1.日時:平成14年2月22日(金)18:00~20:30
2.場所:経済省本館2F 東3共用会議室
3.出席者:(委員)武内和彦、阿部學、奥田重俊、芹沢俊介、松田裕之、柳澤紀夫、油井正昭
(その他・オブザーバー)経産省、環境省、愛知県、(財)2005年日本国際博覧会協会
4.議題
(1)環境影響評価について
5.議事要旨
(1)環境影響評価について
①海上地区、青少年公園地区等に関する予測及び評価の結果について
博覧会協会から予測及び評価(動植物以外)について説明。
(上記事項に関する意見交換)
・現況写真よりも景観の予測画像が小さく見える。
・地形データより作成しており、樹木を削除したためである。前景写真を取り込んだ予測画像
(フォトモンタージュ)を作成したい。
・景観触れ合い分野では事業の実施によるプラスの評価も入れて記載してみたい。
・事業により新たな景観が創出される、あるいは自然との触れ合いが向上するのであれば、そ
の点は評価すべきである。植林も長期的にみて、景観等が改善される可能性もあるのではな
いか。
・自然との触れ合いは、跡利用でも期待できるという理解でよいのではないか。事業の結果と
してプラスの効果が期待できるなら、自然の再生的な面も評価して記載してもよいだろう。
②博覧会協会から予測及び評価(動植物)について説明。
(上記事項に関する意見交換)
・ゲンジボタル個体数の減少が、博覧会事業に伴う調整池整備に起因するものと読み取れる
表現があるので、誤解を与えないような表現に書き換えるべきである。
・山口ホタル研究会の報告書案の中では、ゲンジボタルへの影響が大きいと予測されている
が、評価書案にある予測評価と食い違っているのではないか。
・今回の評価書案では博覧会事業による影響のみを予測評価して記載しているものであるが、
山口ホタル研究会の報告書案では、砂防事業や道路事業による影響を中心に検討されてい
るものである。
・砂防事業や道路事業は、博覧会事業ではないが、今回の評価書案の中で触れなくてよいか
どうかについてはよく検討して欲しい。また、併せて表現も工夫して欲しい。
・青少年公園会場内の森林体感ゾーンについては、計画の可能性を大きめにみて検討したの
で、負荷が大きくなっている。あらかじめ守るべき所など助言をいただきたい。
・青少年公園地区の活用方法として、既改変地を使用するということが基本なので、森林体感
ゾーンであっても新たな造成が必要となるような計画は避けるべきである。
・地形改変をせずに、自然との触れ合いを向上するような計画であればよいが、新たな造成を伴
うような計画は避けるべきである。また、森林体感ゾーンには、利用者もパビリオンゾーンより
もかなり少ないと想定されることから、従来の利用の延長線上で計画を検討し評価の精度を上
げて欲しい。
・施設は既改変地に、南の森林は人を入れないこととしている。中間的な森林体感ゾーンは人と
自然とのインタラクティブな活動となるよう直接改変を回避しながら検討したい。
・供用時に舗装面上に降った雨が、かえで池などに流入することによる水質はどうか。
・施設区域では雨水排水による影響が大きくなる可能性も考えられるが、かえで池上流は地下
浸透方式を採用した遊歩道整備等が中心となるため、影響は少ないものと考えている。
・遊歩道の設置程度でも帰化植物が侵入してくる可能性が懸念されることを考慮すると、ウンヌ
ケの分布が広がる可能性が示されているが、むしろ帰化植物の侵入もあり得るので気を付け
て欲しい。
・森林体感ゾーン部分の現在の入込者数と会期中の想定はどのくらいか。
・現在は最大日で1日1,000人以上と見積もられているが、会期中は1日15,800人と想定してい
る。必要に応じて入込制限等も考えている。
・オオタカの森林内での採餌行動など森の使い方はよく分かっていない。森林内への入込者数
の大幅な増加は、影響が大きいかも知れない。また、騒音や夜間照明に対する動物への影響
なども現在は科学的知見の集積ができておらず、定量的な予測は不可能である。
・以上を踏まえ、森林体感ゾーンの計画については、活用を絞り検討をして欲しい。
・ささ池の湿地の涵養機能が大きく変化する可能性が低いという記述は不適当であり、影響が
少なからずあることを示した上で記載すべきである。
③博覧会協会から時系列的複数案比較(案)について説明
(上記事項に関する意見交換)
・評価の不確実性が高い点を考慮すると、今後の事業計画の検討段階においても、影響を最小
限にとどめる方針で進める必要があるのではないか。
・協会が示した森林体感ゾーンの負荷を考えると、複数案評価でのプラスマイナスの付け方はお
かしいのではないか。
・Ⅰ案では地域整備事業による改変を予測評価の対象外としていたことを考慮すると、基本計
画のほうが影響が大きくなる可能性もあるのではないか。
・想定利用者数の減少などもあり、基本計画が最も影響が少ないと判断した。また、調査を続け
ていく中で見つかった新たな調査データや知見を追加して、Ⅰ案、Ⅱ案について再度予測した
上で比較を行っているため、平成11年の評価書の表現とは一部異なる部分もある。
・いずれにしても、森林体感ゾーンでの予測を修正した上で、再度議論を行ないたい。修正の際
には、客観的な指標を示すなどにより複数案比較での評価基準を明確にしてもらいたい。
・ここで、希少種(ハチクマ)の調査結果についての議論を行うため、傍聴者一時退室
④博覧会協会からハチクマに関する調査結果について、スライドを用いて説明
(上記事項に関する意見交換)
・ハチクマの営巣はH13に発見したものである。現在、ハチクマの営巣環境について調査中であ
り、最終的にはこの結果を元に、周辺地域についての営巣環境としての評価を盛り込むことを
考えている。
・これまで営巣地が見つからなかったということは、調査の方法に何か問題があったとも考えら
れる。 欧米に比べ日本は、猛禽類に関する知見は不足しており、巣から離れているからといっ
て影響が回避可能という予測は、科学的な根拠に基づいていないものである。先に述べた意
見と重複するが、猛禽類に対する予測は非常に不確実なものであるという点は記載しておくべ
きではないか。
・具体的な文章表現などは、よく検討して欲しい。予測の不確実性もあり大丈夫と書けないとき
は、地域の広がりを考慮して妥当性を評価するということとなる。これが今回の先駆的な環境
影響評価の役割でもある。
→希少種の議論が終了したため傍聴者再入室
・以上、本日の委員を踏まえ協会におかれては、作業を進めて頂きたい。
(問い合わせ先)
経済産業省博覧会推進室
加藤、熊谷
TEL03-3501-0289
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