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【60秒解説】人工知能で、微生物も変わる

写真は、手に持ったペットボトル。

先日、人工知能(AI)が製油所の安全を見守る未来をご紹介しました。そのAIが、微生物を通じて、製造業を変えようとしています。

植物由来のペットボトル

日々、私たちが飲んでいるドリンク容器のペットボトルは、石油化学製品の代表例です。しかし、最近では、大手飲料メーカーのペットボトルの原材料のうち、17%が「植物由来」の樹脂からできています。

サトウキビから順に合成

植物から、どのようにペットボトルができているのでしょうか。代表的なのは、サトウキビからの合成です。サトウキビから砂糖を絞り取ったあとの絞りかすを、酵母の力で発酵させると、アルコールの一種であるエタノールができます。これは、石油由来のものと区別して、「バイオ・エタノール」とも呼ばれます。このエタノールをさらに化学反応させていくと、ペットボトルの原材料になるのです。

AIが引き出す微生物の力

酵母などの微生物の力は、ほかにも「バイオ医薬品(生物由来医薬品)」の分野でも活かされていますが、今後はさらに応用が広がっていく予定です。その大きな原動力が、AIです。微生物が生み出すさまざまな有機物や、微生物自身についての遺伝子の情報などの、複雑かつ膨大なデータを、AIがさまざまに組合せてシミュレートすることで、微生物の力をもっと引き出すことができると、期待されています。
いまは、微生物による合成は、化学的な合成と比べて、低温・常圧でできるメリットがある一方で、複雑な設計・制御が必要なため工業生産が難しいというデメリットがあります。このデメリットを解決し、多種多様な分野でも使えるようになると考えています。

最終更新日:2016年4月25日
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