経済産業省
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総合資源エネルギー調査会原子力安全・保安部会耐震・構造設計小委員会、地震・津波、地質・地盤合同ワーキンググループ(第14回)-議事録

日時:平成20年7月23日(水)17:30~19:40
場所:経済産業省別館10階1014号会議室

出席者

主査:
阿部 勝征

委員:
吾妻 崇、泉谷 恭男、伊藤 洋、岩渕 洋、宇根 寛、岡村 行信、神田 順、北川 良和、衣笠 善博、纐纈 一起、駒田 広也、座間 信作、高島 賢二、高田 毅士、日比野 敏、藤原 広行、横倉 隆伸、吉中 龍之進

<敬称略・五十音順>

議事概要

  • 阿部主査

    定刻となりましたので、WGの開催に当たりまして、事務局は定足数の確認をお願いいたします。

  • 川原耐震安全審査室長

    それでは、定足数の確認をいたします。当WGの定足数は、委員29名に対しまして過半数でございますので、15名となってございます。ただいまの出席委員は16名ですので、定足数を満たしてございます。

  • 阿部主査

    今日は、大変出席者が多くて、かつ、外は大変暑うございます。それで、ここの建物は19時半になると、この前のとおり、エアコンが切られてしまいます。とてもやっていられないと思いますので、時刻内には終わりたいと思いますので、御協力をよろしくお願いいたします。 それでは、ただいまより、第14回「地震・津波、地質・地盤合同WG」を開催いたします。 事務局から配付資料の確認をお願いします。

  • 川原耐震安全審査室長

    それでは、お手元の資料の確認をさせていただきます。

    一番上に座席表がございまして、その次に委員名簿がございます。その次が本日の議事次第でございまして、議事次第の下に、配付資料一覧を記載してございます。

    次に、資料の確認をさせていただきます。 事務局からの資料が2つございます。

    合同W14-1-1が、活断層による地震動の評価における不確かさの考慮についてということで、前々回の合同WGにおきまして事務局案を出すようにということでとりまとめた資料でございます。

    合同W14-1-2が、合同WGの検討状況の整理ということで、前回の合同WGでの御指摘を踏まえて直したものであります。

    合同W14-2-1が東京電力の資料でございまして「F-B褶曲群の北限について」でございます。

    合同W14-2-2が「片貝・真人背斜南部の地質構造について」という資料でございます。

    合同W14-2-3が、敷地及び敷地近傍の地質・地質構造「追加調査結果」ということで、敷地近傍について、真殿坂断層等の評価の調査結果でございます。

    また、この資料の参考資料といたしまして、前回WGに提出されました、敷地及び敷地近傍の地質・地質構造(解析による追加検討結果)を参考にテーブル席にのみお配りしておりますので、御参考いただければと思います。 続きまして、合同W14-2-4が、柏崎刈羽の「解放基盤表面における地震動の推定および解放基盤面以浅における一次元波動解析の適用性について」でございます。 この資料につきましては、これまでご説明したものではございますけれども、解放基盤表面における地震動の推定結果は、応答スペクトルに基づく基準地震動Ssの評価にとって重要となりますことから、これまでの資料を整理させていただいて、御確認いただくためということで用意したものでございます。

    最後の資料でございますけれども、前回の議事録でございます。

    続きまして、机上資料1が地震観測記録。 机上資料2が、指針関連をとじたものとなってございます。

    配付資料は以上でございます。

  • 阿部主査

    資料などに不備がありましたら、事務局へお申し付けいただければと思います。 合同W14-3の前回議事録(案)につきましては、各自お目通しをいただき、お気づきの点があれば後ほど事務局の方にお申し付けいただければと思います。

    それでは、議事に入らせていただきます。

    本日の最初の議題は「(1)活断層による地震動の評価における不確かさの考慮について」でございます。

    まず、事務局から説明をお願いいたします。資料は合同W14-1-1でございます。

  • 川原耐震安全審査室長

    それでは、合同W14-1-1「活断層による地震動の評価における不確かさの考慮について(案)」を説明させていただきます。

    本件につきましては、前々回の合同WGにおいて委員から基本的な考え方について、事務局において整理するようにという御指摘がございましたので、整理したものでございます。

    それでは、説明をさせていただきます。

    まず「1.基本的考え方」でございますけれども、これは耐震設計上考慮すべき活断層による地震動は、地質調査結果、地震記録及び地震学的知見に基づいて、巨視的パラメータ、微視的パラメータ、その他の震源パラメータを設定して評価が行われるということでございます。

    震源モデルの設定に当たりましては、地震記録とか詳細な地質調査結果等に基づいて、信頼性の高い震源モデルの設定を行うことが望ましいわけですが、活断層による地震はその発生期間が長いことから、当該活断層に関連する地震記録が得られることはまれでございまして、また、詳細な地質調査や地球物理学的調査等によっても特定可能なパラメータは限られることから、地震動の評価に用いた震源モデルには不確かさが伴うことに留意する必要がある。

    このため、耐震設計上考慮すべき活断層による地震動を応答スペクトルによる手法及び断層モデルによる手法を用いて評価するに当たりましては、地質調査結果、地震記録、地質学的知見を踏まえ、パラメータの不確かさを考慮した評価が必要である。

    具体的には、以下に示すように、不確かさとして考慮するパラメータや、その不確かさの範囲や程度について、十分検討することとし、その検討結果をもって、策定された基準地震動が耐震設計審査指針で求められております「施設の供用期間中に極めてまれであるが発生する可能性があり、施設に大きな影響を与える恐れがあると想定することが適切な地震動」になっているか否かを判断する。

    なお、不確かさの考慮は、究極的には確率論的評価を行うことと考えられますが、確率論的評価手法における確率値は、耐震設計審査指針において、地震動等の判断基準としては採用しておらず、超過確率を参照するという位置づけになってございます。このため、不確かさの考慮についても、その結果、策定された基準地震動について、超過確率を参照することとしたいと思っております。

    具体的に「2.不確かさの考慮の流れ」ですが、まず「1)基本震源モデルの設定」ということで、活断層について、基本的な震源モデルを設定する。そのパラメータは、以下に例示するパラメータを踏まえ、地質調査とかによりまして、あるいは地震記録、断層モデルによる地震動評価の文献等に基づいて設定する。各パラメータについては、その設定根拠と過程を明確にするということで、(1)~(3)の、巨視的パラメータ、微視的パラメータ、その他の震源パラメータについて挙げてございます。

    「2)不確かさの考慮」ということで、不確かさの考慮に当たっては、以下の流れに基づいて行う。

    (1)といたしまして、基本震源モデルのパラメータのうち、不確かさを考慮するパラメータを選択するとともに、選択しなかったものを含め、その根拠を明確にする。

    (2)といたしまして、不確かさを考慮するパラメータについては、地質調査、地震記録等を踏まえ、合理的な不確かさの範囲と程度を想定するとともにその根拠を明確にする。

    (3)といたしまして、それぞれの不確かさについては、敷地に与える影響を検討し、その不確かさの程度に合わせて、それぞれの活断層について不確かさを考慮した震源モデルを設定する。

    「3)基準地震動Ssの策定」ということで、基準地震動Ssは基本震源モデルにより評価される地震動及び不確かさを考慮した震源モデルにより評価される地震動を基に策定する。その際、当該地域の活断層による地震動の発生確率を参照する。

    このように、不確かさの考慮の仕方の案ということで事務局案をまとめてみました。御検討をお願いいたします。

  • 阿部主査

    ただいまの説明に関しまして、御質問がありましたらお願いいたします。御発言の際は、お近くのマイクからお願いします。

  • 衣笠委員

    私、ここに座っていますけれども、保安院の人間ではありません。 1ページ目の1.の2つ目のパラグラフの上から3行目の「発生期間が長いことから」というのは「発生間隔」という言葉に置き換えた方がいいと思います。 同じく、1.の一番最後のパラグラフの1行目の「なお、不確かさの考慮は、究極的には」というのは、余りこういう文書では聞き慣れない言葉なので「将来的には」とか「最終的には」とか、そういう言葉の方がいいかと思いますので、お考えいただきたいと思います。 それから、2ページ目の2)の(3)の「それぞれの不確かさについて」の意味がよくわからないので、お教えください。上にいろんなパラメータが書かれてありますが、それぞれについて一つずつ不確かさを考慮していけばいいのか、不確かさを考慮した上で、あるパラメータについて不確かさを考慮した上で、更にほかのパラメータについても不確かさを考慮して、その次のパラメータについてもまた不確かさを考慮していくことをしなければいけないのか。そこの辺りをお教えいただきたいと思います。

  • 川原耐震安全審査室長

    2)の(3)の「それぞれの不確かさについて」は、先生がおっしゃいました前者の方で、個々のパラメータの不確かさについてという意味です。

  • 阿部主査

    高田さん、どうぞ。

  • 高田委員

    不確定性については私の方から御依頼した点かなと思うんですけれども、基本的な考え方で幾つか気になることがあります。

    まず1つは、不確かさというふうにここに書いてありますけれども「パラメータの不確かさ」という表現になっておりますが、パラメータだけではないと思うんです。例えば考え方、あるいは解釈の違い。それから、人によっていろいろデータの解釈とかが違いますね。あるいはモデルが違う。そういうことがありますので、必ずしも数値的なパラメータの違いだけではないというものもありますので、その辺りも入れていただきたいということがまず1つです。

    それから、このタイトルですけれども「活断層による地震動の評価における」と書いてありますが、これは「活断層による」というものは修飾語として入れた方がいいんでしょうか。それは「地震動の評価における」ではだめなのかどうか。もう少し広い意味にした方がいいという意味合いなんですけれども、その辺りも聞かせていただきたい。

    それから「究極的には」は言葉を変えた方がいいですし「超過確率を参照する」とありますけれども、多分、目安の数値はお持ちと思いますので、それは書いておいた方がいいのではないかと思います。書けないなら書けない理由が何かあるのかもしれませんけれども、大体、目安値があるように思います。

    裏のページに行きまして「3)基準地震動Ssの策定」ということで、これは極めて工学的な判断になろうかと思うんですけれども、その辺り、私も前から言っておりますように、余裕をある程度、見越した上で地震動が決められるという考え方だと思うんです。ただ単に不確定性を考慮して、いろんな地震動を評価したり、応答スペクトルを評価したりということに更にプラスして、これくらい余裕を付加するんだというものが設計で使われるSsだと思うんです。

    だから「工学的な余裕を考慮した上で」という言葉をどこかに入れておかないと、ただ、ここは不確定性の評価をしただけで地震動が決まるわけではないというふうに私は思うんですけれども、その辺りはいかがでしょうか。

  • 阿部主査

    事務局の方、何かございますか。

  • 川原耐震安全審査室長

    パラメータの考え方については、2ページの一番最初の各パラメータについて、地震動評価の文献等に基づき設定する。その中には考え方も含めたつもりで書いておりますが、より明文化する必要があるかどうか、また検討したいと思います。

    それと「活断層による」というふうにわざわざ表題に付けたのは、1.で書いていますように、活断層は発生間隔が非常に長いということから、特に活断層について不確かさの考慮をすることが重要だという意味で入れております。

    そのほかにも、プレート境界地震とかがあるわけでございますが、これについては地震記録が活断層に比べてあるということで、これは活断層による不確かさの考慮について、より入念な考慮が必要だということで表題に入れさせていただいたわけでございます。

    それと、最後の「3)基準地震動Ssの策定」で、工学的な判断に基づいて、更に余裕を持って地震動を策定する。これは確かにそうではございますけれども、パラメータの流れからいたしますと、基本的には工学的なものが不確かさの考慮の中に入っているわけではございませんし、工学的な余裕をどこまで取るかというのも、また事業者それぞれだと思います。

    基本的には、最終的には不確かさの震源モデルを評価する地震動を基に策定されたもので、その後、工学的な余裕をどれくらい入れるか。これは事業者の判断だと思います。基本的には、最終的にはそれが不確かさの考慮の考え方が工学的に見て妥当かどうかといったことを判断しようと思ってございます。

    それで、目安値については明記するべきかどうかという議論があるところだと思いますけれども、基本的には10-4を目安として見てみたらどうかと思っています。

  • 森山原子力発電安全審査課長

    少し補足させていただきますと、目安値なんですが、今の10-4というのは多分、多くの方がその程度かなということはある程度、お持ちだろうと思うんですが、実は安全委員会における安全目標にしても、まだ合意が得られていないということがありますので、余りそういう数字をこういうところに明記して、それを超えた、超えないというところで使うのはいかがなものかとも思いまして、したがって、個別に超過確率、あるいは地震の発生確率を参照する中で、そういった程度の数字は、ある程度、念頭に置きながら判断していくのかなと思います。

    したがって、例えば10-4という数字を判断基準として用いることは指針においてもしておりませんし、また、その合意が得られた数字があるわけではありませんから、こういった文書の中に、それがあたかも基準であるかのようなものとして出ていくのはどうかなということで、ここの中には書かなかったということでございます。

  • 高田委員

    意見があるんですけれども、よろしいですか。

    まず目安値ですけれども、書いておかないと一体何をチェックするのかがわからなくなってしまうのかなという気がするんです。超過確率を参照する。その超過確率の数値が何を頭に置いてチェックするのか、参照するのかということがないと、具体的にどういうチェックをされるのかがよくわからない。決まっていないなら、暫定値なのかもしれませんけれども、それがまず1つです。

    それから、2つあるんですけれども「活断層による」というものをタイトルに書かれておりますけれども、やはり地震動の評価というものは、不確定性も含めてですけれども、活断層に限ったことだけではないわけですね。先ほど言われたように、プレート境界の大きな地震の評価だって不確定性を伴うわけですから、それを排除する理由は全くないと思います。活断層は確かに発生間隔が長くて、不確定性は多いと思いますけれども、プレート境界だってやはり不確定性が結構、評価には表れているわけですから、それは評価する必要があるんだろうと思います。

    もう一つ、基準地震動Ssですけれども、不確定性を評価することと、基準地震動Ssの値を決めることは、行為としては全く違うことなんです。不確定性を考慮に入れて、現実の姿がどうなっているかを明らかにする。その明らかにした上で、この辺で線を引きましょう。これは勿論、事業者によって引く判断の根拠は変わってくるかもしれませんけれども、基準地震動Ssの設定においてはそういうふうに考えないといけないと思うんです。

    だから、不確定性を考慮したから、それを基に決めるという書き方になっていますけれども、それを基に余裕を与えて決めるという書き方にしておかないと、やっている行為が少し混乱してしまうのではないかと思います。

  • 森山原子力発電安全審査課長

    少し確認させていただきたいんですけれども、余裕を与えてというときには、不確かさの中で見るということでしょうか。それとも、施設の持つ余裕というものを考えて決めるということでしょうか。

  • 高田委員

    多分、施設の余裕も含めてトータルで見ないといけないと思います。

  • 森山原子力発電安全審査課長

    不確かさを考慮するということは、ある程度の保守性、地震動側からすれば、言わば余裕を見ているという御趣旨なのか、あるいはこの余裕という言葉は通常、工学的な判断という場合は、施設がある程度、余裕を持っていることを前提として、不確かさということも合理的に判断していくというふうにも考えられますが。

  • 高田委員

    基準地震動Ssということになりますと、これは設計で決めた設計荷重ですから、当然、余裕を見た上で決められるべきものであるということで、施設の余裕はまた別途、施設の余裕で与えるわけですから、だから、荷重としての余裕というものは当然あるはずだと思います。 不確定性をものすごく簡単に言いますと、不確定性を平均値1σ、2σというような形でやった場合に、こういうふうに不確定性の幅が出ますね。それをどこで決めるかが余裕になってくるのではないかと思います。

  • 川原耐震安全審査室長

    工学的に余裕を見る。そこは余裕の見方がいろいろあると思うんです。逆に、余裕を見なくてもいい場合もあると思います。したがって、工学的判断を加えるということについて検討はしたいと思っています。 活断層と、例えばプレート境界の地震と、先ほどの目安値の考え方なんですけれども、活断層のように2,000年とか3,000年の間隔で起こるような地震と、例えばプレート境界のように100年間あるいは50年間に起こるような地震と、同じような目安の判断で考えていいのかどうか。そこはやはりケース・バイ・ケースというものがあると思います。そこで一つの目安値を書くのはいかがかという気はします。

  • 高田委員

    議論が長くなるかもしれないんですけれども、申し訳ありません。

    プラントの耐震安全性をどういうふうに確保するかということですね。そういうことになりますと、いろんな地震があります。活断層は非常に繰り返し間隔の長いもの。それから、50年ぐらいで来る可能性の高いようなものもありますね。そういうものをどう扱うか。確かに扱い方は違うと思いますが、不確定性の評価、例えば地震動評価を考えてみると、これは地震が起きて、活断層が滑って、そこから地震動が伝わって、プラントに来るわけですから、そこの現象という意味では全く同じなわけですね。そこに不確定性の評価が共通の考え方でできると思います。

    一方が、発生間隔は物すごく長くてめったには来ない。そういう意味で、情報が非常に少なくなるかもしれませんが、それなりに同じように不確定性の評価はできると思っているんです。だから、変える理由というものがよくわからないんです。

  • 川原耐震安全審査室長

    その点について、再度検討したいと思います。

  • 阿部主査

    神田さん、何かございますか。

  • 神田委員

    今、高田先生のおっしゃったことと基本的に同じだと思うんですが、今までここで議論しているときにも、例えば断層の上限をどこまで見るかという議論をしたときに、標準的に考えるのはこのぐらいだ。不確かさを考えるとここだみたいな言い方をしていたような気がするんです。その不確かさというものは、どの程度のばらつきが存在するかと、更にどの程度、余裕を見てばらつきの値のどの辺を取るかの2つが入ってしまっていると思うんです。 ですから、不確かさを考慮する部分はどういう不確かさがあるのかを明らかにするという部分であって、基準地震動Ssを選定するときには、その不確かさに基づいてどのくらいまで考えるかという、やはりそこに2つ、別の評価が入っていることを確認しておこうということだと思いますので、文章の表現等も含めて、またご検討いただければと思いました。

  • 阿部主査

    どうぞ。

  • 吉中委員

    1ページの「なお」以下の文章なんですけれども、この文章を見ますと、確率論的評価は既にかなりのレベルにあるんだけれども、審査指針がこうなっているから、これを使わないで参考にとどめるというふうに逆に読めるんです。

    既に確率論的評価を行うレベルにあるんだけれども、指針がこうなっているから、ここでは確率論の問題を参考にする。こういうことになっているんですが、これは逆さまではないか。実際、指針ではそう書かれているんですけれども、こういうふうに言うと、一般的に見るとそういうふうに理解されても仕方がないと思うんですが、いかがなものでしょうか。

  • 森山原子力発電安全審査課長

    誤解を与える表現だったかもわかりませんけれども、指針上の位置づけは、現状を反映して、指針ではこういう位置づけをされているというふうに認識しております。

    それで、この確率論につきましては、まず手法については原子力学会の標準が、一応、整備されている。勿論、整備される過程では多くの方が検討を参考にして、パブコメ等も含めて、一定の努力がなされているというふうに認識しております。しかしながら、確率論につきましては、地震PSAに限らず、そもそも、先ほど申し上げましたような安全目標とかも含めて、まだ正式導入はしていないという現実です。

    それから、地震PSAについては特にそうですが、まだ既成において具体的に実施した経験はないという現状で、そういうこともあり、この指針が改訂された際に、保安院といたしましては、まずはバックチェックをしっかりやっていただく。その上で今後の確率論的安全評価の将来の本格導入の参考に資するという観点から、この地震PSA、「残余のリスク」ということですけれども、それについても検討いただくといった指示をしております。

    したがいまして、全体の位置づけとしては、将来に向けての試行過程である、試行過程というふうには指針には書いてございませんが、そういうふうに私は認識しておりまして、検討は勿論、非常に進んでおるわけですけれども、現在の検討状況、あるいは実際の実施状況を踏まえた形で指針には位置づけられているというふうに認識しております。

    ですから、これはもうでき上がっているんですけれども、指針がそうなっているので、こういう位置づけだというふうに書いたつもりではございませんでして、もう少し工夫させていただきたいと思います。

  • 吉中委員

    文章から、そういうふうに理解されても仕方がないと思います。

  • 阿部主査

    佐藤さん、どうぞ。

  • 佐藤審議官

    ここのところの考え方で、もう一つ、やはり超過確率を参照するとしたのは、単に超過確率だけで議論してしまうと、本来、耐震安全性というものは、フラジリティーもある程度、考えた上で評価しなければいけないのに、単に超過確率の大小だけで議論するのは一面しか見ないのではないかと思います。

    したがって、我々としては、ここに書いてあるのは、当然、参照はするけれども、それだけをもって判断することは、なかなか、今の段階では難しいのではないかという意味合いも込めて、具体的な数字は書かなかったということでございます。

  • 高田委員

    具体的な数字を書かないと、マイナス面もあるのではないかと思います。それは何かといいますと、どんどん地震動が上がってしまう。私はそれを心配しているんです。 施設はあれだけ強い。結構強いと思うんです。それに対して、地震動がどんどん上がっていくと、今度は設計できなくなるという問題も出てきたりしますので、やはり妥当なところは、地震動のレベルをある程度押さえ、フラジリティーのレベルでも押さえることになると思います。

    だから、書かないといろんな議論があって、要するにどんどん上げる方ばかりになってしまって、上げるのは簡単なんです。やはり、あるところで、これぐらいだというのを示せないと工学ではないと思うんです。そんな気がします。

  • 阿部主査

    高島さん、どうぞ。

  • 高島委員

    この1ページ目の1.の下から2番目のパラグラフで「施設の供用期間中に極めてまれであるが発生する可能性があり、施設に大きな影響を与える恐れがあると想定することが適切な地震動」。この文章は耐震設計審査指針に明示されておりますが、それになっているか否かということではこの紙の性格も含めて、議論が分かれてしまうと思うんです。 せっかくですから、耐震設計審査指針がお手元に配られていますね。それを用いてコメントをさせてもらってよろしいですか。

    こちらの机上資料2の3の6ページです。狭義では、「明らかに基準地震動Ssの策定過程に伴う不確かさについてはばらつきを考慮せよ」となっています。 それで、先ほど佐藤審議官がおっしゃったのは、次の7ページの(6)です。これは、審議官がおっしゃったようなことは明示的には書かれていないんですけれども、そういう意味合いがあるかなとは思っております。それで、先ほど高田先生がおっしゃっているものもそこに入っているのではないかと思います。

    要は耐震設計審査指針が、繰り返しになってしまっていますけれども、「施設に大きな影響を与えるおそれがあると想定することが適切な地震動」の中身については、真の意味はどこにも書いていないわけです。それから、当然、先ほど高田先生が言われたように、サンシミティの低いところは別に低いままでいいと思うんです。ただ、オカレンスについては、ある程度の妥当性がなければおかしいと思うんです。インテンシティという意味ではなくてね。だから、そういうものが渾然となってしまうと、議論がとても難しくなってしまう気がするのでございます。

    少し細かい話ですけれども、当然、歴史地震で宇佐美先生のカタログなどを使っていた場合でもM’(ダッシュ)デルタの誤差論というものは考えておりましたし、それから、震源を特定せず策定する基準地震動Ssにつきましても、当然、念頭に置かなくてはいけない。

    それから、先ほど高田先生がおっしゃいましたように、実際にはダイナミックに置き換えると非常に大きなインテンシティを求めていますけれども、「静的地震力」を厳然として要求していることも念頭に置いて、大きな影響というくだりに関しましてはそういう議論も出てこようかと思います。

    ただし、冒頭に述べましたように、6ページの一番下の(4)の狭義の「ばらつき」の取り扱いに係るプロシージャを議論するのであれば、話はそれとは別ではないかと思います。

  • 阿部主査

    もう少し事務局の方で検討して、その結果をまた報告していただければと思います。

  • 森山原子力発電安全審査課長

    ただいまいただきました意見を踏まえまして、再度、検討したいと思います。また、後日でも結構ですから、何か御意見があれば事務局の方にお寄せいただければと思います。よろしくお願いいたします。

  • 阿部主査

    時間が足りなかったと思いますので、もし御意見がありましたら、事務局の方へメール等で御連絡いただければと思います。

    これで20分超過してしまいました。この進行表によりますと、最終時刻が19時32分になっていますから、エアコンがとまってしまう可能性があります。以後は御協力をお願いいたします。

    それでは続きまして、次の議題に進みたいと思います。次の議題は「(2)新潟県中越沖地震に対する柏崎刈羽原子力発電所の耐震安全性の検討状況について」ということで、こちらも事務局より説明をいただきたいと思います。

    資料は合同W14-1-2でございます。説明をお願いいたします。

  • 川原耐震安全審査室長

    合同WGの検討状況の整理ということで、前回、出させていただいたものを、そのときの議論を踏まえて直したものでございます。直したところは線を引っ張ってございます。

    主たる点は3ページの「2.検討すべき事項」ということで「F-B褶曲群については、最大長さ約34kmの区間の活動性を考慮するとしているが、その北端のNo11測線における活動性の有無についてさらに検討を行う」という一言に変えております。これについては、後で詳しく説明をさせていただきたいと思います。

    それと「3)片貝断層の南部」ということで「活動性を考慮する区間の南端を小千谷市桜町までとしているが、片貝・真人背斜はその南部にも連続することから、念のため、南部における活動性の有無等について検討すること」ということで、この前の御指摘を踏まえて訂正をいたしております。

    以上でございます。

  • 阿部主査

    何か御質問はありますでしょうか。

    よろしいですね。

    それでは、次に移ります。次の議題は「(3)柏崎刈羽原子力発電所敷地周辺及び海域の地質・地質構造に関する補足説明」でございます。

    まずは、F-B褶曲群の北限についてでございます。資料は合同W14-2-1でございます。まず、事務局から、本資料の経緯の説明をお願いいたします。

  • 川原耐震安全審査室長

    本資料につきましては、これから申し上げます2点について、確認を行うために用意させていただいた資料でございます。

    まず1点目は、F-B断層の最大長さ34kmについてでございます。長さ34kmにつきましては、これまでの合同WGの議論を踏まえ、その北端の測線No.11において、海底地形にはわずかな盛り上がりは見られるわけでございますが、後期更新世のBu層基底には盛り上がりは見られないことから、その長さをNo.11の測線までというふうに考えて、34kmとしておりました。しかしながら、前回の合同WGにおきましてNo.11の測線を北端とすることに対する委員の見解に差がありましたので、今回、改めて音波探査記録を見ていただいて、F-B断層の長さを34kmとしていいかどうか、ご確認をいただきたいという趣旨でございます。

    2点目につきましては、F-B断層については、地震動評価の際に用いるものとして、1つはgrowth triangleが見られる27kmの長さのものを基本震源モデルとして考えています。そして、海底地形の盛り上がりの状況を踏まえて念のために考慮するものとして34km。これを、不確かさを考慮した震源モデルとしてございます。この取扱いについて、いいかどうか、ご確認をお願いしたいという趣旨でございます。

    それでは、東京電力から、本資料について説明をします。

  • 東京電力(武田)

    それでは、合同W14-2-1を用いましてご説明させていただきます。東京電力の武田です。

    ご説明につきましては、こちらの画面の方に、説明に用いております図面の方を表示しながら、詳しい内容につきましては、お手元の資料の方をご覧いただきながらという形で進めさせていただきたいと思っております。

    まず、資料の構成ですけれども、表紙を1枚めくっていただきますと「1.検討目的」ということで、今ほど川原室長からご紹介いただきましたとおり、これまでの経緯と、今回行いました検討について書かせていただいております。

    1ページ目の中ほど下から「2.検討結果」ということで「(1)音波探査記録の解析結果(合同WG第7回報告)」。こちらは基本的に、4月末に開催いただきました第7回の合同WGでご説明させていただいた内容を書いてございます。

    2ページ目で「(2)海底地形Bu層基底面の検討結果(一部追加検討)」。具体的に、北部についてどのようなことを我々は認識しまして、No.11という測線を端部と考えたかということについてご説明しているものになります。

    最後に、3ページ目に進んでいただきますと「(3)F-B褶曲群北端の評価:再評価」ということで、再評価したことをまとめてございます。

    なので、ご説明の方は4ページ目の図表の方から始めさせていただきたいと思います。

    4ページ目を見ていただきますと、上の方には平面図で「(1)海底地形及び測線」と「(2)海底地形及びBu層基底面の高まりの断面積」というグラフを載せてございます。こちらは前回ごらんいただいたものと同様になります。

    平面図の右側が北、左側が南で、活動的な区間は、この紙面で言いますと左側にあって、この赤い背斜軸が伸びてきておりますけれども、M-8という測線。これはマルチチャンネルの測線になりますけれども、ここを当初は活動的な区間の末端と考えました。先ほど御紹介いただいたとおりになります。

    その後、ご指摘をいただきまして、海底地形を考えて、Bu層の構造等を考えまして、No.11というピンクを端部というふうにご説明させていただきました。

    そう考えたときの一つの考え方と申しますものが、(2)にあります海底地形とBu層基底面の高まりを、縮尺がかなり縦に強調された記録でございましたので、あと、断面ごとに縮尺も若干異なるような様子もありましたので、断面積という形で高まりが小さくなっていく様子を追いかけまして、おおむねNo.11ぐらいになりますと、その高まりが微小になること。それから先のNo.12から北側については、同様の様子があるということで評価を行いました。

    (PP)

    同じ4ページ目の下の方に目を移していただきますと、中ほどに「(3)Bu層基底面の等深線」ということで、これも4月28日にごらんいただいた図と同様になります。

    No.11の線をピンクで描いたところと、若干、コンタについては、前回まではNo.3、紙面の右側の方に少しコンタを広げて解析を行ってまいりました。今回行いました件と追加で、もう少し北側まで広げてBu層基底面の高まりとか、Bu層基底面の傾斜角について見てみようということで整理を行いました。

    具体的な記録の様子については次ページ以降になりますけれども、まず全体像として今回まとめてまいりました内容をごらんいただきますと、2つ、中ほどと下にグラフが並んでおりますけれども、中ほどのピンクで描いたグラフがBu層基底面の高まりの大きさになります。

    (PP)

    1枚ページをめくっていただきますと、No.5測線が5ページ目にございます。この画面でいきますと、一番下にNo.5測線の高まりを中心にした部分を載せてございますけれども、No.5測線の、先ほどの平面図で赤い背斜軸が伸びてきた延長部のところに中ほどの緑の縦の線がありますけれども、約130mという高まりがございます。高まりについては、Bu層基底面に赤線を入れまして、赤線と赤線を結ぶような緑色の直線を描きまして、そこからの一番高まっているところを取りました。

    その高まっている曲線の傾斜が一番きつくなるようなところを角度として旗上げして、ここでは約15度とお示ししています。このような整理を北側に向かって順に行いましたものが、このグラフになります。

    (PP)

    南側の活動的なNo.5、No.6、No.7から、No.10、No.11というところを過ぎまして、記録としてはINo.6というところまでお示ししています。その途中には、上の平面図にありますように、M-7のマルチの測線を1つ挟むような形で、佐渡海盆の東縁をずっと北側に沿うような形で整理をさせていただいています。

    ぱっと見でごらんいただきますと、No.9、No.10にかけて、この高まりというものが小さくなってくる様子。あと、基底面の傾斜角が、No.5では最初は15度ぐらいありましたものが、No.9ぐらいになってきますと1.5度ぐらいになって、そこから先は、これは縦が強調された記録なので、ほとんど誤差になるかと思いますけれども、コンマ5度とか、コンマ1度とか、そういった傾斜でだらだらと続くような様子があります。

    こういう様子を見ながら、1つはどこかに境界を考えよう。活動を考える区間としてどこかに境界を置こうとしたときに、No.10とNo.11の間に境界を置いて、No.11を端部と考えたということをご説明させていただいて、今回もそういったことを、もう少し、この記録を見ながらごらんいただきたい、ご説明させていただきたいと思っております。

    (PP)

    それでは、記録の方を南側から順にごらんいただきたいと思います。多少、同じような記録が続きますので、飛ばしながら見ていただきたいと思います。

    5ページ目のNo.5の測線になりますが、ここでは130mと15度というところを今ほど見ていただきました。

    記録の方は上下2段に書いてございますが、同じものを、緑色の線を入れるか、入れないかということで2段にしておりますので、同じ記録になります。

    また、前々回とか、これまでごらんいただいた記録というのは、縦横比が1対9とか、1対10とか、1対12というふうに縦が強調されていて、かつ、縦の強調のされ方が9から12ぐらいまでばらつきがありましたので、ここでは1対5という縮尺に統一して並べてございます。縦を余り強調し過ぎずに、かといって、余り縦を強調しないようにすると、こういったものが見にくくなるということで、1対5ということで並べてみました。

    ページの方を進んでいただきますと、9ページ目にはNo.9という測線がございます。No.9という測線がちょうど、もともと、M-8というマルチチャンネルの測線で、27kmという評価の中で言いますと、北端という評価を行った付近になります。この付近ですと、この記録でいきますと、約30mと約1.5度という傾斜を持っている様子がございます。

    その次のページには、M-8測線を10ページ目に、1枚挟みまして、11ページ目にNo.10測線を載せてございます。ここでも、高さでいきますと、約10m、約1.5度という高まりを読み取ることができます。

    そういうことで、ここまでは南側からずっと追ってきて、こういった高まりがまだなくなっていない部分というふうに考えました。

    そこから上、No.11という測線が、先ほど平面図でもピンクで描きましたところになります。ここで高まりの数字を入れてございませんけれども、緑の線と、赤で描きましたBu層基底面との関係を見ていただきますと、ほとんど高まりというものは見受けられない。一方で海底の地形に注目しますと、ほんのりと、ごくわずかではありますけれども、ふくらみというものは見ることができます。

    それでは、この様子というものが更に北側でどうなっていくかということで、No.10から書いてございますけれども、No.10のふくらみが海底地形とBu層にあったこと。

    No.11の測線では、海底地形に若干深みがあるように見えること。

    No.12測線をごらんいただきますと、海底地形のふくらみについては、先ほどのNo.11よりもまた小さくなっているというふうに見ています。Bu層基底面の赤い線についても、No.11よりも完全に盛り上がっているような様子はなくなっているのではないかと見ております。

    更に、INo.1という14ページ目の記録をごらんいただきますと、先ほどごらんいただいたNo.12に比べると、若干、海底地形に、わずかですけれども、盛り上がりがあって、No.12とINo.1とNo.11は非常によく似た様子があるのではないかと感じております。

    傾斜でいきますと、一番平らになっている背斜軸といいますか、高まりの延長部だとコンマ5度という数字。あと、この斜面の基部になりますと、約1.5度ぐらいになっております。

    (PP)

    更に北側までの様子を見ていただきますと、INo.2、INo.4、INo.6ということで、15,17,20(ページ)というものを画面の方には映しておりますけれども、海底の地形とか、Bu層基底の様子は同じような様子が続いていきます。

    若干特徴的なのは、INo.4とかINo.6というものを見ていただくと、特にINo.6という記録を見ていただきますと、ちょうど斜面を降りたところで若干高まりがあります。画面でいきますと、1.5度という線を引いて、そのすぐ右側のところに高まりがあります。

    お手元の記録を見ていただきますと、その下にはBu層の中の構造として乱れがありまして、崩れてきたようなものを挟んでいるような様子も見ることができます。

    (PP)

    そういうことで、記録を南から北に向けてごらんいただきましたけれども、こういった記録の様子、あと、それをもう少し定量的にお示しできないかと思って用いました、このBu層の高まりとか、傾斜角というものを見ながら、記録とこういった様子を見ながら、どこかに境界を置こうと考えたときに、No.10とNo.11の間に境界を置くのが適当ではないかと考えました。そのNo.10とNo.11の間に境界があって、端部としてはNo.11というふうに評価を行いたい。

    南側についても同様に、マルチの記録でグロストライアングルとかそういったものに注目した評価を行って、南については地形を考慮しておりますけれども、先ほどの議論を伺っておりますと、なかなか基本ケース、不確かさというものが非常に難しい問題だとは思いますけれども、これまでご説明さし上げてきたこととしましては、このM-8というところから南側のマルチの記録までの27kmということを基本ケース。ちょうど中越沖地震の震源断層と同じぐらいの規模のものを基本と考えて、更に地形が北側、南側についてもふくらみというものが続いていることを踏まえて、ここでいきますと、No.11から南のKNo.7までの34kmという区間を最大限といいましょうか、そういった考慮を行おうということを今回もまとめてまいりました。

    (PP)

    ちょうど、もともと見ていただいた記録ですけれども、No.10、No.11、No.12、これに3つ並んでいますけれども、これは1対5ですけれども、報告書等で見ていただいた中で言いますと、No.10が1対10、No.12が1対10というものに対して、No.11が1対12。これだけがかなり、かなりという言い方も言い過ぎかもしれませんが、縦が強調された記録であったということで、お手元の報告書等をごらんいただくときには、そういったことも念頭に置いていただければと思います。

    この資料については以上です。

  • 阿部主査

    長さを、27kmを基本として、不確かさを考慮して34kmという説明について、重ねての説明ですけれども、御意見はありますか。

    岡村さん、どうぞ。

  • 岡村委員

    縦横比を小さくしてわかりにくくした資料をうまくつくられたなと思います。

    問題は、ライン11に新しい変形があるか、ないかというところだと思うんです。前に説明していただいたときに、Bu層の高まりの高さが11、0になる。この図は、根拠にならないと私は申し上げたと思うんですけれども、どうしてかというと、場所は斜面からベースに変わるところなので、本来の形は、下に凸になっていてもいいんです。ですから、こういうはかり方をすると、全く変形がなければ、むしろ、マイナスという数字が出てもいいんではないか。多分、次の測線12だと、はかるとマイナスぐらいになるんではないかと思うんです。0になっているというのは、やはり少し上がっているという可能性が強いということを示しているんだと思います。

    そういう意味で、以前に示していただいた縦横比の大きい図では、明らかに盛り上がって見えるということも考え合わせて、あと、やはり南からの連続性ですね。構造の連続性というものもあるということ考えると、やはり11というのは、何らかの変動があるというふうに見た方がいいんではないかと思います。

    北の方のIの6番ですか。こちらにも海底の高まりがあるんですけれども、これは明らかに地滑りの堆積物が上に載っているというふうに思われますので、これは変動地形とかそういうものではないということです。そういう意味で、私は、やはり11までは変動があると見た方がいいんではないかと思います。

    以上です。

  • 阿部主査

    衣笠さん、どうぞ。

  • 衣笠委員

    今、ご説明いただいた中で、活動区間という言葉を使われたんですが、活動区間というものの意味がよくわからないので、少し混乱を生じているんではないかと思います。

    それから、今、岡村委員が、11まで変形が及んでいるとおっしゃった、及んでいるのかもしれませんが、4ページの図の右半分というか下半分を見ていただきたいと思います。

    今、我々が評価をしなければいけないのは、変形が及んでいる範囲ではなくて、地震動を発生する区間、すなわち地震断層とか震源断層の区間のわけですね。そこが動けば、その周辺まで変形が及ぶのは当たり前のことで、数学的なモデルを使っても、ある部分を動かせば、その周辺まで変形が及ぶというのは当たり前のことであります。

    今、お示しいただいた4ページの図を見てみると、No.8~9ぐらいまでは、変形量が非常に大きいので、その辺りまで、せいぜい多目に見ても、深いところまでの記録があるM-8測線までは、震源断層が及んでいると評価をするのはやむを得ないといいますか、そこまでは評価をしておいた方がいいと思いますけれども、それから北の区間は、その震源断層の区間が活動することによる周辺の変形なので、そこで地震動を発生するわけではないので、地震動発生する区間と、ある意味で、そこが活動することによって変形する区間を区別して評価をしなければいけないと思っておりますが、いかがですか。

  • 阿部主査

    いかがでしょうかというのは、岡村さんに対してですか。

  • 衣笠委員

    関連委員からの意見もいただきたいと思います。

  • 岡村委員

    それが本当に区別できるのであれば、本当に、地表面変形の端っこの部分で、当然、変形はだんだん少なくなってゼロになりますね。震源断層はそれを見て、ここまでですというきちんとした根拠をもって説明できるのであれば、その分は短くしてもいいと思いますけれども、今までそういう判断はされていないんではないかと思うんです。ですから、それはちゃんとした根拠で説明することは非常に難しいんではないかと私は思います。

  • 阿部主査

    どうぞ。

  • 衣笠委員

    今、スクリーンに移っている4ページの図を見てみると、左の方からNo.5、6、7ぐらいまでは変形量が非常に大きい。でも少し飛んで、No.10、11、12とは明らかに違うわけです。この間のいずれかの場所に境があって、そこから南側が震源断層として評価をすべきところ、そこから北側はその震源断層が動いたことによる変形領域と言うべきだと私は思います。

    もし、No.11あるいは12までを震源断層として評価をしてしまうと、その断層は、周辺には変形を全く及ぼさない断層という非常におかしなものを評価しなければいけないので、今まで我々がいろんなところで起きた地震の地殻変動を見てみると、震源断層の領域をはるかに超えたところまで地殻変動が及んでいるというものと矛盾するわけです。

    この図のはっきりとしたところはここだとは言えないけれども、左3分の1ぐらいのところと、右3分の2ぐらいの間に境界があって、その南側が震源断層として、地震動を発生する領域として評価をすべきことで、右3分の2は、それによる変形が読んだ範囲として評価をしてもいいのではないかと私は思っております。

  • 阿部主査

    難しいですね。

  • 衣笠委員

    阿部先生、難しいとおっしゃいましたが、いろんな食い違い弾性論の計算をやってもそうですね。震源断層として動くところの変異量と、その周辺での変形の領域とも明らかに違うので、そういうことを普通に理解されているのでね。

  • 阿部主査

    衣笠さんのおっしゃることが合理的だなと思うので、むしろ岡村さんの言っている11までが、震源断層であるとおっしゃっているのかなと、逆に聞きたくなったんですけれども。

  • 岡村委員

    私はこの図を見て、考え方は2つあると思います。1つは衣笠さんがおっしゃったように、急に変位量が下がっている。そこに何か境界があるのではないかという考え方と、もう一つは、やはり断層というのはどんどん北側に伸びているんだと。北の端というのは、ほとんど変位量は消えるんだけれども、要するに、最近になってどんどん伸びてきたから、変位量が小さいというふうに、私はそういうことを意味していると思うんです。

    ですから、そういうことを考慮すると、確かに弾性論で、断層のある場所に固定して、繰り返し変形を与えていくと、周辺まで変形が及ぶということはあるでしょうけれども、必ずしもそうとは言えないだろうと。断層が伸びるというのは当然のことだと思うんです。変位量が大きくなってくれば、私はそういうことも考慮すべきではないかと思います。

    ただ、さっきも言いましたように、これを見て、本当に震源の長さがここまででいいんだということを合理的に、定量的にと言いますか、モデルがつくれるのであれば、そういうモデルでも結構だと思います。

  • 阿部主査

    もう一つ岡村さんにお伺いしますけれども、27km基本にして、34kmまで伸ばした不確かさを考えると、この考えに対してはどうですか。

  • 岡村委員

    不確かさというのは、よくわからないんですけれども。

  • 阿部主査

    そこまで伸びているだろうと。

  • 岡村委員

    それは、やはり考えた方がいいのではないかと思います。

  • 阿部主査

    吾妻さん、どうぞ。

  • 吾妻委員

    衣笠先生が御指摘の点も、そういったモデルがあるというのもごもっともだと思うんですけれども、片や、ここは海底なので地表面は少し違うのかもしれませんけれども、地表で確認される地震断層と、地下の地震動分布、微小地震の分布から、余震等の分布から推定される断層の長さを比べた場合に、地表面の方がやや短く出ることが指摘されているかと思いますので、そういった点を考えると、震源断層というのは地形として残っているものよりも、やや大きめのものが出ることもある。そういう見方も一方ではあるのではないかと思います。

    私としては、地形とか、こういうふうに見えるものはやはり考えておくことを、まず、基本とすべきではないのかと思います。

    その上で、阿部先生が、今、いろいろ御意見を求められているところかと思うんですけれども、見えているのであれば、そこはやはり基本として考えておくものであって、それは念のためということではないんではないのかというのが、私の意見です。

  • 阿部主査

    さて、見解に差が出てきました。

  • 吉中委員

    全く断層モデルとか、地震学でどう考えられているかわからないんですが、地震基盤は、深さ10kmぐらいですか。それから上は、それに伴って変形している領域なわけですから、これは極端な話、弾性論で議論するのは無茶だ、地盤は決して弾性ではありません。

    それから、完全剛塑性で考えると、これは当然広がっていく。しかしそれは、下部が動いたところではない。広がっているところでは下部では動いていないところ、実際はその中間ぐらいかということを考えますので、地形に影響があるからといって、それは地盤のところの実際に動いた長さというのは、今後とも、これがモデルケースなってしまっていけば、影響が大きいんではないかと思いまして、そこのところはやはり慎重に考えなければならないのではないか。物性的に考えていただきたいというのが、私の考えです。

  • 阿部主査

    見解を分かれて、両者の考えはそれぞれ理由があるので、これ以上縮めることは無理なようですけれども、事務局、何かありますか。

  • 原子力発電安全審査課長

    1つ確認させていただきたいのは、No.11より外にはないということは、よろしいですね。その中で幾つか異なる御意見をいただきましたが、最初の議題であった不確かさということで言えば、多分これは認識の違いによる不確かさというカテゴリーがありますので、実はこれは不確かさを議論するときに、必ず出てくる問題だと私は認識しております。 したがって、今日の御議論で幾つか異なる御意見をいただいていますが、少なくともそう最大値と言いますか、No.11より外にはないということは一応確認をいただいたと思いますので、今日の御意見を踏まえて、また不確かさということも含めて検討させていただきたいと思います。

    No.12まで取れば、少なくとも包含されるということですが、その中で、例えばNo.9ぐらいから、幾つかの異なる御意見があったというふうに理解させていただいてよろしいでしょうか。

  • 衣笠委員

    海洋をやっておられる方と、我々、陸域を歩いているものとはかなり見方が違うようで、もしNo.11の1対1の図面をお持ちでしたら見せていただけますか。我々、陸上歩いているものは、こんなふうに1対5に縮めたりして見られないので。

  • 説明者(武田)

    ご説明用に、先ほど縦を強調しなくてわかりにくくというお話がありましたけれども、最初にごらんいただいたのは、縦を強調した1対10とか、No.11は1対12とか、こういった縮尺でごらんいただいています。

    今回、いろいろ手元で作業していく中で、実は1対1にして並べてみたら何かわかるかなと思って、これでは全然わからないという絵をごらんいただくのも恐縮ですが、No.10~11、一番上には1対5の、今ほどお手元でごらんいただいたものと、それをそのまま縦を5分の1にして、この画面だと非常にわかりにくいですが、赤い線がほとんど水平に行っているような様子で、下の方を見ていただくと、もう少し高まりが延長している辺りを拡大して1対1、先ほど資料の中でいくと、1.5度ぐらいの傾斜で赤い線を見ていただいているものになります。

  • 衣笠委員

    これでも、むしろわかりにくくなってしまったんですけれども、我々、陸上を歩いているものは、1対1でしか見ていない。これぐらいフラットに地層が覆っていれば、その下には活断層というか、これらの地層を変異させるような断層は存在しないという評価をしているわけですけれども、そういう評価がもし認められないとしたら、陸上では、何も物を言えないということになってしまうので、そこは陸上での評価と海域での評価の判断の方法は合わせなければいけないと思います。

    もう一つお伺いしたいのは、これを見てどこに断層の存在を指摘されるのか、よくわからないんです。産総研にしろ、水路部にしろ、このような断面に反射記録が得られたときに、どういう考え方で地下に断層を想定されるのか教えていただければと思います。

  • 阿部主査

    先ほどから手を挙げている吾妻さん、どうぞ。

  • 吾妻委員

    地形断面とかで、撓曲崖とかを見出しときには、特に沖積低地の中で撓曲崖とかを見出すときには、やはり5倍とか10倍とかの倍率で断面をとって、その上で変形があるか、ないかという判断をしておりますので、確かに露頭とか何かで観察するは、1対1でものを見ていますけれども、陸上の撓曲変形においても、それは、やはり縦倍かけないと見えないものというのはあると思います。

    空中写真判読でも、あれは縦倍がかかったものを見ておりますので、やはり5対1あるいは10対1の倍率で変形がある、なしを検討するというのは、おかしくない方法だと思います。

  • 衣笠委員

    それはいいんだけれども、ここに示されている上の1対5の記録で、吾妻さんは、どこに断層を推定されますか。

  • 吾妻委員

    海底下の、本当に200mとか300m、それしか見えていないわけですね。今、断層のディップがどこにあるのかというのは、多分これよりはるかに深いところの話であって、ただ、そこが動けばブロードの変形が海底面には出てくるということは、それは、多分、皆さん共通の理解だと思いますので、この程度の変形でも、あると疑わしきものは、そういったことが見えるのは事実ですから、そこはやはりくんでおくべきではないかと思います。

  • 衣笠委員

    先ほど申し上げましたように、変位を起こして地震動を発生する区間と、それによる変形の区間は区別して考えなければいけないということを私は申し上げました。

    それから、言わないでおこうかと思ったんですが、先ほど吾妻委員が余震活動の話をされましたが、余震活動というのは、本震で破壊をした領域を超えて広がっていくので、余震の分布域から本震の震源断層を評価するというのは、過大評価といいますか、ある意味で誤りになります。ですから、これでいうと、変形の領域でもってそこを震源断層とすると誤りになるので、区別してみなければいけないと思います。

  • 阿部主査

    神田さん、さっき不確かさのというところで手を挙げていましたね。

  • 神田委員

    不確かさを、この段階でどういうふうに表現するかということだと思うんですけれども、例えば27kmが標準あるいは平均的な推定だというようなところで、ある程度設定できるとしても、不確かさの部分がどの程度であるかということを、ここでどの程度了解するかということが大事なことであって、上限が幾つかという数字を、ここでみんなで納得するというところではないんではないかと、私は思うんです。

    ですから、不確かさを入れたときは34で、入れないときは27だと、そんな2つのケースだけがあるわけではないので、27を超える部分に関しては、不確かな部分がある程度あるということを確認するということなんだと思うんです。

    実際に、Ssをつくるときに当たって、ほかの要素も入ってくるわけですが、どの程度のところまで考慮するかという議論がされる。それが不確かさそのものを評価することと、どの程度の余裕まで見て工学的に判断するかということの2つだと思うので、その工学的に判断するところまで、ここでやってしまおうというのが、やはり不自然なんだろうと私は思います。考え方はいろいろあり得ると思います。

  • 阿部主査

    また違う意見が出てきましたけれども、岡村さん。手を挙げましたか。

  • 岡村委員

    一つだけ、断層関連褶曲というのは、これで説明するんだということをたびたび説明されているんですけれども、断層関連褶曲でいうのは、褶曲は必ず断層でできる。塑性変形でできるという考え方でモデルをつくります。ですから、やはり、その辺で考え方の一貫性というものも必要であろうと思います。あるときだけ弾性論を持ち出して、あるときは、そういう断層関連褶曲というのを持ち出すという説明というのは、何か一貫性に乏しいという気がいたします。

  • 阿部主査

    まとまらないんですけれども、ここは何か意見を集約しなければいけない場でしたか。たしか、私たちは専門的立場から事務局にアドバイスをするという立場だったと理解しておりますけれども、今、結論をとは言いませんが。

  • 原子力発電安全審査課長

    今日はいろんな御意見をいただきましたので、一応、先生方の御意見の、先ほど私が申し上げましたように、少なくとも11までを含めて、12を超えるところはないというのは、少なくとも不確かさというか、いろいろありますけれども、確認させていただきたいと思います。

    その上で、これを基にどのように基準地震動というものを考えるかというときに、本日いただいた御意見を踏まえて、検討したいと思います。

  • 阿部主査

    よろしいでしょうか。事務局の方で、ほかに確認しておくことはありますでしょうか。

  • 川原廃止安全審査室長

    特にありません。

  • 阿部主査

    それでは、F-B断層はここまでといたします。

    続きまして、片貝・南部の地質構造についてございます。14-2-2であります。

    東京電力さん説明をお願いいたします。

  • 説明者(武田)

    では、合同W14-2-2の資料を用いまして、前回、御指摘をいただいております、片貝断層の南部の地質構造についてということで、ご説明させていただきたいと思います。

    資料の方は、6月6日に、それ以前にいただいたコメント踏まえましてご説明させていただいた資料に、一部追加という形でお持ちしております。

    1ページ目は、敷地周辺陸域の地質図ということで、以降お示します断面の位置と、あと半径30kmの範囲の中で、片貝断層16kmの区間ということをお示ししております。

    片貝断層、北の方から南の桜町というところを境に、ちょうどその桜町のところに、地下探査の測線がございまして、そこまでを取ってございます。

    これから、C、D、E、Fと地下探査の測線を順にごらんいただきます。

    前回ごらんいただきました資料に、片貝断層16kmの範囲というものを加筆してお示ししてございます。

    北側のC-C´というところでは、渋海川の向斜、岩田背斜が中ほどに見えて、その東側に長岡平野が広がっています。

    Ka07-P1ところが、片貝断層の主部、真ん中の活動的なところになりまして、片貝・真人背斜の東側には小千谷向斜が、その西側については、また別の向斜があるという様子をごらんいただいています。

    これまでのご説明の中で、D-D´、あと、南端と評価いたしましたKa07-P2というところに行くにしたがいまして、片貝・真人背斜の西側、紙面の右側の真人背斜と渋海川向斜との間に、Ka07-P2の線を見ていただきますと、大きく広がる向斜というのが見えてくる。

    Ka07-P2をごらんいただいたときに、東側の向斜、東側の翼部については、緩い傾斜になってくるけれども、一方で西側は急傾斜な構造になっている。

    その構造というものが、E-E´断面、F-F´断面というふうに見ていただきますと、E-E´断面当たりまでは同じような広がりがあって、といいましても、E-E´とKa07-P2というのはほとんど同じ場所になりますので、F-F´断面辺りになると、その様子も大分変わってくる。

    こちらから後の図については、今、ごらんいただきましたC-CからF-F´にかけて、お話ししましたKa07-P2の中ほどに見えます向斜の様子というものの移り変わりを見ていただきたくて拡大した図になります。

    では、この南側の南方延長部であり、片貝・真人背斜の南方延長部の活動性についてどのように考えているかということを、今回補足でご説明させていただいています。

    こちらは、当社が行いました地形調査、地形判読の結果になります。真ん中にありますのが、これまでごらんいただいてきた30km範囲を示したもので、信濃川左岸に段丘が分布して、段丘面の上に傾動なり、変位地形、変動地形というものを読み取ってきたということをご説明させていただいております。

    今回、御指摘いただいております。片貝断層の16kmの区間、あとその南部にかけての部分を拡大して一番右の図にお示ししました。

    16kmの区間の16の線のところが、桜町というところで、これまで御指摘いただきました点といたしましては、この中ほどより上のMIなり、低位面に傾動が見られるところの南端を挟んで南側の水色の面の考え方等を御指摘いただいて、更に今回この辺り、もう少し広い範囲の活動性について御指摘いただいたわけですけれども、ここでご説明させていただきたいのは、南端と考えたところよりも南、といいましても、白抜きだとか、矢印で書いた段丘が分布している辺りになりますけれども、その南端以内においては段丘面上のたわみ、急傾斜、逆傾斜、また段丘面の直線的あるいは規則な配列など、ちょうど片貝・真人背斜の成長を示唆するような、そういった変動地形の可能性を示す地形というものは認められないということ。少なくともこの辺りについて、新しい動きというものは認めることできておりません。

    一方で、前回の御指摘の中にもありましたけれども、ここには山本山、これは東山の丘陵の西側を境する短い構造として認識しておりますし、更に遠く、遠くといいましても、この間は10kmぐらい離れておりましょうか。南の方には、十日町盆地の西縁を限る断層がございます。

    地震動の評価の中では、片貝断層よりも北側を長岡平野西縁断層帯として、91kmという評価を行っていて、一方で、十日町については、33km、M7.4という別のものとして、考えております。

    では、こういった地形に表われていない様子が、当社の判読だけなのかどうかということで、これも何度かごらんいただいております、日本の活断層でどう示されているか、これも同様でして、片貝断層の辺りに、ちょうど紙面の中ほどになりますけれども、ランクの高いリニアメントが示されていて、山本山、十日町というふうに、当社の判読と同様のものが示されていると見ています。

    また、こちらはデジタルマップ、逆断層アトラスというものを重ね描いたもの、あと都市圏活断層図を重ね描いたものですけれども、これも同様に片貝断層があって、山本山、その南の方には十日町の西縁、東縁の断層が示されているという様子がございますので、今回、発電所の耐震設計の中でどういった地震を考えるかという中では、片貝断層というもの桜町を南端として考えて、それに更に北側につながる断層の同時活動を考慮するという扱いを行っているということです。

    以上です。

  • 阿部主査

    この点に関しては、吾妻さんですね。

  • 吾妻委員

    ご説明ありがとうございます。お願いしたいのは、そこの区間に、要は片貝・真人背斜という褶曲構造がある。片貝断層の部分については、この辺は活褶曲と見ているわけですね。多分、南の方も十日町のところにとまって、これは活褶曲だというふうに考えられてと思いますけれども、そうなるとこの間の部分だけ活褶曲ではない。新しい指針で、活褶曲があれば、それについても活動性というか、活褶曲を形成した断層みたいなものを考えましょうということになっているはずなので、一つの考え方としては、片貝・真人背斜のこの区間については活褶曲ではないということを示していただく。

    今回の変動地形がないというのがそれなのかもしれませんけれども、あるいは片貝は断層で評価している。十日町は十日町で断層で評価している。その間に断層がない区間というのがあるんだけれども、仮にここに震源断層を想定したとしても、この程度の規模のものしか置けないから、そこで発生することが予想される地震は、ほかの断層で十分カバーされていますと、そういった評価といいますか、評価をして、この地域全体、活褶曲を含めた構造から推定される地震、そういったものを評価しておいていただきたいと。ここにはありませんと言った場合、本当にそれが言い切れるのかどうか、そこを懸念しているんです。

  • 説明者(酒井)

    前回の吾妻先生の御指摘で、今日の資料が直接お答えになっていないのではないかということは半分認識しつつ、今日はご説明したことになるのですが、前回あるいは前々回も含めてなんですけれども、やはり当方といたしましては、変動地形が認められる区間、要するに魚沼が撓曲して変動地形が認められる区間、そこが現在活動的であるという、基本的にはそういうルールにのっとってやっております。

    そのときに、今、御指摘の片貝の南から十日町の区間というのは変動地形が、魚沼が褶曲しているのは、事実として褶曲しているわけですけれども、変動地形が認められない。

    つまり、吾妻先生の御指摘としては、変動地形は認識されないけれども、そこには震源断層を置くべきかもしれないという御指摘と理解するわけでしょうか。

  • 吾妻委員

    活褶曲はあるんではないですか。同じような褶曲が続いているのであれば連続として考えるのは当然なのかなと思ったんですけれども。

    それと、もし変動地形ということであれば、例えば褶曲の東側は構造も緩やかなっておりますし、ないかもしれない。では西側の方はどうなんだろうかという話を以前から御質問させていただいているのかと思います。

    例えば、渋海川沿いの段丘の高度変化とか、そういった資料を検討されないと、変動地形学的な考察がされたというふうには言えないと思うんですけれども、言えないというか、足りないのではないかということを言われかねないんではないかと思います。

  • 説明者(武田)

    西側については、ここに矢印が向かっているところに、狭くではありますけれども、段丘が分布しておりまして、その段丘を信濃川左岸で見ているのと同じ目で変動地形を判読しようとしたときに、それが認識できないということで、今、御指摘いただいた高さの分布だとか、そういったものをもう少し見た上で、検討してみたいと思います。ですので、一応、地形として見たときには、写真判読の中では認識できていないということをご説明させていただいたということです。

  • 吾妻委員

    我々の立場として、ないと言われたから、はいそうですねと受けるのか。やはり何か具体的なデータを見せていただいて、一応その筋の専門家のつもりではおりますので、専門家から見ても、このデータからはないと判断できますねということを確認させていただきたいと思います。

  • 説明者

    それは検討します。

  • 阿部主査

    それでは、事務局から何か確認しておくことはありますか。

  • 川原耐震安全審査室長

    それでは、片貝断層の南部につきましては、客観的なデータをもって判断をしたいと思います。

  • 阿部主査

    ありがとうございました。熱い議論があったので休憩しましょうか。

    それでは、大分熱い議論が続きましたので45分まで休憩したいと思います。

    (休憩)

  • 阿部主査

    それでは、再開いたします。

    次の説明は、敷地及び敷地近傍の地質・地質構造の追加調査結果でございます。資料は合同W14-2-3でございます。では、東京電力さんお願いいたします。

  • 説明者(本田)

    東京電力の本田と申します。よろしくお願いいたします。

    (PP)

    これは前回のWGの報告内容の続きということで、今年の5月から6月にかけて行いました追加調査の結果をとりまとめましたので、報告させていただきます。

    これは前回説明させていただきました、敷地及び敷地近傍でとらえられている変動が敷地にとって問題となる動きだったかどうかという評価を行うための簡単なフローというか、模式図になっておりまして、緑色で囲まれた部分が追加調査の部分になっております。

    (PP)

    具体的な内容につきましては、こちらの説明事項ということでご説明させていただきたいと思います。

    本日は「1.西山丘陵の褶曲の活動性評価に係る調査」ということで、地下探査及びボーリングを行っていまして、それぞれの調査結果に基づきまして、敷地近傍及び敷地の地質構造、活動性も含めて説明させていただいた上で、ボーリングの結果を踏まえまして、活動性をご説明させていただきたいと思っております。

    また、これまでのWGでも水準測量結果と沖積層の分布や番神砂層との分布の対応がいいという説明をさせていただいたんですけれども、これにつきましても、分布状況を調査しておりますので、併せて御報告させていただきたいと思います。

    また、敷地前面海域から陸域にかけて、連続的に地下探査を行いまして、その深部の地下構造につきましてもとらえておりますので、その結果も報告させていただき、前回のWGでいただきましたコメントに対する追加検討ということで、その結果を報告させていただきたいと思います。これらの結果を踏まえまして、最後にまとめをご説明させていただきたいと思っております。

    (PP)

    これは陸域の層序で、前回も説明させていただいたとおりになってございます。

    (PP)

    これが、今回の敷地近傍で行いました反射法地震探査の測線図になります。

    見方としましては、青色の線がこれまで行って報告させていただいておりますバイブレータで行いました結果になります。緑色の線がこれまでも既に報告させていただいているインパクタで行った測線になります。赤色の線が今回追加で行った測線となっております。

    地質との対応ということで、後谷背斜、真殿坂向斜、長嶺背斜というものを記載させていただいております。

    これらの追加調査の目的ですけれども、左側の表にまとめておりますように、西山丘陵の後谷・長嶺背斜などの褶曲構造とそれを覆う第四紀の灰爪層との関係を把握して、これらの褶曲の活動性を評価するためにということが1つあります。

    また、敷地の詳細な地質構造を把握するため。

    東西方向の測線の地質解釈の連続性を確認するためにという3つの目的で行っております。

    今回は、上の2つの目的に対してのご説明をさせていただきたいと思っております。

    (PP)

    敷地の北側から反射法の結果を説明させていただいて、敷地近傍の地質構造をご説明させていただきたいと思います。近傍の中で一番北側にとらえられておりますのが北-1測線の結果になりまして、右側から後谷背斜、真殿坂向斜、長嶺背斜、そして、長嶺背斜の左側に緩やかな向斜構造、Nと書かれているのが西山層ですが、その中部層以下では非対称な向斜構造になって、その上では緩やかな向斜構造を示す様子がとられえられております。

    (PP)

    1つ南側の測線に行きまして、北-2測線とKK-T測線というものをやっておりまして、これらを統合させた結果となっております。

    同様に後谷背斜、真殿坂向斜、長嶺背斜、そして、東側に緩やかな向斜構造を確認しております。

    ただ、西山層内にすべり面を確認しておりまして、西山層は黄色で示されるんですけれども、それを切っていない、深部には連続していないものとして、これらの成長に伴って当時できたすべり面ではないかと考えております。

    (PP)

    更に、敷地の南側の測線としまして、Ka07-P1の結果となります。

    同様に海側の方に真殿坂向斜が連続することもありまして、左側の方に真殿坂向斜、長嶺背斜と同じ軸の延長上に高町背斜を確認しておりまして、その東側で緩やかな向斜構造を確認しているといった状況になっております。

    (PP)

    更に南側で、KK-T4、KK-T3という反射測線の結果となります。既に真殿坂向斜は海側に連続しておりまして、ここでは高町背斜を確認しておりまして、高町背斜の東側で緩やかな向斜構造を確認しております。

    そして、西山層以下の向斜構造は灰色になるんですけれども、灰爪層の規定が不整合に覆っている様子を今回とらえております。これは前回のWGで説明させていただきましたように、敷地の北側の露頭でも急傾斜の西山層を灰爪層が緩やかに覆う。傾斜を不整合で覆って、東傾斜を示すといった構造を説明させていただいたんですけれども、そこまで明瞭ではないですが、これを敷地近傍でも確認したということを御報告させていただきたいと思っております。

    (PP)

    更に敷地の南側に行きまして、南-1測線ということになりますと、高町背斜も明瞭なものとしてとらえられなくなり、西山層以下の地層はやや波状を呈するものの、非常に緩やかな同斜構造を示しているような結果となっております。

    以上のことで、敷地近傍の地下探査の結果から、敷地の北側の露頭で認められていたような新第三紀の褶曲構造を第四紀の灰爪層が不整合に覆うということを反射でも確認したと我々としては考えております。

    (PP)

    敷地の地質構造につきましては、これまで敷地の北側で行っておりました北-2測線で、このように西側に後谷背斜、真殿坂向斜、真殿坂向斜におきましては、深部の方で西傾斜の逆断層あるいは軸部が急傾斜をなす非対称な向斜構造を確認しておりました。そして、これらの褶曲構造を安田層及びそれ以上の地層が不整合に覆うと考えておりました。

    (PP)

    今回、敷地の中央を横断する形でKK-f測線というものをやっておりまして、北-2でとらえた様子と同様に真殿坂向斜の位置において、西山層下部では西傾斜の逆断層あるいは軸部の地層が急傾斜を示すような非対称な向斜構造があるだろうと推定しております。

    また、西山層の上部では明瞭な向斜構造を確認しております。そして、これらの褶曲構造を安田層、もしくはそれ以上の地層が不整合に覆うということを確認いたしました。

    (PP)

    南側のKK-1測線では、真殿坂向斜は北側に比べてやや緩やかな向斜構造を示すものになってきていると考えております。

    (PP)

    敷地の前面の海岸沿いに沿った測線として、KK-aから南-2測線を統合させたもので、右側が北方向で、左側が南方向を示しますが、この測線結果からも後谷背斜、真殿坂向斜が敷地から海側に抜けていく様子がとらえられていると考えております。

    (PP)

    このような敷地の地質構造、反射の結果から、敷地の褶曲構造は安田層に不整合に覆われていることを確認したんですが、更に詳細にその活動性を把握するために、敷地の北側、北-2測線の近傍で真殿坂向斜を横断する形で6本のボーリングを行っております。右側から北に(6)、左側に向けて(1)(2)(3)(4)(5)というふうに6本行っておりまして、これを結ぶ形で地質断面を作成したものがこちらの図になります。

    (PP)

    上側のものが調査結果、下側では同じところの近傍で反射探査をやっておりまして、その結果を併せて評価しております。上側のボーリングの北2-(1)(2)(3)(4)(5)という位置は、反射測線では白抜きの棒として、横方向の位置が合うような形で示させていただいております。これによって、地質構造の地下の構造を反射でとらえて併せて見ることができると考えております。

    真殿坂向斜の位置としましては、北2-(2)、北2-(3)の中間に位置しております。

    今回、ピンク色の番神砂層・大湊砂層の下に安田層があるんですけれども、その安田層の中に2つのテフラを確認しておりまして、安田層の下部に阿多鳥浜と同定できましたテフラの分布を確認しております。このテフラが真殿坂向斜を挟みまして、ほぼ水平に堆積していることを今回確認しました。このテフラですけれども、確認している範囲の中では1,000分の5程度の緩やかな南東傾斜を示していますが、西山層に見られるような構造に対応する変形は認められないと考えております。

    また、安田層の上部に確認されましたテフラにつきましても、下の阿多鳥浜よりも水平な状態で分布していることを確認しております。

    (PP)

    これは阿多鳥浜の同定の結果になっております。今回、写真でとらえられたようなテフラを分布状況や鉱物組成、ガラスの形態等を踏まえて阿多鳥浜と同定、一致しております。

    グラフとしましては、火山ガラスの屈折率測定結果を代表的なものとして記載しております。

    (PP)

    先ほどのものは敷地の北側での確認だったんですけれども、敷地の中でも同様に群列ボーリングを行いまして、真殿坂向斜を横断する形で15か所のボーリングを行っております。a-a’(ダッシュ)断面、b-b’(ダッシュ)断面という形で地質断面を切りまして、19ページで御報告させていただきたいと思います。

    (PP)

    a-a’(ダッシュ)断面につきましては、このような形になっておりまして、真殿坂向斜がG-14というところに位置しております。a-a’(ダッシュ)断面では、結晶質テフラまた安田層の下部層に阿多鳥浜テフラを確認することができました。両方ともテフラが真殿坂向斜を横断して、ほぼ水平に分布していることを今回確認しております。

    また、b-b’(ダッシュ)断面につきましては、このようなテフラを今回確認することができなかったので、活動性の評価という意味では評価を行っておりません。

    (PP)

    敷地における阿多鳥浜のテフラの同定結果としまして、同様にボーリングで確認されたテフラの様子、また鉱物組成、屈折率等の試験結果を記載させていただいております。ここで記載させていただいております結果を踏まえて、a-a’(ダッシュ)断面で見られた結果が同一のものと判断しております。

    (PP)

    更に、火山ガラスの主成分分析の結果も踏まえまして、アトラスで示されるような阿多鳥浜の試験結果とほぼ同等のものを示しているということで、阿多鳥浜のテフラと認識しております。

    (PP)

    以上、地質構造に関わる追加調査結果を説明させていただきました。

    これまでは水準測量の結果を分析するに当たりまして、局所的な変動が北-1測線においては沖積層の分布、もしくは北-2測線においては番神砂層との分布の対応がいい、これらの地表付近での変状の影響を受けて、局所的な変動が出ているではないかと考えておりますので、これらの分布の状況を調査しましたので、併せてご説明させていただきたいと思います。

    (PP)

    水準測量の結果を直接分布と比較しましても、ローカルな局所的な変動を分析できないと考えておりまして、水準測量の結果から敷地周辺の全体的な変動の成分を取り除いたローカルな変動を抽出して、それについての分析を今回行いました。敷地周辺の全体的な変動としましては、国土地理院が実施されました解析結果を使わせていただいております。

    (PP)

    これは前回説明させていただきましたとおり、青色が水準測量の結果になりまして、赤色が解析結果。今回、差分ということで、緑色がローカルな局所的な変動と考えております。前回、説明させていただきましたとおり、局所的な変動がある場所は盛土が厚い箇所、またそれより内陸側での沈降している領域というのは、沖積層が厚い箇所になっておりますが、また一方で、変動がある場所は真殿坂向斜とも一致しているということになっております。

    (PP)

    同様の整理を北-2でも行って説明させていただいておりました。ここで局所的な変動が見られた箇所は、真殿坂向斜とは一致していないのですが、同様に局所的な変動が見られた箇所というのは、盛土が厚い箇所もしくは安田層、番神砂層が厚く分布する箇所と考えております。

    (PP)

    今回その分布を調べるために、このような調査をやっております。

    (PP)

    北-1測線におきましては、沖積層の厚さの分布を把握するということで、起点から5kmの範囲を対象に表面波探査を行っております。また表面波探査につきましては、大体10mから20mまでの深度しか分布をとらえることができないので、今回、沖積層がもっと深いところまで分布しているだろうということで、局所的な変動が見られた箇所に着目して、反射法地震探査を2kmほどやっております。また、キャリブレーションという形でボーリングを3か所、沖積層の箇所でやっております。

    北-2測線につきましては、番神砂層の厚さの分布を把握するために、先ほど説明させていただいた地質断面を検討するに当たったボーリングと共有する形で6か所ほど評価を行っております。

    (PP)

    北-1測線における表面波探査の結果から得られる沖積層分布の状況になっております。上のレインボーカラーのコンターが沖積層の表面波探査の結果となりまして、黄色もしくは赤色系の箇所がやわらかいものとして、ここでは沖積層の分布として考えております。

    下側には、先ほど説明させていただきました国土地理院との解析の結果との差分、ローカルな局所的な変動ということで記載させております。

    また、下側のグラフにつきましては、前回のWGで説明させていただきましたとおり、盛土の厚い箇所につきまして、盛土が2mから4m分布しているところにつきましては黄緑の枠で、4m以上の盛土が確認されたところにつきましては、肌色の枠で示させていただいております。

    局所的な変動が確認された2,500mより海側につきましては、大体海側の方から黄色い薄い層のところで若干の沈降が確認されておりまして、更に赤いところが連続する、大体600~1,400ぐらいの沖積層が連続して分布するようなところでも同じように沈降の傾向がとらえられております。

    また、盛土の箇所で局所的な変動が確認されて、局所的な2,500m付近で盛土及び沖積の影響で大きく変動が見られ、そこから内陸側にかけて沖積層が厚く分布することを今回とらえることができております。

    (PP)

    局所的な変動が起きた箇所を挟んだ反射法の結果ですけれども、このように起点から大体2,200mの箇所から4,000mの箇所ということで、1.8kmの箇所を反射法でやっているんですけれども、沖積層の厚さとしましては、一番薄いところで10m程度、厚いところで50m程度の沖積層の分布を確認しております。

    (PP)

    表面波探査また水準測量の結果と対比させたものがこれになりまして、基本的に厚さ、この結果から見ますと2,500~3,200ぐらいは30m程度の沖積層が分布し、それ以降3,200~4,000mは50mぐらいの沖積層が分布しておりますが、この厚さの分布によらず、大体沖積層が分布しているところでは、同じような沈降の傾向が確認されているということになっております。

    (PP)

    そもそもその理由としましては、局所的な変動が見られたような沖積層が分布する箇所なんですけれども、今回北1-(2)というボーリングを行っておりまして、そこのデータとほかの2か所で行った沖積層を比較しますと、局所的な変動が確認されたようなところの沖積層というのは非常にやわらかいという結果で、深度約14mより浅いところは、ほぼ腐植層のみからなっておりまして、N値とVs値にも示されるとおり、ほかの場所に比べても非常に軟質です。こういうこともあって、厚さよりも沈降量が生じているようなこともあったと考えております。

    (PP)

    これはこれらの結果をとりまとめたものでございまして、局所的な差分で見ていたものを、もともとの水準測量の結果に戻してみたらどうなるかというところをご説明させていただきたいと思っております。

    これまでご説明いただきましたとおり、沖積層もしくは盛土のないようなところでは、そういうような局所的な変動がないと考えたときに、600付近に見られるような、一番下のグラフですけれども、基点から600に見られるようなところと、ずっと右側の方にいきまして、右側の4,800付近に見られる沖積層の分布もないようなところで確認されたところを頭をつないでみますと、それらを結ぶと隆起量というのは、一様に海側から内陸側にかけて小さくなっていて、それとの差分というのは、基本的に沖積層もしくは盛土との対応が非常にいいと考えておりまして、このような局所的な水準測量でとられた結果が、地表付近での変状の影響を受けていると考えております。

    (PP)

    同様の結果を北-2測線につきましても整理させていただいております。上のグラフが北-2測線における国土地理院との解析結果との差分になっております。起点から沖積層が分布しておりまして、大体局所的な変動が見られる箇所では盛土が厚く分布されていることが確認されております。

    ピンク色で示しております範囲が番神砂層が分布している範囲となっておりまして、ここでも若干の国土地理院の解析結果との差が認められておりまして、それを超えまして、沖積層が分布する範囲でまた沈降が確認されているという傾向になっております。

    今回は沖積層ではなくて、このような海側と陸側の相対的な差に着目するということで、番神砂層のところでどれぐらいの対比ができるかということです。

    (PP)

    ボーリング結果を踏まえて、反射法の結果と併せて番神砂層・大湊砂層がどのくらいの厚さで分布するかというものを測量結果と一緒に併せて解析を行っております。

    一番下の結果が反射法の結果で、ボーリングの結果を踏まえた番神砂層の厚さというのは、厚いところで30m程度あると確認しております。

    一方、上側の国土地理院との差分の結果を見ますと、局所的な変動が見られる箇所は盛土があった箇所に対応しておるんですけれども、それよりも内陸につきまして、若干の差分が見られるようなところは、非常に番神砂層の厚さの分布と対応がいい。ちょっと恣意的な見方かもしれませんけれども、一番厚いところで差が大きくなっているような形になっていると思います。

    更に、それを基の結果に戻してみますと、沖積層もしくは番神砂層のような分布がないような、もしくはそういう分布が少ない箇所を結ぶと、今度は局所的な変動を挟むような内陸側と海側の相対的な差というのは、実は海側から内陸側にかけて隆起は非常に小さくなっていると考えることもできるのではないかと考えております。

    (PP)

    以上の水準測量に関わる調査結果と、先ほど説明させていただきました地質調査の結果を踏まえまして、基本的には水準測量の結果が直接的に真殿坂断層の活動性を示すものではないと私どもは考えております。

    引き続き、海域、陸域にかけての地質構造について説明をさせていただきたいと思います。

    (PP)

    今回、JAMSTECの御協力を得まして、かいれいが搭載しております大容量の発振機を使いまして、深海域の調査を行いまして、また水深50mの敷地からの付近につきましては、海底ケーブル、また陸地の方でバイブレータを使って連続的に調査を行っております。

    (PP)

    かいれいを使いました調査の範囲としましては、赤い表で示しておりまして、大体2測線行っておりまして、1測線当たり20km、ベイケーブル及び陸域のバイブレータを使った範囲としましては、併せて10kmという形で、敷地の南側と北側を挟む形でML08-1、ML08-2の2測線について、今回調査を行っております。

    (PP)

    ML08-1測線の結果がこちらになりまして、一番上の方に深海域、かいれいを使って調査を行った範囲、もしくはベイケーブルで行って陸域の範囲を示させていただいております。

    西側、海側の方では、F-B褶曲群の深部の構造をとらえておりまして、反射の記録から大体F-B褶曲群の地下の断層構造としまして、8km弱程度のところまでの断層の構造を推定させていただいております。

    敷地近傍の方でも、このような地質構造を確認しておりますけれども、これにつきましては、後ほど改めて説明をさせていただきたいと思っております。

    (PP)

    先ほどのF-B褶曲群の深部に想定される断層の延長上には、余震分布に対応することを改めて確認しております。

    (PP)

    同様のことをML08-2測線についても行っておりまして、同様にF-B褶曲群の深部の構造もしくは敷地周辺の地下構造をとらえております。

    (PP)

    同じように深海域側では、余震分布と反射から推定されるF-B褶曲群の断層の対応は非常にいいということを確認しております。

    (PP)

    敷地周辺の地質構造を説明するに当たりまして、地層区分をどのようにやっているかというものと、これまでどのように私どもが地質構造を理解したかということを説明させていただきたいと思います。

    今回、ML08-2測線と重なる測線としまして、これまで陸域ではKa07-P1測線というものを行っておりました。Ka07-P1測線の地層区分を行うに当たりましては、石油の基礎試錘の下高町の1孔また吉井のSK-5Dという2つのボーリング結果を対比させて、地層区分を行っております。

    これらの結果から、敷地付近では寺泊層の上部層及びそれ以降の地層の褶曲構造が明瞭なのに対して、寺泊層下部に位置するSタフ以深の地層は、比較的平坦な構造となっていて、中央油帯背斜付近の地下深部では基盤岩上限面が、深度3,000m付近に確認されることを確認しておりました。

    (PP)

    今回、海域の方も含めて探査の結果をやりまして、海域の地層区分につきましては、石油公団が行いましたSN91-8、SN91-Aの測線と基礎試錘で確認されている地層の対比をさせて、海側の地層区分を行っております。

    鯖石川-1孔を使いまして、SN91-8ということでグリーンタフまでの地層区分を確認して、それを交点でSN91-Aの方に展開しまして、それをML08-2、ML08-1といった測線に展開しております。

    (PP)

    海側と陸側でそれぞれ地層区分の判定をして、このような結果になっておるんですけれども、寺泊層の下部層に凝灰岩からなるSタフが確認されておりまして、真殿坂向斜を境として、内陸側及び海側のSタフの位置から、Sタフは緩やかに西傾斜で連続すると考えております。また、真殿坂向斜の付近の深部に想定される真殿坂断層については、赤色の波線で示しておりますけれども、Sタフに収斂する構造で、その深部には伸びていかないと考えております。

    また、基盤岩類、グリーンタフの上限面を確認しておりまして、これにつきましても、敷地付近の地下から西傾斜の面として、深度2,500~5,000m付近に連続していくと今回はとらえております。

    (PP)

    ML08-2測線におきましても、同様の構造をとらえた結果となっております。

    以上が海域から陸域にかけて行った調査結果となっております。

    (PP)

    また、前回のWGで水準測量の測量結果と国土地理院の差分を再現するために、真殿坂断層の地質構造にとらわれることなく、差分を説明するような解析モデルの検討を行うようにというコメントをいただきましたので、今回それに対応する検討といたしまして、これを御報告させていただきたいと思います。

    (PP)

    水準測量と国土地理院の解析結果との差分を説明するために置きましたモデルとしましては、北-1、北-2測線の局所的な変動が認められる箇所を結ぶ走行にすべり面を置いて、なおかつ、内陸側が沈降するという差分が見てとれますので、東傾斜の正断層的な動きをする断層を考えて検討を行っております。

    基本ケースとしましては、傾斜が45の東傾斜、長さが5km、上端深さが100m、幅が4km、すべり量は10cmとしております。

    また、パラメータースタディーということで、傾斜角の影響ということで、傾斜角を30度から60度、上端深さも300m、500m、深部に持っていったケース、また幅の影響ということで2km、6kmといったケースを行っております。

    (PP)

    基本ケースと測量結果との比較が左側のグラフになりまして、上側のグラフが北-1測線との比較結果。下側のグラフが、北-2測線との比較結果となっております。局所的な変動が生じる箇所は、今回の設定したすべり面の位置によって再現できていると考えております。また、内陸側が沈降する結果も再現できていると考えております。

    ただ、北-1測線について着目しますと、内陸側の方の端部の方では、解析結果はほぼゼロに戻ってしまい、連続するような沈降する傾向は説明できていないとなっております。

    「幅の影響検討」という右側の列のグラフを見ていただきますと、幅を2km、4km、6kmと長くすることによって、内陸側の方の沈降方向をより説明できるようなモデルになってくることを確認しております。

    (PP)

    また、傾斜角の影響ということで、30、40、60と角度を振っているんですけれども、これにつきましては、ほとんど影響は見てとれません。上端深さにつきましては、深くすることによって局所的な変動が生じている箇所が緩やかな変動傾向に変わりますけれども、内陸側の方の沈降傾向等には影響が余りありません。

    ということで、今回の国土地理院の解析結果と水準測量結果との差分を説明するためには、南東傾斜の幅の広い、もしくは6kmよりも長いようなすべり面の正断層的な動きを仮定する必要があると考えておりますけれども、地質結果からは今回のものに該当するような地質構造は、敷地近傍においては認められないのではないかと考えております。

    (PP)

    最後にまとめを説明させていただきたいと思います。

    (PP)

    今回、敷地及び敷地近傍にとらえられた変動が発電所の安全性に問題となる変動であるかどうかを確認するためということで行っておりまして、フローに従いまして、地震後に調査測量を行いまして、私どもとして敷地及び敷地近傍で変動を確認しております。

    敷地周辺の全体的な変動、解析結果を含むような変動等を含むような検討も行いまして、それを比較しまして、2つの評価を行っております。

    1つは敷地周辺の全体的な変動と調和的に敷地は隆起し、北西方向に移動したことを私どもとして確認しております。

    また、一方で水準測量結果で見てとれたように、全体的な変動と一部差異があることを確認いたしました。この変動の差異が西山丘陵内の褶曲及び真殿坂断層の活動を示唆するかどうかの有無を検討するために、今回、前回のWGにおいて赤の破線で囲んだ部分をご説明させていただいております。

    その検討を行うために、大きく4つの視点としまして、後期更新世以降の活動性の確認。

    今回の地震に伴う真殿坂断層の活動の評価ということで、地表地震断層の有無の評価。

    また、今回の測量結果が断層の活動が解析的に求められる動きと一致するかの評価。

    それから、地表付近の変状の影響が水準測量結果に影響したのではないかといった、また別の見方の評価を行って、これらを総合的に判断したことになっております。

    (PP)

    この4つの視点にそれぞれ対応するものが、一つひとつの枠になっております。

    一番上が地質調査の結果となりまして、これらの地質調査の結果から、今回新第三紀の褶曲の活発な成長及び真殿坂断層の活動は、安田層堆積時以降は認められないと改めて確認を行いました。

    また、DEM、地表踏査等の分析を行いまして、今回の地震に伴いまして、地表地震断層がないことを確認しております。

    水準測量の結果につきましてですけれども、地質もしくは盛土、沖積層、番神砂層との対応等の調査を踏まえまして、局所的な変動、内陸側の隆起不足の傾向は、盛土、沖積層、番神砂層・大湊砂層の地表付近の変状の影響も含まれるものだと私たちは考えております。

    また解析的な検討ですけれども、敷地周辺の全体的な変動との対比、もしくは真殿坂向斜の位置などにすべり面を考慮した局所的な変動を再現した解析との比較を踏まえまして、敷地周辺の全体的な変動との差異は、真殿坂断層の活動を示唆しないようなものだと考えております。

    これらの4つの点を総合的に考えまして、敷地及び敷地近傍の変動は、発電所の安全に問題となるような動きを示していなかったと今回は考えておりまして、また改めて真殿坂断層は活断層ではないと評価したことを御報告させていただきたいと思います。

    (PP)

    以下に各項目についての評価結果をとりまとめておりますが、これにつきましては割愛させていただきたいと思います。

    以上でご説明を終わらせていただきます。

  • 阿部主査

    御質問等がありましたら、お願いいたします。

    宇根さん、どうぞ。

  • 宇根委員

    またいろいろと新しい調査結果を出していただきまして、それなりに説得力のあるご説明をいただいたと思います。

    幾つかちょっと気になる点を指摘させていただきたいんですが、16ページに北-2の測線沿いのボーリングを並べていただいた断面を示していただいています。ご説明によると、テフラの高度がほぼ水平であるということで、安田層については変位していないというご説明だったんですが、以前は安田層に関しては、緩やかに東に向かって下がっているというお話をされていたようですけれども、この結果を見る限りでは、安田層というのは基本的に水平に堆積をしていると理解してよろしいのかどうか。

    それを前提にお話しますけれども、そうすると、北2-(1)と北2-(6)の安田層のトップの高度が10mぐらい違う。このことをどういうふうに説明されるかということについて、コメントをさせていただきたいと思います。

    もう一点ですが、水準測量の結果なんですが、北-1のご説明については大体沖積層の分布とよく合うというお話はわかりましたが、北-2の測線に関して、西の海岸の方もやはり沖積層の中を通っているのに、そこについては沈降していないというご説明がなかったんですけれども、それについてどうお考えかということをコメントいただければと思います。

  • 説明者(酒井)

    16ページの安田層の件です。本日の資料には付いていない図になりますけれども、もともとは安田層が水平とは言いつつ、若干東に少し傾斜している。ピンク色のすぐ下の安田のシルトが堆積物としては東に傾斜をしている。もともとテフラで示していないので、若干の傾斜というのはこういうところで見ていたのかもしれないと思います。ただし、今回確認できたものとしては、火山灰としても大体フラットに確認できた。

    安田層の分布標高に差があること。これに関しては、層序表のところで説明をしていますけれども、番神砂層・大湊砂層としているうちの大湊砂層というのが水成の砂層で、番神砂層としているところ風成です。そういう説明をすると、番神と大湊砂層をちゃんと分けて、水成の堆積物がわかるようにということは私はそう思うんですが、これはボーリングコアで風成の砂層と水成の砂層を区別するのは非常に困難でしたので、ここでは番神砂層と大湊砂層と一括して、安田層をその下の層としています。

    説明したいことは、火山灰として見たときに、大体下の褶曲構造の反映は認められないということが説明したかったことです。

    1点目は以上です。

  • 説明者(本田)

    引き続き、2点目について回答させていただきたいと思います。

    北-2測線の海側において、沖積層が分布する範囲で沈降していないという御指摘なんですけれども、今回、海側の隆起量と局所的な変動を挟んで内陸側の隆起量について相対的な差があるということで、これをご説明するということです。

    北-2測線の沖積層につきましては、北-1測線で取り扱ったということもありまして、主に番神砂層の方に重きを置いて分析したということがあって、説明が行き届かなかった点でございます。今回、北-2測線につきまして、沖積層の分布というところで、この下にありますような地質平面図と重ね合わせる形で、そのうち番神砂層が分布する左の海側の範囲では、沖積層が分布していくことが見てとれて、海側にかけて大体厚くなっていくだろうと考えておりまして、局所的な変動が見られて盛土が厚い箇所に、これが反射面で見る水色の部分が沖積層のようなところになっていて、このグラフは大事なところが隠れてしまっているのでちょっと取らせていただいて、こんな形で海側にかけて沖積層が厚く分布していくだろう。 どこまでの精度があるかはわかりませんけれども、考えておりまして、余り影響を受けていない薄い量のところでは、そういう沖積層の影響はなかった。ただ、厚くなってくるような海側にかけては、その影響が大きくなっていくような形になっていると考えております。

  • 説明者(酒井)

    補足ではないんですが、従前からご説明していますように、今回の地震に伴って海岸付近が10cmぐらい隆起して、内陸側に向かって隆起量が小さくなってきている。まずこのこと自体を否定しようとしているわけではないですというのが、まず大前提です。

    段差のように見えたものの原因を追求していく形で、先ほどのような説明ですけれども、やはりベースとして西側というのは、勿論、隆起をして、沖積層の関与についてですが、例えば1対1では沖積層が分布しているけれども、沈下していないのではないかというところは、やはり疑問なり指摘としては残るかと思います。

    褶曲の成長や段差の話に関して見れば、対極的に褶曲というのは続いていなくて、続いていないというのは灰爪層で不整合に覆われて、ジャストでこの断面では火山灰がほぼフラットに覆っていてということから全体を考えると、今回の水準測量に得られている結果が100%全部地盤だけの要因かというところに関して、全部立証できていると思いませんが、別の見方をすると、こういうものが累積的に過去にないということは火山灰の方で抑えていますし、こういう動きが発電所の安全性に影響を及ぼすものではないということは、全体としては言えているのではないかと考えております。

  • 宇根委員

    別に重箱の隅をつつこうとしているわけではないので、説明できることとできないことをきちんと分けてご説明をいただきたいということです。

    そういう点でもう一度申し上げますと、先ほどの北-2測線のボーリングの高度に関しては、(1)と(6)の間にギャップがあることについて何かご説明をいただけないのかということを申し上げたので、(1)よりも海側についてほぼフラットであるということについては、今、お話しいただきましたけれども、(1)と(6)の間の高度差、10mぐらい高度差があるように見えるんですが、それについてコメントがないかということ。

    それから、沖積層の水準測量に関しても、北-1のご説明の中で、沈下した原因は沖積層が分布していることをかなり強調されたので、それであれば北-2測線についても説明を一貫していただきたいということです。

  • 説明者(武田)

    16ページ目の断面図についてご説明を補足させていただきますと、今、見ていただいておる中で、左側の山が大きく広がっているところ、海側の方については、かなり最高位汀線に近いような部分を見ているのではないか。同じ安田層でも安田が堆積するころの海が上がった時期の高いところに分布する安田を見ているんだと思います。

    一方で、平野を挟んですぐのところの北2-(6)のボーリングがある辺りというのは、どちらかというと、まだ平野の中の方というか、それほど山際の方の高いところではないので、平野全体で見たときにどうかというと、もう少し分析した上でご説明させていただきたいと思いますけれども、どちらかというと、平野の中の低いところを見ているがゆえに、東側が低く見えているのではないかと考えています。

  • 説明者(酒井)

    今の点、それから、北-2の沖積の件に関しましては、もう一度、次回以降、再構築して説明させていだたきたいと思います。

  • 阿部主査

    ありがとうございました。

    事務局の方から何か確認したいことはありますか。

  • 川原耐震安全審査室長

    御議論ありがとうございました。

    基本的には、褶曲構造の活発な成長や真殿坂断層の活動性はないということで御了解いただいたとしてよろしいでしょうか。

  • 岡村委員

    今の件で確認させていただきたいんですけれども、さらっと話をされましたが、7ページのKK-T2の反射断面に断層が見えるんです。私は真殿坂向斜や西山丘陵の褶曲構造そのものはもう死んでいるというのは、妥当な判断だと思うんですけれども、この断面を見て、断層面をずっと追いかけていくと、灰爪層の解釈線が切れていたり、テフラも切れていたり、何かこれだけを見ると新しい活動があるように見えるんです。ですから、そこのところはどうなのかというのを教えていただきたいと思います。

  • 川原耐震安全審査室長

    済みません。今のは9ページのことですか。

  • 岡村委員

    7ページです。KK-T2の100~300の間のところです。

  • 川原耐震安全審査室長

    100~300の間で、地すべりと説明があったところですね。

  • 説明者(酒井)

    本田はすべり面という話をしまして、地すべりとは思っていません。

  • 川原耐震安全審査室長

    済みません。申し訳ないです。

  • 説明者(酒井)

    これ自体は長嶺背斜の成長に伴うものではないかと考えています。

    同じようにこの紙面上で並行して右下の方に、何本か西山層中に見えていて、一番明瞭に上まで見えているのが、今、御指摘いただいた部分だと思います。

    まず長嶺背斜の成長に関わっているのではないかということを考えていまして、長嶺背斜の褶曲の終了自体は、9のシートの中でやはり背斜にちょこちょこ断層があるんですが、先ほど本田が説明したとおり、西山層を灰爪層が不整合で覆っているということで、長嶺背斜の褶曲の成長というのは、灰爪層堆積以降緩やかになっていると考えています。

    そういうことで、基本的にはその背斜の成長に伴う断層であって、その背斜の成長は現時点では止まっているので、この断層に関しては問題ないと思っています。あとは、深さ方向に見ていった場合には、延々と地下に連続するものではないと考えています。

  • 岡村委員

    9ページでは確かにそう見えるんですけれども、7ページの解釈を見ると、やはり止まっています。解釈線が止まっているわけです。だから、これだけを見ると、新しい活動があると判断されているのではないかと思えてしまいます。

    それから、深部に続かないとおっしゃいますけれども、やはりこういう堆積層があった中に逆断層があると、あるところで層理面に沿ったすべりに変わってというか、ランプアンドフラットという構造になるというのはよくある話ですから、下にはっきり見えないということが震源断層に続かないということにはならないと思います。だから、浅いところの活動時期というものをもう少しはっきり言えないのかと思います。

  • 説明者(本田)

    次回以降、検討させていただいて、御報告させていただきたいと思います。

  • 阿部主査

    ちょうど7時半になりました。

    事務局の方も確認はよろしいですか。

  • 川原耐震安全性審査室長

    真殿坂と褶曲については、活動性はないということだったと思いますが、御指摘のありました北-1、2の高度差や水準測量の沖積層の話、7ページのすべりで説明されたところの解釈について、更に検討したいと思います。

  • 宇根委員

    ちょっといいですか。そのとおりでよろしいと思うんですけれども、前にもお話ししたように、起震断層として成長させるような活動はなくても、ごく表層だけで動くような、今回の地震のときに隆起したような動きがあるのかないのかということについて確認をしていただきたいということで、いろいろお願いをしてきたところですので、褶曲を発達させるような新しい動きがあるかどうかとは、また別の視点でいろいろ調べていただいたということですので、それについてのお話ということです。

  • 阿部主査

    それでは、本日、各委員よりございました御指摘につきましては、次回以降のWGにおいて、東京電力または事務局から回答をお願いしたいと思います。予定の時間になりました。エアコンも切られますので、1つ積み残しがありますが、それは次回以降にご説明願いたいと思います。

    本日の審議を終了したいと思います。事務局と相談したところ、そのようで結構だということでございます。

    それでは、最後に事務局から今後の予定等、事務連絡をお願いしたいと思います。

  • 川原耐震安全審査室長

    本日は、御審議ありがとうございました。

    本日いただきました御指摘については、今後、検討していきたいと思います。

    本日の配付資料については、いつもどおり郵送させていただきます。

    次回のWGですが、8月6日水曜日17時から19時半で予定してございます。御出席のほどよろしくお願いいたします。なお、開催案内のホームページは7月30日水曜日を予定しておりますので、一般傍聴者におかれましては、来週水曜日以降に御登録いただければと思います。

    事務局からは、以上でございます。

  • 阿部主査

    ありがとうございました。

    それでは、これにて閉会いたします。

以上

 
 
最終更新日:2008年9月8日
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