経済産業省
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ZEBの実現と展開に関する研究会(第8回)- 議事要旨

日時:平成21年11月18日(水)10:00~12:00
場所:経済産業省別館9階944号会議室

出席者

坂本委員長、合場委員、稲塚委員(山口代理)、大岡委員(樋山代理)、片倉委員、川瀬委員、久世委員(櫻井代理)、栗山委員、黒田委員、佐藤委員、田辺委員、中上委員、野浦委員、長谷川委員、廣岡委員、松丸委員、村木委員、森本委員、米川委員(塚田代理)

資料

  1. 議事次第
  2. ZEBの実現と展開に関する研究会 委員名簿
  3. ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の実現と展開について(案)
  4. ASHRAE JOURNAL 2009.9

議題

  1. とりまとめ(案)
  2. 自由討議

議事要旨

とりまとめ(案)

事務局より、資料3に基づき、とりまとめ(案)について説明が行われ、その後自由討議。

ビジョン

  • 「2030年までに新築建築物全体でのZEB化」という野心的なビジョンが示されたことについて、敬意を表したい。

コスト試算

  • エネルギーコスト低減という直接的な便益に加え、ビルの価値や知的生産性など、間接的な便益についても評価することも、ZEB化の加速に貢献するのではないか。
  • 投資回収年数8年という点については、建築に携わる者としては、ごく常識であり、むしろ短いという感覚である。

エネルギーの面的利用

  • ZEB化を推進していく上でエネルギーの面的利用は大変重要。熱や再生可能エネルギーを含めた、エネルギーネットワークのスマート化を図っていく必要があり、法整備、環境整備や、関係省庁の連携が不可欠。
  • 米国ではスマートグリッド、欧州ではスマートエネルギーネットワークという形でエネルギーシステムの国際展開が進んでいる。我が国においても、エネルギーシステムのスマート化を推進していく必要がある。また、その取組が、ZEB化の推進を支援すると考える。
  • 家電や自動車にはトップランナー制度があるが、エネルギーの面的利用についてもトップランナー制度を導入していくというような考え方が必要ではないか。

既築ビル及びラベリング制度

  • ある大学で太陽光発電システムの導入効果を試算したところ、5~6割程度のエネルギー消費量をまかなえると試算された。残りの4割程度を省エネすればZEB化が可能となる。このような、具体的な事例を示していくことで、ZEBの実現がより現実味を帯びていくのではないか。
  • 既築建築物はZEB化が困難であるが、既築建築物にも手を打たないと低炭素社会に向けた効果が上らないのではないか。
  • 通常は、普通の改修に合わせて省エネ化しようとしてもほとんど何もできないのが実状。省エネ改修に対する強力なインセンティブが必要ではないか。
  • 既築建物については特にラベル化により、省エネの価値を見える化していくことが必要ではないか。
  • CASBEEの現行の評価体系においては、例えば照明の照度が高ければ高いほどCASBEE評価の得点も高くなるという、いわば環境負荷削減に逆行する要素がある。もっと環境負荷削減に注力するよう、本研究会からもメッセージを出した方がよいのではないか。

規制

  • 建物は、土地の価値が支配的で、建物の価値が相対的に低くなっている。その中で、建物の省エネという質の向上を市場に浸透させるためには、ある程度の規制強化は必要。
  • 新築については、規制の強化をやりすぎてしまうとインセンティブが損なわれるため、規模、用途などのきめ細かな対応が必要。また、既築についても、やりすぎてしまうと新築に対するインセンティブがなくなってしまうことから、新築と既築のバランスをとりながら、誘導することが必要。
  • 省エネ基準の見直しとともに、PAL/CECの様々な前提条件など中味の見直しも必要。
  • 単年度の総量を減らすという視点だけでなく、累積エネルギー消費量を減らしていくという視点も重要。

ZEB化の定義・進め方

  • 正味(ネット)ゼロという意味について、設計時におけるビルの性能値なのか、運用時における実際のエネルギー消費量なのかを、きちんと定義しておくべきではないか。設計上はZEBが達成可能でも、ビルの用途や使い方によっては、実際のエネルギー消費量がゼロにならないことも想定される。
  • ZEBの定義におけるオンサイトの意味は、敷地内ということだと思うが、バイオマス利用の場合には、木は敷地外から持ってくるため、オフサイトの措置とも捉えられる。オンサイト、オフサイトの定義を明確にした方がよいのではないか。
  • ZEB化は、学校のようにやりやすい対象と並行して難しそうな用途にも取り組んでいくべきではないか。また、学校についてはいろいろ自由が利くことから、知的生産性などの指標もモニタリングし、省エネと知的生産性の向上の両立が可能であることを実証していただきたい。

供給側の努力

  • ZEBの定義について。供給サイドの努力についても触れていただき、供給側のゼロエミッション電源や再生可能エネルギーの買い取りも加味した一次エネルギー消費量を考慮していただきたい。
 
 
最終更新日:2009年12月22日
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