経済産業省
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地域経済研究会地域活性化のための技術力向上ワーキンググループ(第4回)-議事要旨

日時:平成21年4月14日(火)14:00~16:00
場所:経済産業省別館各省庁共用1014号会議室

出席者

瀬戸座長、伊藤委員、奥山委員、梶川委員、宜保委員、久保田委員、坂田委員、佐藤委員、清水委員、多喜委員、牧野委員、吉岡委員

議題

  1. とりまとめ骨子案について
  2. 各委員からの施策提案

議事概要

とりまとめ骨子案について

事務局から資料に基づき説明が行われた。その後の意見交換の概要は以下のとおり。
  • 地域の主たる産業である農林水産業は地域に縛られる性質があるが、製品化する企業がその地域に必ずしもなければならないというわけではない。その意味で国内の他のクラスターとのネットワークは重要。
  • 地域活性化において目標を明確化するうえで重要なのは、対象とする地域を明らかにすることである。この際、市町村単位というよりは周辺地域も含めた地域経済の一体性で考える必要がある。
  • 儲かる仕組みやネタがなければ技術者は集まらない。そのネタを核として技術開発がなされ産業が興るが、農林水産業は無尽蔵の資源。
  • 技術分野を絞り込むという考えは大胆だが同感。理念をもって長期的に取り組むことで国際競争力を向上させることができる。
  • コーディネーターの役割、育成は重要。だが、流動性を高めると自治体間の反発を生む。広域でコーディネートしようとすると地域に密着した活動ができるかが問題となりうる。行政の壁を超える仕組みが必要。
  • 定住自立圏構想でいうようなもう少し中核のエリアを考えるということではないか。
  • グローバルクラスターでは、コ・ファンディングの仕組みを整えることが大切。NEDOやJSTの国際ファンディングを使うことも考えるべき。定住自立経済圏という考えも重要ではあるが、域内にないものを他から調達する発想も持つべき。
  • 地域クラスターに選ばれた地域を集めて年に一度程度集まって、情報交換したらよいのではないか。
  • 地域企業や自治体では資金・人材の不足の克服が一番の課題。クラスターの類型については、地域の特徴を世界に向ける「グローカル」な方向性を持たせるべき。
  • 人材はフローとストックとに分けて考えてはどうか。場合によって他所から連れてくるような人材と、留まって一貫して支援する人材との両方が必要。地域の将来の産業像は産学官連携の枠で考えるべきで、まずはその場を作ることが必要。
  • 国と地方の関係がきれいに整理されていることはよいが、「グローバルクラスター」と「地域クラスター」の関係がわかりにくい。クラスターを時間軸でマネージメントできる人材が必要。
  • コーディネーターを公募すると企業OBなどから多数の応募があるが、能力差が非常に大きく、育成の問題がある。
  • 地域の発展を考えると地域ならではの産業、産品を育てることが重要。また、地域の産業、産品をオールジャパンで支えるという考え方が重要。産業を支えるための産業人材育成の仕組みが必要。その観点で、研修やプールの仕組みはよい方法。

各委員からの施策提案

各委員からプレゼンテーションが行われた。意見交換の概要は以下のとおり。
  • 技術分野の絞り込みには、地域ごとに分野を限定してしまうほど行き過ぎないようにしたい。人材プールについて、人材を紹介できるようなデータベースの様なものが必要。大学の運営面からすると非効率だが、サテライトキャンパスは成果を出す上で重要であり、たった5名の先生に150人規模の生徒が集まり、成果を出しているところもある。
  • 地域に如何に人材を回帰させるかと言っても、何もないところへ戻すことは非常に厳しい。地域の産業構造と大学の配置構造にはズレがある。
  • 若いうちに地域の歴史や資産を把握させることによって、地域に帰ってもやりたいことを実現できることをわかってもらえる。地方では人材の「汲み上げポンプ」をやっているが、中央からの「送り出しポンプ」も必要。
  • 博士号取得者の育成は大学に任せがちだが、地域の企業や進出大手企業も一種の投資と考え、地域企業も大学と協力して、地域に残る博士を育成するべき。
  • 米国ではヒューレットパッカード社が1950年代に夜間大学院を建てたところ、その周辺に企業が集まってシリコンバレーになった。地方で博士号を取得することがステイタスになる社会を作る必要がある。
  • 学校教育や博物館等により、地域に蓄積された技術資産に光を当てて地域の人にも学んでもらう。そうすれば地域に対する愛着も生まれ、地域に留まる人が増えるのではないか。
  • 産業や事業の本質を考えると、コストダウン自体は産業にならない。付加価値を高める企業から産業が生まれる。
  • 支援をしている側の人間が暗い厳しい顔ばかり。支援を行う側から意識を変えて元気に明るくならなければ地域の人はついてこない。
  • クラスター政策をどうするか、グローバルか地域か、また地域の範囲はどうするか、支援する業種はどうするかといった議論は悩ましい。地方分権の議論もあるが、国際的競争力、技術動向、標準政策、知財が絡んでくる場面では国の役割は大きいはず。「グローバル」とはいえ地域のクラスターには違いないので、どういう産業にしていくか地域の人と一緒になって考えていく。「地域クラスター」は、国は放っておくということではなく、地域の実勢をより尊重して支援するということ。

以上

 
 
最終更新日:2009年8月19日
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