経済産業省
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ロボット産業政策研究会(第4回)-議事要旨

日時:平成21年2月17日(火)10:00~12:00
場所:経済産業省本館2階2東8共用会議室

出席者

委員長:
三浦 宏文(工学院大学学長)
委員:
石黒 周(株式会社MOTソリューション代表取締役)、伊藤 健三(株式会社ニチイ学館執行役員)、榊原 伸介(ファナック株式会社常務役員)(稲葉 善治委員代理ファナック株式会社代表取締役社長)、井上 剛伸(国立身体障害者リハビリテーションセンター研究所福祉機器開発部長)、井上 弘毅(住友商事株式会社ビル事業部長)、杉井 清昌(セコム株式会社執行役員)、高木 宗谷(トヨタ自動車株式会社パートナーロボット開発部理事)、竹中 恭二(富士重工業株式会社相談役)、田中 理(横浜市総合リハビリテーションセンターセンター長)、利島 康司(株式会社安川電機取締役社長)、萩田  紀博(ATR知能ロボティクス研究所所長)、濱 隆(大和ハウス工業株式会社取締役常務執行役員)、平井 成興(独立行政法人産業技術総合研究所知能システム研究部門部門長)
牧野 正志(パナソニック株式会社生産革新本部長)

議事概要

  • 事務局より資料について説明
  • 自由討議

委員の主な発言のポイントは、以下のとおり。

産・官の連携等について

  • 安全性以外にも無線やビジネスマッチングなどの各種課題について継続的に、産官が一丸となって、取り組んでいくことが必要。ロボットビジネス推進協議会だけで解決できない点もあり、官の部分についても課題を抽出し、具体的な活動につなげて欲しい。
  • 企業だけでは見える化には限界があり、国、産業界、さらにサービスプロバイダーの連携が必要。
  • WiMAXなどの電波利用といったインフラについても、総務省も含めオールジャパンで取り組むことが必要。
  • 産業界がリードすることも重要。産・産で連携して取り組むこともあり、  ロボットビジネス推進協議会を中心に進めていくのがよいのではないか。
  • 民主導で議論をし、官に提言するための場を継続していくことが重要。
  • 介護や少子高齢化などの社会的課題を抱える介護、清掃、農業などの分野とロボットとのマッチングがロボットビジネス推進協議会の役割。
  • 現在は、つくばや北九州などでプロジェクトが乱立している。役割を分担してオールジャパンで集中して取り組むことが重要。そのためにはビジネスマッチングが重要であり、ロボットビジネス推進協議会が役割を果たすべき。

ビジネスモデルについて

  • ロボットが作業するビルの証券化の際に、ロボットは動産なので証券化できないといった課題がある。実態としてロボットはシステムとしてビルに組み込まれている。減価償却など、経営的な側面も併せて検討しないと全体のビジネスとして成り立たない場合がある。
  • ロボットビジネスにおいては、ビジネスのどこで儲けるかが重要。ロボットの販売だけで儲けようとするのは非常に厳しい場合がある。ビジネスシステム全体をどう描くか、その中でロボット或いはロボテクをどう使うか考え、顧客に提案していくことが重要であり、例えば一部にロボットを用いた広告ビジネスのモデルなどが、代表的な成功事例として挙げられるのではないか。
  • ロボテクがモジュール化されていれば、ビジネスのシステムに参加しやすく、ベンチャーや中小企業も参画しやすいのではないか。
  • 使い手(ユーザー)、売り手(サービスプロバイダー)、作り手(メーカー)のWin-Winの連携が重要。

介護・福祉

  • 技術シーズからの考え方では、利用者から拒否反応がでる可能性がある。利用者の「リテラシー」の構築が非常に重要。利用者が必要と考えれば普及していく。
  • 高齢者による老人介護が問題となっており、ロボットの導入は5年間も待てない。
  • 介護・福祉分野においては、在宅では、人手も限られ、施設よりも重労働となっているため、ニーズにマッチし、費用面でも補助があれば、BtoCでも導入が進む可能性がある。一方、施設(BtoB)では、費用面で限定され、難しいかもしれない。BtoCの検討も進めるべき。
  • インセンティブとしては、介護保険のみでなく、税制面などいろいろな方法があるのではないか。
  • BtoB向け介護ロボット開発に取り組んでいる。介護現場のニーズは高く、ある程度のリスク負担をしてでも現場での実証、見える化を進めたい。
  • 「見せる化」も重要。介護分野では、通常業務のスタッフに実証をお願いすると負担が大きく、プラスのイメージにならないことも想定される。通常業務とは別のプラスアルファのチームを作って実証し、現場やサービスの受け手にも見せていくことが大事。
  • 介護・福祉分野で現在使われている道具のロボテクなどによる高度化も重要。相当使えるようになるのではないか。「見える化」の面でも、これまで使っていた道具の高度化の方がより身近に感じられるのではないか。
  • 例えばソフトウェアなど、人との適合技術についても注力すべき。
  • ロボットを使用する介護士の方などの教育も支援すべき。
  • 役に立つものについては、厚生労働省の制度の中にどんどんいれていくべき。実証試験についても、厚生労働省と協力した重点化と事例積上げが重要。

実証試験、技術開発について

  • 産業用ロボットでも、実際に使われたことで課題が抽出できた。役立つものを作ってどんどん現場にいれていくことが重要。値段は必ず下がる。介護分野もその点は同じではないか。
  • NEDOのプロジェクトでは、評価指標がモノになるが、データ蓄積や実証環境の構築といった社会へのアウトプットも評価すべき。
  • NEDOでのステージゲート評価は大変厳しいが、それに応える形で、良い方向に進んでいる。今後も本当に役立つかどうか厳しく評価することが重要。
  • 本研究会で設定した5年以内でニーズの高い分野に開発を集中すべきではないか。特に、この不況の時期こそ集中投資していくべき。社会に向けてのいいメッセージとなる。

人材育成について

  • 表彰については、人の役に立つものを表彰して欲しい。
  • 技術人材ばかりではなく、ビジネス化する際の課題の抽出・解決ができる人材の育成が重要。

その他

  • ロボット技術を進めていくと楽しい未来があるという絵が必要ではないか。
  • ロボットだけではなく将来のロボット以外の力を使うようなことも考えるべきで、インフラ整備についても、将来を見越すための発展シナリオを描くことが必要ではないか。
  • ロボット産業の目標値として市場規模を記載することも検討すべきではないか。それにより中小・ベンチャー企業の参入が促せるのではないか。
  • 市場規模については、もののカウントではなく、ビジネスシステム全体として考えればもっと大きくなるのではないか。

以上

 
 
最終更新日:2009年3月25日
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