原子力安全・保安院
企画調整課
1.日 時:平成13年5月30日(水)10:00~12:00
2.場 所:経済産業省第1特別会議室(経済産業省本館17階)
3.出席者:近藤部会長、相澤委員、朝田委員、阿部(清)委員、石川委員、
石槫委員、上原委員、尾本委員代理(榎本委員)、長見委員、川村委員、
塩谷委員、黒田委員、佐藤委員、高橋委員、関根委員、谷口委員、
西澤委員、根岸委員、松本委員、和気委員
4.議 題:(1) 原子力安全・保安部会報告
~原子力の安全基盤の確保について~報告書(案)について
(2) その他
5.議事要旨:
(1)事務局から、原子力安全・保安部会報告 ~原子力の安全基盤の確保について~
報告書(案)について説明を実施。
(2)その後、委員から主な指摘事項は以下の通り。
(→ は委員、事務局からの回答)
1)資料2全体について
○過去の事故に対する問題点を検証することが必要ではないか。例えば、現地で
は風評被害が発生しているが、それに対する都会の人達の関心はどうだったの
か等。そのような問題に対しどのような対策が取られたかの記述が必要ではな
いか。そのような記述がないと反省がないように思える。本報告書は、規制制
度やハードを中心とした記述であると感じる。
○国際関係の記述は、多数の箇所に記述されているが、アジアを念頭に書いてい
るところ、先進国を対象に書いているところ、途上国を含むように書いたとこ
ろ等、うまく整理されていなく、抜けがあるのではないか。
○本報告書は原子力発電施設を中心に記述されており、廃棄物等核燃料サイクル
施設は、長時間の貯蔵が必要等、原子力発電施設とは異なる安全規制が必要と
なるが、核燃料サイクル施設の記述はP8の1行なので、もう少しふくらませ
て欲しい。
○本部会で検討する範囲について、定義して欲しい。
○JCO臨界事故に関し、事業者の倫理の欠如について記述したらどうか。経営
責任だけでなく、原子力に携わる者の責任について記述したらどうか。学会、
技術者団体が倫理規定を作成しているが、国としても関与したらどうか。
→ 原子力学会は倫理規定を作成している。
○安全規制支援機関(NUPEC等)が必要であるとの記述はあるが、行革の関
係で、現在、公益法人見直しが検討されているので、安全規制支援機関が何故
必要なのかをもう少し具体的に記述して欲しい。例えば、科学的、合理的な安
全規制のために、必要となるのではないか。
○問題点があまり浮き彫りにされていないのではないか。大きな方向性が分かる
ような記述にして欲しい。
○現状と課題のところに、将来のことが記述されている等整理が悪いのではない
か。
○核燃料サイクル施設と原子力発電施設では、安全規制が異なるはず。経験の度
合いに応じた規制が必要となるのではないかという表現で表されるのではない
か。核燃料サイクル施設は、未だハードの規制を中心にする必要があるかもし
れない。
○社会の進歩、技術の進歩という切り口で考えてもらえれば良いのではないか。
原子力は、科学技術の世界から、政治の世界の問題になっている。そのため、
国会の中で積極的に議論してもらうことも必要ではないか。
○文部科学省に、放射線の教育をしてもらうことが必要。本報告書は、情報の発
信側だけでなく、聞き手側にも焦点を入れて検討して欲しい。
○結言には、受け取り手が安心と感じられるようにすることが必要であると記述
があるので、その前の章にも同様な記述を加えて欲しい。
○本報告書は分かりにくい。色々なことを言いたいためだろうが、形容詞が多く、
難しい表現となっている。
○国民に伝えるにはどうするのか、PAを強化する等の対応が記述されていない。
→ 国民への説明については、どうやって実施していくべきかの対応については
未だ決まっていない。今後の検討の中で、明らかにしていきたいと考えている。
2)資料2各論について
(1ページ)
○はじめにの原子力を巡る環境変化の中に、自由化への流れの中で競争原理が導
入され、合理性が求められるようになったこと、原子力が先端科学としての魅
力が喪失されてきたこと等総合部会の主題を記述すべきではないか。
○はじめにの原子力を巡る環境変化の中に、国際情勢の変化を入れて欲しい。原
子力の安全確保やPAにおいてもグローバルな対応が必要となってきている。
(5ページ)
○4つの行動規範の最後に、説明責任を加えたらどうか。
○4つの行動規範の中で、公正・中立性のみが安全規制に携わるとの形容詞があ
るのかその理由を知りたい。
→ 4つの行動規範は、原子力安全・保安院の設立時、院長から職員への訓示を
簡略して記述したもの。透明性の確保のところに説明責任の記述を入れるよう
にしたい。
(5ページ)
○安全規制をやる時には、グローバル化に配慮していくことが必要。わが国は、
ルール・テイカーからルール・メーカーになっていくことが必要。
○国際水準に合っているかどうかの確認、わが国の安全規制がローカル・ルール
になっていないかの確認が必要。
→ 安全規制は、一ヶ国だけのものとするのでなく、先進国を中心に共有化して
いくことが有効であり、途上国においても、国際的な安全規制を利用できるよ
うにしたらどうかとの認識で記述している。
(7ページ)
○保安規程遵守状況に対する検査制度は導入されたばかりであり、今後、その実
効性を上げる必要がある。従って、安全行政上の個別課題の中に、組織、運営
管理の問題も記述すべき。
(8ページ)
○今後のわが国の安全規制についての中に、規制当局が実施しなければならない
ことも事例として入れるべきではないか。
(9ページ)
○国際的取組の強化の中に、国際的な検討の結果をわが国に反映させるという一
方向だけではなく、わが国の安全規制を国際ルールに取り込ませるというよう
な双方向の記述が必要ではないか。
○わが国の考え方が、国際規制に反映させていくことが必要。NUPECのよう
な安全規制支援機関だけではなく、規制当局の幹部が国際会議に出席していく
ことが必要。
(10ページ)
○安全基盤研究の課題に、一定規模以上の安全研究を継続していくことが必要と
の記述が必要ではないか。
○運転管理、ヒューマンファクターについては、これからの研究課題ではないか。
運転年数や取替が増加することを踏まえれば、運転・保守は、これからの重点
課題ではないか。
○次世代炉の安全研究については、ABWR及びAPWRの後継炉や、革新型炉、
中小型炉の研究が必要ではないか。
(11ページ)
○知識基盤の中に、大学の役割を記述して欲しい。大学は研究も実施しており、
大学が活性化すれば、人材確保に役立つことにもなる。
(12ページ)
○安全性実証の施設の他に、開発のために利用してきた施設の活用も加えたらど
うか。
○提案公募型研究制度の創設について、国民が何を知りたいと考えているのかを
提示していただければ、提案しやすくなるのですが。
(15ページ)
○核燃料サイクル開発機構の原子力緊急時支援・研修センターの活用についても
加えて頂きたい。
(17ページ)
○他産業は規制緩和を進めて、自主保安を求めているが、原子力については特殊
性があるかもしれないが、規制緩和に関する記述が書かれていないのが気にか
かる。
○今後の安全規制は、リスク・イン・フォームドでいくのか、それとも、パフォー
マンス・ベイシスでいくのかを示してもらいたい。
3)各委員から、一両日中にコメントを頂き、パブリックコメントにかけることで承
認された。
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