原子力安全・保安院
企 画 調 整 課
1.日 時:平成13年12月19日(水)10:00~12:00
2.場 所:富国生命ビル28F大会議室
3.出席者:近藤部会長、相澤委員、朝田委員、阿部(清)委員、石川委員、石榑委員、榎
本委員、長見委員、黒田委員、佐藤委員、塩谷委員、高橋委員、西澤委員、
根岸委員、班目委員、松本委員
4.議 題:①技術基準・規格に関する検討
②検査に関する検討
③安全研究ロードマップに関する検討
④国際対応について
⑤その他
5.議事要旨:
①技術基準・企画に関する検討について
本部審査課長より資料1にそって説明。
②検査に関する検討について
中村首席より資料2に沿って説明。
①②についての質疑応答等
・朝田委員より資料3にそって規格基準整備の在り方に関するプレゼン。
・榎本委員より資料4にそって原子力発電の検査、民間規格の活用についてプレゼン。
・行政責任と民間責任については、長年研究していることもあり、一言申し上げたい。
・民間の自主規制を活用していくことは重要だがこれまで行政が培ってきた経験に基づく
スキーム、例えば、「議事録の公開」や「パブリックコメント」などをとりいれること
も重要。
・欧州では20世紀頭から事業者のあいだで「自己責任」「内部民主主義」が浸透してい
るが日本では未知数。
・自己責任について国が主導するのではなく、事業者がみずからの責任につい積極的にア
ピールしていくなど、民間側から自己責任を打ち出していくという姿勢が重要。
・欧州ではギルドというものにおいて200~300年の歴史があり、国家から解体され
ないように戦ってきた歴史がある。例えばドイツの電気機器協会は「自己責任を達成す
る団体」という設立理念を持っている。
・資料の中に廃棄物関係の記述がまったく無いのが気になる。
・クリアランス制度や廃止措置などは「如何にに規制を外していくか」という事象の典型
であり、今回のような議題においても議論するべきではないか。
・「検査」の定義が混乱している。
・「検査対象者」とは「申請者」であって、実際に検査の対象になるのは「溶接物」では
ないか。(安全管理審査はシステムが対象だが)
・検査の位置づけを明確にしないで監査という体制を作れるのか。
・検査の瑕疵が合った場合現状検査官の責任はどういうふうになっているのか。
・技術基準はそもそも判断基準が正しいかにかかっているが、判断基準の担保はできてい
るのか。
・リスクインフォームドレギュレーション(リスクの度合いに応じて規制の合理化を図る
こと)が進むことはよいことである。しかしながらこれは国民の広い理解が必要ではな
いか。
・例えば今回の浜岡の事故においてもINES評価の1ということについて(1なのだか
らそれほど対したことではないのだということについて)国民へきちんと説明できてい
ないのではないか。また、浜岡の件はともかくそれ以外の些末な事故についても国民の
反応が大きすぎるのではないか。
・問題の軽重をきちんと広報する姿勢が重要である。
・INESの評価は事故の「全体像」を評価するものではなく、「建屋の安全性」に限定
して評価するものであり、レベルが0であっても規制上重要かどうか判断するにはきち
んと調査してみる必要がある。したがって同じレベルでも様々な対応が合ってしかるべ
きである。
・パフォーマンスインデックスは過去を担保しても、将来は担保しない。方向性の検討は
重要だと考えるが、われわれとしてはパフォーマンスインデックスをどうするかについ
て考える必要がある。
・安全に関するパフォーマンスインデックスは先行指標として重要だが、突き詰めていえ
ば際限なく先行することとなりきりがなくなる。したがって判断指標の一つとして捕ら
えるべきである。
③安全研究ロードマップに関する検討
本部審査課長より資料5に沿って説明。
④国際対応について
廣田国際室長より資料6に沿って説明。
③④についての質疑応答等
・ロードマップについていえば、安全基盤研究の役割分担は重要であると考えている。
・燃料の高燃焼度化については原子力長計等に基づき原研が数年前から行っている。
・ハルデン炉などの技術についても国として役割分担について考えるべき。
・どういう形で分担するのがベストか検討してほしい。
・アジアにおける日本の役目を論じる時は外交的な問題についても留意するべき。
・機械のセキュリティではなくテロ等に対するセキュリティについては国際協力だけでな
く、国内でもしかるべき手を打っていかねばならない。
・本日おこなわれた議論はTMI後これまで各所で行われてきた議論とまったく同じであ
る。
・日本において安全文化というものに対して原子力安全分野ほどお金をかけている分野は
ない。
・(何かあったら資料は大量に出てくるのに)これまで蓄積されてきたデータがほとんど
フィールドに出てきていない。知識の蓄積を図るよりも、実践をどうするべきかという
ことについて考えるべきではないのか。
・事故対応等がパッチワークになるのはなぜかについて考えるべき。
・安全委員会のつくる基準、ロードマップとの役割分担をきちんと行わないとやる気がそ
がれると思う。(ダブルチェックというのは政治的な意味合いしかなく、技術屋として
は、無意味だと考えている。)
・効果的な人間配置、環境条件の整備を行ってほしい。
・資料6については他国の方がみて納得するものを作ってほしい。
⑤その他
深野企画調整課長より浜岡事故の資料について説明。
・「想定外」とか「事故想定」という言葉が「安全審査時において想定していなかった」
というような意味の間違った使い方をされているので注意するべき。
以 上 |