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企業財務委員会(第29回)-議事要旨

日時:平成27年4月20日(月曜日)16時00分~
場所:経済産業省本館17階国際会議室

出席者

久保委員長、佐藤顧問、吉田氏、松本氏、柳橋氏、嶋田氏、五十嵐氏、渡辺氏、山床氏、前田氏、長坂委員、住吉委員、山田氏、近藤氏、大草委員、高畑氏(※「高」は「はしごだか」)、宮崎氏

議事概要

  1. フランスの国家会計庁諮問委員、パリ第9大学名誉教授であるBernard Colasse氏より、資料に沿って説明。委員からは以下の通り質疑があった。
    前田氏
    連結のほうでは国際会計基準、国内については国内基準という2つの経営管理上の物差しを1つの統一した方向にまとめていくということについて伺いたい。
    コラス教授
    こうした問題というのは、大企業だとスムーズに問題解決できると思うわけです。なぜかというと、大企業だったら人手もある、それからまた実務的にもいろいろな力をもっていると思われる。 
    久保委員長
    グローバルに事業展開する大企業が、世界各国の子会社が使う会計基準をIFRSに統一することについて、フランスではどういう議論をしていますか。
    コラス教授
    例えば、ロレアルという企業はフランスの企業かもしれません。しかし、売り上げの80%は海外で上げているということを考えると、ロレアルは、フランス企業であるまえに国際企業であると考えなくてはいけません。ロレアルのような国際企業は、やはり国際基準に合わせて企業グループ全体の会計をやっていかなくてはいけないでしょう。
    しかしながら、その国内外の現地法人は、単体(場合によってはその連結)の会計処理について、それぞれの国の法律またはルールに則る必要があり、国によっては国際基準の採用を認めていない場合もあります。すなわち、こうした現地法人の子会社は、国際基準と国内基準の2つの物差しを使っていかなくてはいけない。1つは親会社が使っている国際的な物差し、もう1つは自分の子会社として存在している国の国内基準という2つの物差しを使っていかざるを得ないという難しい問題が結局はある。
    佐藤顧問
    まず、フランスとドイツは、国家戦略として単体で自国基準を採用するということになったのはではないかという点、次に、EUのEFRAGが改組されたこともあり、EUとしてIASBに対する発言力を強める意思があると思うが、IASBの将来的あり方は、本当にこれまで通り英国任せで良いのか?という点につき、コメントを頂きたい。
    コラス教授
    EU加盟国の国際基準に対する反応は、おっしゃるとおり、かなりネガティブ、あるいは抵抗の姿勢がある。もちろん、イギリスはIFRSの生みの母であるから、IFRSの採用に反対するはずもないが、それでも一部にはネガティブな見解が示されていることも事実である。
    第2のご質問、EUがIASBに対してどのような態度をとろうとしているかについて。EUがこのようにIFRSに対してネガティブな反応を示すにいたった1つの理由は、EFRAGがうまく機能しなかったことをあげることができます。EFRAGは、IASBが公表する基準をそのまま受け入れてきました。しかし、2013年のEUの決定でもって、EFRAGのメンバーの中にEUのヨーロッパ基準協会及びそれぞれ加盟各国の国内の基準協会のメンバーを入れるとしました。このようにEFRAGが改組され、うまく機能するようになれば、IASBに対する圧力は増すことになる。
  2. 企業と投資家の対話促進研究会について、事務局から資料に沿って説明した。

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最終更新日:2015年5月19日
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