経済産業省
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電子流通研究会(第5回) 議事要旨

日時:平成20年2月12日(火)15:00~17:00

場所:経済産業省本館17階東8第1共用会議室

議題

  1. 電子流通における物流の現状と課題
  2. 電子流通における物流に関するプレゼンテーション

議事概要

1.について事務局から、2.について研究会委員から説明した後、自由討議を行った。主な意見は以下のとおり。

  • 消費者の意見として、ネットで安く買えても送料や決済のコストでお得感がなくなるというものがあった。しかし、配送は各社がぎりぎりのコストでサービスを行っており、効率化は個別会社ではなく業界全体で取り組むべきだと考えている。
  • 事業者の資材費とお客様のごみ処理負担を減らす為に、配送時に箱を開けて中身だけ渡し、梱包材は持ち帰ることは考えられないか。
  • 現実的な話であり、実際にやっているところも一部ある。また、カタログのように保護の必要性が低いものに関しては、全部ではなく一部分だけを梱包するような要望もあった。ただし、サービスとして全体に広げるためには、投資が必要となる。
  • 通販事業者で規格を統一し、同じ容器を使用すれば、回収が容易になると考えている。
  • 電子流通が増えることで、積載量は増えると考えているのか、また、積載効率とコストにどのような影響があるのか。
  • 積載量自体は上がると考えているが、配送量全体が増えない中、個人向けが増えることはコスト上昇要因となることは間違いない。
  • 配送の共同化等、コストを下げるために規模のメリットを追求する方法は色々あるように思うが、どのようなことを考えているのか。
  • そうした方策を物流業者が主導しても、業者は納得しないだろう。そうした点を官民そろったこの場所で議論したい。
  • GCIの中でネット通販や消費者に関する議論はあったのか。
  • 過去に議論されたということはないが、GCIグローバルでは「2016年の小売」として流通業に必要な道具立ての議論はされている。日本でも携帯電話からの発注等の話はあるが、まだ議論の緒についたところでしかない。本研究会メンバーで、ワーキンググループとしてまとめて参加してもらうということも考えられないか。
  • EDI/GDSの標準化に向けては、日本語(2バイト文字)対応など、どのような問題があるのか。
  • 新しい標準は2バイト文字に対応しており、その点では問題ない。しかし、中国で調達・販売を行っている欧米企業は中国も巻き込んで標準化を進めている。EUへの統合や、05年の欧州と米国の仕様統一の流れの延長線上に中国もある。このままでは、欧米中が標準化し、日本だけが出遅れる危機感がある。ネットビジネスも本来ならば、中国にすぐ出て行けるのではないか。中国にルートを作らないと日本だけが食い込み損ねる可能性がある。
  • 日本が標準化の議論で出遅れている理由は何か。
  • 要因はいくつかあると思う。しかし、欧米では一部の超大手企業が主導的に決めていくが、日本では中小企業が元気で、大手といってもそこまで大きな小売・メーカーが存在しないというのが大きいのではないか。そのため、日本では官と民が手をとって全体を見る必要があると感じている。
  • 日本で製配販の企業が全部集まるというのは始めての機会だ。しかし、業界団体とは違い、参加のメリットを経営者が理解し難いということはある。理解を促すために経産省からの働きかけも重要だ。
  • 民間でデファクトスタンダードを狙うのか、政府も入るのかは重要な論点だと感じた。標準化はあらゆるビジネスで重要な戦略であり、スピードが求められる。ただし、流通では関係するプレーヤも多く、コーディネートが大変。現実的なコーディネートを考えるならば、政府の後押しで異業種の規模の大きな主要プレーヤで決めにかかったほうが良いのではないか。ただ、官が入った場合、スピードが遅くなりがちな点はどうするか考えなければならない。また、標準をどのように技術革新に対応させるのか、という点も考慮する必要がある。物流については、日本のきめ細やかなサービスは高いレベルだが、将来のコスト増を標準化や梱包等の効率化でどう吸収するか、きめ細やかなサービスが勝因にならない中国をはじめとした世界の大市場でどう戦うのか、気になっている。
  • マスターデータの中に梱包のデータが入っていないことで無駄に繋がっているという問題意識がある。そのせいで流通の過程で梱包の上に梱包を行うような無駄が発生してしまっている。
  • 電子流通のほうが環境負荷が高いというのは興味深い。この点は消費者にアピールするべきでないか。ある調査によれば、日本の消費者はコストや品質への厳しさがトップクラスであると同時に、半数くらいは環境や社会へ配慮した商品に追加のコストを払っても良いと考えている。環境に配慮する分、追加コストを払うことも選択できるようにすることに意味はあるのではないか。また中国ベンダーのイベントリマネジメントでSKUレベルの売上・在庫情報の共有により、ベンダーのコストが削減された例もある。生産者も巻き込んだ展開が必要。例えば、発注情報が届いてから生産することで、値下げをするというようなことも考えられないか。
  • 環境負荷については、全体的な視点で見ることが必要。小ロットで複数回配送するのではなく、配送を遅らせて荷合わせをして環境負荷を減らすという選択を消費者ができることが重要。

以上

 
 
最終更新日:2008年3月6日
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