経済産業省
文字サイズ変更

総合資源エネルギー調査会鉱業分科会レアメタル対策部会(第11回) 議事要旨

日時:平成19年6月11日(月)14:00~16:00

場所:経済産業省別館11階第1120共用会議室

出席者

縄田部会長、落合委員、小畠委員、重西委員(諸熊代理)、家守委員、高塚委員、竹林委員、佃委員(矢野代理)、靍間委員、中村委員、西濱委員、松田(英)委員、松田(憲)委員、山下委員(大坂代理)

議題

レアメタル対策部会報告書(案)について

議事概要

(1)事務局の説明及び委員の発言

「今後のレアメタルの安定供給対策について(案)」(資料3)を事務局より説明。委員からの主な発言は以下のとおり。

  • 報告書案には、探鉱開発、リサイクル、代替材料開発及び備蓄という総合的な記述がされている。また、JOGMECの役割についても触れられており、この内容に沿いつつ、関係各所と連絡を取りながら、責任を果たしていきたい。
  • レアアースの各元素につき、統計の整備を進めて頂きたい。また、鉱山を開発するには約10年はかかるとのことだが、現場からは「10年も待てない」との声もあるため、早急に進めて頂き、中国への集中ができるだけ早く解消されることを望む。
  • レアメタル、特にレアアースについては中国における依存率が高い。中国の無機化学品については増値税還付の撤廃又は減額が噂されている。また、E/Lの発給は6月初旬にあると予想されていたが、まだ発給されていない。供給は厳しい状況下にあり、資源外交を更に進めて頂きたい。
  • シュレッダーダスト中の希土類磁石は分離することができるのかどうか教えて頂きたい。
  • 希土類磁石は非常に強力で、鉄、ニッケル等、何にでも付着し、又、熱を与えると磁力を失い、どれが磁石か分からなくなってしまう。このため、希土類磁石のリサイクルは非常に難しい。
  • 希土類磁石については、どのように収集するかという社会システムの構築及び回収技術の開発につき、勉強会を開催している。希土類磁石だけ集めるのは非常に難しいが、それを含む金属を回収することは可能。なお、リサイクルシステムを構築するには、ある程度の量の確保が必要であり、この実現に向けて努力していきたい。また、ネオジム鉄ボロン磁石については国内での製錬が難しくなってきており、海外でこれが循環するシステムを検討して頂きたい。
  • 資源確保を前面に出して、それをODAというのか、それとも資源確保は別にあって、その補完としてODAがあるのか。報告書案ではこの整理が明確でない。
  • 海外にて確実に資源を確保しようとする場合、最初に必要となるのは相手国の理解。次に鉱山付近の地域住民と良好な関係を保つこと。そのためには、環境に関しては相手国の基準だけでなく世界標準での環境への取り組みを行い、環境問題を起こさないこと、利益を地元に還元し地域の人々への貢献をすることが重要。是非ともこれらは報告書に書いて頂きたい。
  • 鉱山開発を行う場合、現地での環境対策は非常に重要。なお、如何に環境に負荷を与えず、資源を確保するかは、技術開発において大きなポイントになる。
  • インジウムを備蓄対象とすることは慎重な対応が必要である旨の記述があるが、これに賛成。インジウム産出国における中国の割合は55%であるとの記述があるが、他国での開発が進んできており、現在は50%を切るところまで下がっていると推定される。また、インジウムのリサイクルも進んでおり、これまで経済的に回収ができなかったものが回収できるようになり、処理にかかる時間も短縮されている。
  • 情報発信基地としての霞ヶ関の役割は重要であり、報告書案の内容はその役割を果たしているものと考える。なお、基準消費量の計算方法につき、報告書のような見直しを行うと結果として備蓄の目標数量が積み増しさせるが、それを伏せている。ここまで市況に対して慎重になる必要はないのではないか。
  • 「高性能な工業製品の製造に必要な部品の開発・設計段階も含め、レアメタル等の供給可能性やリスクに関する十二分な評価を行い」との記述があるが、これを受けた具体的な記述がない。
  • 自動車においては、いかにレアメタルの使用量を減らすか、また、リサイクルがより容易になるよう努めていく必要があると考えている。なお、取り外す手間がかかるため、全ての部品をリユースすることは難しい。また、特殊鋼はレアメタルとしてのリサイクルはされていないが、特殊鋼メーカは使用済みの鋼材をレアメタルの成分を確認しながら原料として使用しており、このようなリサイクルはなされている。
  • 新たな資源ソースの確保は、レアメタルの安定供給における大きな柱となり、国内外のこれに関連する情報を発信していくことは重要と考える。なお、レアメタルは必ずしも情報の整備がされていないため、これを得るための努力をしていく必要がある。このためにも、資源国との友好的関係が必要であり、産業技術総合研究所は各国の研究所とMOUを締結している。政府としても「資源確保指針」を定めて頂き、海外での調査がしやすくなるようにして頂きたい。
  • 報告書案の各内容につき是非、実現して頂きたいと考える。また、レアメタルの量の確保及び価格が安定化されるようお願いしたい。なお、これだけ価格が高くなっているため、過去にはリサイクルできなかったものが、現在ではリサイクルできる可能性がある。また、量が確保できることによりリサイクルが可能になるため、国の支援につき検討して頂きたい。
  • 国家備蓄との連携を図りつつ、報告書案の記載内容に基づき、より合理的かつ現実的な民間備蓄となるよう関係各所と相談し、早急に具体的な実行計画を作成していきたい。
  • タングステンにつき、国家備蓄物資の形態については直ぐに使用できるものとして頂くよう、具体的な検討をお願いしたい。
  • JOGMECはAPTの長期保管についての実験を行っている。この結果等を踏まえ、今後の備蓄物資の形態につき、検討していきたい。

(2)今後の予定

報告書案については、上記の意見を踏まえ事務局で修正した後、部会長の了解を得て、パブリックコメントにかけることとなった。

以上

 
 
最終更新日:2007年6月21日
経済産業省 〒100-8901 東京都千代田区霞が関1-3-1 代表電話 03-3501-1511
Copyright Ministry of Economy, Trade and Industry. All Rights Reserved.