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【60秒解説】世界の頭脳が注目する、福島の廃炉

東京電力福島第一原発とクレーン
(写真提供:東京電力ホールディングス株式会社)

東京電力福島第一原発の廃炉は、世界に例のない極めて困難な作業です。事故から5年の節目となる今年、世界14か国から最先端の科学者・有識者が福島に集まりました。

福島第一原発の廃炉は3ステップ

最初のステップは、原子炉のすぐ横のプールにある「使用済燃料」の取り出しです。4号機からは、すでに取り出しを終えました。現在、1~3号機で、プール上部のがれき撤去や、その準備作業に取り組んでいます。

燃料デブリの取り出し

もっとも難しい第2ステップが、格納容器内に溶け落ちて固まっている「燃料デブリ」の取り出しです。強い放射線を出しているため完全に水没させてから上からクレーンで取り出す方法をはじめ、デブリの状況によっては、水没させない方法や、格納容器の横に穴を開けて取り出す方法もあり得ます。安全を最優先に研究を進め、2021年までの取り出し開始を目指しています。

30~40年後の廃炉が目標

燃料デブリを取り出せれば、最後のステップとして、原子炉や建屋などを解体します。 これら3ステップがすべて完了するのに、合計で30~40年かかると考えられ、順調にいけば2041年~2051年頃に作業を終えることになります。

世界の原発も、いずれは廃炉に

いま、世界には約430基の原発があります。2030年には800基になるとの試算もあります。いずれは、これらすべてが廃炉になるのです。事故を起こした原子炉ほどの困難さはありませんが、それでも福島の廃炉で得られる技術や知見は、将来、世界で応用できます。そのため、世界の研究者らが注目し、福島を拠点にして最先端の研究を行おうとしているのです。

最終更新日:2016年5月9日
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