経済産業省
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二酸化炭素回収・貯留研究会CCS実施に係る安全基準検討ワーキンググループ(第2回)-議事要旨

日時:平成20年11月19日(水)10時00分~12時00分
場所:経済産業省本館2階東6共用会議室

出席者

委員:
松橋座長、岩田委員(代理福島様)、佐藤(徹)委員、澤田委員、長谷川委員、村井委員、柳委員
オブザーバー:
経済産業省内関係課室及び環境省

議題

  1. 「炭酸ガスの地中貯留<地質条件設定のための地質情報>」(佐藤徹委員プレゼンテーション)
  2. 「CO2貯留に関する安全確保について」(長谷川彰委員プレゼンテーション)

議事概要

炭酸ガスの地中貯留<地質条件設定のための地質情報>

資料1に基づき、佐藤徹委員より説明があった。質疑における意見は、以下のとおり。

  • CO2を貯留層に割って圧入する際には、薄い貯留層であると帽岩層を破壊する可能性があるため、圧入するときの岩石の強度、力の入れ方等をよく考える必要がある。貯留層が十分厚ければ、それほど遠くへは到達しないだろう。
  • 帯水層にCO2を入れると、地層の不均質性によって、大局的に変形する、歪む、特定の方向に行きやすくなるなどの現象はあるものの、基本的には同心円的に広がっていく。
  • 国内でCO2の貯留を行う場合は、日本のガス田より大きな帯水層で、浸透性がよく、広く水層が繋がっていて圧力を吸収できるところを対象とすることが必要。小さな帯水層で水を抜いてCO2を大量に貯留するという方法は、抜いた水の処理が必要であり、コストを考えると実用的ではない。
  • 帯水層の規模を事前に調べるには、震探しかない。
  • CO2の貯留に適している地層は、構造性の背斜構造で、物性変化が小さいことからも傾斜が緩くて広い方がよい。地層が構造性でなくては入れられないということではないが、安全性を考えると、まず構造性の背斜構造を対象として考えるとよい。

CO2貯留に関する安全確保について

資料2に基づき、長谷川委員より説明があった。質疑における意見は、以下のとおり。

  • CO2の圧入をしている作業場等における安全性については、漏れた場合、すぐに大気に分散される環境であれば問題は少ないが、密閉状態の環境であれば、対策を考えなければならない。ただ、大気中に放出される場合であっても、CO2の密度は空気の1.5倍であることから、空気の対流がないところ、例えば窪地のようなところであると滞留する可能性がある。海の上であれば、風により直ちに拡散することからあまり心配はない。
  • 貯留地点の近辺での流出や輸送中にパイプラインの破損による流出なども配慮が必要。
  • 輸送の場合は、パイプラインの各所にバルブを設置して圧力管理をしている。異常があればバルブを止めて、バルブとバルブの間のCO2のみの流出であり、無限に出てくるわけではない。
  • CO2に対する安全規制としては、CO2より密度の高いガスに対する法規(たとえば、LPG)が既にあるので、これと同程度でよい。特に強化する必然性はない。
  • ノルウェー沖合油田での天然ガス漏れ事故の事例は、油田、ガス田ではレアケースである。今回、安全性を考える上での参考ということで採り上げた。

以上

 
 
最終更新日:2008年12月8日
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