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蓄電池システム産業戦略研究会(第1回)-議事要旨

議事要旨

コスト

  • 日本の電池産業は先行してきたが、最近中国が追い上げてきて差が縮まっているように思う。性能について向上しているが、コスト面で課題がある。(設備、人件費が高くなってしまっている。)今後は材料メーカーとも組んでコスト削減に取り組んでいかないと厳しい。
  • 中国の基礎研究もかなりのスピードで追いついてくることが予測される。コストをどう削減していくか考えるべき。
  • 材料メーカーに厳しい要求が来ている。また、材料の安定供給が求められている。コスト面での措置を考える必要がある。
  • リチウム電池搭載を検討しているが、コストが高いため割にあわない。キャパシタも重要。電池コストの目標は前倒しされることが望まれる。充電をどうするのかも課題である。

規格化、標準化

  • 光ファイバーの変遷のように蓄電池もなるのではないかと懸念している。規格・標準化等を固めてくるのが欧米。中国には、日本の技術、人が流出している。
  • 自動車における電池の使用環境は様々。規格化されるのであれば、様々な場でデファクトスタンダードがほしい。自動車と系統の連系も重要。
  • 電池において信頼性という数値が定まらないため、数字ができればと思う。規格化されれば、それに合わせた開発ができる。
  • 自動車の性能が5年~10年もつのは、あたりまえ。性能向上についてユーザーにとって分かりやすく表示する必要がある。中古市場、搭載性、標準化について考えていくべき。
  • 量産化すると世界を相手にしていかなければならない。一方で、規格だけに熱意のある国もある。
  • ハイブリッド技術は、日本の優位性が高い技術。投資規模は非常に大きくなるものと想定され、1社では支えきれない規模になるかもしれない。技術ロードマップだけでなく、投資規模についても方向性を出してほしい。再生可能エネルギーで電池は重要、充電システム(接触・非接触)等も家の横にガレージがあるわけではないので、今後考えていくべき課題。電池のスペックもしっかりと決めていくべき。

技術流出、製造技術、プロセス技術

  • NAS電池は、今まで電池開発してきた成果の1つ。今回のリチウムプロジェクトの立ち上げはタイミングに合っている。遅れていたら影響も大きかったと思う。バッテリーはいろいろなところに使用されている分野。分散化、多様化が非常に大切。
  • 蓄電池については、産学官連携が意外に進んでいない。
  • 材料技術も重要であるが、プロセス技術、設備技術をどうしていくか、囲い込みが必要ではないかと思う。電池は使用機器あってのデバイスであるため、AC電源との協調も重要。

スマートグリッド、マイクログリッド

  • 蓄電池、燃料電池を研究している。現在では、商用電源のバックアップでは鉛電池を使用。光ネットワークを進めているが、家庭用でバックアップ蓄電池が必要なので、この分野の検討も今後やっていきたい。家庭には太陽光発電も入ってくるのでこの意味でも家庭用蓄電池が重要。また、家庭用でのAC-DCロスの話があるので家庭内を直流化でやったらどうかと思っている。家庭蓄電池と合わせてドータルなシステムが必要。安全で経済的で標準化された状況が理想。マイクログリッド、スマートグリッドも得意な領域。貢献していきたい。
  • 直流配電になると、DC-DCコンバータが入ってくると思われるが、コストアップ等製品として問題なく売れるか?→まずは、通信機器だけで考えている。他の機器についてはこれから。
  • 電力は、需要にあわせて発電しているが、原子力は出力が一定、火力、水力発電で調整している。不安定な新エネに対しては、この調整する機能が重要。そういったことから現時点では蓄電池の信頼性やコスト、寿命等の課題があるが、系統運用に弾力性が出て良いという点で蓄電池には期待をしている。蓄電池の運用にあたっては、既設の火力、水力と協調しながら制御していくと思うが電力会社では未知な部分もあるので勉強できれば良い。
  • ユーザーのニーズに合わないと普及しない。エコノミーとエコロジーのどちらをとるかというと消費者はエコノミーが優先。夜間電力を利用してどのように家庭で使用するか、スマートグリッドがどうあるべきかを考えることが重要。
  • 新エネ、蓄電池等が系統の中でつながることによる価値向上があると思う。スマートグリッド等グローバルで取り組んでいる。今後、研究会の中で紹介していければと思う。
  • 社会インフラに乗せていきたい。(自動車、電車、新エネ)郊外では鉛電池、都市ではリチウムという使い方もあるだろう。パソコン、テレビ等では儲からない。日本のビジネスとして蓄電池をどう捉えるか考えていきたい。量産化できることが望ましい。

材料開発

  • 92年プロジェクトから関わって蓄電池の研究をやっている。今後は材料開発が重要である。系統連系においても蓄電池の必要性は高い。今後ともいろいろな方向性を考えていきたい。
  • 異業種間連携を視野に入れる必要がある。材料開発も1つのキーであるため、材料開発も含めた方向性を出していただきたい。
  • 大容量電池を主体として、現在アメリカのエクセルエナジー(風力の比率が高い)、ドイツのメガソーラー系、風力大手企業と連携を進めている。また、海外の系統が弱い所では、新エネルギーを解列していると言うところもあるので、電池のニーズあり。アブダビで50MWの導入が実現し、更に電池ステーションという構想もある。今後紹介したい。

リユース・リサイクル

  • 電池は耐久性が求められて非常に重要。リチウム電池を長く使えるものにしたい。大量普及する場合、電池をどうしてリユースするか?電力との連系、新しい情報システム、何度も失敗があるがいろいろと提案していければと思う。
  • NaS電池は6年~7年前から使えるようになった。どういう用途で使うか決まらないと進んでいけない。コストを分析した上で検討していくことが重要。電池リサイクルも必要。今年から東電では310台入れるが、国としてこれからのコスト、環境性をPRすることも必要。

その他

  • CO2を多く排出する企業だが、エネルギー・環境を見ていく組織を作った。二次電池で産業分野のCO2を削減したい。いろいろとシステム化を考えていきたい。
  • ニッケル水素電池を製造している。自社でシステムが組めればいいが、他社との連携がうまくない。規格面での強化をニッケル水素電池でもお願いしたい。
  • 日本での電池メーカーのカテゴリをどうするか?資料では2社ほど外資系も入っている。電池は規格次第で競争力が変わる。NEDO事業等が意外と世界に公表しているので、海外で先に事業化されてしまうケースもあり問題。
  • 公共の充電ネットワークをどうするか?CO2削減の観点で電気自動車普及というと再生可能エネルギーが必要。V2G、V2H、社会システムの変換について考えていく必要がある。

以上

 
 
最終更新日:2009年6月16日
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