経済産業省
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企業ポイントの法的性質と消費者保護のあり方に関する研究会(第3回)-議事要旨

日時:平成20年10月24日(金)10:00~12:00
場所:経済産業省本館17階西7第1特別会議室

出席者

委員:
池田座長、有山委員、井上委員、後藤委員、高野委員、森田委員

オブザーバー:
神谷CRM構築プロジェクトチームリーダー(イオン株式会社)、種田顧客マーケティング部マネジャー(株式会社日本航空)、柴田氏(ヤフー株式会社)、藤沢常務取締役(株式会社ヨドバシカメラ)

議事概要

(1)高橋流通政策課長から資料3に基づき、本研究会の最終的な成果と今後の議論の進め方について説明。

  • 事業者により消費者との間で認識のずれを生じさせないような自主的な取組が行われるべく、そのためのガイドラインを策定する
  • 第4回研究会にて、ガイドライン案について議論を行い、その議論を受けてパブリックコメントを行う。

(2)坂口取引信用課長から資料5に基づき、産業構造審議会 金融部会・流通部会の下に設置されている「商取引の支払に関する小委員会」の検討状況について報告。

(3)稲邑流通政策課長補佐から資料4に基づき、企業ポイントの消費者保護のあり方(案)に係る論点を説明。

(4)委員から、資料4の論点について発言。

発行企業の認識と消費者の期待のずれについて

  • 事業者と消費者における意識のずれに論点メモの力点があると理解したが、加えてルール自体の適正化にも力点を置くことが必要ではないか。
  • 変更については、手続自体の合理性と説明・表示の合理性が必要だろう。

発行企業の消費者保護のあり方について

  • 利用条件の変更については、消費者契約法に基づいて事後的に介入するのでは不十分と思われる。合理的理由のある場合に変更ができるという記述も必要ではないか。
  • 利用条件の変更については、程度の問題もあるが、企業ポイントが硬直的な運用となることを防ぐため、必ずしも合理的理由が存在しなくとも許されるのではないか。
  • ある程度の自由度を認めておかなければ、企業ポイントの発行を阻害する危険性がある。表示と説明と適切な手続きによって対応するという事務局案でよいのではないか。
  • 合理的理由とは何か。経営上の理由のみで認められるのであれば、変更が無制限となってしまう可能性がある。消費者が理解できる合理的理由というのは、非常に難しい。
  • 企業が個人情報を収集した場合の管理義務そのものは、ポイントに限られず、個人情報保護法において広く取り扱う問題点。
  • 変更の範囲は制約するべきではない。変更する際における相当な告知期間については、(1)変更になることを周知するために必要な期間、(2)ポイントの行使を保障する期間 の二種類がある。(2)については、告知期間と表記することが妥当か疑問。権利性が強いポイントについては、十分に保護する必要があるため、(2)の存在について明確に示すべきだろう。

主なポイントプログラムにおける消費者保護のあり方について

  • ガイドライン案で業種ごとに分けるのであれば、事業者へのヒアリングなども踏まえ、業種ごとの差違がわかるように充実させる必要がある。

(5)オブザーバー企業から、資料4の論点について発言。

発行企業の消費者保護のあり方について

  • 消費者がポイントを利用することは、企業にとってコストが発生することを意味する。そのため、現在のような経済環境だと、社内ではコスト節減のため、利用条件等について変更要請があることも考えられる。変更する際には、ポイントの魅力が低下しないように工夫する。

主なポイントプログラムにおける消費者保護のあり方について

  • ポイントの発行条件は、購入の際、個別・フレキシブルに示されることに意味があり、契約に際して発行の契機及び獲得量の記載は不要ではないか。
  • ポイントの発行を停止することは企業の自由だが、発行済のポイントの対応について記すことは必要。
  • 表示方法が各社各様にならないように、具体的な表示方法について記すことも一案。
  • 表示方法についても濃淡があるものの、ある程度の項目が必要という点は理解する。
  • 国内と海外の事業者では、表示の考え方が異なる。国内ではカード及びパンフレット等で情報を提供しているが、海外ではカードも発行せず、インターネット上だけで情報を提供している事業者もいる。
  • ポイントの将来にわたる蓄積可能性まで保護の対象とされることは反対。消費税が上がれば経営戦略上、変更を余儀なくされる可能性も出てくる。例えば、利用条件を変更する場合は6ヶ月前の事前告知が必要となると対応が困難。
  • 説明・表示の方法についても消費者が事業者を選択する材料であって、その選択の余地を明確にすることが重要ではないか。

(6)次回は11月12日(水)16:00~18:00、詳細は追って連絡することで閉会。

以上

 
 
最終更新日:2008年11月4日
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