経済産業省
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独立行政法人評価委員会日本貿易保険分科会第4回 議事録

日時:平成14年4月19日(金)10:00~12:00
場所:経済産業省通貿第3会議室(本館15F東8)

出席者

委員:岩村分科会長、岡本委員、木村委員、佐野委員、伴委員

独立行政法人日本貿易保険: 荒井理事長、波多野理事、北爪理事、三宅監事 奥田総務部長、岩澤営業第1部長、石井営業第2部長、 長島審査部長

事務局:(経済産業省) 井上貿易保険課長

議題

(1)役員退職手当の改正について(報告)
(2)平成13年度業務実績について
(3)平成14年度の年度計画について
(4)次回分科会の開催日程について

議事概要

(岩村)議事を進めたいと思う。

この時期集まって頂いたのは経済産業省の親委員会で

(NEXIの)評価を決定するた めに、分科会の方も親委員会の開催状況に合わせて開催したものである。はじめに、 事務局より親委員会の審議状況について説明をお願いする。

(井上)事務局から、親委員会の現時点での予定についてお話させていただく。 親委員会の予定については、前回の懇談会の時点での予定から変更があり、NEXI の評価に関する親委員会が2回というのは変わっていないが、日程が5月21日と 6月末頃の予定となっている。

ただし、親委員会の審議状況によっては、もう1回くらい親委員会をやるという可 能性もあり得るという状態である。若干流動的であるが今固まっているのはそんな ところ。

(岩村)分科会の方も親委員会に合わせて5月の末頃及び6月の末頃開催する予定として いる。後で日程についてはご相談したい。

(1)役員退職手当支給規則について

(奥田)役員退職手当支給規則については、昨年10月に特殊法人を参考にして本俸月額 に在職期間の月数をかけたものに100分の36を乗じたものとしたが、今回特 殊法人の役員退職手当について改正が行われて乗数が100分の36から100 分の28に引き下げられたので、それを受けてNEXIについても100分の28 に引き下げた。具体的な手順については、平成13年度分については100分の 36をそのまま使わせていただき、平成14年4月から100分の28を適用す る。

(岩村)役員退職手当支給規則については、親委員会で議論される性格のもので、しかも スケジュールの関係で先に親委員会で議論がされている。内容を繰り返すと、昨 年末に役員退職金支給規則を定める際に乗数を100分の36としたが、特殊法 人について改正が行われた場合には、独法の役員退職金についてもそれに合わせ た適切な対応を行うとしたこともあり、親委員会でもその様になっていた。その 後、3月15日の閣議決定で特殊法人の役員退職金について100分の36から 100分の28にするということが決まったので、3月27日の親委員会でNEXI を含めて、経済省所管の独立行政法人について役員退職金規定改正の説明を受け た。独法によっては、各独法の給与体系に合わせて乗数の100分の28を変更 するところもあったが、NEXIは100分の28そのままに変更した。それがこ の件の経緯である。この件についてご質問等あれば伺いたい。

(佐野)朝日新聞に独法の給与の話が出ていたが、その中でNEXIが一番報酬が多いとの ことのようであったが、この件に関するNEXIの考えをお聞きしたい。

(荒井)朝日新聞の記事については2点あり。一つは、役員の数で、現在は4人の役員が いて、それより前は審議官以上の指定職はゼロだったという点、もう1点は給与 の点。まず、ポストの数だが、理事が常勤で3人、監事が一人というのは仕事の 内容を考えた際に決して多くはない。これは民間と比べても、海外の貿易保険機 関と比べても多くはないと思う。では、役所時代にはどうなっていたのかという と、従来は貿易局のなかで局長、審議官が一括して事務を見ていた。役所の中に いたからあり得たことであり、この体制が金融機関としてふさわしくないという ことで独立行政法人としてきちんと経営責任を負うということで独法化した。今 の4人が多いというのではなくて役所の時代に無理をしてやっていたのであり、 結論から申し上げると今の人数は決して多くはない。今の役員は会社で言えば取 締役に当たるのが3人であり、法律的には4人まで理事を置けるが、3人しか置 いていない。

給料の点については、私どもは、去年スタートするときには年俸制を考えてい た。その後、現在の様な体系になったが、ボーナスを少なくし、年俸的に考え、 月給ベースを高かった。年俸で見れば決して高くない。月給ベースだけが取り上 げられて比較された。それでも朝日新聞に載っていた一覧表の中では高いほうだ が、それに対してはふさわしい仕事をすると言うことで応えていく。特殊法人の 金融機関的なところと比べると逆にNEXIは低い。民間の金融機関と比べても低 い。いずれにしろ世間の批判を受けないような立派な仕事をやって行きたい。

(奥田)年収の具体的な数字については、NEXI理事長の年俸が、2,390万円、良く 比較される事務次官が2,570万円。従って、事務次官の方が年収ベースでは 高い。報道では、理事長の月俸が、事務次官より高いとされていたが、事務次官 は本俸月額134.6万円、地域付加給16.2万円、実質150.8万円となっ ている。NEXIの当初の役員給与構成というのは地域付加給がなく、本俸月額1 50万円一本で考えていた。そうすると、ジャーナリスティクに単純に134. 6万と150万を比べて事務次官より高いのではないかということになった。我々 としても地域付加給も含めた中味を比べれば、実際事務次官よりNEXIの理事長 の報酬は安いということで誤解を解こうとしているがなかなかうまくいかないと いうのが現状。

(佐野)本来は仕事の中味に応じて格差を付けるべき。そうしないと効率化も合理化も進 まないのではないか。

(岩村)給与の格差の問題というよりも、評価委員会では、変化率、コストの問題として 整理した方が対外的にも説明しやすいのではないか。水準の話になると各々の世 界観が出てしまう。

それでは「平成13年度の業務実績」についての説明をお願いする。

・NEXIから平成13年度の業務実績について説明。

(岩村)確認だが、決算で責任準備金の戻し入れと繰り入れについてが40億円くらい 修正があるというのは、責任準備金がゼロからスタートしている初年度だからと いう性格のものと理解して良いか。気になるところではあるが、初年度のはこう いうものだということにせざるをえないかなと思う。会計のルールと評価は別と 理解するのが適当な場合もあるということだと思う。もう一つ、私も評価シート を書くのでその際にまだ迷いがあるのが業務費率である。NEXIの説明では業務 費47億円で業務費率11%となり、目標の18%に比べ大きく上回る。この数 字を決めるときも議論があったが結果として18%を目標とした。これは保険料 収入について、滞貨案件等で収入が増えたということがあると思うので、11% だからと言って今年度は業務費率の効率化Aとはいかないと思うので、もう少し 読み方について補足して欲しい。

(奥田)評価委員会で18%の議論をしている頃は保険料収入は290億円という200 0年度の見込みを前提としていた。実際は420億円となり、予想外に保険料収 入が伸びる一方、業務費は当初予算ベースで55億を考えていた。システム開発 関係で対応しなかった部分等もあるが、経費削減に努め、47億になった。29 0億円をベースにすると16%ということとなり18%との関係から言うと変な 数字にはなっていない。今回保険料収入がかなり増えたのでこの様な数字になっ た。繰り返しになるが保険料収入が予想以上に増えたのと、NEXIの努力による 経費削減、システム関係の対応をしなかったことが原因である。来年度以降を考 えるとシステム開発の本格化の様な経費項目もあるので今の数字が自然体と思わ れると我々としてもつらいところがある。

(岩村)業務費率は評価シートの業務運営の効率化という所の評価の為の指標だが、今の ままだと評価シートにNEXIから出された数字を見て評価を入れるだけになって しまう。それだけでは変だなと私は思う。皆さんはどうか。私は資料を付け加え るべきと思うが。

(佐野)今の話だと、率だけでなく総額ベースの評価も必要ではないか。

(岩村)今の観点からすると、当初の予算の時に業務費の予算がこうあって、それに対し てこう支出されましたというのを簡単でいいのだが作って欲しい。独立行政法人 というのはいろいろな性格をもった法人があるが業務性があるのはNEXIのみで あり他の独法はこういう指標がない。ただ、18%の目標で11%としました、 だから何の疑問もなくAを付けました。というのは親委員会との関係でもおかし いのではないかと思う。なので、経費の中でどのような動きがあったかを来週中 に皆様にお送りして欲しい。それを見て、そして、今の説明を踏まえて考えるよ うにしたい。他に何か質問はあるか。

(佐野)今の効率的な経費の指摘はわかったが、システム開発が何故遅れたかという要因 分析も付けて欲しい。

(岩村)クラリファイだが、業務費率においてはシステム開発は除くのではなかったか。

(佐野)中期目標には次期システム開発とある。

(岩村)現在システム開発を事実上見合わせていると聞いている。旧役所時代の要素から うまくいかないところがわかってきて新システム開発をしようとしているが、シ ステム開発では追いかけるばかりではなく、立ち止まって検討することも重要で あるとの認識と理解している。それでも、あえて評価書に残したのは、こういう 状況を踏まえた議論は評価の中に入れていただいた方がいいと思ったから。次期 システムはスタンドスティルしているということについて、それでもいいのか、 それともダメなのか。これは意見が分かれるが書いていただいて次回、次々回の 分科会でコンセンサスが作れれば作っていただく。

(木村)次期システム関連経費は別なのか?

(岩村)次期システム関連経費は業務費とは別であり、現在のシステム関係は業務費に入っ ていると理解している。。

(成瀬)補足すると、中期目標では制度の抜本的な見直しと併せて次期システムを早急に 構築するとしていた。しかし、制度改革とシステム開発両方を同時に行うのはリ スクが大きいとの考えで両方併せてやるのはやめようということになった。この ため、制度改善は現行システムの改造で対応することになり、業務費に含まれる システム開発経費が増えることになる。

(岩村)その他意見があるか。追加的な質問でもいいが。

(木村)責任準備金に関してだが、これは何に対してどれくらい積んでいる仕組みになっ ているのか。

(成瀬)テクニカルな話になってしまうが、当期頂戴した保険料のうち、保険責任が次年 度以降に渡るものは未経過保険料という形で責任準備金に繰り入れる。保険は長 期に渡るものが多く、5年や10年かかるものもある。その未経過保険料は約4 0億円。実際は1件1件年度末で区切って保険責任毎積み上げていくもの。どれ くらい未経過保険料として積むかは作業中であり、来月の分科会では会計士の監 査に提出している資料をお示しできるように準備をしている。

(岩村)例えば、10年分の保険料を納めた時に、1年で10年分落とされるわけではな くて、1年ごとに落とされるということか。

(成瀬)かなり細かい話になるが、保険料には、保険責任の部分と事務費の部分がある。 METIからNEXIになる時にMETI時代に引き受けた保険責任に関しては10 0%政府が保証するとなっていた。責任はMETIがすべて負うが、ただし、事務 はNEXIが引き継いでいて、この部分を分けて事務の部分はNEXIに繰り入れる ということもできたが、そこまですると作業が多くなってしまうので、そこは割 り切りで経済産業省の未経過保険料を事務分だけ積んでNEXIに渡すと言うこと はしなかった。

(木村)来年度以降減るのか。

(成瀬)保険の期間は長期なので完全に影響がなくなるのは5~6年で平準化の予定。

(奥田)保険の期間は長期なのでしばらくは計上される

(岩村)保険期間が5年の残っていたら2割ずつ小さくなっていって影響が小さくなると いうことか。

(成瀬)保険期間が短いものもあるので2年後にはかなり軽くなる。しかし、若干残る。

(岩村)実は評価項目には財務内容の改善というものもあるが決算が間に合わないという ことなので次回以降にしたい。

(岡本)評価表4ページの信用事故の査定期間が中期目標では150日となっており、そ れが92日になったとあるが、先程の責任準備金と同じくどう算出したものか。 また、2002年の年度計画では170日が目標となっているが、これは92日 が異常値なのか。それとも組織を強化したことと関係あるのか。

(成瀬)査定92日間というのは査定が終わって支払ったものの平均であり、請求のあっ た448件全体ではなくて支払いが終わった363件について計算している。ま た、NEXI発足(2001年4月)以前に申請を受けた案件で非常に査定が難しく、 査定期間が長くかかっているものもある。これらを合わせると、査定期間が増え る可能性がある。よって今年が必ず92日から減るとは限らない。そもそも査定 期間の定義を含めて、今後議論していく必要があるかもしれない。

(岡本)それらを加味した数字はわからないのか。中期計画に150日とあって、年度計 画では170日というのはそれを加味したものなのか。

(北爪)補足だが、今年448件保険金請求がありその中で363件支払ったが、そのう ち200件近くがインドネシアのAPPの保険金請求で、主要5,6社に対して 査定方針を明確に伝え、面談や打ち合わせをかなり綿密に行い、かなり整理した 上で保険金請求がなされた。そうするとかなり短い期間で大量の審査ができる。 具体的に査定が長かった案件は、イラクのF/Aだが、これはイ・イ戦争で起こっ た事故でこれを民間が自発的に繰り延べをしたという案件だが、これも5年位払っ ていなかった。保険金請求がいつ出てくるかによっても違うが、この件は、保険 金の請求が出てくる前に、我々が商社等と事前にしっかり詰めて、整理をした上 で保険金請求書をもってきてもらい支払ったという案件である。一般的には、保 険金請求書が出てから審査をするし、国時代はそれが普通だったが、NEXI本件 では、実際こちらから行って書類整理から綿密に打ち合わせをするようになり努 力の成果の現れである。今後においても、まとまった案件例えばアルゼンチン等 も同じように扱って行くが、必ずしも、査定期間が92日から即70日というわ けにはになりにくい。努力はもちろんする。

(奥田)448件の処理が終わったところで全体の査定期間をまた示したい。

(岩村)話を聞いていると、ある程度民間の保険会社の事故処理の仕方に近いと思う。

(岡本)もう一つ。回収率が39.3%という実績が出ているが、2000年13.4% とあるが、これは平均的な数字だから2000年度を使ったのか。直近だから使っ たのか。つまりもっと前と比較して13.4、39.3と言う数字はどうなのか。 また、回収額をみると減っているようだが、回収率は上がっている。これはどう いうことか。

(奥田)2000年度の実績は平均的という訳ではなくて、毎年動く数字なのでどこの数 字がいいかということで直近の数字を取った。回収金額というのは非常危険も含 んだ全体のものであり、回収率は信用危険に限定しており、回収額と回収率は直 接はリンクしない。大型案件の回収が進んだと評価表にあるが、これは二十数億 円の回収がされ、分母が40億という中での二十数億円の回収なので今回の数値 はやや異常値だといえる。

(岡本)13.4%のその前はすぐ出るか。回収率が変動するのはよくわかったが、どれ くらい変わるのか知りたい。

(北爪)信用事故の場合には、初年度か、2年度目、うまくいけば3年度目くらいに回収 しないとほとんど返ってこない。非常事故、リスケの場合には、政府間の約束な ので、10年間、20年間時間をかけて返ってくる。ただ、信用事故の場合には 事故が起きたらすぐに回収しないと回収は難しい。例を挙げるとアメリカのライ クス社という船会社だが、船の場合には、通常破綻をすると、船を売り飛ばすと いう議論よりも営業権つきで破綻処理をして、その成果を皆で分配するという形 式を取る。この場合には次の船会社に営業権付きで高く売れて、破綻手続きを裁 判所で行い、かなりの金額が配当として返ってきた。これは非常にラッキーな案 件であり、信用事故は個々のバイヤーがつぶれた場合なので初年度以降この様な 高い回収率を維持していくというのは極めて難しい。

(岡本)最後に御願いだが、アンケート調査を行い、40社アンケートを行って、32社 返答があったとのことだがその簡単な集計はないのか。

(奥田)4段階評価を集計して現時点のものをお届けする。

(岩村)時間の制約もあり、この場で意見を出すのはここまでとする。評価シートを書く 上で必要なものもあるかと思うのでそれに対しては電話またはメールで貿易保険 課に連絡を御願いする。その内容は記録して、次回評価委員会の時にお持ちする。

本日はもう一つ議論しておくべきものがあり、続いて、平成14年度の年度計画 について説明をお願いする。

(NEXI)14年度の年度計画について説明

(岩村)ただいまの説明についてご質問、ご意見をはあるか。

(伴)次期システムに関してだが、制度改正に対してはとりあえず現存のシステムで対 応するとのことだが、次期システムには何を求めるのか。

(成瀬)もともと今のシステムは使い始めて10年以上経過して非常に複雑化し、かつメ ンテナンスにコストがかかるので、これは一新すべきであろうと考えた。当初、 制度改正と一緒にやろうとしたが、制度改正はある期日を決めてやらなければな らない。それに併せてシステムの開発を行ったときに、開発の最終段階で問題が 見つかった場合にリスクが大きい。従って、顧客の要望に対応するための制度改 正を現行システムの改造で対応することとした。しかし、現行システムを改造す れば、更に複雑化することになるので、どこかで複雑化したシステムを整理しな ければならないと考えている。

(岩村)システムについては、単年度の評価とは切り離して今年度の評価が終わったと きに、秋あたりに一度懇談の場を設けてはどうかと思う。

それでは、時間も迫ってきたので、次回分科会の日程を相談したい。事前に事 務局から次回分科会の予定日として5月の後半の各委員の方のご予定をお伺いし たが、全員が出席可能な日程がない。そこで、出席可能な委員の方が多い日とい うことで、5月31日午後で決めて、ご出席できない岡本先生には別途、NEXI 及び事務局から説明をするということにしたい。5月31日の午後は、岡本委員 以外の方は出席していただけるということで伺っているが、それでよろしいか。

(異議なし)

それでは、次回は5月31日午後に開催することとするので、よろしくお願いす る。

(井上)5月31日午後ということだが、この時間帯の方が都合がいい。悪いというのが あるか?なければ午後2時からということでよろしいか?

(岩村)2時からでは午後がべったりつぶれてしまうことになるので午後3時~5時とい うのはどうか?

(異議なし)

では5月31日午後3時~5時ということで御願いする。 最後に事務局より、今後のスケジュールについて連絡等をお願いする。

(井上)次回の分科会につきましては5月31日の開催ということで準備を進めるので、 よろしくお願いする。

(岩村)本日は、これで分科会を終了する。

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