経済産業省
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CO排出量の算定・表示・評価に関するルール検討会(第1回)-議事要旨

日時:平成20年7月7日(月)14:00~16:40
場所:虎ノ門パストラル新館6階アジュール

出席者

稲葉座長、齋藤委員、須田委員、辰巳委員、田原委員、西尾委員

議題

  1. ルール検討会の進め方(案)について
  2. カーボンフットプリント制度の国際標準化について
  3. カーボンフットプリント制度のあり方について

議事概要

  • 議題1、議題2、議題3につき経済産業省より説明が行われた。
  • 議題3で挙げられた論点につき審議が行われた。
     

適用対象について

非耐久消費財/耐久消費財

  • 非耐久消費財から導入して、将来的には耐久消費財やサービス等にも広げていくとしているが、耐久消費財やサービスはチャネルや使用方法がより複雑と考える。
  • 今回は、基本的な考え方については極力一般性を持たせて検討し、耐久消費財やサービスに特有の算定や表示における細かい問題については将来あらためて検討すればよいのでは。
  • 耐久消費財も日用品も算定の考え方は本質的に変わらない。耐久消費財ならではの特性があれば、それは商品別算定基準(PCR)の中で考慮していけばよいのでは。
     

カーボンフットプリント制度の目的

自社削減努力のアピール/消費者への選択材料の提供

  • 「自社削減努力のアピール」「消費者への選択材料の提供」いずれか一方ではなく、両方とも大切なのではないか。
  • 将来的に普及した後は「消費者への選択材料の提供」という意味合いが自然と強まるため、初期の段階では普及のため参加企業が「自社削減努力のアピール」をしやすい制度とすべきでは。
     

カーボンフットプリントの算定方法のあり方

二次データの活用範囲

  • 英国PAS2050が排出量で一次データ60%以上と定めた根拠は曖昧。日本のエコリーフの算定結果でもおよそ60%はクリアしており、穏当な水準と思われるが、精査が必要。
     

配分の考え方

  • 流通・販売段階では、店舗や在庫など同時に扱う商品種類・点数が膨大であり、一商品への排出量の配分は煩雑。重量比や面積比ではなく金額比や売上比などを用いる方法が考えられるが、冷蔵・非冷蔵などは分けて算定する必要があるのではないか。
     

カットオフの基準

  • ISO14040、同14044では具体的な数値基準が定められていない。英国PAS2050ではCO2排出量比で95%以上となっているが、その背景や今後の動向を調べる必要がある。
     

リサイクル

  • 原材料調達におけるリサイクル材料の採用と、廃棄・リサイクル段階におけるリサイクル処理の採用については、ダブルカウントを避ける必要がある。
  • オープンリサイクルによる削減効果がある場合、「リサイクルで削減しました」と自社努力のようにアピールすべきではない。
     

流通・販売段階

  • 流通経路や販売形態によって表示を変えるのは、煩雑でコストもかかるため、実務上難しい。
  • メーカーにとって流通・販売段階のシナリオ作成は難しい。
  • 流通・販売段階などは必ずしもカーボンフットプリントで全部表示しなくとも、他の見える化の方法があると思う。基本的には標準シナリオを作って、それで基本ベースとしておきながら、追加表示など、別の方法でアピールすることだと思う。
     

その他

  • 輸出入に伴う海外のカーボンフットプリント制度との比較や相互認証をどうするか。
  • 農地開拓に伴うCO2排出量増大など、土地利用の変化に伴うCO2排出量の算定方法をどうするか。
  • 自家発電力の取り扱いをどうするか。
     

カーボンフットプリントの表示方法のあり方

単位と有効数字

  • 消費者の誤認を避けるため、単位は「グラム」等に統一した方が良いのでは。
  • 表示される数値について、有効数字で丸めることも必要では。ただし、大型商品と小型商品では、端数処理されるCO2排出量の違いが大きいため、注意が必要。
     

比較のための情報インフラ等

  • 現状ではカーボンフットプリントのデータが無いため業界標準もわからない。今後普及していけば標準をとって比較することも考えられる。
  • 日用品に関しては嗜好性が強いので、標準値からの削減率等を比較表示する効果は小さいと思われる。しかし、長期的には何らかの形で消費者のライフスタイルの変革に影響を与えるのではないか。
  • 今回作る「指針」とは別に、消費者向けに「カーボンフットプリント読み方ガイド」のようなガイドブックが必要になるのではないか。
     

追加表示

  • 流通、使用等にかかる選択的なシナリオで算出される排出量については、ウェブによる情報提供も考えられる。
  • プロセス別表示によって、メーカー、流通、ユーザー、処理業者などそれぞれの果たすべき役割を見える化することは重要。特にユーザーに対しては「こういう使用方法なら何グラム」として使い方を上手くリードする情報提供が望まれる。
     

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  • 具体的な内容はともかく、何らかのルール(制限)は設けることが必要では。
  • 他社比較については、ISO14040において、比較対象となる競合他社が参加するクリティカルレビューを義務づけていることからも、現実的には不可能では。
     

単位量あたりの表示

  • 飲料など単位量あたり表示を行う場合、容器の扱いをどうするか検討が必要。
     

地域別・季節別の表示

  • 基本的には年間平均で表示するなどのシナリオを決めて、それ以上のことは追加情報とするべきではないか。
  • 季節による農産物の産地や生産方法の違いは、商品の型式が異なるものと考えるべきである。商品の型式を定義づけてきちんと整理することが重要。
     

カーボンフットプリントの正確性・信頼性を担保するシステムのあり方

第三者による評価・認定

  • どこまで厳しくするかは程度の問題だが、第三者が検証する仕組みは必要と思われる。
  • 第三者による認証システムのうち、企業に対するシステム認証は消費者には分かりづらい。個別商品ごとの検証と同様に評価されるようにする必要がある。
  • 第三者による検証システムには、信頼性に加えて、経済性と迅速性を確保することが重要。
     

他の制度・アプローチとの関係

カーボンオフセットなどとの関係

  • オフセット分やグリーン電力購入分を差し引いた算定・表示は行わないことでいいのでは。追加情報として表示するなどの対応が考えられるが、このプログラムの中では、そういう仕組みと切り離して考えることが重要。

以上

 
 
最終更新日:2008年8月1日
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