そういう意味では、マテリアル・フロー調査の結果を踏まえて対応すべきということでもなくて、それはそれとして、現にビジネスでの支障があるということであれば、それに関して政策サイドでやりようがあるのであれば、対応を早速検討していくような、こういう性格のものであると考えております。

ただ、若干難しいと思いますのは、越境移動は越境移動で、これはおそらく有害廃棄物の規制ということで、我々の政策とは全く別な意味での存在意義のある規制という面もありまして、一概に問題点として、一方向から解決を図るという形で取り組み切れないような面があります。そういう意味で、我々の手の中だけで処理できない部分もありますし、論点も多々あると思いますが、いずれにしても、そういうような認識でおりますので、ビジネス上、例えば詳細に状況などをお聞かせいただく機会がございましたら、またぜひ今後、よろしくお願いしたいと思います。

北川委員

備蓄の問題につきまして、特殊金属備蓄協会の立場から一言申し上げたいと思いますけれども、既に本文に書いていただいておりますけれども、現行の民間備蓄制度につきましては、見直しについてご検討をお願い申し上げております。今後、この制度、延長に当たりましては、安定的で持続可能な制度にするために、財政支援のあり方、あるいは民間備蓄協会のあり方などにつきまして、具体的な対応策について結論が得られますように、関係部局のご指導をお願いしたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

朝日課長

幾つか備蓄についてご議論がございましたので、今、北川委員ご指摘のとおり、民間備蓄制度、国家備蓄制度、おのおの83年から長く続けてきておるわけであります。そういった意味で、今後の制度の安定性といいますか、そういった観点で議論を積み重ねることが必要だと思っております。民間備蓄の対応についても引き続いて議論させていただきたいと思っております。やらなければいけないという課題であります。そういう意味では、春の部会の議論に先立って、いろんな意味での実務的なディスカッションをさせていただきたいと思っております。

それから、先ほど靍間委員からご指摘がありましたとおり、非常にマーケットが小さい側面がありますので、備蓄制度、その運営に当たりまして、鉱種の話でありますとか、いろんなことが市場に影響を及ぼす。これは現実に、今年の春、我々はあまり意識していなかったといいますか、よく知らない間に出た新聞記事というのもございまして、それがいろんなところにインパクトを及ぼしたということも具体的に経験してございます。そういった意味で、一つ一つのマーケットの小ささ、関係者の少なさ、そういった中で、我々の政策のアナウンスメントといったものについて非常に慎重に考えなきゃいけないというご認識については我々も共有してございます。

あと、ご議論いただいた品質の問題については、先ほど落合副理事長のほうからコメントがございましたけれども、いずれにしても、備蓄の内容、あるいは品質といったものは非常に重要な問題でありますし、JOGMECサイドで適切な対応が進んでいると思いますけれども、そういった意味での心配が起こらないような対応を、私どもとしても考えていきたいと思っております。

落合委員

資料3全体についてのコメントでございます。4回の議論で、短期間でございましたけれども、論点がこの資料3で非常によくまとまっていると考えております。特に総合的な対策としまして、探鉱開発ですとかリサイクル、代替材料の開発、備蓄というようなものについて総合的に検討すべきだと、対処すべきだということのご指摘については非常に重要なのではないかと思っております。

その中で、今備蓄についてお話が出ましたので、備蓄関連で幾つか私のほうの感想を申し上げさせていただきたいと思います。まず、資料3の7ページでございますけれども、基準消費量の見直し、10年間の消費量を基準にすることが適切だという整理をされておりますが、これについてはまさにそのとおりだと思っております。それから、2番目の売却スキームでございますけれども、これについて、前回、私からも発言させていただきましたけれども、緊急時放出とその他の売却という2つの制度に集約するという点についても賛成でございます。それから、3番目のニッケルでございますけれども、ニッケルについて国内消費量の30日分を下回ることを許容することは問題ないという指摘も非常に評価できる話じゃないかと思っています。

それから(5)、9ページの中で、先ほど話がちょっと出ましたけれども、備蓄物資の形態変更といいますか、特にタングステンを例示として挙げております。APTが利用される場合が多いので、そのような形での変更も考えるべきだというのは、まさにそのとおりだと思います。先ほどご発言がございましたけれども、私ども、APTの長期保管について、テスト的に高萩の倉庫に既に3年間、物が置いてありまして、品質の劣化というのは起こっていないということを確認しておりますので、こういう中間材での備蓄というのも十分に考え得る。しかも、使い勝手のいいという意味での方向で検討するということは重要なのだろうと思っております。

それから、売却益の取り扱いの問題、先ほどご発言がございました。これにつきましては、この売却益をどこにどういうふうに充てるかという点でございますけれども、備蓄物資の形態の変更のためにも購入等の資金が必要になるわけでございまして、これを売却益をもって充てるとか、それ以外のやり方でこの売却益を有効に活用していくということも検討していく必要があるのだろうと思っております。この9ページの下の2行で、備蓄物資の積み増しや買い戻し、備蓄物資の形態変更等に活用できることが望ましいので、今後の検討課題だというご指摘をいただいておりますけれども、これは早急に結論を出していただきたいというのが私どもの希望でございます。売却益をいかに有効に使うかというところが一番重要な点かと思いますので、これについては早急な結論が要るのではないかと思っております。

それから、7鉱種の備蓄量につきましても、なるべく早いタイミングで結論を出すということが重要だと思っています。実際に、備蓄鉱種の需給動向ですとか価格動向、非常に目まぐるしく動いておりますので、その売却の機会を逃さないというようなことも非常に重要な話かと思いますので、こういう点についての結論もタイミングよく出していただきたいと思っております。

それから、JOGMECといたしましては、備蓄だけではなくて、それ以外に探鉱開発等々で仕事をさせていただいているわけでございまして、若干の宣伝じみた話になって恐縮でございますけれども、資料の3の4ページから5ページのところで、重点的な探鉱開発を実施すべきだということで、(1)の(2)でJOGMECの名前を引用していただきまして、長年の調査実績を踏まえた上で、重点的なもの、地域等で、探鉱開発につながるような情報収集、探査事業に取り組んでいく必要があるということをご指摘いただいております。

私どもが今やっているもののご紹介を若干させていただきますと、例えば今年度、18年度でございますけれども、タングステンにつきまして、カザフスタンで地質構造調査を、これは我が国企業の要請に基づいて行っておりまして、ボーリングの結果、現在のところ、将来期待できるような良好な結果が出つつあるというのもございます。レアアースにつきましては、東南アジアでの案件形成に重点を置きまして、今年の9月、12月とベトナムに調査団を派遣して、現在、試料の収集、解析を行っております。プラチナについてはアフリカでの案件形成ということで、マダガスカル、モザンビーク、ボツワナ、タンザニアというようなところに今年の6月に調査団を出しまして、さらに11月には、再度タンザニアに調査団を出して情報収集を行っているということがございます。それから、インジウムでございますが、これは皆様方十分ご承知のとおり、ベースメタル、特に亜鉛の副産物として産出するわけでございますけれども、亜鉛探査の一環といたしまして、インドネシア、メキシコ、オーストラリアというようなところでジョイントベンチャーの調査を現在実施しているという実績がございます。こういう形で、JOGMECといたしましては、重点的な鉱種について重点的な地域に調査団を派遣して、情報収集、分析活動等々を行い、民間の企業活動への貢献ということに寄与してまいりたいと思っておりますし、現にそういう動きをしているというご紹介でございます。

それからもう一点、ちょっと長くなって恐縮ですが、リサイクルの推進の中で、技術開発が重要だという整理をされております。これも非常に重要なポイントだと思っております。今、私どもJOGMECでは、小坂で技術研究所を持っております。そこでバイオリーチングの研究を行っておりますけれども、将来的には、こういうような技術を活かした形でのリサイクル技術のテーマにも、積極的に技術研究所として取り組んでいきたいと思っております。さらに、それ以外に現在資源エネルギー庁さんが検討しておられると聞いておりますけれども、小型の廃家電ですとか、超硬工具からレアメタルを回収する技術というような開発についても、私どもとしても、できれば積極的に参加させていただけないかということを考えている状況でございます。そういう形で、リサイクルの技術開発についても、できるだけ積極的に取り組むような姿勢で今後やっていきたいと思っております。

全体といたしまして、冒頭申し上げましたが、この資料3の整理、賛成でございまして、非常に短期間でよくまとめていただいたと思っている次第でございます。以上です。

佃委員

2点ほどお伺いしたいのですけれども、資料3の探鉱開発のところで、4ページから5ページの(4)のところかと思うのですけれども、いわゆる資源開発一般だと思うのですが、単にレアメタルだけの問題じゃなくて、海外でいろんな開発をしようといったときに、現在、いわゆる環境リスクの問題とか、防災リスクといいますか、かつてのように、公害問題とか、何か起こったら対策をすればという時代ではなくて、開発のときからそれにどう対応していくかというプランが出ていないと、許可がおりないとか、相手の法律にもかかわるのかもしれないのですが、そういったことをどういうふうに考えておけばいいのか、この中でどういうふうに位置づけておけばいいのかということが、私も的確にコメントはできませんが、そこが気になります。

それと、もう一点、一番最後の6ページのところなのですけれども、人材育成については、この件について産総研の立場としても非常に問題を共有しているのですが、具体的にどのようにこれを育成、確保していく方策、その辺についての考え方を教えていただきたい。

朝日課長

確かに鉱山開発に伴う環境側面、これまでの議論でも若干ディスカッションがあったように記憶しております。非常に重要な側面であります。今回の中間整理というのは、ある種、議論の結果を記録した、この段階での整理ですから、そういう意味では、環境側面についても配慮したような記述というのは入れるのも一案かもしれません。いずれにしても、環境とのかかわりというのは鉱山開発で避けて通れない問題でありますから、そういったことが安定供給側面から考えても重要だという認識は共有できるものであることは間違いないと思っています。

それから、人材の関係は重要な、先般の佃委員のプレゼンテーションといいますか、ご意見の中に記述されていたものですから、私どもとしても一つの項目として記述させていただいております。最終段階の報告書段階では、もう少しいろんな意味で補足を加えて文章化しなきゃいけないと思っております。人材については、レアメタル、ベースメタル、多様な金属資源に関する人材の問題、さまざまな形で、今JOGMECのリーダーシップのもとで、技術者育成についてのあり方なども議論してきたところであります。そういう意味では、こういった場の議論も踏まえながら、次のいろんな意味での政策オプションについてアセスメントを続けなきゃいけないと思いますし、具体化するものは具体化するということで対応しなきゃいけないと思っております。本委員会の問題意識もそういったプロセスに影響を及ぼすものと考えております。

落合委員

今の人材育成の点でございますけれども、朝日課長からお話しいただきましたが、若手のエンジニアの養成という観点で、既に企業の若い技術者を対象とした研修コースを持っております。こういうようなことをさらに組織的に発展させていく、そういう点で、ここでは研修等の検討が課題と書いてありますが、現実問題としては、私どもとしても、できるだけそういう形で関与していきたいと思っている次第でございます。

家守委員

ニッケルの製錬メーカーとして、一言、ニッケルの備蓄数量についてコメントいたしたいと思います。備蓄というのは供給途絶に対して短期的に対応するということで、問題は、供給途絶に至るような、どういったリスクがあるかということで、私が前の回のときに発言させていただいたのは、レアメタル、レアアースと同様に、ニッケルにつきましても、従来の原料という観点からは非常に生産国は限られていたと。一方で、新しい製錬方法で、これまで捨てられていたような原料がニッケルの原料として使えるようになったと。そういった意味で、原料をどこが押さえているのですかと。これは非鉄のメジャーですか、あるいは特定の国ですかという観点からすると、こういったリスクは、私は大きく避けられたというふうに考えています。

一方で、そういった原料を掘り起こして、最終的にニッケルの製品にするまでのリスクというのはどうかというと、これは従来とほとんど変わっていないということでありまして、例えば簡単にオープンピットで掘れるのですけれども、そういった鉱山会社が環境トラブルを起こして、国あるいは地方自治体から操業停止命令をくらう。あるいは、そういったところで産出した、できた中間品を日本に持ち込んできて処理する過程で、生産トラブルを起こして生産できなくなる。こういったリスクも、これは従来と同じようにあるわけでして、そういった意味で、どういった目標日数にするかというのは、関係者の方の議論を深めた上で決めるべきだと考えております。特に今現在、ニッケルの価格が、従来の20年平均から比べると、5倍以上している。そういうことを背景に、LMEのニッケルの在庫というのも、6,000トン、7,000トン。しかも、その半分程度が、売り先が決まっている。こういった状況においては、LMEの在庫がすぐ機能するかというと、非常に難しい問題もありまして、いろんな観点から、こういった備蓄の目標日数というのは決めるべきだと思います。

朝日課長

ニッケルの件、今の専門的なご指摘、ありがとうございます。レアメタルといいますか、ベースメタルといいますか、ニッケルについての扱いというのは非常に難しいものだと思っております。そこに記述させていただいたように、上流部門、LMEの存在、それから統計、今後の、4月のプロセスで確定させていかないと、いずれにしてもいけないと思っています。ただし、自主開発の数字とかを見ますと、ある種、その他の金属と比較しても相当な上位といいますか、相当な水準まで我が国の権益、原料が確保されそうな見通しにあると考えております。

それから、現地、資源国における環境リスク、あるいはNGO、いろんな意味での資源開発にまつわるリスクが存在していることも事実だと思います。そういうような意味で、最終的な数量、目標、そういったものについては4月の段階というふうに考えなきゃいけませんし、さまざまなリスクについてもあわせ検討した上で最終の姿を描くということだと思っております。とはいうものの、JOGMECのいろんな形での売却プロセスの中で、少しずつでありますけれども、市場の環境をよく見ながら対応するという中で、30日ぴったりというようなことについては考えなくてもいいのではないかというのが今回の記述でありまして、最終的な目標の姿については、あくまでも4月の段階で確定するというふうにご理解いただきたいと思います。

松田(憲)委員

この資料3の1ページの周期律表の意味は、一体何だろうかなと思います。パラジウム、白金は入っているのだけれども、どうしてロジウムだとかが入っていないんだろうと、例えば今、白金とパラジウム、ロジウムの合金の触媒とか、そういうふうになっているので、どういうふうに考えるのかなと。これはちょっと、気がついたというか、おもしろいなと思って見ているわけです。

それから、今、家守委員からニッケルについて、技術的なことについてお話がありましたけれども、ニッケルのプロジェクト、要するに、これからその供給が増えていくというプロジェクトについて言うと、ニッケルが一番ラインアップされているのですよね。例えばマダガスカルであるとか、ブラジルであるとか、そういう供給の、今までは限られた、ニューカレドニアだとかインドネシアというような既存の供給地にプラスして、新しいところが出てきているという点で、これもニッケルの備蓄数量、あるいはリスクという点での軽減という観点から、生産地の分散化が図られているというのは、1つ、技術にプラスの話じゃないかなと思います。そういう点で、今ここに書かれているニッケルの備蓄についての対応の仕方、あるいは、朝日さんがおっしゃっているような、30日を割り込んでもいいじゃないかという考え方を私は支持したいと思います。

朝日課長

レアメタルの定義についてのコメントがありました。確かに、いわゆるPGMといいますか、白金族といったときには、広く言うときには6種類なんでしょうか。そういう意味では、この周期律表の真ん中のパラジウム、白金の左の4つというのを83年の段階では外していたんだと思っております。白金、パラジウム、これをカバーしていますと、いろんな意味での生産活動のようなものは、レアメタル、貴金属の副産物になるのですけれども、そういう意味じゃ、政策的な用途には足りるのではないかと思って、このままにしているというのが正直なところでありまして、59年8月の小委員会では、工学的に利用されていて希少性が高くて、ある種、需要という政策的な判断も含めて決めたものだと思います。そういう意味では、この31鉱種というのは定着したキーワードになっておりますので、何とも言えないのですけれども、工学的に利用されていて希少性が高くて、なかなか処理とか、いろんな意味で難しい側面があるものをレアメタルとしてきたという観点でチェックしていくということも、まあ、レアメタルの鉱種の入れ替えというのもどういう議論か、若干何とも言えないところがあるのですが、そういったことについてはチェックしながら進めなければいけないと思っております。ただ、31鉱種というのはすごく定着したものでありまして、政策対応という観点でいうと、白金、パラジウムなどを考えていくと、その他のものもついてくるみたいなところもありますので、とりあえず、意識して議論させていただきたいと思っています。ありがとうございます。

松田(憲)委員

蛇足になりますけれども、例えば83年当時は、自動車の触媒はどちらかというとパラジウム主体だったと思うのです。パラジウムが上がったのです。それを今度は、パラジウムを白金に置きかえたわけですね。それが今の状態だと、多分そう思うのです。で、パラジウムが、相対的に値段が下がってきていると。そのときに、今まで使っていなかったロジウムだとかなんとか、そういうものも入れてきたという経緯ではないかという感じがするのです。そうすると、私は今、そういう経緯を考えると、もっと研究開発についても代替を、お互いやっている物性研究といいますか、これはどちらかというと中村先生の分野に入るのかもしれませんけれども、あるいは産総研の中に入るのかもしれませんけれども、レアアースの17鉱種、元素についても、そういう物性研究のようなものをきちっとやって、代替がどういうふうに可能だという基盤をつくっていくということも必要なのではないかなと。もっと先に戻ると、何でタングステンというのが鉄に入れると強くなって、戦艦や、あるいはタンクの鋼板になるのだと。いつからそんなことがわかったのだということまで含めて、やはり代替性というものを、だれかがきちっと考えていかなければならないのではないかと、こういう感じがするわけです。その辺は大学の先生、あるいは研究所の方々に期待をするところ大であります。

縄田部会長

触媒について意見が出ましたので、高塚委員のほうから何か。

高塚委員

今おっしゃられたとおりだと思いますので、詳しくはなかなか申し上げても、貴金属、確かに価格だけの問題が大きいと思いますし、今のスリーウエー触媒、すなわち3元触媒に、今おっしゃられたようにロジウムなんかも使わせていただいておりますので、確かに価格がどうであるかということで、バランスよくということでございますので、先ほど朝日課長がおっしゃられたごとく、一つのグループの中のとらえどころだと思います。

もちろん今の31鉱種、これが果たして適切かどうかということになったら、アルカリ金属で、ちょっとややこしくなって恐縮ですけれども、リチウム、セシウム、ルビジウム、これが果たしてどうなのかなと。今の市場で、リチウムは別にしまして、ルビジウム、セシウムというのはどれだけ使われているのかなということになろうかと思いますし、ルビジウム、セシウムで触媒に使われている、まあ、細かいことは別にしまして、限られた量だと思います。確かにセシウム関係は、シンチレーターとかエックス線の撮像管とか、ややこしくなって恐縮ですが、そういうような分野には使われていますけれども、絶対量そのものがそんなに多くはありませんし、確かに希少かと言われたら、そんなのでも、鉱石としては21、2%入っている鉱種もありますし、ルビはちょっと別にしまして、セシウムに関しては、セシウムコンテントで21、2%入っておって、そんなに苦しむことなく入手可能でございますので、今、鉱種の話をしたら、ちょっと苦しいかなということでございます。だから、先ほどの貴金属に関しては、一つのブロックというか、一つの形としてのとらえどころじゃないかなと考えております。

竹林委員

今のお話の延長線上みたいな話なのですけれども、今いろいろ議論されているということは、どちらかというと、現状というものを中心にして議論されていると思うのですけれども、例えば今の白金、ロジウム、パラジウムとか、そういうものというのが排ガス触媒に使われているとすれば、この排ガス触媒は、排ガス規制というのも明らかに今後数年の間に、世界中でとてつもなく厳しいものになっていくわけです。そうすると、今、現状どうだということと、5年後どうだということとは、全く景色が違ってきてしまうわけです。そうすると、そういう将来の、例えば排ガス規制だとか、それに伴うこういう希少金属のバランスとかということも考えないといかんのかなと。

それから、ここでいろんなことで、自動車ということを書いてあるのですけれども、例えば今の触媒なんかは二輪触媒にも使っているわけです。そうすると、二輪は日本では大した量じゃないということですけれども、世界中で二輪が使われて、後進国がどんどん二輪車を使うようになってくると。そういうところでも排ガス規制は、やっぱり世界的に規制が強化されていく。そうすると、今まで使っていない触媒も使わなくちゃいけなくなってくる。しかも、量も伸びていく。今度は同じような触媒を自動車が使っている。そうすると、今度は二輪のほうが自動車に影響してくるということも考えられるわけです。ですから、あんまりふろしきを広げてしまうと、わけがわからなくなってしまうわけですけれども、やっぱりある程度将来を見た、あるいは、今は自動車だけだと思っていたら、ひょっとすると、自動車のほうがほかのものが影響してくるとか、そういうようなこともある程度広げて考えたほうがいいのではないかなという感想をちょっと持ちました。

朝日課長

ありがとうございます。おっしゃるとおりで、80年代の定義と、今後、5年後、10年後どう変化していくのか。ある程度見通せるもの、見通せる可能性もあります。そういう意味で、政策論かどうかあれなのですが、政策的に決めたというのもレアメタルの定義でありますので、少しこのPGM周辺、あるいはその他も含めて、ちょっとだけ定義についてもチェックしたらどうかと考えます。今日が、ファイナルの会合ではありませんので、また春に向けて、私ども、整理できるところは試みてみようと考えます。

松田(英)委員

今の定義の件というのはなかなか興味深く聞いていたんですけど、おそらくいろんな辞典には、31というのがそのまま採用されているような気はするのです。学問系ではどうかわかりませんが、経済用語系のものには、おそらく31というのがそのまま採用されているはずですので、なかなか影響は大きいのではないかなと思うのですけれども、実態に合ったほうがいいでしょうから、なるべく実態を反映するものにしていくのがいいように思います。

それから、資料3、いろんなことが書いてありますけれども、私も妥当な内容がそろっているのではないかなと思います。特にこれに対して強い異議を申し立てた方もいらっしゃらないみたいですので、関係者、ほぼ合意を得られたものじゃないかなと勝手に解釈していますけれども、もし強い異議がおありの方は、今のうちに言っておいたほうがいいのではないかなと思います。

朝日課長

ドキュメンテーションをやった事務局としても、レアメタルの定義については、あえて議論しようと思って入れたわけではないのですが、時として、定義って何だっけということが気になるものですから、これは参考までに入れたわけでありまして、議論が起こってしまったというか。松田委員おっしゃるとおり、31というある種のマジックナンバーでありまして、新聞報道、あるいは国会審議も含めて、いろんな意味で、ともかく31で、レアアースって何だっけ、そういうような会話が頻繁に起こってきたことも確かなのですが、ご専門の方々を集める本部会では要らないかと思ったのですが、一応参考までに入れております。そういう意味で、議論が起こったというのは重要な現象だと思いますので、事は重大だと思いますけれども、いろんな意味で、頭の整理なり議論なりをさせていただければと思った次第であります。ありがとうございます。

縄田部会長

材料の代替性に関してちょっとお話が出ましたが、中村先生。

中村委員

その点に関しては、皆さん、実は研究という意味では必死でやっています。というより、目の色を変えていろいろやって、逆に、出過ぎるぐらい出ているということかもしれません。多分産総研なんか、すごいですよね。はっきり言うと、我々から見てもちょっと現場から離れているのではないかというような、白金族の合金までどんどん開発されていらっしゃいますので、そういうのは本当にやられています。ただ、問題は、やっぱり経済性でほとんど決まっていますので、そういう意味では、そういうほうからのフィードバックがかかりながら、材料というのは使われていくと。

ただ、注意しなければいけないのは、構造材料系と機能材料系では全く違います。機能材料系は突然のように、全く別な方向から素晴らしいものが出てくる可能性がありまして、これは何とも言い難いところがありますので、その場合が、金属元素である場合と、最近科学技術的にいろんな構造制御をやって、それこそよく言われるように、ナノスケールの構造制御をやって新しい機能をつくるというのは、ある意味ではトレンドでございまして、前に座っていらっしゃいます岩野課長のところでやられている代替技術開発、NEDOさんの方はまだ、経済産業省の方はわりと近未来ですが、もう一つ、タッグを組んでありますJSTさんの方は、長期とまでは言わない、中期ぐらいをターゲットにしていますから、かなり幅広で検討されている。そういうのは、実はかなり研究が進んでいるとご理解いただいていいのではないかなと思います。

そういう意味で、先ほど3元触媒が出ましたけど、ある意味では性能と価格と常にバランスしながら、じわじわ、少しずつ動いているというのが現状ですよね。そのあたりは本当に素晴らしい技術、逆に言うと、そういうことではないかなと思います。ただ、ある種の元素に関しては、なかなか簡単ではないというのも認識していただければと思います。右から左にはなかなか行かない。特に、大学レベルで研究したものが現実の材料に行くというのには相当ハードルが高いものでありますので、逆に、我々大学にいる人間は、それをいつも身にしみて感じさせられているほうなのですが、そういうことであるとご理解いただければいいかと思います。

縄田部会長

産総研のお話も出ましたが、佃委員、何かございましたら。

佃委員

私、代替材料の開発専門でもないので、あんまり詳しくないのですけれども、産総研としては、この報告書に関しましては、全体として、私ども非常によくできていると思っています。産総研としましては、基本的に、開発からリサイクル技術、それから代替材料の開発を含めて、今組織的に、全体を受けて体制をとって、研究開発という意味ではやっていきたいということで、担当理事を決めてしっかりやっていきたいと思っておりますので、先ほどのファンディングの問題で、JSTさんだとかNEDOさん、我々もそういうところから、またお金をいただいて研究をするという立場からしますと、こういう報告書、非常に大事です。こういうことをまとめていただくということが、逆に我々の力となりますので、ぜひよろしくお願いしたいと思っております。

落合委員

民間備蓄なのですけれども、9ページに民間備蓄のあり方について整理をされておりました。先ほど北川委員から、特備協としての立場ということでご発言がございました。JOGMECがやっております備蓄は、民間備蓄といわば裏腹の関係といいますか、民備あっての国家備蓄という要素がございます。したがって、仮に9ページの(4)で、民備については今後とも非常に重要だという指摘をされておりますけれども、北川委員からのご発言の内容が今後検討されていくと思うのですが、その結論次第によって、民備制度が崩れることになりますと、国家備蓄制度そのものもまた危うくなる危険性がございます。ぜひ民備制度をなくすというような方向での結論は出さないでいただきたいというのが私どものコメントでございます。この報告書に対する異議ではなくて、むしろこの報告書のサポートでございます。よろしくお願いいたします。

北川委員

この報告書につきましては、タイトルにありますように、検討課題等についての中間的整理というように受けとめさせていただいていますので、具体的な政策展開、あるいは具体的な対応策というのは、来年の4月以降の制度延長までに詰められると理解しております。それから、備蓄制度そのもののあり方につきましては、国民経済、安全保障の観点から、どういうものが望ましいのか、原理原則論に立って議論されるものだと理解しております。

縄田部会長

ありがとうございます。その他、全般についてご意見等はございますでしょうか。では、ご議論ありがとうございました。この辺で議事は終了したいと思います。

最後に事務局から、今後の部会の開催日程等についてご連絡をお願いいたします。

朝日課長

これまでも繰り返しお話しさせていただいているとおりでありまして、来年4月、対策部会につきましては、また再開するということでございます。引き続いて主要なレアメタルに対する安定供給確保策のご審議をいただきたいと思っております。

本日、もう繰り返しになりますけれども、いろんな形でマテリアル・フローの調査を進めております。その結果も加味して、今後の個別の鉱種ごとの対応というのを確定させていく重要な作業が残っております。そういう意味では、来年4月もすぐ参りますので、その段階でのご審議についても、引き続いてご支援賜れればと考えてございます。次回の日程につきましては、後日調整ということでご相談させていただきます。

それから、今回の資料3は中間的な整理というドキュメントでございます。本日の議論も若干加味した上で整理させていただきたいと思ってございます。それについては、部会長と相談させていただくことでお願いいたします。

縄田部会長

その件については、委員の皆様方、部会長と事務局の方で相談させていただくということで、よろしいでしょうか。

(「異議なし」の声あり)

縄田部会長

どうもありがとうございました。

本日はお忙しい中ご出席をいただきまして、誠にありがとうございました。また、これで終わりでなくて、4月以降、よろしくお願いいたします。

では、本日の部会はこれにて終了いたします。

―― 了 ――

 
 
最終更新日:2007年5月1日
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