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- レアメタル対策部会(第9回) 議事録
総合資源エネルギー調査会鉱業分科会レアメタル対策部会(第9回) 議事録
平成19年4月27日(金)
- 縄田部会長
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ただいまから、総合資源エネルギー調査会鉱業分科会第9回レアメタル対策部会を開催させていただきます。
今回のレアメタル対策部会の議題は、「レアメタルを巡る最近の状況について」「マテリアル・フローの現状と課題について」であります。ぜひ皆様方から積極的なご意見をいただくようお願いいたします。
それでは、審議に先立ちまして、本日のレアメタル対策部会の審議に新しく参加していただきます方々のご紹介を事務局からお願いいたします。
- 朝日課長
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それでは、対策部会の委員として本日初めてご出席されます方々のご紹介をさせていただきます。
本日の部会は昨年12月の第8回の部会から4カ月ぶりの開催であります。この間、委員の交代がございました。
本日はあいにくご欠席でありますけれども、北川三雄前委員のご後任といたしまして、社団法人特殊金属備蓄協会副会長の小畠徹様に新たに委員にご就任いただいております。
それから、タングステン・モリブデン工業会理事長の重西孝仁委員の代理といたしまして専務理事の諸熊正俊様にご参加をいただいてございます。よろしくお願いいたします。
なお、本日は過半数以上9名の委員にご出席いただいておりますので、総合資源エネルギー調査会令第8条の規定に基づきまして、審議会として成立してございます。以上です。
- 縄田部会長
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ありがとうございます。委員の皆様、よろしくお願いいたします。審議に入ります前に、事務局から資料の確認をお願いいたします。
- 朝日課長
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お配りいたしております資料の右上に資料番号を付しております。全部あると思いますけれども、議事次第、対策部会委員の名簿、資料の3から資料6及び参考資料がございますので確認いただきたいと思います。資料の不足などありました場合にはお申し出いただきたいと思います。以上です。
- 縄田部会長
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それでは、議題1「レアメタルを巡る最近の状況について」、事務局から資料のご説明をいただき、その上で御議論をいただくこととさせていただきます。
それでは、事務局から資料の説明をお願いいたします。
- 朝日課長
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資料3といたしまして「レアメタルを巡る最近の状況について」という資料を配らせていただいております。実は中を開きますと中国の関係がすぐに挙がっていまして、最近の動きというのは中国の政策の動きが多いということもありまして、既にご案内、十分ご承知の面もあろうかと思いますけれども、あえてこの段階、昨年の秋、暮れ以降、少し動きもありますので整理したものをご紹介させていただきたいと思っております。
開いていただきまして、これはかねてからいつも出てくる表なのですけれども、中国からのレアメタルの供給ということでありますけれども、ここに示しましたとおりレアアース、タングステン、アンチモン、インジウム、その他のレアメタル類、総じて世界の生産量の相当部分を中国が占めてございます。そういったもの、したがいまして、我が国も中国からのレアメタル資源の供給に依存するという形になっております。繰り返しになりますけれども、中国、レアアース、ウランなどについては外資の参入ができない状態になっておりますし、それ以外の分野、タングステンなどレアアースの分離精製についても外資の参入を少し制限している状況にあります。そういった形で資源供給が行われているところであります。
2ページは、中国あるいはロシア、南アフリカ、レアメタル類の大供給国の全体におけるポジションを示したものであります。中国については非常に多くの金属類の大プロデューサーであり、そういった意味で重要性を非常に増しております。中国の資源消費量そのものは増えておりますので世界の供給の拡大というのは期待されるところと考えられます。
3ページに新しいグラフを2つほど作りまして示しております。中国の低コスト生産というのは70年代、80年代以降いろいろなところで顕在化しているわけですが、レアアース、タングステンについては中国の低コスト生産ということもありまして、西側の主要生産能力が失われていたプロセスがございます。結果といたしまして中国のタングステン、レアアースの事例ですと約9割といったシェアを中国が供給するという形になってきておりまして、そういう中で国内消費が拡大し、輸出抑制政策を採用するというトレンドになってきております。我が国も国内のレアアース、タングステンの鉱石処理能力を大幅に縮小しまして、中国に生産プロセスの一部を依存する状況に至っております。我が国の企業については、こういった金属についても中国以外の供給源の確保という努力をしているわけですけれども、なかなか難しい問題がございます。
こういった中でアメリカにおける動きでありますけれども、2008年に有名なマウンテンパス鉱山、レアアースについては98年に生産休止したわけですけれども、生産再開の動きがあるというような報告がございます。
4ページに、これは去年の秋以降の部分も含めてここ二、三年間の動きを中国のレアメタルの貿易政策という観点で整理したものであります。中国の5カ年計画、2006年以降第11次計画に入っておりますが、冶金工業の発展ということで希土類、タングステン、錫、アンチモンなど資源保護を強化して希土類のハイテク産業への応用を推進するという方針を明確化してきているわけです。そういった記述のもとおそらく政策が具体的に打たれているということで、増値税、輸出税、この資料でいきますと左側に記述しておりますけれども、増値税、付加価値税についても輸出の際に国内の販売と同じように付加価値税がかかってくるというシステムに移行いたしておりまして、2006年9月に全体、ほとんどの金属あるいは鉱石、そういったところで増値税の還付が廃止されるに至りました。それから、そのタイミングと同じようなタイミングで去年の11月、輸出税の強化、1月1日には新しくタングステン、モリブデン、クロム、インジウムなどについても輸出税が付加されるという状況が具体的に発生しております。
それから、4ページの右側、輸出許可証制度、輸出許可証を持った者がE/L制度の対象枠をもらって輸出するという形になっているようですけれども、2007年1月に新たに41品目が輸出許可証制度の対象になりました。この4月にはモリブデンなどについての許可証の発給が行われるという報道もございますけれども、そういった意味でより輸出ができる者を厳選して、輸出数量においても少しずつ絞ってきているというような形が見てとれるわけであります。
それから、委託製錬への禁止、これは去年、一昨年ぐらいから具体的に動いてきているわけですけれども、中国国内で海外から委託をしてさらにそれを相手に戻してやるというような事業が望ましくない事業ということで禁止されるに至っております。したがって、例えば我が国のタングステン売却などをした場合で国内に鉱石処理能力が足りない場合は中国に頼むわけですけれども、そういったものは売却をした上でまた買い戻すとか、いろいろな操作をしないとうまく製錬能力を活用できないという形にもなっているわけです。
そういうことで中国全体は輸出より内需優先という政策が具体的に打ってこられているわけでございます。我々としても中国の政策については十分理解しなければいけないと思っていまして、いろいろなコミュニケーションを図っているところであります。
5ページに今回の温家宝の訪日に合わせまして2007年4月12日、当方の甘利大臣と馬凱国家発展改革委員会・主任との対話を実施しております。その際に我が国サイドから、レアメタル・レアアースの安定供給の重要性、政府レベルでの意見交換、そういったものについての重要性を指摘してございます。その段階での合意事項といたしましては、日中レアアース交流会議の場などを使って日中間の意見交換を続けるというようなことをとりあえず確認するに至ってございます。日中レアアース交流会議、1988年以来開催してきたわけですけれども、昨年は中国側の都合ということで延期されております。政策について議論をする、あるいは民間サイドのコミュニケーションを図るというような場として有効に機能してきた場であります。今回の経済産業大臣と国家発展改革委員会・主任の閣僚対話を踏まえた次のアクションを今、検討しているところであります。
以上、資料3のご説明とさせていただきます。ありがとうございました。
- 縄田部会長
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ありがとうございました。それでは、ただいま説明がありました内容につきましてご質問、ご意見などをいただきたいと思います。
- 高塚委員
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少し教えていただきたいのですけれども、今ご説明賜りました1ページ目のレアアースの輸入量が2万f5,800幾らと書いておりまして、4ページ目のところのE/L制度、エクスポートライセンス制度に伴う2006年度が4万5,000トン、今年度は2万7,000トンということで、これはどちらかがROE換算ということでございますでしょうか。
- 朝日課長
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おそらくそうだと思います。出展が幾つかありますので多少の数字のでこぼこが出てしまうのですけれども、確認しますけれども、いずれにしても単位なので確認できます。
- 縄田部会長
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ありがとうございました。中国でタングステンのお話が出ましたので、諸熊様、何かございましたらお願いします。
- 諸熊代理
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今のところ価格動向が非常に気になるところでございまして、量的には何とか需給バランスといいますか、需要の方はほぼ満たされていると思いますけれども、専ら価格動向が気になるところであります。もう一つは、これとは外れるのですけれども、備蓄形態のことが非常に気になって、備蓄形態の今後をどう進めていくかということと、まず当面は価格動向です。一応、今年いっぱいの動きとしてはそう大幅に戻すといいますか、下落するということはなかろうと見ているのですけれども、その辺の動きだけを常に注視しているところであります。以上でございます。
- 和気委員
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お伺いしたいのですけれども、3ページのアメリカが2008年からレアアースについての生産開始の見込みという、そういう情報があるのですけれども、どのぐらいのオーダーというか、規模の生産がこれからアメリカで行われる程度の情報はあるのでしょうか。
- 朝日課長
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このグラフでいきますとレアアース生産国の推移の米国という欄がありまして、マウンテンパス鉱山というのはほとんどこの希土の部分をカバーしていた鉱山です。したがって、数量は今この瞬間は持っていないのですけれども、それなりの数量になると考えられています。ただ、後ほどまた鉱種ごとの資料を説明させていただきますけれども、今、ニーズの非常に高いと言われているようなもの、成分を含むというか、むしろ若干軽目のいわゆる軽希土が多いというようなことを言われておりますので、磁石向けで緊急に注目が高まっている鉱種はわりと少ないというそういう弱点は持っている。ただ、量的には非常に大きい鉱山であります。この赤いところにあった、もともとは世界のリーディング鉱山であったというものでございます。
- 高塚委員
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今お話がありましたごとく確かに中国、レアアースにかかわらず、ありとあらゆるレアメタルが中国の依存度が非常に高いにもかかわらず、4ページのほうにお書きいただいておりますごとくやはりエクスポートライセンスに対する発給数量が総じて下がっているというのが、需要は拡大しながらE/Lが下がっている、これが非常に大きな消費者としては、消費会社としては非常に苦しい現状であるということで、最後にお書きいただきます日中閣僚対話云々を含めまして、いろいろな意味で安定した供給ということが、触媒工業協会としては使う側でございますものですから、ぜひそのリサイクルも含めまして討議していただければと思っております。
- 縄田部会長
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ありがとうございました。では、安定供給の話が出ましたので落合委員、JOGMECの立場からお願いします。
- 落合委員
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レアアースそのものは実は我々の備蓄の対象ということでは今のところないのですけれども、ただ、やはり中国からにこれだけ依存が高いというところから言えば、リサイクルの技術によって増やしていくとか、そういうような努力も必要だろうということで、技術開発ではそういう点にこれからは取り組んでいきたいという考え方を持っております。
- 縄田部会長
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後ほどの議題とも関係することだと思いますが、中村委員、リサイクル技術等に関しまして何かございましたらお願いします。
- 中村委員
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この資料3ということでは具体的な技術の話ではありませんので、後ほど機会があったらまたお話ししようとは思っていますが、やはりこういう大きな意味、観点からすると、そういうリサイクル絡みのものを社会的ストックというか、リザーブというか、考えるということに関して、時間軸をどれぐらいにとっていくのかということを総合的に考えて対応していかないと、いわゆる備蓄とは違っていますのでストレートには使えない。なおかつリサイクル1つ、希土類、非常に細かい話をしますと、残念ながら国内で生産をしているというのは非常にわずかでありまして、これを中国以外の国際連携で求めるのか、もう一度我が国のそういう産業を何とかするという非常に大きな問題があろうかと思いますので、そのあたりはすぐに答えが出ないとは思いますが、十分に議論しなければいけないところであると思います。
- 縄田部会長
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ありがとうございました。それでは、本日のむしろ主要な議題だと思われますマテリアル・フローのほうに移りまして、そこでこの資料とあわせてご意見を伺えればと思います。それでは、議題2「マテリアル・フローの現状と課題について」、事務局から資料のご説明をいただき、その上でご議論をいただくこととさせていただきます。それでは、事務局及びマテリアル・フロー調査の委託先である株式会社三菱総合研究所から資料のご説明をお願いいたします。
- 朝日課長
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資料、3つほどございまして資料4と5と6とございます。資料4と5については私のほうからコメントさせていただきます。資料4についてはマテリアル・フロー調査のポイントということでまとめさせていただいておりまして、骨子であります。最初のページ、開いていただきますと調査の背景と目的、これは繰り返しコメントさせていただいたとおりでありまして、国際需給の変化する中でレアメタルの安定供給を確保するという観点でいろいろな施策展開が必要になります。探鉱開発、リサイクル、代替材料開発、レアメタル備蓄、そういった政策ツールを持っているわけですけれども、そういったツールに対しましてレアメタルごとに物の流れをチェックしようではないかという考え方であります。その結果として課題を抽出して具体的施策の検討に活用していくということであります。
2ページ目に、調査のいろいろなアプローチがあるのですけれども、今回の調査では製品に着目したアプローチを採用しておりまして、競争力という観点から液晶パネル、ネオジム磁石、レアアースの磁石です。触媒、超硬工具、リチウムイオン電池、特殊鋼、自動車など、そういった7つの品物、製品、大きいもの、小さいものいろいろあるわけですけれども、そういったところから追いかけていくというようなアプローチを採用しております。
3ページに、これは鉱種ごとにまたブレークダウンされていくわけですけれども、備蓄対象鉱種の7つの金属、要注視としてきました7つの金属、それからその他の3つということでここでは17の金属についてレビューした形になります。ストロンチウム、ガリウム、アンチモン、これについては製品との関係が別ということでスタンドアローンの調査という形になってございます。
4ページ、5ページ、6ページ、7ページとフローの分析のサマリーといいますか、結果の一部を示してございます。4ページの細かい字とかいろいろな色がついてなかなか見にくいわけですが、これは液晶パネル等の例ということでございます。この色がついているところが国内の流れになりまして、外が海外と。そういう意味ではあちこちの情報源に当たりましてデータを積み重ねていくプロセスであったわけであります。インジウムについては多くが一応ターゲット、この図でいきますと左の真ん中にITOターゲット製造というところがあるわけですが、それ以外に行くもの、ITOターゲットに行くもの、ITOターゲットに相当部分が流れていく形になりまして、ITOターゲットに向けてはこの推定値ということで(6)と書いてある数字が真ん中あたりにありますが、約470トンがITOターゲットとしてディスプレーパネルの製造に流れていくというようなことを補足いたしまして、さらにそれが国内の製造現場に170トンが(8)です。もう一つの(8)がその下に300トンということで、海外のパネルの現場に流れる。そういったものがさらに製品となりますと、(9)という数字と(12)、真ん中あたりですけれども、5トン、下のほうに10トンと、そういうオーダーが最終製品にくっついた形になって使用に供されていくという形になる流れを確認しているわけです。
一方でITOターゲットというものは使用済みになりますとまた回収されて戻ってまいります。その数字がここでいきますと約300トン位に戻って、(13)と210トンとかそういったところに戻ってくるフローが確認されておりますけれども、大きな7割方の数量がITOターゲットの製造工程に戻ってくるというような形をとっている状況が捕捉されます。国内と国外の流れを製造拠点との関係も含めて整理したものということで非常に複雑になりますけれども、ポイントは、ITOターゲットの製造プロセス、そのごく少数、数%、3%程度ということだと思いますけれども、最終製品に乗っかりまして、一方でITOターゲット材そのものは7割方は使用済みとして戻ってくる。一方で工程の中で少し消えている部分がありますので、そういった意味でリサイクルの課題というのが見えてくるというようなものであります。
これは液晶パネルの場合はインジウムだけを追っておりますが、それ以外の金属、レアメタルについても使われている部分がありますけれども、非常に代表的なものということでインジウムを追った流れを作っております。これは統計資料で追えるもの、追えないもの、推計ができるもの、なかなかよく分からないもの、その色分けをしてございます。ここでは赤は推計値ということで青が統計で追えるもの、さらに緑についてはよく分からないもの。最終製品となって消えていくものについてまだ比較的新しい製品分野ですから捕捉されるようなシステムがないということかと思いますけれども、こういうような分析を重ねていったわけであります。
こういった状況を踏まえまして5ページに現状と課題という整理を行っております。現状についていきますと、ITOターゲットの材料については海外からの輸入、使用済みターゲットのリサイクルといいますか、サイクルといいますか、そういったもので確保されます。
製品製造段階、これはターゲットで7割方は再回収されて再利用されていくわけですけれども、工程のプロセスの中である部分についてはリサイクルされないものがあるということであります。
それから、使用済み製品、これは少量しか含まれません。パネルに薄くついているだけですから非常に少量でありまして、なかなか経済性確保が難しいわけですけれども、そういったものについては必ずしも現実の回収体制ができていない、あるいはできにくいといことであります。課題ということですけれども、供給源の多様化、インジウム含有量の高い鉱石を確保するとか、これは亜鉛の製錬所で副産物として出てまいりますので、亜鉛の製錬所の能力の拡大といったことも検討課題になろうかと考えております。
工程くずの発生抑制リサイクル、これは7割方は使用済みのターゲットとして戻ってくるわけですけれども、それ以外に少し消えている部分があるわけです。そういった意味で工程くずの抑制、リサイクル体制の整備といったことが課題となっております。さらに難度が上がりますけれども、使用済み製品のリサイクルといったことについても検討課題というふうに考えます。この消費量、マテリアル・フロー分析がある年で切ったものですが、実際のところインジウムについては市場規模が拡大してございます。そういった意味で供給量の拡大というのはなかなか難しい面もあろうかと思いますので、インジウム以外のものを使うという技術オプションについても検討すべきということであります。これは今年度から国家研究開発プロジェクトを実施しているところであります。
タングステンのケースで、これは後ほど三菱総研サイドからもうちょっと詳細な今回の調査のアプローチ等についての報告がありますので、そこでコメントしてもらいたいと思いますので、このフロー図の説明については省略させていただきます。7ページに調達あるいは検討課題ということでラフな絵を示しておりますので、これは非常に有名な事実でタングステン鉱石の輸入はわずかであり、ほとんどが中間製品で中国から入ってきております。そういった意味で圧倒的な中国からの供給に依存する体制という状況にありまして、中国も内需が拡大しておりますので、供給源の多様化といったことが検討課題になるわけです。供給源の多様化という観点では、中央アジアでありますとかカナダ、豪州、そういったところにいろいろなポテンシャルがあると言われておりますので、休止鉱山の対応も含めて考えているということであります。
製品製造段階ですけれども、これも国内のプラントで金属くずなどが発生するわけですけれども、国内ですべてが回収されているわけではないというのが実態であります。使用済み製品のリサイクルという観点では、2割は国内でリサイクルされていると言われておりますけれども、残りについては海外への輸出ということであります。輸出されるわけですから、これは商売でありますけれども、いずれにしても国内に入ったタングステン資源そのものが海外に流出するという現象があるということであります。そういったことでリサイクル体制も整えていかなければいけないということになります。工程くずについても経済性のあるプロセスに向けた努力が必要ですし、使用済み製品のリサイクル体制、不十分でありますので、これについても検討が必要ということであります。そういった意味で資源供給制約、これも強く感じるということで、代替材料の開発の優先度が非常に高いというふうに整理できるのではないかということであります。
その後、8ページにこういうことで全体を整理していきたいということで、1つの頭の整理をしてございます。各製品といいますか、鉱種といいますか、それにつきまして供給源の多様化、工程くず、工程内製造プロセスにおけるリサイクル、使用済み製品、使い終わった最終製品からリサイクルしていくこと、それから代替材料の開発、そういった課題についてのチェックをしていくというようなことであります。今回の調査の結果で捕捉できたような課題についてリストアップしてございます。
後ほど17鉱種順番にごく簡単な説明をしていきますが、ここでこの表についてもコメントしますと、供給源の多様化という観点ではレアアースとかタングステンとかそういった意味で探鉱開発が可能なものについては機会をつくっていくという努力が必要となります。インジウムなどは副産物でありますので主産物の生産に注目するということになります。工程くずの発生抑制・リサイクル、これは工程内につきましては比較的コントロールできておりますので、取りこぼしがあるところについては企業を中心とした努力を図っていただくというような分野だと思います。使用済み製品についてはリサイクルの難易度が上がっていきます。多様な金属の集合体である最終製品から金属類を取り出していくというのはコスト面でも非常に厳しい条件になります。コスト面、技術面、非常に厳しいものですから、ただ、大量のものがその中に含まれていることも事実ということで、技術開発による取り組みの優先度が非常に高くなってくるのではないかと考えております。
代替材料の開発、これは資源制約というものを感じるものについてはそれ以外の素材を探して、ある種の工学的な特性を確保するということが仕事になります。現状におきましてインジウムあるいはネオジム、ディスプロシウム、タングステンなど優先的に技術開発が進められておりますけれども、いろいろな意味で代替材料というのはそもそも材料科学そのものの課題というふうにも思いますので、産学官連携した取り組みが必要、そういうような絵にしております。1つ1つの鉱種については資料5で簡単な紹介になりますけれども、コメントさせていただきたいと思っております。以上、資料4でございます。
資料5であります。17鉱種連続してありまして少しだけコメントさせていただくようにさせていただきたいと思います。レアメタルの備蓄の対象の鉱種から入っております。数字そのもの、いろいろな定義の仕方とか先ほどもコメントがありましたけれども、若干、統計・出展などによりましてでこぼこがあったりするかと思いますけれども、現状で押さえられる既存の統計あるいはアンケートなどを踏まえて作ったフロー図でございます。
ニッケルについて申し上げますと、輸入の状況ですけれども、インドネシア、フィリピン、ニューカレドニア、豪州、主要な輸入相手国に変化はないわけですが、比較的安定的に輸入されております。主用途はステンレス鋼と、年間30万トン程度の消費ということであります。工程内、ステンレスの製造プロセスにおけるくずについてはリサイクルされております。ただ、でき上がったステンレスについてはステンレスとして回収されるもの、そういった利用が進むという性格のものでありまして、さらに純粋なニッケルを取り出すというような形にはなってございません。
ニッケルの輸入についても世界の市場は非常に拡大しております。そういう意味で課題といたしましては供給量の拡大、供給源の確保というのが非常に重要なのではないかと認識してございます。
3ページに、これもステンレスの関連鉱種ということになります。ニッケルとクロム、これはステンレス鋼の主なインプットということになります。相対的にニッケルと比べて値段が安いということもありまして、クロムの利用を増やすというような方向にあるというように聞いておりますが、クロムの消費量、供給国、これも安定的でありまして、南アフリカ、カザフスタン、インドなどから輸入される体制であります。
年間60万トン程度ということで非常に大量の消費が行われています。金属そのものの消費、非鉄金属そのものの市場の中でもクロムあるいはマンガンといったものは非常に大きなものでございます。工程内はもちろんリサイクルされております。ステンレスとしてのリサイクルというのが存在するという形になります。これも供給量の確保に向けて資源国も鉱石で出すよりも加工品といいますか、フェロクロムとしての輸出を欲する部分もありますので、フェロクロムの生産キャパへのアクセスあるいは投資といったものも課題になると考えます。4ページに記述したとおり探鉱開発など新規のクロム鉱山というのはなかなか難しいように思われますので、フェロクロム生産への投資といったものも課題になるのではないかということであります。
5ページ、これはタングステンであります。今、フロー図の詳細版で紹介されたとおりなので非常に簡単なコメントにとどめますが、年間5,000トンから6,000トンということで、ニッケル、クロムの30万トンあるいは60万トンといったものと比べると非常に少量の消費ということになります。その分、工具でありますとか非常に特殊な分野に使われる部分が増えるわけであります。工具、超硬工具関係はリサイクルの体制が不十分ということで大半が海外の輸出に回されるというふうに評価されております。そういう意味で国内でのリサイクル体制あるいはリサイクルの技術といったものに改めて注目が必要だというふうに考えてございます。
6ページに現状と課題を記述しておりますが、探鉱については中国依存度、これを下げるのは相当大変ですけれども、中国以外の供給源へのアクセスということを考えています。それから、リサイクル体制です。工程くずについても使用済み製品についてもまだまだ課題があるというようなことであります。特に使用済み製品のリサイクルが可能な技術の確保に向けた努力が必要でありますし、代替材料の開発、これも一国依存体制でありますし、輸出量が減ってきている状況にありますので、代替材料の開発というものに取り組むべきものであります。
それから、先ほどコメントがありましたように国家備蓄、昔は国内に鉱石の処理のキャパシティーがありましたので鉱石を中心に備蓄しているわけですが、国内で鉱石を処理できる設備能力は非常に小さくなっておりますので、中間製品での備蓄を検討すべきというようなことでございます。
7ページ、コバルトでございます。これは備蓄を開始した当初1982年ごろは非常に少量の生産だったのですけれども、リチウムイオン電池、そういったものの消費の伸びということもありまして、年間1万5,000トン程度の輸入量になってきてございます。そういう中で製造プロセスのコバルトはリサイクルされております。ただ一方でコバルトについてはニッケルあるいは銅の副産物ということであります。そういった観点で副産物としての生産がやや伸びる可能性があると考えられておりますけれども、いずれにしても、消費が伸びているというものでございます。
8ページに今後の安定供給に向けた課題ということですけれども、ニッケル鉱山の開発は我が国企業に関連したものも増えてございます。そういった意味で我が国企業に関連したニッケル鉱山からのコバルトの確保というのも1つ重要な側面でございます。リサイクルにつきましては、工程内、使用済み製品、いろいろな意味で実態が明らかでないということも確認されておりますので、技術開発を進めつついろいろな意味で電池の回収システムを考えているということではないかと考えております。
9ページ、モリブデンでございます。これも過去の輸入推移、82年と99年と2005年とわりと年があいたりしているのですけれども、いずれにしても右肩上がりの成長を続けております。特殊鋼8割、触媒2割という体制であります。特殊鋼についてはいずれも工程内でリサイクルされて再利用されているわけですけれども、触媒については非常に効率的な回収システムが存在して実施されております。一方で、特殊鋼について使用済みのものについてはモリブデンとして回収されるということではなくて、スチールとして回収されるということのようでありまして、そういった意味では安定供給確保ということを考えますと、海外鉱石あるいは新しい供給源の確保ということが重要になると考えております。
11ページ、マンガンでございます。マンガンも備蓄対象で、これはこれまでずっと備蓄対象でありますけれども、マンガンについては南アフリカ、豪州、中国ということで粗鋼生産量の変化と比較的リンクが強い金属であります。国内の非鉄金属市場の中では最大規模の巨大なレアメタルということになるわけですが、鉄づくりと密接不可分の関係にございます。そういった意味ではマンガン以外のものというのはあり得ないわけですけれども、工程内ではマンガンを足して使われていると確認されてございます。将来の安定供給確保という観点では、高品位のものについての確保が非常に難しくなってきていると言われております。12ページに書きましたように高品位マンガン鉱床の探鉱開発といったものが必要と考えられております。非常に大量の資源を確保していくという分野であります。
それから、13ページ、バナジウムであります。これはマンガンと圧倒的に数十万トンから6,000トンとか2,000トンとかそういう数字になってくるわけですけれども、南アフリカ、中国、ロシアで供給を支配しております。フェロバナジウムは南アから来るということでありまして特殊鋼向けです。したがいまして、工程内では管理されておりますけれども、最終製品となりますとバナジウム単体としての分離というのはなかなか難しいという性格のものであります。したがいまして、新しい供給源を確保する、あるいは供給障害に備えるというのが大切な分野と考えられます。
14ページに課題をまとめておりますが、新規探鉱開発の検討が必要と書いてありますが、いずれにしても、生産の拡大あるいは消費の拡大ということですから、新しい供給源をきちんと確保していくということが重要。リサイクルについては特殊鋼分野になりますと、いずれにしても、リサイクルは相当困難だということに留意が必要であります。
15ページ、インジウムであります。インジウムについては最初の資料にありましたとおりでありまして、この図でいきますと工程くずのリサイクルといいますか、使用済みのITOターゲットのリサイクルということになるわけですが、四百数十トンがフィードされまして、三百数十トンはぐるっと回ってサイクルしているということで、非常に特殊な使われ方をして、最終製品には少量が含まれて消えていくという形になっております。そういう意味では最終製品からのリサイクルということについては相当困難なわけですけれども、ITOターゲットの段階あるいはその製造プロセス、パネルの製造プロセス、その周辺にはまだ努力によって利用できるインジウムがあるのではないかと考えております。そういった意味でこの供給量を増やしながら工程内からの回収を増やしていくということで、相当効率的な利用体制ができるというふうにも見えるわけでございます。
16ページに課題など、繰り返しになりますけれども、インジウムは亜鉛の副産物でありまして、亜鉛鉱床へのアクセスは重要になります。工程内の歩留まりあるいはスパッタリング装置周辺の内壁に付着したインジウムの回収、そういった面などについて努力の余地が相当あるというふうに考えられております。
17ページ、プラチナを示しております。本来的に見るとプラチナ、バナジウム、ロジウムといったPGMメタルズとして考えなければいけない。ここではプラチナだけをとらえておりますけれども、自動車の排ガス触媒として利用される非常に重要な素材であります。生産者は非常に限られて、資源としてはすごく偏在している品物の1つであります。南アフリカでありますし、バナジウムはロシアという形になります。そういった金属でありますので非常に高価でありますので、触媒関係のリサイクルはそれなりの規模で実施されております。いずれにしても、世界で見れば排ガス浄化触媒、あるいは将来的には燃料電池車といったところでいろいろな意味でニーズが増えていくというふうに考えられます。したがいまして、消費量にも拡大が見込まれますので、新たな供給源の確保といった努力をいろいろな形でやっていくことが必要であるというふうに考えられます。
18ページにいろいろな課題を指摘しておりますけれども、全体の供給量の拡大ということを考えますと探鉱開発が非常に重要であります。リサイクルについても引き続いて体制、設備、施設といった観点も含めて努力が必要だと考えております。
19ページ、レアアース、これはすべてのレアアースを記述しておりますので非常にたくさんの鉱種が書いております。ご案内のとおり中国の依存鉱種、中国の輸出抑止政策の対象ということであります。主な用途がいろいろありますけれども、今、最も注目されますのは希土類の磁石、とりわけネオジム、ディスプロシウム、特にディスプロシウムについては非常に少ないということで、このフロー図で示しておりますレアアース中間製品ということでネオジム3,800トン、ディスプロシウム330トンと数百トンオーダーのディスプロシウムについての関心が非常に高いわけであります。
実際のところ磁石について限ってコメントしておりますけれども、工程のくずが中国へ輸出といいますか、売り切りになっていると思いますけれども、中国に戻っていくというような体制にあります。使用済み製品のネオジム磁石の回収、これも実際上は機能していない状況にあります。そういった意味で課題が列挙されておりまして、探鉱開発について中国以外の供給源あるいは中重希土の探査ということの重要性、工程の中でもまだリサイクル体制が整っていないものがあります。金属価格も上がってきていますので、そういった中で対応可能な技術開発に取り組むということが課題になりますし、代替材料の開発についても今、優先的にディスプロシウムの機能についてのリサーチを始めようとしているところであるということであります。
21ページ以降はどちらかというと要注視ということで比較的さらに情報量の少ない鉱種であります。ニオブについては特殊鋼向けの用途がほとんどであります。そういう意味では最終製品からのリサイクルはほとんど厳しい鉱種になります。資源の供給はほとんどがブラジルからということであります。その安定供給についての懸念というのはあまり聞いたことがない鉱種ということになりますので、ブラジルの供給源との友好関係といいますか、友好的なビジネスの関係が非常に重要な鉱種であると見られるわけであります。
リサイクル体制については今申し上げたとおりで最終製品からは非常に難しいわけであります。
22ページにタンタル、これはタンタルのコンデンサーということで利用される量が多いものでありますけれども、鉱石の生産は豪州が中心ということであります。これは年間に数百トンオーダー、年間600トン程度の輸入ということで、コンデンサー等で使われるということであります。非常に小さい製品でありますので、リサイクルについてもなかなか難しいということであります。状況の把握に努める段階にあるのではないか。価格として逼迫しているとか、そういう話はとりあえず確認されておりませんので、過去にそういう場合もありましたけれども、引き続いて状況の把握に努めるという鉱種かと考えております。
ストロンチウム、これも秋口に説明したとおりであります。2万4,000トン、2万3,000トンといったオーダーのインフローがあるわけですけれども、ブラウン管などで使われるということで、ブラウン管そのものについては日本国内からの生産拠点が海外に移転しつつあります。そういった動きも見ながら、どちらかというと比較的注目しなくていい金属かと思われます。
24ページ、ガリウムであります。ガリウムについて、これは典型的な副産物鉱種ということで亜鉛製錬、アルミの製造の副産物ということになります。供給されたものがこれも非常に少量でありまして140トン、130トンという数字が書いておりますけれども、そういったものが半導体などの形で利用されます。安定供給源の確保というのが非常に重要であろうかと思います。最終製品からのリサイクルというのは小型の部品になりますので非常に困難が伴うと思いますけれども、全体、最終製品のリサイクルのようなもの、今の新しい技術開発に取り組もうとしておりますけれども、そういったプロセスでどのぐらい回収できるかというようなことかと思われます。
リチウムであります。リチウムはリチウムイオン電池用途が非常に注目されるわけですが、年間2,000トンオーダー。これもどちらかというと少量消費のレアメタルということになります。供給はチリが中心。中国も生産がありますが、我が国はそのほとんどをチリから輸入した体制になっております。最終製品になりますと、ここに書いてございますが、リチウム純分を化合物から取り出すことは多大なエネルギーコストを要するということで、リサイクルは非常に難しい鉱種ということになります。したがいまして、優先的には供給源、チリも含めて安定供給源を確保していくということが優先的な課題になろうかと思われます。
26ページ、アンチモン、これは中国依存鉱種の代表例の1つであります。年間1万トン程度の輸入ということであります。プラスチック樹脂を難燃助剤として使うとなかなか回収はできないというような性格のものであります。代替材料などに取り組みながら中国からの供給を確保していくというのが一義的に重要と思われます。
27ページ、最後にチタンを取り上げております。チタンについてはイルメナイトを中心としたチタン鉱石についてはオーストラリア、南アフリカ、カナダといったところから出ております。我が国はベトナム、オーストラリアなどから輸入しているということであります。年間1万6,000トン程度、非常に好調の分野であります。いずれにしても、生産量を伸ばしていくためには原料の確保ということが非常に重要であると言われております。リサイクルについては工程内利用が進んでおりますけれども、最終製品からのリサイクルについては情報が十分ないということが確認されております。
以上、既存情報、統計の濃淡とか比較的とりやすいものからとりにくいものまで非常に幅広くある金属17種類であります。フローの大きさ、台は80万トン、60万トンといった規模の金属から数百トンというような金属、多岐にわたっております。全体、消費量が伸びているものについて考えますと、課題としては新しいあるいは供給量の拡大といったことをどう確保していくか、それから工程内でリサイクル体制が不備なものについてはどう手直しをしていくか。最終製品からのリサイクルについては場合によっては非常に厳しい状況にありますけれども、可能性があるものについてどう取り組むのか。代替材料については材料科学の発展ということにも直結すると思いますけれども、そういったものについてどう取り組んでいくのかというように数多い課題が確認されていると思っております。
17鉱種にわたりまして非常にわかりにくい点があろうかと思いましたけれども、資料の説明とさせていただきます。
- 縄田部会長
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ありがとうございました。では、引き続き、三菱総合研究所、中條主席研究員より資料6に基づいてご説明をお願いいたします。
- 中條主席研究員
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では、私のほうから資料6に基づきまして、今回のマテリアル・フロー調査の方法とフローを把握する上での課題をご説明したいと思います。
資料6の1ページをごらんいただければと思います。先ほどご説明がございました品目、6つの品目と自動車を含めて7つの品目を取り上げているわけですけれども、超硬工具を例にご説明したいと思います。1ページ目がマテリアル・フローのスケルトンの作成ということでございますが、まずマテリアル・フローを作成するに当たって大まかにどういう流れなのかということを関係者の皆様にヒアリングを重ねて、大きな流れを作成いたしました。これはヒアリングをする過程でフローがいろいろ修正されるわけですけれども、まず大きな流れを作成したということでございます。右のほうからAPT、あるいはタングステン粉という形で輸入される。これが大きな用途としてタングステンカーバイド用途、それからその他用途に振り分けられて、タングステンカーバイド製造という形で、国内で製造される。これが超硬工具用途に振り向けられて、超硬工具メーカーによって超硬工具が製造される。
超硬工具の使用としては、右のほうにございますように輸送機械、主に自動車等でございますけれども、これが4割程度を占めて、その他一般機械であるとか電気機械、こういったところが主な利用先という形で超硬工具として利用されるという形です。その多くは切削工具として利用されますので、使用過程でもくずというような形は発生が予想されますけれども、大方は使用済みの超硬工具という形で金属スクラップとして出てくる。これが回収業者を経て回収されてリサイクルされる、もしくは廃棄等されるという大まかな流れでございます。
それから、そのブルーのバックのところが日本国内でございますけれども、その下の部分、タングステンカーバイドあるいは超硬工具の製造というところでは海外のメーカーもございますので、そことの輸出入のやりとりというものがございます。これも確認すべき対象ということになります。こういったフローのスケルトンを作成した上で数量、マテリアル・フロー量の確認ということを行っていったということでございます。
2ページ目をごらんいただければと思います。まずフローを作成するに当たって統計資料等の確認を行いました。公式な統計としてはまず輸出入関係について財務省の貿易統計がございますので、これの原料の輸入量を確認するということでございます。ここでは必ずしも品目がぴったりそろっているわけではないということもありますけれども、タングステンの場合には鉱石であるとか三酸化タングステンであるとか、そういった数量として得られます。これを組成等を使って純分換算してタングステンのフロー量に変換するという処理を行っております。
それから、超硬工具の製造という段階においては、工業界の統計でどういう原料をどれだけ使っているかという統計がございますので、これを利用させていただくということでありまして、タングステンカーバイドというところから超硬工具の部分でタングステン量としては5,000トンレベルが使われて、そのほかにコバルト、タンタル、チタン、こういうものが超硬工具の製造に使用されるということでございます。
次のステップとして統計資料の確認を踏まえて3ページ目をごらんいただければと思います。今回、重要なステップについてはメーカーのご協力を得てアンケート調査を一部させていただいて、そういうものを使いながらフロー量の確認というのを行っております。一番真ん中に超硬工具の製造のところがございますけれども、超硬工具の製造メーカーに関してアンケート調査を行いましてそれを拡大推計するという形で、超硬工具製造における物質収支、例えば3,000トンレベルが投入されて出荷量として3,700トンというような数字の確認を行っております。それから、工程くずとして800トンレベルが出て、それの一部はタングステンカーバイドメーカーに戻るし、もしくは海外にというような流れになってございます。
それから、それの1つ前のステップ、タングステンカーバイド製造でありますけれども、ここについてもタングステンカーバイドメーカーへのアンケートを行いまして、一部これを拡大推計するような形、もしくは先ほどの統計データとの整合というか、差し引き、物質収支をとりましてタングステンカーバイドメーカーでのインプット、アウトプット、この数量を確認するということをいたしました。これによって大体タングステンカーバイドの出荷として3,000トンレベルというような数値を得ております。
それから、一番右側でございますけれども、超硬工具の使用ですが、これについては工業界がどういう用途分野にというデータをとられておられますのでそれを利用させていただいて、用途別の按分というものを行ったということでございます。一番メインの輸送用機械で1,500トンレベル、一般機械で1,000トンレベルというような超硬工具、タングステン量としてですけれども、使用されているという形でございます。
引き続いて4ページ、統計調査、それからアンケート調査で分からなかった部分について工業界等へのヒアリングを行いまして、さらにフローを追いかけるということをいたしました。主に使用済みとなった後どういうふうに流れるのかというようなことを確認させていただいたということであります。使用済みとなった超硬工具、4,000トン弱レベルですけれども、3割程度がリサイクルに回るということでありますが、一番上にありますように使用済み超硬工具が特殊鋼へ回る部分、それから使用済み超硬工具がタングステンカーバイドに戻って超硬工具にリサイクルされる部分、それから海外に行く部分、これが1割ずつぐらいあるということで、それ以外は廃棄等に回されているという形でございます。それから、海外に行く部分については、超硬工具に直接行くのか、タングステンカーバイドに行くのか、特殊鋼に行くのか、ここら辺の詳細については今回は把握できなかったということになります。
今回の調査で超硬工具、タングステンの流れということで分かったポイントということを簡単に5ページにまとめてございますけれども、超硬工具製造において発生する工程くず、この一部は原料であるタングステンカーバイドメーカーに回収されてリサイクルされている。工程くずの一部はリサイクルされている。それから、使用済み製品、使用済みとなって排出される超硬工具、これの2割程度は超硬工具用途と特殊鋼用途として国内でリサイクルされている。それ以外は海外、中国等でありますけれども、中国等へ輸出されるか廃棄されているという形で、国内でリサイクルされているのは2割程度という感触でございます。
課題としては超硬工具としてリサイクル量を増やすためには、使用済みとなった後の回収ルートを整備して回収量を確保するということと、プロセスとして経済性のあるプロセスを開発・整備するというあたりが使用済み製品をリサイクルする上での課題というようになろうかと思います。
フロー把握上の課題、今回上流側というか、製品製造側と使用済みについては投入量からの推計という形になってございますので、フロー把握上の課題というのが大きく2つ位掲げてございます。1つは使用済み超硬工具の回収リサイクルですけれども、量的なものについては使用されたものがそのまま廃棄されてくるという形でとらえられると思いますけれども、どのように回収されてどういった分野にリサイクルというところは実態的なところはまだつかめていないということでありますので、そこら辺の回収リサイクルの実態の把握という課題が残るかと思います。
それから、2点目として輸出入のやりとりと使用済み品が流れるという意味での海外におけるマテリアル・フローの把握については、現段階では輸出入というやりとりの中で貿易統計で分かる部分もありますけれども、使用済み品のリサイクルという面ではなかなか把握できていないということで、ここら辺のマテリアル・フローを把握するというところが次の課題かなということでございます。超硬工具を例に今回のマテリアル・フローの作成過程を、簡単にポイントをご説明させていただきました。以上でございます。
- 縄田部会長
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ありがとうございます。それでは、ただいま説明がありました内容につきまして、ご質問、ご意見などをいただきたいと存じますが、議題2につきましては中村委員がマテリアル・フロー調査の検討委員会の委員長を務めておりましたので、中村委員から何かございましたらお願いいたします。
- 中村委員
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もう既にただいま朝日課長並びに実際に担当されました三菱総研の中条さんからかなり詳細にご報告がありましたので、中身そのものについてはそれほどつけ加えることはございません。全体をぱっと、マテリアル・フロー調査をやったということで幾つかコメントすると、1つは先ほど最初にお話ししましたように、このレアメタル部会で安定供給を考える上で備蓄というところに対してマテリアル・フローから出てくる結果をどういうふうに対応させるかということで、ストレートな備蓄とリサイクル循環を考えたところの、それを社会的備蓄というか、それはストレートにいわゆる直接結びつけると少し危険である。それぞれ事情がありますのでそれぞれ個々に対応しなくてはいけないということだろう、まずそれが1点目でしょう。
それから、今のご説明でもお分かりのようにかなり苦労されました。実際、製品の側からいろいろ追って、なおかつそれぞれの団体にアンケート、ヒアリングをして、かなりご協力いただいて分かるようにはなっておりますが、まだ分からない部分があります。その分からない部分があるというのが、ある意味で逆に言うと問題点がそこにあるというところもありまして、何が分からない部分かということが分かったということも1つのいい結果になっているのではないかと理解しております。したがって、まだ不足であると思われる方も多々あるかもしれませんが、なかなか大変で、逆に言うとまずいろいろなところでマテリアル・フロー調査が行われていますが、ある意味でここまで詳細に出ているデータというのはあまりないのではないかと思っております。
もう一つ、多分、後で皆様方からご質問があるかもしれませんが、この数値の精度をどれぐらいのものでしょうということがあるのかもしれません。これは大体何十万トンから何トンまでいろいろ書いてありますが、上から2けたぐらいがまあまあということかなと。あまりそれ以上細かい話をここで議論するという形ではないということをまずご報告というか、ご説明しておいたほうがいいのではないかと思います。
それから、リサイクルという観点からいきますと備蓄鉱種と言われて前から鉄鋼系で使うということで備蓄されているものと、小型電子機器で使われて機能材料で、逆に最近話題になっていますディスプロとかITOのインジウムとか、そういうものというのは流れが決定的に違いますので、それに対応する施策、社会システム、技術、これもはっきり違うのであろうということが当然ながら明確になります。そのあたりもこのレアメタル部会で議論していただくときには十分注意が必要かと思います。
それから、これから先、個々の話も含めてですが、トータルで特にマテリアル・フローを追いますと一部廃棄物系を追うことにもなります。そういうときになりますと、それが国際的にどう循環しているかとか、環境面から一体どういうことになっているのだ、そういうことも含めて十分に検討する必要があるということで、そうなりますと資源の確保というこの大命題のところと総合的な環境政策との兼ね合いも十分に整合性をとって検討していただければいいかと思います。
それから、個々の話については私が一々ここでコメントすることもないかと思いますが、国際的な流れで懸念される1つは、ITOなどは、このマテリアル・フローでお分かりのように日本の場合、ターゲットメーカーは、日本は非常にすばらしいターゲットメーカーがたくさんあって、世界のかなりの部分を押さえておりますが、パネルメーカーが海外生産を含めて日本のメーカーの海外生産を含めて、はっきり言って8割ぐらいは海外で出ております。そうするとそこである種の資源ナショナリズムが入ってくると、今はビジネスモデルとして日本のターゲットメーカーは必ず戻してくださいと、そういうビジネスモデルをやっていますが、それがずっと続けられるかどうかも含めて、そこがなかなか難しいところで、そういうところも総合的に検討する必要があるのかなと。
あと、希土類でこれも最近、非常に話題になっていますディスプロなども含めて、日本のメーカーが出しても中国でリサイクルして戻ってこないといういろいろな問題がありますが、これも是非国として中国以外のところでプロセスをどういうふうに展開していくのかどうか、そういうところまでできたら民間と国とでよくお話しになられて政策的にどういうふうにするかというのを検討されることもあるのかなというような感じを受けました。以上でございます。
- 縄田部会長
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ありがとうございます。それでは、委員の皆様からご質問、ご意見などをいただきたいと存じます。
- 西濱委員
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要望なのですけれども、確かにヒアリングだけでこれだけのデータをつくられるのは大変だろうと思うのですけれども、でき上がったマテリアル・フロー図を見ますと、数字自体が線の大きさと中身が一致していなかったり、左と右がバランスしていない箇所がかなり見受けられます。結局、線の大きさをきちんと書いて、前後における100%というのをきちんとすることによって問題点が見えてくるのがマテリアル・フローですので、その辺をもう一度整理していただければ、もっとこの表自体が見やすくなってくるし、問題点がもっと浮き彫りになってくると思いますけれども、途中の線自体が大きい線から急に細い線になったりとなっている点が非常に気になります。
それから、もとになっているデータの例えばニッケルの場合だと、2005年のデータが使われていますけれども、この基準線がどこにあるかというのがまた1つ分からないという点がございますので、その辺をきちんとしていただくともっと個々の議論が活発にできるように形になると思います。
- 靍間委員
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JEITAの一部分としてマグネットを生産しております。ここでレアアースを取り上げていただきましていろいろとご報告いただきましてまことにありがとうございます。実は今、磁石を作っている、特に希土類の磁石を作っているということで明解になっておりますのは、日本と中国以外にないわけであります。ところが、中国と日本で量のとらえ方が全く異なっておりまして、ここにレポートいただいていることで中国のシェアが80%で日本が20%ということですが、実はこれは中国の方がおっしゃる量でございまして、素材重量と日本のメーカーでは考えております。日本の数字は一応製品重量でございまして、その辺が大分プロセスで違っております。この辺のところを誤解のないようにお願いをしたいということでございます。特に日本のメーカーは実は昔は重量も公表しておったのですが、金額を公表して重量を公表しますとグラム単価が分かってしまいます。そうすると何で自分のところだけこんなに高いのだという話になりかねないということで、実はグラム10円を切ったあたりで公表をやめておりますので、扱い方が難しいのでありますけれども、その辺ご理解をいただきたいということでございます。
ここに書かれておりますように量的には拡大ということで、最近の状況を見ますと昨年の磁石の製品としての重量としては9,200トンという数字でございまして、今のところ業界としての予測としては本年、来年それぞれ9%ずつ重量で増加していくというふうに予測しております。特にELVです、プリウスに代表されますELV、それから省エネ用のモーター、これらの需要量が大変伸びてきておりまして、ますます需要が拡大する、こういう状況の中で中国が原料を押さえる。入り口を絞られてしまっては如何ともし難い、こういうような状態に非常に心配をしております。何卒皆さんの国のご努力で資源確保に一層のご尽力をお願いさせていただきたいと思います。以上でございます。
- 中村委員
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今のマテリアル・フローをチェックする分ですが、磁石はネオジ鉄ボロンとして製品としては日本で9,200トン。
- 靍間委員
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昨年実績といたしまして工業会ベースでは9,200トンです。
- 中村委員
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それだと、ここで書かれている値となると。
- 靍間委員
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ほぼ、20%ぐらいが。ですからそんなに違っている数字ではない。
- 中村委員
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ヒアリングでお伺いしていませんでした。
- 靍間委員
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各メーカーに行っていただいておりますので、数字的にはあまりおかしな数字ではないと思います。ただ、ここに挙げている数字からしますと製品ベースでは合っているかなという感じです。そこのところは全然問題ないと思いますが、特に量が拡大するということと、世界シェアは中国の数字でございます。恐縮でございます。
- 中村委員
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多分そうなると質の問題が出てきます。そこがまた非常に大きな問題で、そこは残念ながらマテリアル・フローではなかなか追えませんし、そこら辺がこれから検討すべきところになるのかもしれません。もう少しここに突っ込んで、今そういうお話がございましたので、マテリアル・フローの調査をやったからというのではなくて、1つは、国内でもう希土類を実際に作れる企業は1社もしくは2社でございます。それも国内でやってもほとんど経済的にペイしないというのが現状でございますので、そういう技術を持っている日本の企業がある間にある種の海外協力、中国以外のところに生産拠点を1つ持つか持たないか、そういうのが非常に大きなポイントになろうかと思います。
そういうことを1つ、つまり生産拠点というのはどこかで探鉱ができたら行って、その近くにということでございまして、つまり一次原料がないとやはり希土類はリサイクルだけで経済ベースに乗せるというのは非常にリスクが大きい金属でございまして、逆に言うと先ほど朝日課長がご説明されたようにアメリカの鉱山がなぜつぶれたか。これはもしそういうことをやろうとすれば、中国からかなり安いのが出てきてつぶしてしまいます。そういう意味合いもございますので、そこら辺をよく考えながらトータルでぜひ政策もしくは民間企業と国と協力していろいろな方法を打っていただければ、そういうふうに思います。
- 縄田部会長
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どうもありがとうございました。大変重要なご指摘だと思います。
- 佃委員
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私はリサイクルの知識はあまりないですけれども、一番上流のところで私どもの研究を進めているわけですけれども、今、私ども中国にシェアがあるということもよく存じ上げて、さまざまなレアアース系のメーカーの方ともお話しして、情報を得て、中国以外のところに資源を求めるということが大事であるということで、今そういう探査のどういうところに資源があり得るのかという調査を始めています。
あと、いわゆる中国で出てくる地質条件というのと違うところでの資源もレアメタル、レアアースの場所もあるということで、先ほどプレス発表などもしたのですが、層状のマンガン鉱床の中にも十分採算ベースのある有効な資源となり得るものがあるということも公表したのですが、日本ではかなり規模は小さいのですが、日本と同じ条件の部分が東南アジアにあることがよく分かっていますので、今、そういう国と私ども研究協力ベースで情報交換をしていて、現地でそういうことも情報を得ながら、そういう情報を探鉱のJOGMECさん、そういう開発ベースの方々にお伝えして、投資リスクを我々は我々自身が開発するわけではないので、そういうことで皆さんにお伝えすることが非常に大事だと思っています。まずはそういうポテンシャルの評価というのが役目だと思って、その分をまず早急にやろうとして今、進めております。以上です。
- 落合委員
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海外開発という先生からのお話でございますけれども、今回のマテリアル・フローの調査、全体でございますけれども、非常に難しい調査をよくやっていただいたという感じでございます。そういう意味でマテリアル・フローが非常に広範囲に把握できたという点では非常に有意義なデータであり、かつ得られたデータは貴重なのではないかと考えております。こういうような情報が適宜リバイスされるような継続的な調査を是非行っていくことが必要なのかなという感じを持っております。今、海外開発というお話がございました。私どものほうも新しいレアメタル資源の探鉱開発という点は力を入れていきたいと思っておりますが、同時に今回の調査の中で先ほど資料6のご説明の中で5ページに経済性のあるリサイクルプロセスの開発の整備が必要なのだというご指摘がございました。そういう点でのリサイクル面での課題というものは幾つか抽出されておりまして、資料6の場合で言えば超硬工具からのタングステンの回収というようなことも重要なテーマかと思いますので、私どもJOGMECとしては先ほどお話がありました新しい資源開発ということと同時に、技術開発、リサイクル技術の開発についてもこれから積極的に取り組んでいきたいという考え方を持っています。
- 佃委員
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先ほど探査開発の話があったのですけれども、産業技術総合研究所としてレアメタルの問題というのは非常に重要と考えております。私ども研究所でできることはそういう探査開発のことも含めてリサイクル技術、昔から持っているリサイクル技術と代替材料の開発というその3つの部分、備蓄については研究の対象になりませんけれども、その中で今年度より力を入れて連携を持って研究をさせていただくように考えております。是非とも皆様と連携させていただいて進めさせていただければと考えております。
- 落合委員
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先ほど海外での探鉱開発の件で言い忘れたのですが、去年の12月に私どもベトナムで探鉱開発の調査をやっておりました。そういうような形での調査もこれから、先ほどリサイクルの技術の話も申し上げましたけれども、それだけではなくて本来の探鉱開発という点からも積極的に、ベトナムというケースをご紹介をさせていただきたいと思っております。
- 飛騨代理
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大変な難作業のマテリアル・フローですけれども、先ほど中村先生おっしゃったレアアースなりITOというのは少し形態が異なるという点では全く同感でして、というのはITOにしろレアアースの特に重希土の用途というのは歴史が非常に浅い産業でございまして、そういう意味で10年とは言いませんが、ほかのレアメタルに比べてマテリアル・フローという意味では難作業だと思います。そういう意味で歴史が浅いが故に各メーカーもこういうリサイクルの問題についても対応が非常に難しくなっているという気がしています。
もう一つは、マテリアル・フローそのものもそうですけれども、国際協力という意味では代替材の開発にしろ資源のさらなる開発にしろ、いずれにしても全体のニーズ、需要が増えている限りにおいては全体のパイを増やすという意味では非常に重要なことでして、ただ、先ほど来ご意見がございましたように対中国との価格戦略という意味ではレアアースについても相当メーカーについては辛苦をなめてきた歴史がございますので、パイを増やすという意味で現地立地を含めてその点は非常に慎重に事を進めていかないといけないのかなと思っています。以上です。
- 大坂代理
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自動車工業会を代表しましてこのレアメタルということで言いますと、先ほど当初いっぱい丸がついているのが自動車産業ということで、一番すそ野でたくさん使わせていただいているわけですが、私どもこれに協力したのは金属の分野は協力させていただきましたけれども、ほかのところはほとんど使ってはいるもののどれだけ使っているかということも全く把握をしていなかったものですから、よくここまできちっと把握されたなということで大変ご苦労されたと思いますし、貴重な資料だと思います。
それと同時に一番最後に課題ということで出てまいりました海外におけるマテリアル・フローの把握というところは課題だというふうに、これが分かっただけでも課題だとおっしゃっていただいていると思いますけれども、これ自体多分そのとおりだとは思います。自動車で申し上げると、国内の生産と海外の生産が大体半分半分ぐらいになっていますし、また国内の生産のうち国内で販売しているのが半分で、半分ぐらいが大体輸出しているということですから、実際上そういう構造になっていまして、実際では、リサイクルをしても流通しているのは4分の1ぐらいになってしまう。全部が全部日本から輸出しているわけではないですから、向こうで現地調達しているものもあるわけですけれども、構造的にそういうところの課題というふうにおっしゃられるとするならばやはり課題なのかなと。ただ、そこを、では、どうやって把握するのかという話になると、これは現地でどういうふうに実際にリサイクルをしているのは、日本はかなりリサイクルが進んでいると思います。北米もかなり進んでいると思いますけれども、例えばアジアとか中国でのリサイクルみたいな話になるとなかなかそこまではどうしてもたどり着いていかないという構造ではないかと思います。
私どもとしても使わせていただいている側でございますので、なるべくならばタイトなものに関しては、どんどん代替材の開発ですとかそういうことも必要でしょうし、またはリサイクルということに関しても私どもでより一層の努力をしていくというふうに各社行っているということだと思っています。以上でございます。
- 松田(憲)委員
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いろいろなことを考えていて何をしゃべろうかといろいろですが、1つは、一番分かりやすいのはレアアースの話ですけれども、レアアースの元素は17元素あるのですけれども、ここに出ているのは8つです。ということはあとの半分は使われていない。使っていても少量であるということでしょうか。特に放射性元素の類というのはここで出てきてないです。昔のことを思い出しますと、三菱化成さんが昔、アジアンレアメタル、レアアースだったか、マレーシアでやられていて、これは結局トリウムの処理といいますか、貯蔵の問題で地域問題になりまして、結局撤退せざるを得なかったということがあります。これは20年ぐらい前の話かもしれません。そういうのをどういうふうに日本としてあるいはレアメタルのユーザーとして考えるのかということが1つの日本の戦略を考える上で必要なのではないかという気がします。それが1つ。
それから、最近アメリカではNRC、ナショナルリサーチカウンシルを中心としてクリティカルマテリアルの問題を取り上げていて、これは産業界、学界のメンバーが中心となって議論していますが、そのバックにいるのが国防総省です。つまり兵器を作るのに何がクリティカルなマテリアルかという見方で、これは戦略があるわけです。先ほどマウンテンパスの再開の話がありましたけれども、そこでもマウンテンパスの再開について今言った放射性元素の扱い、使われない元素の貯蔵なりというものをどう考えるのか、こういうようなことまで含めて今、国防総省とマウンテンパスのオーナーであるモリコープという会社で議論が行われている。そういう苦労を資源の確保に関してしているわけです。その辺を国と民間あるいは国のユーザーといいますか、ユーザー業界というのはどういうような形で苦労を分かち合うのかということもこれからレアアースについてだけ見るならばそういうことが言えるのではないだろうか、このような感じがしています。
他の中国依存度が高い鉱種にしても、タングステンにしてもインジウムにしても私は楽天的に見ておりまして、値段が上がっていればどこかで出てくる、昔やっていたのだ、こういう感じがありまして、ただ、レアアースと他の金属とは持っている問題の重さといいますか、意味が違っているのではないか、このように感じてお話をお伺いしていました。そういう点でこのマテリアル・フローを見ていまして、本当にご苦労されて、よくまとめていただいた、こう思っています。そんな感じでございます。
- 佃委員
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レアアースの問題というのは先ほどから出ているように今は資源が出てくるところは独占というか、かなり限定されているというのが国としての非常なリスクだと思います。だから、その部分、それを1つは解消するということと、トータルで先ほどから代替のものを開発するとか、リサイクルの問題もあるのでしょうけれども、それをどの辺の時間でもってそれぞれ開発からいろいろなどういうバランスで全体を見ておくかというのが多分なかなか難しいと思いますけれども、それぞれ全部やらなければいけないとは思いますけれども、それがそれぞれ頑張りなさいというのか、その辺のところをどういうふうに見たらいいのかということが、私、個人的には非常に問題意識はあります。
- 松田(憲)委員
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今、佃さんのお話を聞いていて、先ほど佃さんが層状マンガン鉱床の話をされていましたが、中国などの例えばディスプロシウムをとらえてみますと、多分含有量は桁が1つか2つ違います。そのときに分かった、そこからとりましょうとやったときに、今度はコストがどれぐらいになってくるか。多分コストは10の3乗ぐらい違うかもしれないという感じがする。そうするとそのコストが磁石を作ったときにどれだけのコストアップにつながりますか。それは競争力がありますか、ありませんか、こういう議論まで我々は必要なのではないか。それができると対中国に対しても牽制力になる。ここまでのコストだったらやる。逆にそれを言ったら中国は上げてくるかもしれないし。そういう点で、こんなことを言ったらおかしいけれども、佃さんのところでやるのか分からないけれども、あるいは縄田先生のところでやるのか、分かりませんけれども、やはり日本はどこまでやるのか、どれだけのコストまでかけるのだということをやるのが戦略を考える上で必要なのではないか。アメリカの国防総省は金をかけますと言ってマウンテンパスを再開するわけです。そういう難しい事態になりました。
- 靍間委員
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今この数字、ネオジムの世界シェアは80%が中国だ、日本は20%だと。これは中国製が非常に安くできているからこうなっている。ただ、これは重量比で製品で同じものと比較していませんから、私どもで見るところではこれが日本の倍ぐらいではなかろうかなと思っておりますけれども、ただ、今、世の中で使われている希土類磁石、一番目立つところで皆さんが毎日お使いのパソコンのHDでこの辺にはまだ中国製は使えないのです。中国に行きますと電動バイクがたくさん走っている。これはたくさん中国製の磁石を使ってどんどん入るということで、使用ができるところが決まっております。やはり安い原料から作れば原価が安くなりますし、そうしますとお客さんは喜んで使っていただける。自動車メーカーさん、ここのところでどんどん日本以外のメーカーもお使いになる範囲がELV等で増えていただいていますけれども、毎年安くしろ安くしろと、こういうような要求が強いので、このご期待にこたえられないともう切られてしまいますから、それはもうおっしゃるとおりとはなかなか言えませんけれども、ご期待にかなうような原料を供給いただくという仕組みを作っていただくということが一番大事かなと思います。これがひいては日本の自動車産業の競争力を高めることにもつながろうと思いますので、よろしくお願いいたします。
- 大坂代理
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ユーザー側というより買う側といたしまして、1つ質問したいのですが、例えば輸入してまいります。そうすると輸入した場合、例えば中国が、日本が調達してくる価格というものが、私ども一般的に見ると国際マーケットなるものがあって、それの指数で持って買ってくるものだとばかり思っていたのですが、例えば日本が100とすると中国の国内の中で流通しているもの、税金は別にして50とか30とかというような指数で流通しているのでしょうか。このレアアース自体があまり僕は分かっていないので。
- 靍間委員
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まず中国と日本の磁石が同じ磁石ではないのです。
- 大坂代理
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分かります。私どもは性能とコストということで申し上げると、そのバランスなのだと思います。そしてその基本的な性能をお客様に例えばお売りするときにそれをちゃんと評価していただかないと仕方がないわけです。私どもからするとそこでバランスをしている価格にどうやって近づけるかということが基本的な使用とコストなのだと思っています。このレアアース以外で言うと、例えばモリブデンでもニッケルでも今、相当高騰して、私ども相当苦労して、もっとも鉄鋼メーカーさんはもっと苦労されているのだと思いますけれども、これ自体、結局はニッケルにしてもモリブデンにしても、例えばLMEみたいなもので決まっていて、これから私どもが逃れられるわけでもなければ、鉄鋼メーカーさんも逃れられないということだと思います。これは日本だけの問題ではなくて、中国のメーカーさんがそれを逃れられるかというとそうでもないだろう。要するに全世界、同じイーブンの条件で私どもは買わされているということだと思います。そこにはどちらにしてもファンドなるものがいたりして、いろいろ複雑にどんどんなっていくものだから、ユーザーからすると高くなるということはお客様にどうしてもその分をご負担いただかなければいけないことがいっぱい出てくるので困ったことだと思っています。ですから、なるべく安いリーズナブルな価格で調達ができて、それを加工し提供するというのが一番だと思いますが、仮に上がったとしたら同じ条件で私ども自動車業界からすると、別にドイツのメーカーさんもアメリカのメーカーさんも中国のメーカーさんも同じ価格で買わされている。したがって、我々の競争力は使用量をどれだけ減らすか、またはそれをうまくリサイクルできるようにしないかとか、そういうことをやるのが競争の原理だと思っていますので、そこに関して言えば違った条件を作られてしまうと我々としては大変困るということだと思っています。
- 西濱委員
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過去において中国のコストと日本のコストということである製品について比較したことがあるのですけれども、やはりベースメタルにしてもこういったレアメタルにしても向こうで使うのが結果的に安いのです。フレート分とかそういう乗っかり方がないということです。持ってくるまでの費用とかこれにおいては税金の問題が1つあります。そういうのが省かれるということで原料段階で1つ安い。なおかつ加工の段階でまた中国はコストがかなり安いですのでかなり安いということになるし、あと、減価償却の扱い方がまた変わってくるということです。結果的には中国のほうが原料段階からかなり安いものになっているというような状況にあるみたいです。
- 朝日課長
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価格の問題は非常に難しい問題がありまして、多分メインの議論のテーマにはなりにくいものですが、今、ご指摘のとおりLME上場の金属あるいは一部の貴金属、これは市場価格としてLMEあるいはコメックスとかそういうところにマーケットがありますので、それに基づいた取引が行われます。透明性が高くて一応上場のスタンダードも決まっていますから、それはそれで世界中の事業者にとってフェアな値段。ファンドが入ろうと入るまいということだと思います。
それから、それ以外のどちらかというと『メタルブリティン』とかの雑誌に載っている販売機構の価格的な、どこから出てきているか分からないような数字が、特にインジウムなどはそうかもしれませんけれども、そういう性格のもの。それから、多分中国がメインのプロデューサーであるのは、どちらかというと中国のプロデューサーの販売希望価格的なものが多分いろいろなところに出てきているのだと思います。そういう意味ではそれも市場価格だと思われます。現実の取引がどうなっているかは皆目見当もつかないということだと思いますけれども、我々の立場、安定供給サイドで必ずしも、もちろん価格は安いほうがいい、低廉かつ安定な供給というのは政策のためになるわけですけれども、そういったところで、目に見える価格の上昇というのはある意味での非常にタイト感なりを示しているものですし、市場の成長を示しているのかもしれませんし、そういう意味では注目はしております。
下流に行けば行くほど、あるいは素材メーカーは高く売りたい、安く仕入れて高く売りたい、そういうことだと思いますので、政策論としてはなかなか難しいのですけれども、我々としては価格についてはあいまいな部分がある鉱種が特にレアメタルについては多いと思っていまして、できるだけいい情報なりは得たいと思っていますけれども、制約が多いというのが現実であります。できるだけ低廉な供給を図れるように供給量の拡大を増すというのはオーソドックスな、政策としては王道だと思うのですけれども、現実、今ここで議論になりましたようになかなか低コストの資源のレアアース自体は地球上には相当数、地殻中にはあると科学者の皆様はおっしゃっている物質であるのですけれども、人類が利用しやすい形で濃縮したものはなかなか都合よく見つかっていない。あるいは探す努力をしてこなかったという面もあるかもしれません。そういう意味では努力を重ねることで低廉な供給を確保していくということだと思います。
価格については非常に悩ましいところで非常に指標として重要なデータではあるのですけれども、それそのものはなかなか政策目標にはなりにくい。材料間の競争というのは当然起こりますし、高くなったら使われにくくなるしそれ以外の素材がチャンスを得るというシステムももう一つ存在しているのだと思います。
- 松田(憲)委員
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今、朝日課長のおっしゃったのはよく分かるのですが、要するに産業界の方々はコストをどう考えているかということだと思います。例えば昔だから、今はもう、私も記憶がうろ覚えですけれども、多分自動車1台で非鉄金属のトータルの金額というのは製品価格のパーセントオーダーになるかならないか。
- 大坂代理
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パーセントオーダーになります。
- 松田(憲)委員
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だから、大分上がってきているからかな。要するにそこの議論を我々しているという感じがします。これが倍になってもテンパーセントのオーダーに行かないだろうという感じがしていまして、そこら辺のどういう格好であったら自動車はこういう部品を使います。それは今度若干重たくなります。重たくなったときに今度は燃費との関係でどうなりますかとか、そういうベーシックな数字。このマテリアル・フローなんていうのは本当に一生懸命やっていただいてでき上がってきているわけですから、それと同じ努力をみんながどこかでやっていかないといかんのではないか、こういう感じが役人生活を離れるとこんな話をやれるようになったのですけれども。コストと性能、資源量というお互いの取り合いといいますか、そういうところがもう少し我々として、日本としてどこかで誰かが詰めなければいけないのではないか、こういう感じがします。
- 和気委員
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このマテリアル・フローはとてもいい情報というか、非常に貴重な情報で、先ほども他の委員もおっしゃられたようにある種の継続的なフォローアップが必要だとは思います。そのときに私自身ちょっと分からないところがあるのは、つまりマテリアル・フローという部分とリサイクルというのはちょっと違うような気がします。と申しますのは国家戦略の中でマテリアル・フローを言う場合には、海外資源依存から最終的にどこへ行くかというライフサイクルで見る。最終的に物質ベースでリサイクルができたときに、社会的にそれは輸入を抑えることができたというオポチュニティー・ベネフィットみたいなものとして社会的に評価できるわけです。そうすると社会的に最終的なものが有価物になる、つまり廃棄物として扱ったものが社会的には有価物なわけですから、そこに何らかのプライスがついてもいいと。ただ、個々のビジネスには価格がつかない。つまり廃棄物になってしまう。その社会的なベネフィットと、個々のビジネスサイドで言うところの廃棄物の価格のギャップ、評価のギャップをどういうふうに国として埋めるのかなというのがすごく興味というか、課題だと思います。
もう一つのリサイクルという部分で考えますと、例えば車から車へとリサイクルを考えたときに物質に分解しなくても、つまり部品ベースあるいはある生産物ベースでのリサイクルが十分に起こっていれば、物質分解までのマテリアル・フローという形で現象化しなくても資源は有効に利用されているということになるわけです。したがって、マテリアル・フローの次元の議論とリサイクルというのはちょっと何か違うというか、同じ部分もあるのですけれども、少し微妙に違うという視点でとらえたほうがいいのかなと思っておりまして、多分これは経産省とかレアメタルの対策部会だけの議論ではなくて、むしろ環境省とかいろいろな省庁間の国家戦略の中に資源をどう管理するかという議論とオーバーラップすると思いますので、ここでどうこうということではなくて、少しその辺を整理して議論しておいたほうがいいというふうに率直に思っています。
- 諸熊代理
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本当に詳しく調べられています。私はある意味分かりやすいなと思って見ていたのですけれども、今お話が出ましたリサイクルとマテリアル・フローの関係で言いますと、やはりマテリアル・フローの精度が高いほどリサイクルの仕組みが作りやすいというふうに私はとらえております。現実に今、価格の問題が出ていますけれども、こういう状況でございますから、新しい鉱山開発とかも1つの手でございますが、一番早いのがリサイクル、あるものを有効に使っていこうという視点からタングステン関係もリサイクルについてはずっと討議しているところでございます。
その中で超硬工具の例を取り上げますと、ヨーロッパあたりのリサイクルは非常に進んでいるといういろいろな話も聞くわけですけれども、それは企業環境とか日本とまたちょっと違う環境にございまして、一概にそのとおりに持ってくるというわけにはいかないと考えております。日本の場合はやはり我々、いろいろお願いしたいところがございますけれども、1つは原材料の備蓄というのは1つございますが、いわゆる回収スクラップの備蓄の検討というのも1つの手ではなかろうかと考えております。どういうことかと申しますと、やはりリサイクルするにはある程度のコストもかかる。イニシャルもかかるしランニングもかかるということで、安定的にその事業が継続しなければ企業として成り立たないということになりますから、今の時期は原材料が非常に高く、何とかリサイクル品で賄おうという姿勢が強いかと思いますけれども、そのうち原材料の価格が下がってきたときに、では品質もいいし価格もそこそこならそっちを使おうという格好になりまして、リサイクルの仕事といいますか、事業が成り立たなくなるのではないかというような気もしているわけです。そういう意味から回収品の備蓄も1つのリサイクルを進めていく上で重要な検討課題かなと考えておりまして、その辺もあわせてご検討いただければなと思っています。以上であります。
- 中村委員
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是非その件に関して私の方からもお願いしたいというか、実は個人的な勉強会ですけれども、そういうスクラップ、中間製品を本当の意味の原料として貯められるかどうかという勉強会を開いております。ただ、現実にこれをやるとなると非常に大変で、日本ですと当然ながら廃掃法が関係します。しかしそこをどうクリアしていくかとか、そういう議論を、別にすぐさま廃掃法を何とかしてくださいとは言いませんけれども、少なくとも議論して、一体何が環境に本当にいいのだということをきちっとしていただくようなことは非常に重要なことではないかと思っておりまして、特にレアメタル、今日のマテリアル・フローを見ていただくとお分かりになりますけれども、鉄と違って下手をすると100トン、200トンの世界でございます。そういうレベルのものを1つのプロセスを作ってやるためには原料が相当ないとペイしないというのは当然でございまして、そういうためにはある程度ストックというか、貯めるという作業がどうしても科学的に必要なわけですので、そういうところを是非ご理解いただいて、何らかの形で社会システムとして認めていただくような方向ができると大分これも変わってくるのではないか、そういうふうに思っております。以上です。
- 縄田部会長
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ありがとうございました。他に何かご意見等ございましたら。では、ご議論ありがとうございました。この辺で議事は終了したいと思います。
最後に、事務局から今後の部会開催についてご連絡をお願いいたします。
- 朝日課長
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ご議論どうもありがとうございました。資源確保に関する論点でありますとか、海外の資源をどうやって確保していくか、資源外交、そういったいろいろなコンテクストで議論を考えなければいけない側面もありますし、リサイクルについて今の技術開発はさておき集荷システムというのを安定的に確保しないといけないので、そういうような論点だったと思いますが、環境政策との関係、あるいはリサイクルそのもの、あるいはリユースとの関係、そんな論点もご指摘いただきました。鉱種毎に事情が違いますし、今日もご議論になったレアアースの放射性物質の扱い、その他いろいろなファクターがございます。そういったことを鉱種別の対策的な頭の整理をしながら、次回におきましては全体の議論を少しこの段階で落ちつけていく、整理していくということにさせていただきたいと考えてございます。
来週ゴールデンウイークでありますが、間が比較的空いていなくて非常に申しわけないですが、5月11日の金曜日、同じ時間にこの会議室で次回の第10回の対策部会を開催させていただきたいと考えてございます。その後5月29日に報告書を取りまとめるということで私ども準備をさせていただきたいと思います。その間、いろいろな意味で資料はできるだけ早目に配付させていただいてコメントいただきたいと考えております。このスケジュールで順調にいくかどうか不安でございますけれども、引き続いてご支援いただきたいと思います。できれば5月29日に報告書案をご審議いただくというようなスコープで作業を進めさせていただきます。開催通知につきましては追って送付させていただくということでお願いさせていただきます。
- 縄田部会長
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どうもありがとうございました。では、本日はお忙しい中ご出席をいただき、まことにありがとうございました。本日の委員会はこれで終了いたします。
―了―
