経済産業省
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独立行政法人評価委員会日本貿易保険分科会第6回 議事録

日時:平成14年6月21日(金)9:00~10:30
場所:経済産業省第2特別会議室(本館17F西5)

出席者

委員:岩村分科会長、岡本委員、木村委員、佐野委員、伴委員

独立行政法人 日本貿易保険: 荒井理事長、波多野理事、北爪理事、三宅監事 奥田総務部長、岩澤営業第1部長、石井営業第2部長、 長島審査部長

事務局:(経済産業省) 鷲見審議官(貿易経済協力局担当)、井上貿易保険課長

議題

1.平成13年度のNEXIの評価について
2.平成13年度財務諸表について
3.アンケート調査で頂戴したご意見等について

議事概要

(岩村)それでは、議事を進めたい。

本日の議題は、親委員会に向けて分科会としての評価、13年度の財務諸表の承認及 びアンケート調査で頂戴したご意見等について、の三つを予定している。はじめに、 事務局より親委員会の予定について説明をお願いする。

(井上)親委員会については、3つのグループに分けて開催する予定。第1グループは6月 27日

(木)に、第2グループについては、7月9日

(火)に、NEXIが報告する第 3グループについては、7月11日

(木)に開催する予定となっている。

(岩村)それでは、NEXIの13年度の評価についての議題に入りたい。前回の分科会で預 かった皆さんの意見を基に私の方で評価の案を作成した。全体として、BかCか。C と言ったのは私だけだったが、ファクトとしていい数値が出ている、ということでは 皆さんの認識は一致したが、初年度ということもあり、抑え気味にいこうかというの が私の案だった。皆様からファクトとして良い結果が出ている以上慎重に判断すると してもそれ自体は評価しても良いのではないかという意見が大勢を占めたのでそちら の意見を採用した。総合評価についてはBとしたが各項目については、大切なものな ので読み上げさせていただく。

・資料に沿って評価について読み上げ。

以上が分科会長としてのとりまとめ案。全体としては、ほぼ皆さんからいただいた いた意見をつなげたもの。言葉のニュアンスとしては、数値としてはBより上の評価 をして良いようなものがでているが、特殊要因を考えると、やや押さえ気味にいって Bではないかと思う。それでは、皆さん一人ずつ意見を頂きたい。

(岡本)私が提出した評価シートの意見がほぼ反映されていて付け加えることは特にない が、前回の評価委員会で単年度だけで評価を考えるのか、もう少し長い目でみた4分 の1位で評価するのかという議論があったと思うが、その点はどの様に考えられてい るのか。

(岩村)その辺は、確固たる考えが全体として存在しているわけではない。やはり、私とし ては4年間の見通しで見て4年間の階段をきちんと上がっているのかということで、 一つ一つ評価をしていくと考えている。4年間を線を引いて考えたときに、その線の トレンドから上に出たら良い評価、線から下に出たら悪い評価という風にして行くべ き。ただ、独立行政法人という制度が昨年度から始まったものであり、この制度をど う考えるかということについて国民の世論が固まりきっていない。昨年度の状態を考 えてみても、独法に対して、前半は国民から期待の方が大きかった。しかし、後半ぐ らいから新聞紙上から冷ややかな雰囲気が強くなってきている。そういう状況の中で アカウンタブルな評価にしていかなければならない。そうすると、中期計画を4分割 しただけでは評価しきれない面がある。と言っても始まらないので、やはり評価委員 会の大きな仕事はできるだけフェアに評価して独立行政法人の経営努力を促すという ところにあるのでそれに大きくそれることのないように言葉遣いは考えて書いたつも りである。

(岡本)了解した。もうひとつ、新聞紙上で独立行政法人の格付けというのがでていたが、 評価については他の独法との相対的な評価を考えないといけないのではないかという 気がするがその辺はどうか。

(岩村)まず、新聞の記事だが問い合わせたところ、事実ではないようである。ただ、経済 産業省の他の独法、他省庁の独法との相対評価ができるのかというのは親委員会でも 議論になっていて、はっきりいうと結論は出ていない。相対的な観点、バランスは重 視されるべきであるというのはコンセンサスではあるが、ただ例えば経済省の5つの 独法でも産総研、ここは旧工業技術院で研究内容を向上させる以外に労務問題も扱っ ている法人もある。5千人くらいの職員数ほとんどは研究職であり巨大国立大学を上 回るところである。そして、NEXIというのは独法のなかでも特異であり、国から運 営費交付金をもらってないない。むしろ、民業圧迫しない範囲で稼いでこいというミッ ションもあり、どれくらい稼いだかで評価するというところで、これは珍しいところ。 独法の究極の姿ではないかと思うが、現在ではNEXIに比較できるような法人は全省 庁中探してもないという状態。そして、経済研、これは旧通産研だが大きな業績とい うのは外部からの客員研究員で担われており、短期的に政策というのが成果に結びつ きやすいということはいえる。それから、製品評価技術基盤機構、工業所有権総合情 報館というのは規模的には相対的に小さく評価もABCの3段階で行う。こうしたも のを、まとめて相対的に評価できるかというと、数年やっているうちに自ずから軸と いうのは定まって行くべきかもしれないが、現在はこの物差しをあてますというのは 言いにくい。親委員会の感じというのはあんまり極端なことはしないで欲しいという もの。しかも個々の分科会に踏み込んだ意見は言えないので分科会の意見を尊重して いこうという雰囲気の様に思われる。

(岡本)よくわかった。相対評価の基準を作れというのは私も無理だと思う。独法制度は始 まったばかりであり、将来的にはその基準を引っ張っていく位のつもりでオープンに して評価していくということでいいと思う。

(岩村)私の感じでは経済省の独立行政法人は比較的模範的な独立行政法人になろうとい う意欲が強い。

(木村)統計学の大数の法則が働いて真ん中によった評価になった。今我々は日本貿易保 険の評価をある意味絶対的な尺度でやろうということであり、妥当な評価だと思う。 他と比べてランキングをつけて比較しようと言う場合ではこの評価では差が開かない が、今回の評価ではこの評価案でいいと思う。ただ、来年度以降評価のところから次 年度の業務をどのように改善していったらいいのかを提案することができればと思う。 なるべくメリハリのつくような評価をできたらいいなと思う。

(佐野)私は他の役所の評価委員もやっていて、研究開発関係のところだが数値が非常に把 握しにくい。決算もまだできていない。それに比べると日本貿易保険はスピーディー でいい動きをしていると思う。評価については、私の考えも述べられているのでいい と思う。しかし、一つ気になるのは、アンケート調査に対する意見の資料があるが。 本音で答えているかどうか疑問がある。お客様のサービスの向上について73%も「改 善された」となるのは本当かと思う。私の周りの意見等も含めてもう一度確かめてみ たいと思う。

(岩村)世の中の評価のくみ取り方についても考えていくようにしたい。

(伴)基本的には単年度での評価と中期計画の中での進捗状況の組合せだと思うが、今年度 に関しては、これまでの別の組織が、それを改善するために変わった組織においての 数値の比較なので次年度以降少しバーがあがることを踏まえると、初年度の評価とし てメリハリがない部分があるかもしれないが、スタート地点として考えれば妥当なも のであると思う。特にバーが上がった部分については評価委員の方から色々な改善点 を提案するという形をとっていけたらと思う。

(岩村)一通り意見を頂いて支持を得たと思うので分科会としてこの評価案について了解 いただいたということにしたい。なお、細かい表現、文面のチエックはについては私 の方に一任していただくということで評価の方の話を終わりにしたい。よろしいか?

(異議なし)

それでは、この案を7月11日の親委員会に提出し、これまでの意見を踏まえ、適 切に対応したい。

続いて、平成13年度の財務諸表についてNEXIから説明を御願いする。

・平成13年度日本貿易保険財務諸表について日本貿易保険から説明。

(岩村)説明した趣旨は一つ目はこれからの評価のなかでNEXIに対しての理解を深めて もらうため。二つ目は財務諸表については大臣の承認事項になっており、意見があれ ば評価委員会が意見を述べることができるとなっており、分科会専決事項である。そ こで先生方の意見、ご質問等あればと思う。

(岡本)一つ質問だが、損益計算書の中で「当期総利益」という言葉を使われているがこれ はなぜか?

(奥田)これは独立行政法人会計基準というものがあり、先程の財務諸表の説明では企業会 計原則に沿ったと申しあげたが、厳密に言うと、独立行政法人会計規則という規則に 従ったものであり、これはほとんど企業会計原則を使っているが一部科目の名前が変 わったりしている。

(岡本)科目の名前が変わっているのはどういう意味があるのか?「当期純利益」が普通の 言い方だと思うが?

(奥田)調べてご報告したい。

(佐野)監査報告書の中に「財務諸表等に重要な影響を与える不正及び誤謬並びに違法行 為に関する報告書」というのがあるがこれと、監査報告書との関係は?

(奥田)企業会計では、監査報告書だけだが、独立行政法人は公企業との位置づけによりよ り高い適法性が必要との観点により公認会計士協会の方で独立行政法人を監査する場 合には一律につけることとなっている。

(岩村)では分科会としてはNEXIの13年度財務諸表については問題はないということ ということでよろしいか?

(異議なし)

では、最後の議題としてアンケート調査で頂戴した意見についてNEXIから説明して いただく。

・日本貿易保険よりアンケート調査で頂戴した意見について説明

(岩村)では皆様の意見があれば伺いたい。

(伴)先程の説明の中でお客様へのフィードバックという話があったが、例えば全ての項目 というのではなくて共通している項目もあると思うので、意見に対して、対応してい るもの、これから対応していくもの、対応が難しいものに分類して見られれば良いと 思う。

(奥田)実際我々が作業する中で項目毎に整理をしていくのでそれに対する対応も含め、次 回の分科会で説明したい。

(岩村)これは委員としての意見だが、私が気がついたのは包括保険。ご要望があったか ら変えますというわけにはいかない。そこはNEXIと貿易保険課で議論されるのだと 思うが、制度の大きな方向を論じなければならないのでそこはこれからだと思う。 もう一つ、代表者印が必要な為、社内で非常に手間がかかるという意見があるがこ れは対応は難しいか?

(奥田)これは既に対応済みのものであり、最初に代表者の委任状を出してもらえれば、そ れ以降は課長の印でいいという対応をとっている。

(岩村)意見がなければ、分科会をそろそろ終わりにしたいと思うが、審議官から一言御願 いしたい。

(鷲見)本日はご多忙中のところ、委員の皆様方に平成13年度の日本貿易保険の評価をし ていただき重く受け止めている。皆様の貴重な指摘を参考に今後も努力していきたい。 昨年4月の日本貿易保険発足後、四半期に一回の割合で皆様方の意見を頂きながら議 論を重ねて来たところである。昨年一年間の評価結果については官と民という従来の 形からサービスの提供者と顧客という形に大きく関係を変えていくという意味で重要 な年であった。我々が普段NEXIに接し、助言等を行っているが、NEXIのスタッフ の方々の顧客重視の路線というのは、職員の意識改革も含めて大変努力していると感 じている。今日の評価の結果においてはサービスの質の向上、業務効率化の達成等に ついて標準以上の評価をいただき、新しいシステムを始めた初年度としては合格点と いうことで喜ばしく思う。

評価案にコメントしていただいている通り、昨年度の実績は幸運な特殊要因も寄与し ている。また、先程来色々な課題もあがっており、伴委員のおっしゃったとおり、今 年度以降バーもあがるということはまさにその通りだと思う。体制の整備に加え引き 続き顧客重視路線、その中でも商品の改善、その他保険料体系の簡素化等課題は色々 ある。さらに国際的な要請に応じて環境ガイドラインを策定しており、このような案 件の審査は顧客の方としては負担となるが、今日の国際的な要請もありそこの舵取り をどうしていくかということでこれから難しくなっていく。今日いただいたご意見や 顧客からの様々な意見を受け、二年度目のNEXIの運営を引き続き見守っていきたい と思う。委員の方におかれても引き続きご指導いただききたい。

(岩村)最後に事務局より連絡を御願いする。

(井上)一つは親委員会での7/11の報告だが、その結果についてはメール、文書でフー ドバックしたい。次回分科会については9月もしくは10月辺りに今年度の中間報告、 今日頂いた意見のレスポンスについてということで行いたい。日程についてはおって 調整したい。

(岩村)本日の分科会はこれで終了する。

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