平成14年6月20日(木) 19:00-19:30
於:経済産業省国際会議室
出席者(敬称略・50音順)
(1) 委員長 広瀬義州
(2) 委員 岩崎政明、植田リサ、岡本大輔、久保幸年、酒井剛、桜井久勝、西澤茂、
原直史、平井直樹、福田眞也、藤田晶子、藤田誠、堀内啓、松尾眞、
山田博之、吉見宏
(3) 経済産業政策局審議官 桑田始
(4) 経済産業政策局産業組織課 桜井和人、河西康之、橋本定和、石川浩、三浦朱美
Ⅰ 第12回企業法制研究会(ブランド価値評価研究会)開会
(委員長)ただ今からブランド価値評価研究会の第12回会合を開催する。本日の委員の出
欠の状況等について事務局にお願いする。
(事務局)本日は、井上委員、岩崎委員、神作委員、柴田委員、清水委員、辻委員、廣本
委員、渕委員がご欠席される。今回は最終回であるため、報告書案について最終的なご議
論を頂きたい。
Ⅱ 「報告書(案)について」
(委員長)報告書案の前回からの修正点についてご説明する。前回の研究会より、委員の
皆様方より多くのご意見を頂き、ワーキング・グループで徹底的に議論をさせて頂いた。
6頁、7頁は本報告書の顔にあたる部分である。トーンが強い部分、弱い部分を中心に、
表現を修正し、内容については変更していない。8頁から13頁までについては、本報告書
の付録の直前に移動した。14頁、15頁については、語句の修正、指示語の修正など、形式
的な修正を行った。17頁から19頁までについては、第Ⅷ章と順番を入れ替えたりしている
だけで、内容の修正は行っていない。22頁については、会計の専門用語について補足的な
説明を付している。24頁については、委員より具体的な会計処理、とりわけ貸方側の処理
の説明がない旨の意見を受け取ったため、注の形式で補足説明を行っている。
25頁については、単体でブランドを計上できるか否かについて意見があったため、これ
に対応した修正を行っている。ブランドは単体でも連結でも計上できるが、他の資産のよ
うに単体を単純合算すれば連結になるわけではない。逆に、連結のブランド価値をディス
アグリゲイトしても必ずしも単体になるわけでもない。その意味では、単体の表現が非常
に難しいが、ここでは単体に計上できることを前提にして、その他有価証券、売買目的有
価証券のように、商法上の配当規制などの措置を講じる必要があるとした。
アンケート結果については、若干の計算ミス、アンケート回答項目の修正などを行った。
第Ⅵ章も基本的には語句修正を行っているが、54頁のブランド起因率については、ブラン
ド管理費用を用いるのが望ましい旨を強調するための修正を行っている。57頁については、
委員からの意見を受けて、説明の仕方を若干変更している。64頁の3も、前回の研究会で
の指摘を受けて、補足説明を行ったものである。
66頁以降については、CHAID、回帰、データマイニングなどの分析結果が固まった
ため、その内容を盛り込むとともに、分析結果に応じて後段の説明をより詳細にした。76
頁、77頁については、先ほど申し上げた第Ⅲ章と順番を入れ替えたための修正である。81
頁については、読みやすくするために、本文の一部を注に移動した。85頁のディスクロー
ズの方向性については、いずれの案もフラットに並列的になるように、表現を修正した。
全般的な修正は以上のとおりであり、何かご意見があればお願いしたい。
(委員)ロイヤルティ・ドライバーについてであるが、58頁の定義に非負であることの説
明を加えることになっていたと思われるがどうか。
(委員)ご指摘の点については、ワーキング・グループでも議論したが、その説明は本文
の中で行われているため、これを参照して頂いて特段の修正は行わないものとした。
(委員長)それでは報告書案について基本的にご了承を頂いたということでよろしいか。
では、本報告書を本研究会の報告書として近日中に公表させて頂く。
Ⅲ 広瀬委員長挨拶
本日まで200時間にも及ぶ研究会、ワーキング・グループ、臨時ワーキング・グループ、
検討会を行いまして、ただいま報告書を答申できましたことは、委員の諸先生の弛みない
ご努力と事務局を担当して頂いた経済産業省産業組織課の皆様の多大なご尽力の賜物と心
より深く御礼申し上げます。本報告書において提示いたしましたブランド価値評価モデル
は、従来のような欧米のキャッチアップ型モデルではなく、全く何もないところから構築
した会計ベースの極めて客観的なモデルであり、私どもが所属する会計学会、公認会計士
業界はもとより、広く会計界で注目されることと存じます。本報告書を世界へ発信するこ
とにより日本経済の再興のささやかなドライバーになることを願ってやみません。最後に
なりましたが、本日に至るまで約1,000頁にも及ぶ議事録をテープをおこしながら作成して
頂いた久留米大学専任講師金田堅太郎君、早稲田大学大学院海老原諭君、山田博之委員、
さらに議事録のチェックを担当して頂いた藤田晶子委員に、その地味な努力に深く感謝を
申し上げ、この旨を議事録にとどめさせて頂くことで御礼に代えさせて頂きたいと存じま
す。長い間、本当にどうもありがとうございました。
Ⅲ 桑田審議官挨拶
事務局を代表して、私から一言お礼のことばを申し上げさせて頂きます。昨年7月より
広瀬委員長のもと、12回の研究会、30回のワーキング・グループに加え、臨時ワーキング・
グループおよび検討会を延べ200時間にわたり行って頂きました。無形資産のなかでも、
とりわけブランドは、今後ますます重要視されて行くことが予測され、その活用について
会計学、経営学等の様々な分野において検討が行われています。本研究会は、このような
ブランドの性格を背景として、様々な分野の先生方に委員を務めて頂き、きわめて学際的
な研究会となりました。さきほど広瀬委員長よりお話を頂きましたが、我々もブランドに
関する研究報告書を世界で初めて公表できたことを大変誇りに思っており、また、今後わ
が国の企業が再生してゆくうえでもインタンジブルズのところをどう強化していくかとい
うことが重要と考えております。今後は、企業側のブランドに関連する実務の向上、これ
を通じた企業価値の高揚に貢献できるよう努力していきたいと考えております。また、日
本発のこの研究報告書がFASBなどの国際的な場において活用されてゆくことを願って
やみません。
最後に、約200時間に及ぶ検討を頂きました委員長をはじめ委員の先生方に改めて心より
御礼を申し上げます。
Ⅳ ブランド価値評価研究会閉会
(事務局)それでは、研究会は、これにて終了させて頂く。これまで、多岐にわたる精力
的なご議論を頂き、報告書を取り纏めて頂いたことを重ねて御礼申し上げる。今後とも、
宜しくお願い申し上げたい。
-以上-
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