経済産業省
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企業財務委員会(第27回)-議事要旨

日時:平成26年2月6日(木曜日)16時30分~17時30分
場所:経済産業省本館17階国際会議室

出席者

佐藤委員長、清水氏、木村委員、松本氏、柳橋氏、安田氏、原委員、渡辺氏、岩田氏、服部氏、清水氏、依田様、西村委員、高橋氏、清水氏、山田氏、今給黎氏、松尾氏、砂川氏、四塚氏、高畑氏

議題

  1. IASB(国際会計基準審議会)ハンス・フーガーホースト議長によるプレゼンテーション
  2. その他

議事概要

1. IASB(国際会計基準審議会)ハンス・フーガーホースト議長によるプレゼンテーション

IASB(国際会計基準審議会)ハンス・フーガーホースト議長より講演。委員からは以下の通り質疑があった。

松本氏
リースの多くがオペレーティングリースであるというのは疑問。本当にオペレーティングリースのオフバランスによってレバレッジが隠されているのか把握してもらいたい。その上で、概念的にも使用権モデルが正しいと判断し適用するのであれば、コストベネフィットの観点から、スモールチケットのリースについては適用されないよう重要性のガイダンスを基準の中に書き込んでいただきたい。
フーガーホースト議長
業界によって、リースの使用には偏りがあると思う。投資家にとっては、リースは非常に重要な情報であり、かなり小さくないレバレッジがある。最終基準においては、しっかりと影響評価を行う。
山田氏
リース会計は3月のFASBとのボード会議で方向性を出すということになっているが、関係者の納得できる結論に至らなかった場合、もう少し時間をかけるべきだと思う。また、関係者が納得しているかどうかを確認する手続きをどうするのか。
借り手のリース会計について、短期リースや重要性のないリースを対象外にするだけでは簡素化は不十分で、まだコストがかかる。タイプBの計算過程をもう少し簡便にすることを検討していただきたい。
フーガーホースト議長
既に7年この基準を検討してきており、早晩結論に至る必要があると考えている。3月に主要な結論には至ることができると考えているが、更に問題を解決する必要があれば、躊躇せず追加的な時間をとる。
タイプA、タイプBについてはいろいろ検討しており、できる限りシンプルにしたいと思っている。皆に納得してもらうのは難しいが、実際に適用してみたら慣れてくるということもある。企業経営陣の目からみても、ファイナンシングの部分が負債に乗ることにより、財務状態がよりよく分かるようになったと評価いただけると思う。移行期はかなり大変だが、できるだけ大変さを軽減したい。
佐藤委員長
リース基準は2006年2月に検討を開始して以来、8年間検討を行っている。何度も公開草案が出されているが、その都度、EU、米国、日本をはじめ、世界各国から実務的な対応の困難性、基本概念の矛盾等が指摘されている。これだけ長期にわたって検討を続けている以上、予算の費消と成果のバランスについて、IASB自身の検証が必要ではないか。拠出者に対する責任も含めて、ガバナンスの問題にも関わる。また、最近の状況はIASBが設立当初より掲げてきた原則主義から乖離してきている。今回のような細かい基準を世界の企業に適用することになると、世界的に巨額の不経済コストが発生し、世界経済にネガティブな影響を与えかねない。このような大きな難題を収束できるのはハンス議長しかいないと思っており、議長の大局的な観点からの決断を期待している。
フーガーホースト議長
大局的な観点とおっしゃる通り、作成者、投資家の両方の意見を聞く必要がある。投資家の圧倒的多数がこの基準の改定作業を継続してほしいと述べている。ここまで時間がかかった理由の一つは、大規模な抵抗があったということである。しかし、変更が不安でも、どこかの時点では責任をとって正しい意志決定をしなければならない。私自身は、この基準がよりよい財務情報につながり、経済成長にも貢献できると確信している。しかし、皆さんの指摘は非常に真剣に受け止めており、作成者にとって最小限のコストになるように努力していく。
西村委員
日本は今、IFRSのエンドースメントを検討しているが、議長としてはこれをどのようにお考えか。
フーガーホースト議長
IFRSについて、日本としての問題点をIFRS財団あるいはIASBに伝えるということが、日本が4つ目の基準を検討している裏にある動機だと思っている。リサイクルやのれんもその一つだが、のれんの問題については近々解消できるのではないかと思っている。エンドースメント検討のプロセスが、日本の基準とIFRSとの間にどこに違いがあるのか考える1つのきっかけになり、それをベースに立場を近づけることができるということであれば、歓迎する。

2. その他

「企業開示制度の国際動向等に関する研究会」について、事務局より以下の通り説明した。

事務局
IFRSでもディスクロージャーフレームワークについて検討が行われるなど、国際的な動向をふまえ、今回研究会を立ち上げた。この研究会では、開示制度の目的、役割は何か、適切な頻度、将来見通し情報の要否、規模による分類の可否、監査の有無、重要性等について、国際比較しながら合理的な開示とは何かを検討する。日本国内の制度のみならず、国際的な議論にも貢献していきたい。座長の弥永先生からも一言いただきたい。
弥永教授
IASBのディスクロージャーフレームワークは非常に参考になると思っている。重要性については、実務に落とすにあたって、IASBにはもう少し明確かつ具体的なファクターについて検討してもらいたい。
フーガーホースト議長
開示についても今一生懸命作業している。昨年7月にアムステルダムでスピーチを行ったが、開示の負担を下げる10項目のアクションプランを提示した。主な変更点は、重要でない情報は開示しないということであり、本体に載せるほど重要でない情報は注記にも載せないでほしいということも明示している。注記の順番や会計方針の開示についても明確にしており、作成者ができるだけ自分の判断を使うことができるようにするということである。さらに、中期的な取り組みとして、重要性に関してもっと適用方針を出すことを考えている。

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最終更新日:2014年3月26日
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