経済産業省
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人を知る(一般職大卒程度)10年目×10年目

  • asano
    浅野 優子
    H16入省(行政)
  • fujiwara
    藤原 絵理
    H17入省(土木)
  • nagamoto
    長本 雅樹
    H17入省(行政)
  • nakashima
    中嶋 匡
    H18入省(農学)
 

皆さんの志望理由を教えてください

長本

資源エネルギー庁で仕事がしたくて、経産省を志望しました。大学の卒研がメタンハイドレートの基礎研究ということもあり、エネルギー関係の仕事につきたいと思っていたんです。卒研中、産業技術研総合究所に1ヶ月間の技術研修に行った際、「国の予算で仕事やっている」と聞き、経産省に関心を持つようになりました。理系なのに何故事務官?というのは、単純に理系区分の採用を行っていることを知らなかったからです(笑)。試験のため1年間勉強しました。

中嶋

僕は、そういう意味では、そんなまじめな理由ではないですね(笑)。大学院で、バイオを専攻していたため、研究職や開発職になると思っていました。ただ、バイオを研究すればするほど、微生物と対話するような仕事が多く、40年間この仕事するのは厳しいと思い、それ以外の生き方を考えました。そんな時、たまたま研究室の先輩が、「技術開発も大事だが、実用化に落としていくのは国が法律変えないといけないよね」と、言ったのが印象的で、公務に興味を持ちました。当初は、専攻がバイオなので、自然と農水省を目指し、区分も農学で受験しました。そんな中、たまたま、経産省も農学での採用をしていることを知り、農学であっても農学に縛られない働き方ができる、現場の人から最先端の話を聞いて企画立案することができると知って経産省に興味を持ちました。試験勉強は専門だったので、研究室の合間に1日2~3時間勉強という生活を半年くらい継続しました。たまには、友達と旅行したり、飲んだりしてましたね。

藤原

私の専攻は土木。大学時代は都市交通を勉強していました。特に、研究では過疎化が進む地域に100円で乗れるバスを走らせて地域を甦らせるというのをやっていて、地方自治体の人と仕事をしたことがきっかけで、就職先に公務員を検討し始めました。ただ、一生「土木」に生きていくイメージが自分の中でつかず、都市整備局、水道局で何十年間勤務するよりは、幅広い分野で仕事をしたいと考えていました。そんな時、経産省の説明会に参加し、仕事の幅が広いことを知り、可能性にかけてみた、というのが本音です。色んな人と仕事をすることで、飽きずに楽しんで働けるかなという直感で決めました。

浅野

当時、専門的にやりたいことがなかったので、何でもできるのが良いなと思いました。学生時代から、一生働いて、経済的に自立したいと思っていました。そのため、資格を取りたいと思い、公認会計士を目指し、会計学科に入学。ただ、勉強を進めると、自分の仕事を特定の分野だけに限定して良いのか、もっと他の分野の仕事も幅広く経験できる方が自分に合っているのではないかと思うようになりました。民間企業含め、いろんな説明会に参加したところ、経産省の業務説明を聞いて、ここが良いと思いました。試験勉強のため大学3年の秋頃から予備校に通いました。

印象に残っている仕事は?

長本

最初の配属先が資源エネルギー庁新エネルギー対策課で、東日本大震災直後が省エネルギー対策課に配属。希望通り、エネルギーを軸としたキャリアパスを進めています。ただ、一番印象深い仕事は、四国経産局に配属された時の業務です。

藤原

奥さんも見つけたしね(笑)。

長本

(笑)。4年目に四国経済産業局に出向し、中小企業課に配属となり、地域資源をブランド化して海外展開させるジャパンブランド事業や中小企業の異分野連携を支援する新連携など、3年間の出向期間中に様々な業務を担当しました。東京で生まれ育ったので、生活の拠点を地方に移したこと自体が印象的でしたが、そこでの経験は本当に刺激を受けることが多かったです。特に、出向1年目にリーマンショックが起こり、景気が一気に後退した時期だったので、経営が苦しいという声を本当にたくさん聞きました。経済の動きを肌身で感じたことを覚えています。この他にも、担当していた事業の関係ですが、杉の間伐材で鞄や座布団などを作っている事業者やタオルをブランド化して海外販路を開拓しようとする取組み、Iターンで起業して奮闘されている方など、知らなかったことがこれでもかと言うほどあり、色々なことに目を向けるきっかけになりました。あとは、一緒に仕事をした人と今でも繋がっていることですね。ジャパンブランド事業の担当をしていたときに今治市役所の方と知り合いになったのですが、本省に戻ってきてからも頻繁に連絡が来ます。地元を盛り上げるために色々と頑張っている姿を見ると、こっちも頑張らないとなぁって思ってしまいます。長々と話をしてしまいましたが、四国経産局に異動したことで、経産省の所管するフィールド全体に目を向けることは大切なことだと気づきましたし、最前線の”現場”を経験したことで、エネルギー分野以外の”行政官”としての視野が広がりました 。

浅野

入省5年目に、割賦販売法の政省令改正、民事ルール集の策定を行いました。初めての法令担当、初めての業界担当で、何をやれば良いかさっぱり分からない中、いきなり政省令の条文案を検討する仕事を任されました。分からないことだらけで、肉体的にも精神的にもきつかったですが、「適切な規制をかけることで健全な業界秩序を保ち発展させる」ことの重要性を学びました。これこそ、経産省ならではの仕事だと思います。次が、入省9~10年目に、航空機武器宇宙産業課で担当した、防衛装備品の海外移転の仕事も印象深いです。これまで主な市場は国内(防衛省)だった日本の防衛産業を、アメリカなどの海外市場への進出や、海外防衛関連企業との連携を実現するためのインフラ整備に取り組んだのですが、毎日のように海外政府や海外防衛企業とのミーティングやメール調整が続いて、英語が苦手だったのでとても苦戦しました。でも、航空機武器宇宙産業課に配属されるまで、経産省が防衛産業を担当していることも知らなかったし、業界振興とは、業界にとって短期的に喜ばれることだけではなくて、中長期的に必要なことであれば、関係者を少しずつ説得して、これまでの慣習や風向きを変えるように取り組んでいくことも重要であることを学びました。どのキーパーソンを巻き込むと業界の動き方にどう影響するかということも体験することができ、貴重な経験でした。

中嶋

それぞれの配属先で楽しい仕事ができています。1年目は、生物化学産業課に配属となりました。生物化学産業課なのに、課長は厚生労働省の製薬局と戦っていました(笑)。当時、目の前に座っている課長が音頭をとって、「三大臣会合やるぞ!」といって、大臣を動かして、物事が決まっていくというプロセスを見て衝撃を受けました。次の配属先である石炭課では、需給担当となり、商社みたいな仕事でした。自分のミッションは、海外の石炭を安く持ってくること。日々、業界の人と議論して、どこの国にどういう種類の石炭があって、石炭の性状や備蓄状況がどうなっているかを把握。最初、全く知らない世界に来たと思いましたが、どんどん知識を詰め込まれて、数ヶ月後には、省内で一番詳しいのは自分と思えるほどになりました。一番情報が取れるのも自分という自負もあり、また、最前線で仕事をしていると感じることができ、とても楽しかったです。たまたまですが、石炭課2年目に、上司である補佐が不在となり、係員(自分)一人で担当業務を行う事になったものの、1年目に、税制・予算要求も経験していたため、業務の内容は大体把握していたし、石炭の知識は補佐に負けないくらい持っている自信があったので、何とかやっていけました。今は、産業機械課で、自動車製造等で利用されるネジ、ベアリング、歯車業界を担当しています。これまでの人生で、全く関わりの無かった分野ですが、大企業を相手にするのとは違う面白さを日々感じています。

藤原

私は、入省2年目、3年目に幹部の秘書をしました。今思えば、入省2年目の、業務も良く分かっていない状態でよく幹部の秘書をやったなと思います。秘書業務では、幹部の人が考えているスピード感を感じたり、省内の各部署の職員の仕事の仕方を横で見ることができたり、意外と面白く、その後の業務にも役立っています。その後、中心市街地活性化室に配属となりました。大学の専門が、地域の活性化であったため、非常になじみがあったし、より良い支援の在り方を考えて、実行していくのは、やりがいもありました。出張で、四国に行ったとき、長本さんに接待してもらったよね(笑)。中心市街地活性化室は、自治体からの出向者が多く、全国各地に友達ができたのも良い思い出です。今も、当時の出向者とは、仕事では、支援策ないかと問い合わせを受けたり、プライベートで地方に遊びに行ったり、親交があります。その次が、自動車分野の国際担当をしていました。自動車業界は、世界各地で事業を展開しており、貿易量も多いため、日々、各社から色んな問題が持ち込まれます。それを、どうやって解決していくのか、その対処方針を皆で考えて、実際、問題が解決の方向に向かう時はとてもやりがいを感じました。

ピンチの時はありましたか?

藤原

担当業務について間もないのに、皆の前で説明しなきゃいけない、英語が喋れないのに喋らなきゃいけない、という場面が多々あります。泣きながらやっていくんですけど、火事場の馬鹿力でなんとかなります!

中嶋

上手くできなくても周りがフォローしてくれますよね。

藤原

そうそう!そうやって、ひとつずつ乗り越えてくと、気づけばできるようになっています。

印象に残る職員はいますか?

長本

僕は、役所に入って、こんなに頭の回転が速い人がいるんだということに驚きました。東日本大震災後、省エネルギー対策課に配属となりましたが、当時、あらゆる方面から、色々な情報が舞い込んできて、すごい情報量を処理しなければいけませんでした。そんな中、全ての情報を把握して、どう対処したら良いのかを的確に判断して、しっかりと部下をリードする上司の姿を目の当たりにしたときは、本当に安心して仕事ができると思いました。

中嶋

役人なのに、凝り固まっていない人が多いです。「いいじゃん、変えちゃえば。大丈夫だよ。」というタイプの人が多いと思います。

浅野

仕事で思っていたような成果が出せず、課長との人事面談で悔し涙を見せてしまいました。そんな時、下手に慰めたりせず、「泣けるぐらい悔しいと思える仕事に出会えたのは幸せなこと。その悔しさは、次の仕事に活かすことでしか晴らせないよ。」と言ってくれた上司が印象的です。

仕事以外について教えてください!リフレッシュ方法は?

長本

先週同期で飲みに行ったね。なんとなく、声が掛かって、5~6人くらいで。

中嶋

大変な部署ほど、連帯感が生まれて仲が良くなると思います。異動後であっても、前の部署の人と、ちょくちょく飲みに行っています。

藤原

旦那と晩酌をしながら、仕事についても良く喋りますね。旦那は、全然違う仕事をしているので、意外な確度から意見を貰えるのが良いです。きっと知らない間にカスミガセキ能になっていると思うので。

中嶋

僕の場合は、家庭では、一切仕事の話をしません。仕事が行き詰まると、家でも仕事のことを考えますが、ため込まないタイプです。自分の意見を上司にぶつけて、上司に判断を仰ぎます。経産省は、若手であっても議論をさせてもらえるのが良いと思います。印象的な出来事は、入省1年目のGW明けに、先輩からすごく怒られたことです。後々、その先輩の怒りは、自分を教育するための演技だったと分かるんですが、2日間くらいとても落ち込みました(笑)。

浅野

仕事のことで悩んでいたときには、所属局の審議官や課長などが、飲みに誘ってくれ、話を聞いてくれました。経産省ってドライと思っていたんですが、そうではなかったです。暖かく見守っていてくれる感があります。

長本

職場の同僚は、ミスを指摘してくれたり、怒ってくれたり、人を育てようとする環境があると思います。

浅野

10年経って思うのは、悩みは一人で抱えず、「悩んでいます」と全力でアピールするのが良いということですね。

入省して経産省のイメージは変わりましたか?

浅野

イメージが変わったというのはないですね。「いろいろできる、男女関係ない、英語の能力関係ない、容赦ない」と聞いていましたが、全部その通りでした(笑)。経産省の人はみんな志が高かったり、元々持ってるポテンシャルが高い人(TOEIC満点、学生ベンチャーの経験あり等)が多いので、至って普通の自分が通用するのか・・と、入省前は不安な気持ちもありましたが、意外と何とかなっています。また、弁護士や民間企業、自治体からの出向者など、経産省の職員以外の方と一緒に働く機会も多いです。また、職員が外部組織で働く機会も予想以上に多く、入省前に想像していたより、色々な職場風土に触れられる機会が多くある印象があります。

藤原

色んなことができることに期待して入りましたが、想像以上に仕事の振れ幅が広いなと思いました。私の場合、幹部秘書をやったかと思えば、地方出張に行きまくる部署、次の部署では外出張行きまくりです(笑)。これほど色んなチャンスが与えられるとは想像していませんでした。

今後の自分または経済産業省に期待すること

長本

エネルギーをやりたいとうベースは変わらないですが、それだけにはなりたくないですね。地方経済産業局への異動を希望したのは、「地方を知らないまま経産省の政策を担って良いのか」という問題意識を持ったからです。ひとつのことで頭でっかちにならないように、エネルギーを軸としつつも色々と経験したいです。

中嶋

軸は決まっていませんが、人と話しながら政策を作っていきたいというイメージはあります。経産省の良いところは、企業の部長、経営者の方などと議論できるところだと思っています。

浅野

引き続き色んなことをやりたいですが、規制緩和に興味があります。適正な規制がないと振興することもできないため、業界の声をききつつ、規制緩和のさじ加減をどうするかを考えることの面白さを学んだので、規制緩和の分野にまた関わりたいです。

藤原

やってみると何でも楽しいということが分かったので、相変わらず振り幅広く仕事をしたいです(笑)。異動のたびに毎回転職くらいの変化がありますが、人とのつながりはずっと生きてます。色んな人と関わりながら新たな自分を発見するのも楽しいです 。

経済産業省を目指す人達へのアドバイスまたはメッセージをお願いします。

長本

国の仕事なので、当然、政策をつくったり、制度を変えたりすることが求められますが、万人にとって良い政策というのは中々ないと思います。時に、反対する人からのクレームを受けることもあります。官僚の仕事というと国を動かす大きな仕事ばかりやっているイメージがあるかも知れませんが、地味な仕事もこなしていかなければいけません。そういうところも理解した上で、志望してもらいたいです 。あと、試験区分はしっかりチェックしてください(笑)。

浅野

経産省に色んな仕事があるように、色んな人が向く職場です。

中嶋

選り好みせず、是非、一度見に来てください!

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